–––臆病で中学生時代イジメを受けていた少年が高校に入って仲間と出会い笑顔を取り戻せるようになるまでの物語–––
・文章が幼稚ですごめんなさい
・アドバイス大歓迎です
・更新は早かったり遅かったりです
・荒らし、中傷はおやめください
>>2 キャラ紹介
キャラクター
・高村 悠(たかむら ゆう)/
中学校時代、いじめられていた少年。強くなりたくて高校では頑張ろうと決心した。
・渋谷 幸太(しぶや こうた)/
小学校の時、悠と仲の良かった少年。小学校6年の時転校したがまた戻って来て悠と同じ高校に通うことになる。
・塚本 ありさ(つかもと ありさ)/
中学校時代とんでもなく地味な三年間を送り、高校は絶対エンジョイすると決めて一気にイメチェンした。性格は基本いいやつ。
・望月 凛子(もちづき りんこ)/
すごく正義感の強い少女。そんな性格が災いして孤立していた。孤独なんて平気、みたいな顔をしているが本当は寂しい。
・神田 茉莉(かんだ まり)/
私立梅宮高等学校一学年のマドンナ。誰にでも優しく振る舞いいつも笑顔の絶えない少女。ど天然。
・竜堂 拓哉(りゅうどう たくや)/
悠と同中だったいじめっ子。悠が気に食わないようでいつもいじめる。
・大木 大吾(おおき だいご)/
拓哉の腰巾着。いっつも拓也にくっついて悠をいじめる。
『…オイ!なんとか言えよ高村!いっつも黙ってテサァ…そういうとこがウゼェんだよ!』
腹を殴られ吐きそうになる。僕の体はボロボロで顔やスネ、ひざなどはもう殴られてあざができていてもう言い返す気力もなかった。
『高村ァ〜 お前、きたねぇから俺が洗ってやるよ、ソレッ!うわービッショビショじゃん!ウケる〜』
水をかけられ洋服から水が滴り落ちる。もう何回目だろうか、こんな目にあうのは。いじめっ子達は僕をみて笑いながら帰っていく。僕はその日、決心した。「強く…なりたい」
http://ha10.net/up/data/img/19380.jpg
ー入学式ー
暖かい春の日差しのさす中、僕は色々な人のいる満員電車に揺られて高校へ向かう。私立梅宮高等学校は三年前に設立されたまだ新しい方の学校だ。偏差値はなかなか高くて僕も相当勉強してギリギリ入れた感じである。人の波を掻き分け電車から降りて5分歩くと学校が見えて来た。なぜだろう、校門をくぐるだけなのに凄く緊張する。僕は深呼吸して学校の校門に足を踏み入れた。桜の花びらが舞い落ちてすごく綺麗だ。僕は思わず『綺麗…』といった。すると同時に言った人がいることに気づいた。顔を確認すると美少女がそこにはいた。被ったのがよっぽど恥ずかしかったのか顔を赤らめている。そんな彼女をみて僕まで顔が赤くなって行く。僕は恥ずかしさを隠すために彼女の名前を聞くことにした。
「あの…お名前は?」
「あっ、神田…茉莉です…よろしくお願いします で、あなたは…?」
彼女も恥ずかしさをごまかすためか、笑顔を作ってくれた。
「あ、僕は高村 悠です…よろしくお願いします」
「高村さんですか…覚えておきますね 高村さんのお友達っていますか?紹介していただきたいです」
彼女は純粋な瞳で見つめてくる。僕に…友達なんかいるはずもないのに。僕はそんな表情したつもりはなかったんだが彼女は僕の顔を見て
「や、やっぱり大丈夫です!それじゃ、私クラス確認してくるので、さようなら!」
入学式、嬉しかったり悲しかったり色々な感情が湧き出てくる。
http://ha10.net/up/data/img/19381.jpg
~僕のクラス~
神田さんが行った後もしばらく僕は桜を見ていた。
ぼんやりしているとせっかく早く来たのにもう時間だった。僕は自分のクラスだけ確認して教室へ向かった。
僕が教室についた頃にはほぼ全員席に着席していたので僕も急いで空いている席に向かう。
そして入学式が終わり教室に戻ってくると
するとドアが勢いよく開いてスパーンと音がなりクラス全員ビクッとする。ドアの向こうにいた人物は元気よくこう言った。
「おっはーようございます!そして始めまして!いやさっき入学式だったから初めましてじゃないか。まあいいや〜あなたたち1–4組の担任になりました、高田 夏海です!今年が初めての担任なんで、スーッゴイドキドキしてます!これからよろしくね!」
異様にテンションの高い高田先生に生徒は若干引き気味だ。そして高田先生は
「んじゃ、早速だけど自己紹介をしてもらいます!じゃあ明穂さんからね〜」
そして俺の番。
「えーっと…高村 悠です。よろしくお願いします…」
一通り自己紹介が終わると休み時間になった。クラス全体を見渡すといろいろなジャンルの人が居る。
まだ他人のように接してるクラスメイトたちとこれから仲良くなると考えるとすごくワクワクした。
俺は…最高の高校生活を送りたい。
《1-4 クラス名簿》
1明穂 海斗 (男)
2石川 芽衣 (女)
3井上 寛太 (男)
4上田 小春 (女)
5上野 咲 (女)
6大久保 健 (男)
7神田 茉莉 (女)
8菊地 永希 (男)
9木村 真弓 (女)
10倉橋 香恋 (女)
11香田 流奈 (女)
12坂本 秀 (男)
13佐野 亮介 (男)
14宍戸 蓮太郎 (男)
15渋谷 幸太 (男)
16須藤 奏太 (男)
17空見 葵 (女)
18高村 悠 (男)
19塚本 ありさ (女)
20手塚 恵里奈 (女)
21東堂 藍音 (女)
22中野 柚葉 (女)
23西嶋 紳 (男)
24野元 敦彦 (男)
25張間 浩一 (男)
26日野 灯里 (女)
27古田 日和 (女)
28本田 来地 (男)
29三浦 雪穂 (女)
30村上 龍馬 (男)
31望月 凛子 (女)
32矢川 晃平 (男)
33依川 綾羽 (女)
34連道 爽也 (男)
入学して2日目。もう結構クラスは馴染んできたけど今まで僕は友達がいなかったため、友達の作り方がまるでわからない。
そんな今日の昼休み、僕は自分の席で本を読んでいた。すると足元に何かが転がってきた。拾い上げて見るとそれはかわいい柄のついた消しゴムだった。すると僕が拾い上げてすぐに横から「それ私のだから、返して」と声がした。
声のした方へ顔を上げるとそこにいたのは出席番号31番の生徒、望月凛子だった。
その時なぜか僕の悪い癖…そうコミュ症が発動してしまってキョドッていると望月は
「何?返してよ」
キレ気味の望月僕はすぐ返そうとしたが手を止めた。なぜならに教室に置いてあった棚が彼女に迫ってきていたからだった。彼女は気づいていない。こうなったら最終手段…
「ねえ何?返しっ…」
僕は彼女を抱きかかえサッと避けた。(ギリギリだったけど)ドーンという棚の倒れる音。安心していたら僕が抱き抱えてる望月が
「ちょっと!ねぇ下ろしてよー!」
「あぁごめん…」
僕はすぐに消しゴムのことと抱きかかえたことで怒られるのかと思いきや望月は
「高村くん…だっけ?ありがと 」
望月はほんのりと優しい笑顔を向けた。でもそんな表情が見れたのもほんの一瞬で直ぐに切り替わり
「で・も消しゴム返してよね!」
望月凛子.いいやつなのか悪いやつなのか?
クラス全員居るんだ