なんとなくノリで思いついた小説。主にファンタジー。
登場人物紹介
レイ・コロル
この物語の主人公。黒を象徴とするスプリガン。男としてはやや長めの髪、そして赤黒い魔剣を持つ。喧嘩ッ早く、戦うことが好き。容姿は良いので周りからも人気がある。
ロゼ・コロル
レイの妹。スプリガンとしては相当珍しく、生まれつき桃色の髪色をしている。レイとは正反対の性格で、穏やかな性格。鍵開けと宝探し、そして容姿も良いので人気がある。
ザンバ・ドウ
サラマンダーの男。周りから”おっさん”と呼ばれているがまだ若い。大きな刀を持ち、斬馬刀と呼ばれている。名前もそっくりなためによくからかわれることが多い。
細かいキャラは一話一話ごとに説明していく。
一話
「待ってよレイにい!」
一人の少女が一人の少年を追いかける。その追いかけていた人物、それは【ロゼ・コロル】。スプリガンの村の中ではアイドルとも言える存在。そのロゼが追いかけていたのは、【レイ・コロル】。スプリガントップの剣術と強さをかねそなえた少年。彼と彼女は兄妹である。
「ロゼが遅いんだろう」
「レイにいは速すぎるんだよ!ダンジョンでも私に合わせてくれないもん!」
「そういうなら足の早くなるように特訓すればいいだろう」
「いつもやってんなぁ。二人とも仲がいいねぇ。」
レイとロゼが言い合いをしている中、農民の一人が笑いながら言ってきた。
ロゼとレイは、声がそろって、「「まったくよくない(!)」」と突っ込むが、声がそろってしまったために、また、仲がいいねぇ。と笑われてしまう。
「ロゼ、さっさとダンジョン行くぞ。」
「わかったよ!もうレイにいは・・・」
レイは、先ほどからも言われている【ダンジョン】へと向っている。そのダンジョンとは。中には魔物が潜み、そして宝が眠っている。魔道具、魔剣、財宝。それらを求めてダンジョンを探索している者が多い。皆はそれを冒険者と呼んでいる。そのダンジョンへ、足を踏み入れている冒険者の中にも、レイとロゼが含まれている。
「ヒホ。スプリガンの兄妹。待つヒホ。」
走っているレイとロゼを呼び止めたのは、生まれた時から”ヒホ”という語尾を残して喋る妖精、”ジャックフロスト”だった。
「何?私達はダンジョンへと・・・」
「だからヒホ。オイラをダンジョンへと連れて行って欲しいヒホ。氷関係なら大得意ヒホ。」
「今から行くダンジョンは炎系だし、それに、弱そうだし連れて行けないね」
レイはジャックフロストを無視し、そのままロゼをダンジョンへと連れて行っていった。
もちろん中は灼熱地獄のダンジョン。マグマがボコボコという音を立て、暑い〜と言いながら進むロゼとレイ。
「ロゼ、地面を踏み抜くなよ」
「レイにいこそ気をつけてよ!」
「お前は非戦闘員だろ。だから心配なんだよ。」
レイとロゼがまたも小さい喧嘩をしていると。
―ギャアアアアアアアアアアアアアアアア!
「悲鳴!?」
ロゼが聞きつけ、レイとロゼは悲鳴のある方向へと走った。レイとロゼがたどり着いたときには、体を真っ二つに裂かれ、食われている冒険者と、その冒険者を食っている、赤い竜がいた。
「ロゼ、あれなんて名前だ」
「あれは・・・赤竜!危険度7だよ!気をつけて!」
「言われなくてもわかってる!」
レイは、背中から一本の剣を抜いた。それは赤黒い剣である。禍々しい気を放っていて、その剣を構えたレイを見たものは逃げ出すであろう。そのような気をレイは放っていた。
「さて・・・どう斬るか」
一話終わり
赤竜説明
危険度
★★★★★★★☆☆☆
赤い鱗を持つ竜。火炎のブレスを吐き、鱗を飛ばすことが出来る。しかしそれ以外で攻撃するという知能が足りない。が、鱗に当たれば並みの防具や剣なら木っ端みじんに砕ける。
ニ話
「ふっ!」
レイは強く地面を蹴って走り、剣で赤竜に肉薄した。しかし赤竜は、前足の鋭い爪でレイを薙ぎ払う―
が、そこにはレイではなく、火山ダンジョンの石しかなかった。壁が砕けただけで、レイはどこにもいない。
赤竜はレイの姿を探すべく―下を向いた。もちろんそこにレイはいた。
”赤竜の足を根元から斬ったレイ”が。
「ゲグオアアアアアアアアアアア!」
赤竜はそのまま火炎ブレスをレイに向けて放った。レイは、足元に落ちている拳大の石を、振りかぶって投げた。赤竜の腹へ。
ドゴォッ!
