ジャーデプレゼンツ・ステージ 語り説

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1:ジャーデ:2016/09/09(金) 17:26

想像の中には、無限の可能性が秘められます・・・・・例えば、誰かが派手に
飾り付けられた部屋の中にいるとします、飾りはオレンジ色や緑色の宝石が
あって、壁に飾られたりシャンデリアが複数天井にあったりします・・・・・
なんて話を一人がその場にいる複数人に話すシチュエーションがあったと
します、一人一人はそれぞれ違う人間ですので、勿論どんな部屋にどんな風に
飾られているかを違う風に想像します、シャンデリアの数も、複数と言えば
いくつあるかどうかも、想像によってそれぞれ違うってことです・・・・・

では、ここで話を聞いている複数人は、一体何人でしょうか・・・・・?

2:ジャーデ:2016/09/11(日) 18:27

本日は、皆様にお聞かせしたいお話を複数持ってまいりました、それぞれの話はそれぞれ違いますが、
何かしらの共通点が存在したりしなかったり、するかもしれません・・・・・

あぁ、それとさっきの話を聞いている人数は、皆様への宿題にしますので、考えておいてください

では「ステージ 語り説」始めます

3:ジャーデ:2016/09/11(日) 19:24

【帰らぬ蛙】

諺には、昔から動物が沢山出てきます・・・そして、昔話にも、沢山の
動物が出てきます・・・

例えば諺・・・井の中の蛙大海を知らず、なんて言葉があります、意味は
井の中・・・つまり、井戸の中の蛙はずっと井戸の中にいるせいで、
大海・・・つまり、世の中を知らないってことです・・・・・

次に昔話・・・カエルの王子様のお話を、皆様は聞いたことがありますか?
魔法でカエルにされてしまった王子様は、キスで人間に戻る・・・・・
確かそんな話だったと思います

この二匹の蛙には、一つの共通点があります・・・それは世の中を知らない
ってことです・・・

一匹目は井戸の中、二匹目はただ単に王子の地位にいるので、国民の
常日頃の頑張りを知らないのです・・・

ですが、それは諺と昔話の中・・・・・実際には、こんな蛙がいるのです、
王子様にはなれませんが、恐らくはそれ以上の存在になれるでしょう・・・

戦争や武器で、川や海を汚す人間よりは全然立派な存在です・・・・・



「井戸の外には、何があるのだろう・・・?いや、そもそも、井戸の外
 なんて、存在するのだろうか・・・?あぁ・・・一度、一度知れたら、
 何を得られるだろう・・・・・」

蛙の心境はこうです、生まれた頃からずっと井戸の中・・・井戸の外の
ことは何も知りません、もし知れたら、自分は何かを得られるのでは・・・
そんな心境です・・・

「外のことは、時々やって来る鳩や、蜘蛛さんから聞いた、どうやら外の
 世界には、唸り声を出しながら走る鉄の獣が、道を常に走っているとか、
 それと、空って場所があって、そこには曇って名前のふわふわした物が
 浮いているとか、ちなみに今のは蜘蛛さんから聞いた、あー・・・どんな
 場所なのだろう・・・」

4:ジャーデ:2016/09/13(火) 06:27

その蛙は、度々やって来る仲間達から聞いて、外の世界への憧れを抱いていました・・・ですが、自力で
井戸から出ることはできません、そんな時に蛙の前に、ある人物が現れたのです・・・・・

と言っても、声だけですが・・・・・

《そこの・・・えーっと・・・カエルさん・・・》

「はい、カエルです」

《あれ!?もっと驚くとか・・・・・こう・・・何か反応があるでしょ普通!?》

「と言われましても・・・僕は何も知らないので、何で驚くべきなのかもわかりません、貴方がそんな僕
 でも驚く人物であるなら、話は別なのですが・・・・・」

《あぁ、そうかぁー・・・まぁ、簡単に言えば、俺は神様だよ、神様》

「神様・・・って何ですか?」

《えぇー・・・・・》

「冗談ですよ冗談、蜘蛛さんや鳩さんから聞いたことがあります、とっても偉くて世界や生き物達を
 作り出したと聞きました」

《その通り!って言っても、神は一人じゃないから俺は作ってないよ》

5:ジャーデ:2016/09/13(火) 13:56

現れたのは、神様でした・・・その神様が言うには、自分とは別の神様が
世界、そして生き物達を作ったとのこと・・・では、今いる神様は、一体
何神様なのでしょう・・・・・

