とある所で迷惑をかけた故、改訂版として、ここで書かしていただきます。
一応、変えるつもりです。
第三章からで。
第三章までは、時々簡単に書きます。
登場人物
小本 友梨 [生徒会長]
沢辺 歩美
神倉 亜矢
日暮ノノカ
千葉 波
琴南 綾瀬
琴実 千尋
中本 優衣子[朝沢高校教師]
玉本 浩[朝沢高校教師]
他にも出てきます(かも)よろしくお願いします。
中本優衣子は、グッと唇を噛みしめた。
玉本浩に苛立ちが募る。
(あんな事言われたって‥…。)
考え込みながら、2-Aに入った。
中本優衣子が入ると、ついさっきまでのざわめきが、消えた。
優衣子が振り返ると。
そこには、ギラギラした憎しみの光に満ちた、いくつもの目が優衣子を捉えていた。
(小本さんが会長になる前は、こんな事はなかった。直接聞くしか、ないわね。)
ふうっと、溜め息を吐いて、パンパンと、手をたたく。
「はい、教科書をあけて。」
淡々と、授業に入っていった。
神倉亜矢は、ぼーっと、テレビを見ていた。
芸人が、ギャグを言い、皆が笑う。
(こんな事で、笑えない。)
君島七瀬が遺体で見つかった頃から、彼女は笑えなくなった。
沢辺歩美が不明なのも気にかかる。
(必ず、会長が知っているハズ。)
何となく、スマホの電源をつける。
とある掲示板をあける。
[新規スレッド作成]を押す。
スレッド名 君島七瀬 事件について
ハンドルネーム ゆっこ
作成ボタンをポチッと押した。
(小さな反逆だけど、会長はきっと‥…。)
期待を乗せ、スマホの電源を消した。
小さな反乱が、会長である、小本友梨の反感を買ってしまったのは、仕方ないことだった。
第三章 陰謀 終
第四章 裏切り
千葉波は、キッと、空をにらんだ。
(綾瀬が、私を裏切ろうとしてることくらい、知ってる。ノノカにまた、奪われるとか、有り得ないけど…。)
ふと、波に名案が浮かんだ。
(会長を味方につければ…。貶めることができるわ。)
スマホをスクロールして、電話帳を出す。
ピコピコ‥…
[小本友梨]
に、電話をかける。
プルルル…
「はい?波?どうしたの?」
友梨の声に安心し、波は、ニヤニヤが止まらなくなった。
「友梨〜。また、あんたの餌食が出そう。そ。琴南綾瀬。めっちゃムカつくのよね〜!後は、生徒開室で。」
少し会話し、波は電話を切った。
ふうっと、溜め息を吐いた。
(友梨と仲良いと、色々得するのよね〜。ま、クズの中では、ね…。綾瀬、早く消えて。)
ムカつく綾瀬の顔を思い浮かべ、波は苛立った。
(ノノカは、始末OK、友梨のタメなんだからね。)
幼なじみの驚いた顔を思って、波の口の端が、ゆるむ。
彼女の裏切りに対する報復は、何よりもすごく、酷いものである。
(友梨は、執行。私は友梨の“餌食”を見つける。)
苦しみに歪む、綾瀬を見たいと、拳を握る。
(この学校は、私達のホームグラウンドなんだから。誰も、逃げれない。)
波は、残酷な笑みを浮かべた。
琴実千尋は、殺気を感じた。
それは、彼の思い違いとは言えない。
(誰だ‥…?会長の指図か‥…。)
彼の自由を奪った、憎き“敵”の姿を思い浮かべて、ギリッと歯軋りした。
(誰があんな奴の言うこと聞くか‥…。__を、殺したくせに。よく飄々と生きているな。)
屋上で、弁当をあける。
冬から春へと移り変わる、寒い風が吹く。
でっぷりとした体を揺らし、屋上の目立たないところに座る。
「ホントか!?それ!」
はしゃぐような、男子生徒の声。
「ホントだよ。君島七瀬、殺したの、十中八九、千葉波だって!」
押し殺した声に、興奮が含まれる。
プルプルと、千尋は、拳を握る。
思わず、千尋は耳を澄ませた。