「ガァオッ!」
石の赤竜の腹、つまりブレスを放つために最も重要な部分に当たったため、息が途切れて火炎ブレスが放てず、中途半端な炎しか出なかったために、レイは軽く避け、そのまま剣を両手で構えて突っ込んできた。
赤竜も、見えてはいる。反応も出来る。しかし、体が動かない。そのために―
無防備な体を、レイの赤黒い剣によって刺される。
「ゲオオオアアアアッ!」
赤竜はうめき声を上げた。しかし、偶然か、必然なのか。赤竜は反動で火炎ブレスを吐いた。レイの至近距離で。速さは赤竜をはるかに上回るレイだが、至近距離では避けようもなく、剣が刺さったままなので、避けれるわけがない。
火炎ブレスはレイに直撃し、レイはそのまま吹っ飛び―ダンジョンの壁にぶつかった。
「ゲホッ!」
レイは血を吐き、動けずにいた。赤竜は、斬られた足を、前足で拾い、切断面とくっ付けた。
赤竜の再生能力。冒険者の一番苦戦とするものである。レイの動けない体に、今度は俺の番だ。といわんばかりに、赤竜の爪が振り下ろされ―
「づううおおおおおおおらあああああああああああああああ!」
ガッギイイイイイイイッ!
ある一つの剣が、赤竜の爪を受け止め―否、弾いたのだ。
「ったく、一人で赤竜なんて無茶すんじゃねえよ!」
そこにいたのは、中年男性、そして赤い髪の男。大きな剣を持っている。しかし、その剣は、峰と刃に分かれている、剣ではなく、刀である。それもかなり太く、厚く、重い刀である。
「そこの可愛い子!」
「へっ!?わ、私!?」
「この満身創痍の馬鹿スプリガン連れてちょっと離れろ!」
中年男性はそう怒鳴ると、”可愛い子”と呼ばれたロゼはレイを抱えて、10mほど赤竜から離れた。
「へへ・・・行くぜ!」
その男は走り出した。しかし、それは期待していたロゼにとっても、待ち構える赤竜に対しても―
遅すぎる。ノロノロしすぎ。というわけではないが、先ほどレイの高速移動を見たために、余計に遅く感じるスピードだった。赤竜はあざ笑うように、最大火力の火炎ブレスを放った。
ロゼも、赤竜も、あの男は死んだ。そう悟った。火炎ブレスに直撃したのだ。
「どうしたぁ?そんな・・・火力かよぉ!」
その男は、無傷で飛び上がり、誰もの肝を引っこ抜いたであろう。赤竜の火炎ブレスをまともに食らって生きていた冒険者はいない。そう言えるであろう。
「いやっはぁ!『火の神の加護を受けし戦士よ、今ここに汝の勇気を示さん』フレイムバリアアッ!」
男がかけた魔法。それは―火の加護、火炎精霊加護魔法、フレイムバリア。あらゆる火炎を防ぐ魔法である。
「んじゃあ、こっちの番だぜ!」
その男は、赤竜を、一撃で真っ二つに斬った。流石の再生が自慢の赤竜でも、即死は直せない。
赤竜はそのまま血をドクドクと流し、男はそれを見て
「うへぇ、結構気持ち悪いもんなんだなぁ」
楽観的にそう呟いただけであった。まるで後ろにいるロゼなど忘れたかのように。
ニ話終わり
魔法
詠唱すれば誰でも唱えることが出来る。しかし詠唱しないで魔法を撃つ者もいる。