道化師

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1:リリカ@恋歌◆JA (;`・ω・)つdice3:2017/03/05(日) 15:13

この世界に、必要なモノ、在るだろうか?

おどけてみようか?

本当に必要なのは、何も無い、ということ。

誰しもが、心を許してないことを…。

2:リリカ@恋歌◆JA (ノ ゜Д゜)ノdice4:2017/03/05(日) 15:18

小説書いてる、リリカです!今回は、世界にあるすべての物には、価値観が在るのか?と言う、小説になります。

道化師と書いて、ピエロと読みます。

少し怖くなるかもしれません。注意です。

登場人物については、>>3で。

コメントお願いします!

3:リリカ@恋歌◆JA ( -.-)ノ ・゚゚・。dice1:2017/03/05(日) 19:10

登場人物

間 里紗 Aida Risa

世の中を冷たく見る少女。友達は、いない。

ネットの組織、道化師のリーダー。

4:リリカ@恋歌◆JA (=゚ω゚)ノ ―===≡≡≡ dice2:2017/03/05(日) 20:03

〈1〉

窓から差す、陽の光。

一階からは、トーストと、ベーコンエッグのいい匂い。

うーんと、伸びをしてみたり。

ありふれた日常。

「里紗〜!!遅刻するわよ!」

義母の声。

私は、不満な顔で、唇を突き出す。

5:リリカ@恋歌◆JA (ノ>_<)ノ ≡dice5:2017/03/05(日) 21:08

トーストと、ベーコンエッグにかぶりつく。

口に、優しい味がふんわりと広がる。

コップに入っている、ミルクと喉に流し込む。

「……………ごちそうさま。」

バッグを持って、玄関に行く。

靴を履き、ドアを開ける。

「いってらっしゃい〜。」

義母の声を振り払うように、ドアを閉める。

電柱の上には、雀や、カラスが鳴いている。

澄んだ空気に、イライラをぶつけるように、バッグを投げる。

私の横には、駆け寄る友達はいない。

作りたくないのだ。

「え〜、新色リップいいな〜!!」

「駅前の、flowerにあったよ。」

バカじゃないの?

それに、価値なんて、無いんだよ?

怒鳴りたくなる。

ハァ、めんどくさ。

校門をくぐる。

最悪だ。

価値のない、意味不明な人と、勉強なんて。

HR

「○○○高校から転校してきた、川崎妃麻理です!よろしくお願いします!」

コイツは、バカ決定。

関わりたくない。

あの作戦に、不可欠なヤツしか選ばない。

それが、私の規則で、組織の規則だ。

6:みかぜ◆63Y:2017/03/05(日) 21:10

さすがリリカ小説書くの上手だね!私のこと板で小説書いてるよ〜♪

7:リリカ@恋歌◆JA (;`・ω・)つdice3:2017/03/05(日) 21:13

みかぜ、ありがとう〜〜〜!

8:リリカ@恋歌◆JA (;`・ω・)つdice3:2017/03/05(日) 21:41

「この定理は、Aを……。」

わかってるっつの!

私は、塾にも行ってるし、予習復習は、かかさない。

これは、低レベル。

だから、スマホの電源を入れる。

一刻も早く、ここから出たい。

ネットサーフィンをする。

[道化師、集合]

という、スレッドにはいる。

〈パスワードを入れてください。〉

ポチポチとなっ。

スレッドの内容が、見える。

[川崎妃麻理は、△ 不向き!]

と、書き込む。

[あの作戦、もう実行する?]

返信が返ってくる。

[もう少し、道化師を集めないと。]

書き終わると。

「間、この問題を解け。」

めんどいな。

仕方なく、席を立つ。

こんな価値のない、人の前で、間違うとか、無いわ。

解き終わり、再び席に座る。

「(コソッ)間さん、これ教えて。」

川崎妃麻理が、聞いてくる。

嫌だな。

無視して、スマホに熱中する。

やがて、川崎妃麻理は、話してこなくなった。

9:リリカ@恋歌◆JA (=゚ω゚)ノ ―===≡≡≡ dice2:2017/03/06(月) 18:11

次の時間は、体育。

皆が、教室から出て、誰もいないのを、見計らう。

シンプルなメモ帳を取り出す。

ピリッ!

静かな教室に、メモを切り取る音がする。

このクラスで、見込みがあるのは……。

花畑 羽美

寡黙なタイプだし、私が見ている限り、友達はいない。

道化師にピッタリだ。

メモに、道化師が集まるサイトへの、アクセス方と、道化師について、書く。

これでよし。

メモを、花畑羽美の机に入れ、体育館へ向かった。

10:リリカ@恋歌◆JA (;`・ω・)つdice3:2017/03/06(月) 18:21

花畑羽美にメモも渡したし、ミッションクリア。

帰路につく。

でも、別の不安がある。

義母だ‥。

適当にあしらうか。

これでも、父の奥さんで、私の『お母さん』だ。

沈痛な面もちで、ドアを開ける。

「ただいま……。」

スリッパの音がする。

「おかえりー、里紗。」

笑顔で出迎える。

そんなの要らない。

つか、ムリしなくていいよ?

