この世界に、必要なモノ、在るだろうか?
おどけてみようか?
本当に必要なのは、何も無い、ということ。
誰しもが、心を許してないことを…。
小説書いてる、リリカです!今回は、世界にあるすべての物には、価値観が在るのか?と言う、小説になります。
道化師と書いて、ピエロと読みます。
少し怖くなるかもしれません。注意です。
登場人物については、>>3で。
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登場人物
間 里紗 Aida Risa
世の中を冷たく見る少女。友達は、いない。
ネットの組織、道化師のリーダー。
〈1〉
窓から差す、陽の光。
一階からは、トーストと、ベーコンエッグのいい匂い。
うーんと、伸びをしてみたり。
ありふれた日常。
「里紗〜!!遅刻するわよ!」
義母の声。
私は、不満な顔で、唇を突き出す。
トーストと、ベーコンエッグにかぶりつく。
口に、優しい味がふんわりと広がる。
コップに入っている、ミルクと喉に流し込む。
「……………ごちそうさま。」
バッグを持って、玄関に行く。
靴を履き、ドアを開ける。
「いってらっしゃい〜。」
義母の声を振り払うように、ドアを閉める。
電柱の上には、雀や、カラスが鳴いている。
澄んだ空気に、イライラをぶつけるように、バッグを投げる。
私の横には、駆け寄る友達はいない。
作りたくないのだ。
「え〜、新色リップいいな〜!!」
「駅前の、flowerにあったよ。」
バカじゃないの?
それに、価値なんて、無いんだよ?
怒鳴りたくなる。
ハァ、めんどくさ。
校門をくぐる。
最悪だ。
価値のない、意味不明な人と、勉強なんて。
HR
「○○○高校から転校してきた、川崎妃麻理です!よろしくお願いします!」
コイツは、バカ決定。
関わりたくない。
あの作戦に、不可欠なヤツしか選ばない。
それが、私の規則で、組織の規則だ。
さすがリリカ小説書くの上手だね!私のこと板で小説書いてるよ〜♪
7:リリカ@恋歌◆JA (;`・ω・)つ:2017/03/05(日) 21:13みかぜ、ありがとう〜〜〜!
8:リリカ@恋歌◆JA (;`・ω・)つ:2017/03/05(日) 21:41 「この定理は、Aを……。」
わかってるっつの!
私は、塾にも行ってるし、予習復習は、かかさない。
これは、低レベル。
だから、スマホの電源を入れる。
一刻も早く、ここから出たい。
ネットサーフィンをする。
[道化師、集合]
という、スレッドにはいる。
〈パスワードを入れてください。〉
ポチポチとなっ。
スレッドの内容が、見える。
[川崎妃麻理は、△ 不向き!]
と、書き込む。
[あの作戦、もう実行する?]
返信が返ってくる。
[もう少し、道化師を集めないと。]
書き終わると。
「間、この問題を解け。」
めんどいな。
仕方なく、席を立つ。
こんな価値のない、人の前で、間違うとか、無いわ。
解き終わり、再び席に座る。
「(コソッ)間さん、これ教えて。」
川崎妃麻理が、聞いてくる。
嫌だな。
無視して、スマホに熱中する。
やがて、川崎妃麻理は、話してこなくなった。
次の時間は、体育。
皆が、教室から出て、誰もいないのを、見計らう。
シンプルなメモ帳を取り出す。
ピリッ!
静かな教室に、メモを切り取る音がする。
このクラスで、見込みがあるのは……。
花畑 羽美
寡黙なタイプだし、私が見ている限り、友達はいない。
道化師にピッタリだ。
メモに、道化師が集まるサイトへの、アクセス方と、道化師について、書く。
これでよし。
メモを、花畑羽美の机に入れ、体育館へ向かった。
花畑羽美にメモも渡したし、ミッションクリア。
帰路につく。
でも、別の不安がある。
義母だ‥。
適当にあしらうか。
これでも、父の奥さんで、私の『お母さん』だ。
沈痛な面もちで、ドアを開ける。
「ただいま……。」
スリッパの音がする。
「おかえりー、里紗。」
笑顔で出迎える。
そんなの要らない。
つか、ムリしなくていいよ?
