「悪いやつは、追い払ったよ」
これは...夢...?
「無事でよかった...」
そっか...あのときの...
「この鍵は、君が持っているんだ...いいね?」
待って、まだあなたの名前を――――
目が覚めた私は、列車の座席に手を伸ばしていた。
「あのときの夢、なんで今見るんだろう...」
私は、不思議そうな顔で首元の鍵を見る。
「この鍵...街に着いたらなにかわかるのかな?」
いろいろ考えてると、アナウンスが入ってきた。
「次は、終点。マジックタウン...」
「あ、次だ。準備しないと」
列車を降りた先に、あんなことが待っているなんて
このときの私には想像もつかなかった。
「マジックタウンは、魔法が集まる街と呼ばれており、
魔法使いが在住していて魔法学校もあります、か...」
私は、駅でもらったパンフレットを読みながら、この街のことを調べていた。
「魔法学校...私も魔法使いになれるのかな」
そう思う私の中には、あの人の後ろ姿が写っている
想像ばかりしてるより、動かないと....
「よし、とりあえず魔法学校に行ってみよう」
駅を出ようとすると、パンフレットがひとりでに畳まれていった
「...これ、魔法?持ちやすいから便利だね」
地図の通りに行くなら...と思っていたけれど、
この街はかなり賑わっている。
「商店街もあるんだ!後で何か買おうかな」
道中、美味しい果物を試食させてもらったりした。
そんなこんなで、目的地は目の前...。
「ここが魔法学校...」
とりあえず、門を叩いてみる。
「すみませーん、誰か先生はいませんか?」
....返事はな――
ゴゴゴゴと無駄に壮大な音とともに、音に見合わない大きさの門が開いた。
「...びっくりした。入っていいの?」
あー なんか破綻してきました