先生と私。〜叶わない恋〜

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1:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/02(日) 18:33

私、東響春華は、恋をしました!
でも、それは叶わないんだ。
だって……。

恋した相手は、先生だから。

2:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/02(日) 18:37

登場人物

東響春華 
主人公。
性格は、明るくて、泣き虫。

高嶺秀矢
水臣高校の教師。
春華のクラスの担任。

吉津朱莉
春華の親友。
優しくて、怖がり。

古河悠仁
朱莉と春華の幼なじみ。 

3:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/02(日) 21:09

今日は、高校三年になる日だ!
思わず、「やった〜!」と言ったら。
「春姉、静にして」
双子の妹、実琴が抗議した。
「ごめん、ごめん」
でも、この喜びはすごい。
実琴が笑いながら、
「朱莉さんと、行くんじゃなかったの?」
ハッ!
「そうだった〜!」
遅刻する〜〜!
「お母さんは?」
「新しい義父さんの所に行ったぽいよ?」
ニヤニヤ笑いながら、実琴は言った。
時計を見たら、もう遅刻ギリギリ!
「行ってきまーす!」
急いで玄関を飛び出す。

4:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/03(月) 20:18

「春華!遅いよっ!」
「ごめんごめん!」
朱莉に謝り、あっという間に慣れた高校に着いた。
クラスは‥………?
3ーA。
やったぁ!
「朱莉、同クラだよ!嬉しい!」
「春華、一年間よろしくねっ!」
歓喜の声を上げ、二人抱きついていたら。
「退け」
「あ、すいま………!悠仁じゃん!」
それは私と朱莉にとって、見慣れた顔だった。
「春華か、朱莉もか!」
古河悠仁。
私と朱莉の幼なじみ。
今まで同じクラスになったことないから、悠仁がいた事に、驚く。
でもさぁ、“も”って、ひどくない?
案の定、朱莉は頬を膨らませた。
「“も”って、何よ!」

5:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/04(火) 20:19

私は、話を変えるように、
「あっ!雪成生徒会長だよ!」
途端に、朱莉の顔がボッと赤く染まる。
何故ならば……
「朱莉、カレシの所行きなよっ!邪魔しないし!」
雪成生徒会長と、朱莉はつき合っている。
まぁコレは、トップ☆シークレットで、知ってるのは、私だけじゃないかなぁ?
朱莉は、真っ赤になりながら、雪成生徒会長の所に向かった。
むふふ〜!
朱莉はさておき、私と悠仁はクラスに入った。
「春華!同じクラスになったねっ!」
去年同クラで、友達の真緒が駆け寄る。
「真緒〜!」
「春華〜!で、朱莉は?」
「カレシの所、行ってるよ」
真緒もニヤニヤし始め、
「へぇー!一学期早々、イチャイチャ?」
私も、ワザと、
「そうよ、そうよ!カレシなしにとったら、かなり堪えるわよ!」
真緒と笑いながら、席に着く。
偶然ながら、悠仁の隣だ。
ま、気兼ねなくできそう!
真緒が私の席の前に立ち、隣に莉愛を連れてきた。
東条莉愛。
同クラになったことがない。
莉愛は、おどおどと、
「東響さん、よ、よろしくね」
私も、ニッコリ笑って、
「よろしくね、莉愛っち!」
突然、莉愛っちと呼ばれたのに驚いたのか、莉愛が倒れ込む。
危ない!
「莉愛っち、大丈夫?」
真緒も心配そうに、のぞき込む。
莉愛っちは、息を調えながら、
「うん。莉愛っちって、呼ばれたのに、驚いただけ」
私と真緒は、笑い転げた。
莉愛っちって…。
チョー純粋じゃん!
と…
朱莉が帰ってきた。
当然、私と真緒は黙ってない。
「カレシと、イチャイチャしてきた?」
「良いねぇ、カレシ持ちは」
朱莉は、少し笑いながら、莉愛っちを目に留めて、
「新しい友達?」
私と真緒は、ニッコリ笑いながら、言った。
「莉愛っちだよ!」
そしてまた、笑い転げる。
朱莉はポカーンとして、莉愛っちと目と目で不思議がる。

6:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/04(火) 21:12

ざわざわとしていたら。
ガラッと戸があいて、一人の先生が入ってきた。
「えー、3ーAの担任になった、高嶺秀矢だ。よろしく」
カッコイい!
その先生は、イケメン!
髪、染めてるのかな?
「先生カッコイいよね?」
悠仁に囁くと。
不機嫌そうに、悠仁は、
「………ああ」
と答えた。
クラスの皆、ざわざわし始める。
私も、例外じゃないけど。
ふと、先生を見ると、フッとホッとしたかのように、頬を緩めていた。
その表情が、あどけなくて、ドキッとした。

コレが恋なのか______?
この胸のときめきは何なのか。
その正体は、意外な時に知った。

7:リリカ@恋歌◆JA 文才ない(泣):2017/07/08(土) 18:00

高嶺先生の授業は、楽しくて。
嫌いな数学が、得意になりそう。
家に帰ると。
実琴はまだ帰ってきてない。
代わりに、お母さんが帰ってきていた。
「うふふ〜。おかえりー!」
なんか、機嫌がいい。
悪いけど、少し不気味だ。
「義父さんと会ってきたんだって?実琴が言ってたよ」
お母さんは、うふん、と笑った。
「やぁねぇ、実琴ったら!見てたのかしらねぇ?」
当たりって、事か。

8:リリカ@恋歌◆JA 文才ない(泣):2017/07/08(土) 18:12

お母さんは、笑いを止めて、まじめな顔になった。
「春華は、新しいお義父さん、ほしい?」
元々前から知っていた。
お父さんと、お母さんは私が小学四年の時に、離婚した…。
「ね、お母さん」
「なぁに?」
ずっと前から、聞きたかった。
恐る恐る、口を開く。
「何で、お父さんとお母さんは、離婚したの?」
お母さんは、無表情になってから、
「それは、教えられないわ」
告げた。
心臓が、ツキンと痛んだ気がした。
「じゃあ、お義父さんの名前くらい教えてよ」
お母さんの顔が、パアッと明るくなった。
「良いわよ。お義父さんの名前はね、萩野佳人さんよ♪」
萩野佳人………。
固まった私にかまわず、お母さんは続ける。
「萩野さんはね、お母さんの出版社に勤めててね、知り合ったのよ!」
と、知りたくもない情報を教えてくれる。
その声は、とろけるような感じだった。
ムッとして、口をとがらす。
「何それ。私や、実琴が勉強してるとき、恋でもしてたわけ」

9:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/13(木) 21:40

お母さんは驚いたように、
「何、春華!そんな言い方!お母さんは、萩野さんと、マジメなお付き合いを…!」
「あーもう!そんな事言わないでよ!萩野さんなんか、どうでもいいから!」
それだけ吐き捨てて、家を飛び出す。
何よりも、お母さんの言い方が嫌だった。
「萩野さん、萩野さんって…!」
うるさいし、お母さんは萩野さんが居ないと、ダメなの、と思ったから。
どこへ行くあてもなく、ただ夜の町をさまよう。
「東響?」

10:レミリア◆63Y 名前かえました。:2017/07/14(金) 17:41

リリカ!元みかぜだよ!
リリカの小説は、いつ見てもおもろい!最近、『私の恋は叶わないの?』っていう小説を書いてるんだけど、少しだけ、実話とか入れてる。ほんの少しね!ぜひ、見てほしい!
これからも、ファイト!

11:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/15(土) 16:22

>>10 レミリア、ありがとう!おもしろそう!
   読んでみるね〜!
   そちらこそ、ファイト!
  応援してま〜す!


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