ため息をつきながら、自分の部屋へ駆け上がる。

やっと落ち着く。

机の上の、パソコンの電源をつける。

ついてすぐ、道化師サイトへアクセスする。

午前3時に書き込みがある以外、まだ誰も来ていない。

パソコンの電源を切り、宿題を始める。

午後6時30分。

宿題終わり。

鞄につっこみ、ケシカスをゴミ箱に入れる。

11:リリカ@恋歌◆JA ( -.-)ノ ・゚゚・。dice1:2017/03/07(火) 19:47

「里紗〜、ご飯できたわよ〜。」

義母が声をかける。

ゆっくり、下におりる。

夕飯は、ビーフシチューとサラダ。

あんまり言いたくないけど、ビーフシチューとサラダ、美味しかった。

「ごちそうさま。」

自分の部屋に戻ろうとすると。

「里紗、お父さん、今日遅く帰ってくるわ。」

「そう。」

興味ない。

あんな、クソ親父なんか!

私と、お母さんを捨てて、コイツ(義母)の所に行ったくせに。

私が、苦しんでいるのにも気づかないくせに。

なにが、お父さんよ!?

憤りながら、部屋に入る。

パソコンの電源をつける。

道化師サイトには、新たな人がきていた。

[道化師、集まれ]
92 イルカ

あのぉ、入って良いですか?


よしっ!

私は、心の中で、ガッツポーズをとる。

舌なめずりする。

IDからして、イルカ=あの子だ。

私のクラスの、あの子。

初めてだ。

クラスが同じの、道化師なんてね。

12:リリカ@恋歌◆JA (ノ>_<)ノ ≡dice5:2017/03/08(水) 17:53

花畑羽美だ…間違いなく。

93  ★イリーナ★
イルカ、よろしく!アイシャ、ブルーストーン、来て!

書き込む。

さすがにまだか。

パソコンをつけたまま、ベッドに寝転がる。

ノートを開く。

道化師は、集まった。

あとは、実行するだけ。

確実に、ゆっくりと。

これは、世の中を変える。

全ての物には、意味なんか無いこと。

それは、死んだお母さんが教えてくれた。

つまり、誰かが死んでも、世界は変わらない。

むしろ、酷くなるだけ。

未来を夢見ている、バカな人に教えてあげる。

大切な人を、亡くしても、アナタは変わらないことをね…。

再びパソコンを見ると。

94  アイシャ
呼ばれて飛び出て、アイシャだよ〜〜!イルカ、よろしくね。

95  ブルーストーン
俺様も来たぜ!イルカ、しくよろ!

良かった。

私も書き込む。

96  ★イリーナ★
イルカ、通ってる学校名と、本名教えて。

コレでOKだ。

あとは、待つだけ。

13:リリカ@恋歌◆JA (ノ>_<)ノ ≡dice5:2017/03/08(水) 19:35

97 イルカ
花畑羽美、高一、佐々原学園です。

アタリ!

花畑羽美。

明日にするとして、パソコンの電源を切る。

ベッドに潜る。

あっという間に、眠ってしまった。

14:リリカ@恋歌◆JA (;`・ω・)つdice3:2017/03/09(木) 07:15

朝。

ベッドから、おりる。

カーテンの向こうの空は、雨が降っていて、暗い。

リビングに向かう。

「里紗〜、おはよー。」

「義母さん、おはよう。」

いつもは、しない挨拶をする。

義母は、驚いたような顔をして、笑う。

いつもの朝食を食べ、外に出る。

昨日暖かかったのに、今日は、ひんやりとしている。

15:リリカ@恋歌◆JA ホィ(ノ゚∀゚)ノ ⌒dice6:2017/03/09(木) 18:36

〈2〉

ひんやりした空気の中を歩く。

こんな寒いところを、道化師が歩いているのだ。

皆は、知らないだろう。

今日は、作戦B−1を実行!

ブルーストーンや、アイシャもする。

大丈夫。と、自分を励ます。

仲間がいる。

B−1のターゲットは、二木陽哉。

世間一般では、これが知れれば、犯罪という類だろう。

私達には、ただの『ゲーム』。

とくと、世間を楽しませてあげる。

それが、私達道化師の目的よ。

皆やりだしたら、止まらない。

今は、観客でいてね、皆さん。

16:匿名:2017/04/30(日) 18:56

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