ティーンエイジャー

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1:ハルヒ:2017/06/27(火) 00:25

あーあ。
なんで同じクラスになっちゃったんだろう。
進級して間もないっていうのに、暗い未来がみえてる。
百合、あたしはあなたが大嫌い。

2:ハルヒ:2017/06/27(火) 00:32

四月。
新しい学年に、あたし、朝比奈雫は進級した。
去年は中学一年生だったから、つまり今年は中学二年生。
思春期まっさかり。
ちなみにさっき、クラス表を見てきたところ。
お陰であたしの顔は今、きっと幽霊みたいだと思う。

3:ハルヒ:2017/06/27(火) 00:35

「雫ー!」
あ、ほら、来たよ。
雫のもとに、少女が駆け寄る。
「雫!私たち、同じクラスだったよ!やったぁ!」
あーはいはい、よかったね。
あたしは全く、嬉しくない。
そう思っていても、嬉しいって返すのが、女子の暗黙のルール。
だからあたしは精一杯の笑顔で言った。
「うん、めっちゃ嬉しい!百合、一年間よろしくね!」

4:ハルヒ:2017/06/27(火) 00:42

あたしたちのクラスは、2-Bだった。
この学年は、全部で四クラス、120人ちょっきり。
A-Dまで、成績は関係無い。
百合と、同じクラスになったのは、きっと神様に嫌われてるんだろうな。
重い足を引きずりながら、あたしは百合と教室へ向かう。

5:ハルヒ:2017/06/29(木) 23:40

2-Bのドアを開けると、もう結構人が来ていた。
黒板に貼ってある座席表で自分の席を確認する。
あたしは…窓際の列の前から二番目。
きっと五十音順だから、前のほうなんだ。
あたしの前は、相原麻里ちゃん。
麻里ちゃんは、去年結構話してたな。
そんなことを考えていたあたしに、百合が話しかけた。
「雫、前の方だねー。離れちゃったなぁ。私はね、隣の列の、四番目だった。」
そりゃあね。
百合の苗字、中河原だもんね。
「そっかぁ、残念…」
あたしは、ほんとに残念だ…って顔で、感情をこめて、そう言った。


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