ため息をつきながら、自分の部屋へ駆け上がる。
やっと落ち着く。
机の上の、パソコンの電源をつける。
ついてすぐ、道化師サイトへアクセスする。
午前3時に書き込みがある以外、まだ誰も来ていない。
パソコンの電源を切り、宿題を始める。
午後6時30分。
宿題終わり。
鞄につっこみ、ケシカスをゴミ箱に入れる。
「里紗〜、ご飯できたわよ〜。」
義母が声をかける。
ゆっくり、下におりる。
夕飯は、ビーフシチューとサラダ。
あんまり言いたくないけど、ビーフシチューとサラダ、美味しかった。
「ごちそうさま。」
自分の部屋に戻ろうとすると。
「里紗、お父さん、今日遅く帰ってくるわ。」
「そう。」
興味ない。
あんな、クソ親父なんか!
私と、お母さんを捨てて、コイツ(義母)の所に行ったくせに。
私が、苦しんでいるのにも気づかないくせに。
なにが、お父さんよ!?
憤りながら、部屋に入る。
パソコンの電源をつける。
道化師サイトには、新たな人がきていた。
[道化師、集まれ]
92 イルカ
あのぉ、入って良いですか?
よしっ!
私は、心の中で、ガッツポーズをとる。
舌なめずりする。
IDからして、イルカ=あの子だ。
私のクラスの、あの子。
初めてだ。
クラスが同じの、道化師なんてね。
花畑羽美だ…間違いなく。
93 ★イリーナ★
イルカ、よろしく!アイシャ、ブルーストーン、来て!
書き込む。
さすがにまだか。
パソコンをつけたまま、ベッドに寝転がる。
ノートを開く。
道化師は、集まった。
あとは、実行するだけ。
確実に、ゆっくりと。
これは、世の中を変える。
全ての物には、意味なんか無いこと。
それは、死んだお母さんが教えてくれた。
つまり、誰かが死んでも、世界は変わらない。
むしろ、酷くなるだけ。
未来を夢見ている、バカな人に教えてあげる。
大切な人を、亡くしても、アナタは変わらないことをね…。
再びパソコンを見ると。
94 アイシャ
呼ばれて飛び出て、アイシャだよ〜〜!イルカ、よろしくね。
95 ブルーストーン
俺様も来たぜ!イルカ、しくよろ!
良かった。
私も書き込む。
96 ★イリーナ★
イルカ、通ってる学校名と、本名教えて。
コレでOKだ。
あとは、待つだけ。
97 イルカ
花畑羽美、高一、佐々原学園です。
アタリ!
花畑羽美。
明日にするとして、パソコンの電源を切る。
ベッドに潜る。
あっという間に、眠ってしまった。
朝。
ベッドから、おりる。
カーテンの向こうの空は、雨が降っていて、暗い。
リビングに向かう。
「里紗〜、おはよー。」
「義母さん、おはよう。」
いつもは、しない挨拶をする。
義母は、驚いたような顔をして、笑う。
いつもの朝食を食べ、外に出る。
昨日暖かかったのに、今日は、ひんやりとしている。
〈2〉
ひんやりした空気の中を歩く。
こんな寒いところを、道化師が歩いているのだ。
皆は、知らないだろう。
今日は、作戦B−1を実行!
ブルーストーンや、アイシャもする。
大丈夫。と、自分を励ます。
仲間がいる。
B−1のターゲットは、二木陽哉。
世間一般では、これが知れれば、犯罪という類だろう。
私達には、ただの『ゲーム』。
とくと、世間を楽しませてあげる。
それが、私達道化師の目的よ。
皆やりだしたら、止まらない。
今は、観客でいてね、皆さん。
上げ