私__花乃(はなの)は高校2年生。同じシェアハウスに暮らす実(みのる)、太一(たいち)、流星(りゅうせい)、遥希(はるき)との恋が、今、始まる____。
ちょっと不思議な共同生活は、いかが?
と、いうことで始まりました!
高校生がシェアハウス?って思う方も、目をつぶっていただけたら幸いです!
1.4月11日
「おはよー!って、また同じクラスなの?」
「おー!おはよ。花乃。お前、クラス発表の紙見なかったのか?」
今、一緒に教室に入ってきたのが太一。
「うん。クラス替えの紙は私がどのクラスかが分かればいいから」
「ふーん」
「ねえ、遥希と流星と実は?」
「遥希はB組、実と流星はC組」
ちなみに私たちはA組。
今日は学校の始業式。今年、私は高校2年になった。あるラジオDJが言ってた。高校2年は「フリーダム」なんだって。
で、今話しに出てきた太一、実、遥希、流星とはシェアハウスに暮らす幼なじみ。
みんな、家庭的の事情があって、シェアハウスに暮らしている。寮はあるけど、満室だから入れない。
中学校ではみんな同じクラスだった。どんな縁かはわからはいけど、みんなが同じ高校に入ってから、クラスが分かれた。太一とはずっと同じクラスだけど。
B組
「あぁーー、またあいつらと離れたし。」
「よぅ!遥希!お前、またあいつらと離れたってな」
「どーでもいいだろ」
「てか、大丈夫なのか?遥希お前、花乃ちゃん好きだろ」
「う、うるせーよ」
俺は、花乃が好きだ。
C組
「いいなー、太一と花乃。なぁ、流星?」
「あぁ、いーなぁ。実。ずりーよあいつら」
俺たちは、花乃が好きだ。
2.4月20日
また、いつもの朝がやってきた。
「おはよ……太一、早いね」
「お、おはよ」
太一は早起き。毎朝早く起きて、私たちの朝食を作ってくれる。
「今日は目玉焼きかー」
「早く顔、洗っといで」
「おはよー!」
「あ、実。おはよ」
2番目に早いのは実。“規則正しい生活”を心がけているようで、寝るのは23時、起きるのは6時という生活をしている。そして、
「おい実!俺のポテチ食ったろ?」
そう叫んで部屋を出てきたのは、遥希だ。
「はぁ?食ってねぇし。てか、俺お前の部屋入ったことねぇし」
「あーそれ俺だわ」
「おい太一かよ」
「もうー食べよ?朝ご飯」
「おう、そうするか」
「いっただっきまーす!」
私の“いただきます”を皮切りに、朝ご飯が始まる。
「うんめー!」
太一が作った朝ご飯を食べ終え、食器洗いは私の役目。もうすぐ…5…4…3…2…1…
「寝坊したぁぁぁぁーー」
その声と共に階段を駆け下りてきたのは流星。
「あ、流星おはよ」
「おはよっ、今何時?」
「もうそろ8時だよ」
「やべー」
洗顔を済ませた実が、
「昨日は?何時に寝た?」
「昨日は寝てない。2時に寝た」
「そんなんだから……早く準備してよっ!」
「そう怒んなって花乃」
準備をすませた流星、実、太一、遥希と家をでる。
「今日のゴミ捨てだれ?」
「俺!」
そう言って手をあげた実がもっていたのはゴミ袋。
「さすが実!意識高い!」
「だろ?」
「あーもうお前ら早くしろよ!流星が早くコンビニ行きたいってうずうずしてんだよ」
「よし、行くか」
学校に行く前に寄るコンビニ。毎朝朝食の時間に間に合わない流星はそこでおにぎりを買って、食べながら学校に行く。
学校について、それぞれの教室へ。
「おはよー!」
「おはよー!てか、おめでとー!」
「え?何のこと?」
「とぼけないでよー(笑)」
「花乃と太一、付き合ったんでしょ?」
「えーないない。だって私、太一のこと好きじゃないし」
「俺は花乃のこと、好きだけどな」
「え……」
「遥希!花乃と太一、付き合ったんだって?」
「さあ」
「知らねーの?」
「まぁな」
「だってお前ら、シェアハウス住んでんだろ?でもいいよなー、シェアハウス。憧れるわ」
花乃、太一、お前ら付き合ってんのか?
「おい実!流星!聞いたか?」
「「何が?」」
「聞いてねぇーのかよ!花乃ちゃんと太一、付き合ってんだよ」
「はぁぁーー??」
「マジかよ!」
誰目線かを明確にし、会話だけでは無く感情表現を
いれた方がいいと思います。
それと誰の台詞か分かりにくいのでそこを何とかした方がいいかと…
ありがとうございます!
11:カツゲン◆6s アトバイス、ありがとうございます!:2016/12/17(土) 22:22 花乃…「 」
実…“ ”
太一…( )
流星…< >
遥希…{ }
にします!
3.花乃
(俺は花乃のこと、好きだけどな)
……太一のあの言葉が、頭から離れない。あれから太一は、なんだかぎこちない。私が話しかけても、シャキッとしない。私たちが付き合ってるって噂も、実たちみんなに知られて、なんかギクシャクしてるから、朝も一緒に学校に行かない。行ける雰囲気じゃない。
「おはよ」
(……おはよ。俺もう学校行ってくる)
「はやくない?まだ6時30分だよ?」
登校時間は8時半。
(友達待ってるから)
「そっか」
いつもこんな感じで、前の生活と全く違う。
“花乃、もう起きてたんだ”
「うん」
“太一は?”
「もう学校行った」
“ふーん。あのさ……”
「何?」
“太一とお前、付き合ってんのか?”
「……へ?」
“まさかな、お前ら付き合ってたら、一緒に学校行ってるもんな”
「うん」
{なんかあったの?}
「遥希、起きてたんだ」
{さっき起きた。で、何?}
「うん……いや、いい!」
“{へ?}”
「だって、相談してもなんも得にならなさそうじゃん」
“俺ら、信用されてねーな”
{でも、俺らは信じてるよ。おんなの、嘘だろ?}
「当たり前じゃん」
“よし、飯食うか”
「いただきます」
まあ、実と遥希とはなんか仲直りできたからいいか。
4.実
“ふぁーー”
何か今日は早く目が覚めた。布団の中でぼーっとしてると、
「おはよ」
(…おはよ。俺もう学校行ってくる)
「早くない?まだ6時30分だよ?」
(友達待ってるから)
「そっか」
…2人の会話が聞こえてきた。付き合ってるにしても、ぎこちない。今日しかない。聞いてみるか。
“太一とお前、付き合ってんのか?”
ーもう、後にはひけない。花乃、困ってる。自分から否定してみると、「付き合ってない」と言われた。ホッとしてる自分がいた。今にも“俺もお前が好きだ”と言ってしまいそうだった。でも、そんなこと言って太一と同じになりたくない。