「・・・でも、何で神様が僕の前に現れたんです?」

《そりゃあ神には何でもお見通しってことだ》

「本当に?」

《・・・ま、まぁ、細かいことは気にせずに、俺の言葉を聞いてくれ、
 君にニュースを持ってきた》

「ニュース?・・・あぁ、確か飲み物の名前ですよね?」

《・・・それはジュースじゃないのか?》

「あっ、そうか・・・じゃあ、ニュースって?」

《君、外の世界に行きたいんだろう?だが、その格好のままでは恐らく猫や
 鳥の獲物になってしまう・・・そこで、君を人間にしようと思って、
 俺は現れたんだよ》

「へぇー・・・じゃあ、貴方は生き物の姿を変える神様ってことですか?」

《いやいや、そうではない》

「では、何の神様なんですか?」

《ちょっと難しいかな〜・・・神と言っても、様々な神がいる、普段から
 生き物の成長を見るだけの神、優し過ぎる死神、色の神・・・・・まぁ、
 沢山いる神の一人が俺ってことだ》

6:ジャーデ:2016/09/13(火) 14:51

多くいる神様の中の一人、そんな神様は蛙に人間にならないかと、話を
してきたのです・・・・・

「なるほど、人間は話で聞いたので知っています、ですが、どんな生き物
 かは知りません」

《これから知るさ、だって人間になるんだからね、そうだ、俺がお前に
 名付けてやろう》

「名付ける?」

《えっとねー・・・アレキサンドラ36世とか!》

「名付けるって何ですか?」

《そっからかー・・・まぁ、お前は蜘蛛のことを蜘蛛さんと呼ぶんだろ?
 簡単に言えば呼んだりする時に使う言葉かな・・・》

「あぁ、カエルとか?」

《そうそう、じゃあお前の名前はジャネッサーで決定だな!》

「さっきと違いません?」

《細かいことは気にするな!》

「うーん・・・何だか遊ばれている気がする・・・」

《まぁまぁ、ほら、もう井戸から出ろよ》

「いつの間に姿を変えてくれたんです?」

《あれ?いつの間にだろう・・・》

「・・・あ、そうだ、神様は他に動物を人間にしたことはありますか?」

《何故そんなことを聞く?》

「もし同じ境遇の動物が自分だけだったらちょっと不安で・・・・・」

《そう心配するな、他にも結構いる・・・と思うぞ、多分、うん・・・》

「本当ですか?」

《本当だ、俺は嘘は時々しか言わない、だから安心しろ》

「それって安心できなくないですか?」

《それじゃあ人間の時間を堪能してくれ、あ、それと人間でいられるのは
 三日間だけだから》

7:ジャーデ:2016/09/14(水) 19:16

言葉からして、真面目さは微塵も感じられない神様でしたが、彼は井戸から蛙が出る際、こんな言葉を
残してくれたそうです・・・・・

《まぁ安心しな、俺は他の生き物も人間にしたことあるから》

そう残し、神様は消えました・・・まぁ、最初から声だけで、姿はどこにもありませんでしたが・・・

「・・・へぇー・・・ここが外の世界かー・・・空って場所が暗い・・・そうか思い出した、確かこれは
 夜・・・で、明るい時が朝、それか昼のどっちかだって鳩さんが言ってたな・・・うーん・・・暗いし、
 三日間人間でいられるのはわかったが、僕はこれからどう過ごすべきなのだろう?」

井の中の蛙大海を知らずとはこのこと、蛙は初めての外の世界で一体何をして過ごすべきか、色々と
考えました・・・・・

例えば!星数え

「あれが確か星って呼ばれる光だよな・・・えーっと一、二・・・数えられないなこりゃ・・・」

例えば!散歩

「・・・・・」

「あー、ちょっとそこのお兄さん、ご職業は?」

「はい?」

例えば!逃げる!

「ちょっと待ってください?これじゃあ僕がまるで何か悪さをしたみたいじゃないですか」

おぉっと、これは失敬・・・

「神様じゃない貴方は誰ですか?」

まぁ、神様よりも上かもしれません、私が語らなければ、この話に神様が登場することもありませんし、
何より話も進みません・・・

「は、はぁ・・・」

まぁ、簡単に言えば、神様ではない者が、神様に勝る時があるってことかもしれません・・・・・

「曖昧な表現ですね」

まぁまぁそう言わず・・・

「僕は蛙ですが・・・?」

・・・・・そ、そうですね・・・ちなみに、何をして過ごすべきかを迷っていらっしゃったようですが?

「えぇ、そうなんですよ・・・僕、ずっと井戸の中で生活していたので、外の世界って今人間達は何を
 しているのか、外の世界では何をするべきなのか知らなくて・・・・・」

そうですか・・・じゃあ、今人間達は何をしているか、だけ説明しましょうかねぇ・・・・・

「お願いします」

武器を用いての戦争です・・・・・

「・・・え・・・・・?」

困惑しているようなので、もう一つだけ、説明します・・・・・

今暗いのは夜だからではありません、戦争による汚染で曇っているのです・・・・・

「・・・じゃない・・・・・」

ん・・・・・?

