外は大賑わいで歩き過ぎ行く人々が大勢いる……
お一人様、家族、友達、親戚、カップルなど過ぎ行く人々は様々……
喜び、悲しみ、怒り、寂しさ、楽しみ……
過ぎ行く人々は様々な表情を浮かべている……
そんな中、お一人様で無表情で過ぎて行く彼女……
時々、立ち止まっては辺りを見渡し、寂しそうな表情を浮かべる……
とある女性に話しかけられたようだが、彼女はそれに反応せずに過ぎて行く……
それは無理もない……
何故なら彼女は………
耳が聴こえないのだから………
玲音(れおん)です。
文才、表現力、語彙力、小説書くのに必要な能力は皆無です。
見ていただければアドバイスなど、もっと言えば感想など欲しいです。
内容についてはネットで調べた情報なので、間違ってたりするかもです。
更新はたぶんかなり遅いかもです。
・音野木奏音(おとのぎかなね)
音野木家の長女で高校二年生。
生まれつき耳が聴こえない。
耳が聴こえないのが原因で、生まれてすぐに赤川家に預けられた。
美術と読書が趣味。
勉強はかなり出来るが、底辺の高校に通っている。
・音野木奏斗(おとのぎかなと)
音野木家の長男。奏音の兄で高校三年生。
高校生にしては超有名な音楽家で、絶対音感の持ち主。
いろんな楽器を演奏出来て、その腕前はプロ級。
オーストリアに留学中。
・音野木歌音(おとのぎかのん)
音野木家の次女。奏斗と奏音の妹で高校一年生。
楽器の腕前もプロ級だが、歌唱力が素晴らしい。
勉強はかなり苦手。
耳が聴こえない姉の奏音を嫌ってる。
プライドが高い。
絶対音感の持ち主。
・音野木響子(おとのぎきょうこ)
奏斗、奏音、歌音の母。
有名な音楽家&作曲家。
絶対音感の持ち主。
代々続いた音楽家の家系に生まれた耳の聴こえない奏音の人生を思い、親友に奏音を預けた。
音楽では厳しいが、いつも奏音の事を心配している。
・音野木奏一(おとのぎそういち)
奏斗、奏音、歌音の父。
有名な音楽家&作曲家。
絶対音感の持ち主。
とても厳しい一流の音楽家である父の弦斗に音楽を教わった。
・音野木弦斗(おとのぎげんと)
奏一の父で、奏斗、奏音、歌音の祖父。
有名な音楽家&指揮者。
ヨーロッパに住んで活動している。
年齢で言えば高齢だが、音楽界ではまだまだ現役である。
・音野木琴音(おとのぎことね)
弦斗の妻で、奏一の母。
普通の作曲家だった。
頻繁に赤川家に行き、奏音と会ってた。
優しくて、赤川家と仲が良かった。
病気で8年前に他界した。
唯一、奏音が親しかった家族。
・赤川悠司(あかがわゆうじ)
赤川耳鼻咽喉科の院長で、ベテランの医者。
どんな患者にも優しく対応するので有名。
奏音の専門医でもある。
・赤川朝香(あかがわあさか)
赤川耳鼻咽喉科の看護婦で、悠司の妻。
響子の親友で、奏音を引き取った。
明るく、接しやすい。
・赤川大和(あかがわやまと)
高校二年生で奏音の幼なじみ。
手話が得意で、耳鼻咽喉科の事なら詳しい。
将来、耳鼻咽喉科の医者になって父の跡を継ぎたいと思っている。
過去に色々あって、どんな人にも優しい。
勉強は苦手で、いつも奏音に教わっている。
朝早く、一人で居る教室。静かで落ち着く雰囲気。
静かでも騒がしくても、私には何も聴こえないけど。
まずこの教室は普段使われていないのだから、音など関係ないが。
ここは旧校舎の四階。
普段は物置みたいな校舎である。
文化祭や体育祭のときの看板など、普段はそこまで使われていない物が色々と置かれている。
だから基本的にこの校舎を利用する生徒など、あまりいない。
普段、この校舎を利用している生徒の一人は私、音野木奏音。
人付き合いが苦手、というか好きじゃない。
耳が生まれつき聴こえなくて、人と会話する事はないから。
普段からほとんど利用されない旧校舎はもはや私だけのような物だった。
埃や蜘蛛の巣だらけだが、掃除をしてそこそこ使えるようになった。
先生に特別許可をもらってるし、この旧校舎は私の第2の家とも言える場所である。
この学校は普通の公立の高校。
偏差値はかなり低いが、だからと不良高校でもない。
まあ数人かはそういう生徒は居るが。
別に聴覚障害があるからって、特別な学校にも通っていない。
私はただ、耳が聴こえないだけなんだから。
ほとんど普通の人と同じような生活をしている。
耳が聴こえなくても、普通に生活はしていける。
学校の授業だって、黒板を見ればどうにかなる。
読唇術で先生の言葉を読み取ったりもできる。
音楽の授業は合唱は口パク、合奏は真似だけ。
学校で私が聴覚障害を持っているのを知っているのは先生方と幼なじみの大和だけ。
クラスでだって私は一人のときが多いし、普段喋らないからコミュ障と思われている。
その方が都合いいけどね。
たまに大和が話しかけてくれる程度だし。
腕時計がブブッと振動しだした。
時間は8:25で、朝のホームルーム開始まで後5分だった。
本校舎の教室に向かわないと。
旧校舎の四階の一番奥にある教室は特に私がよく使う教室だが、一応鍵を閉めて旧校舎を出て、旧校舎の鍵も閉めて、本校舎の教室に向かった。