「僕が見たかったのは・・・・・こんな世界じゃない・・・・・ずっと井戸の中にいて!やっと出て
 それでこれなのか!冗談じゃない!戦争で生まれるのは悲劇、被害者、そして・・・・・」

・・・・・

「・・・荒地に残った・・・たった一つの井戸じゃないか・・・・・」

・・・・・

「他の動物や人間は!?今一体どこにいるんだ!?

8:ジャーデ:2016/09/15(木) 14:23

人間達は戦場に、動物達は売り飛ばされ、それぞれが違う場所にいます

「・・・・・」

・・・気分転換に、オセロでもしますか?

「この状況でよくそんなことが言えますね!?」

仕方ありませんよ、勝敗がいつまでも白黒ハッキリしないんですから

「上手いこと言ったつもりですか!?」

いえいえ、そんなつもりは・・・って、オセロ、ご存知なんですね?

「あ・・・確かに・・・」

何でです?

「何でだろう・・・」

まぁ、今はそれは忘れましょう、後々わかるかもしれませんし・・・・・

「曖昧な表現ですね」

えぇ、まぁね・・・・・

「・・・はぁ・・・これから元の姿に戻る日まで、一体どうすれば・・・」

私なら、三日後まで飛ばせますよ、話の進み方は語り部次第なのでね

「ほ、本当ですか!?」

えぇ、嘘じゃありません

「安心しました・・・実は、三日間この姿で過ごすの、ちょっと自分には
 合わないと思っていたんです!いやぁ、本当に助かった!」

では、三日後です・・・早速、あの神様が現れたようです・・・

《やぁ、三日前にあった時以来だね、三日間どうだった?》

「どうだったと言われても・・・ついさっきまで三日前でしたし・・・」

《何か言ったかい?》

「いえいえ、何も言っていません、それより、早く僕を元の姿に戻して
 ください、どうも三日前から具合が悪くて・・・・・」

《・・・・・あぁー・・・やっぱりね・・・》

「・・・はい?」

《君が人間でいられるのが三日間ってことじゃないんだ・・・君の残りの
 人生が三日間だから、その三日間、井戸の外で過ごさせてあげようと
 思ってね・・・・・》

「・・・嘘でしょう?」

《本当さ、言っただろう?嘘は言わないって・・・・・》

「・・・本当だったんですね・・・・・」

《あぁ、そうだとも・・・・・》

「でも教えてください、僕の命が残り三日だと、どうして三日前の時点で
 教えてくれなかったんです?それに、どうして僕の命が急にそんなに
 短く・・・・・」

《人間が戦争で海や川を汚しちゃったからねぇー・・・・・その影響が
 井戸の水にも出ていた・・・ってことだね・・・・・》

「・・・・・」

《最期は元の姿で、元の場所で過ごしたいだろう・・・?》

「はい・・・」

9:ジャーデ:2016/09/29(木) 16:56

《とか何とか言っちゃっている内に、もう元の姿に戻してあるけどねー!》

「・・・貴方は意地悪ですね・・・教えてくれれば、もっと最後の三日間をしっかりと考えて僕は過ごせた
 はずなのに・・・・・」

《・・・・・》

「蛙の夢、叶わず、か・・・・・貴方が名付けると最初に言ったのは、僕の夢に「な」を付けるってこと
 だったんですか・・・・・?蛙の夢になを付ければ叶わずの夢になりますからね・・・・・」

《・・・そうかもね・・・でも、もうさよならだね・・・・・》

「・・・・・」

《おーい、聞こえてるかー?》

「・・・・・」

《あれ?おーい・・・・・》

「・・・・・」

《・・・・・帰るか・・・・・》

10:ジャーデ:2016/10/02(日) 14:55

【GOD and MAN】

一般人、より高い地位の者が王家に使える家来、より高い地位の者が王様、より高い地位の者が・・・・・
って表現よりも、既に地位で表せない地位の者、が神様です・・・

もし神様が皆さんの前に現れたとします、皆さんは何を願いますか?

神様にお願いをするのですから、人間の考えられる願いの内のどれでも構わないのです・・・

神とは全知全能で人間はそうではありません、故に神様に叶えられない願いを考えることはできません・・・

なので、神の上になりたい人間はそこで、戦うことを選びました・・・・・

あぁ、勿論頭脳戦ですけどね・・・・・



「・・・・・」

「何をそんなにまじまじと見ているんです?」

「貴方が・・・神様ですか?」

「えぇ、年に一度、こうして地上に降りてくるんですよ、私は何でもできるので、こんなの簡単の内に
 入りませんがね・・・・・」

「神様は、人間に敬語を使うんですね」

「えぇ、私は誰に対しても敬語です」


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