悲しみと残酷の学園生活を楽しんでね!
>>2 世界観
>>3 人物紹介
ここは夜峰学園
授業なんて無い、皆とおしゃべり出来る楽しくて最高の学園
授業無いのに何故学園?
そりゃ授業はないけど一応テストはあるよ!
とっても素敵なテストがね!
ちなみにテストで合格出来なかった人は死ぬんだ!悲しいね!
さあ、物語のはじまりはじまり〜!
頑張って合格しないとだ!
4: おもち ◆X.:2017/09/17(日) 21:57
神谷 悠介(かみや ゆうすけ)
17歳/高校三年生/♂
優しくて運動も勉強も出来る完璧さん
しかしテストにはあまり自信が無い、夜峰学園のとある噂を聞いて入学した
如月 ヨミ(きさらぎ よみ)
16歳/高校二年生/♀
ユミの双子の姉、常に無表情でクール。
わちゃわちゃした物が嫌いで毒舌、テストはいつも完璧
趣味は料理でお菓子作りが好き
如月 ユミ(きさらぎ ゆみ)
16歳/高校二年生/♀
ヨミの双子の妹、常に明るいけど毒舌な子
ヨミが大好き。一人称が僕、テストはヨミ同様いつも完璧
趣味は意外にもコスプレだという
宇田川 凛斗(うだがわ りんと)
15歳/中学三年生/♂
普通の中学生、勉強と運動に関しては可もなく不可もなく。別にポジティブという訳でもない
東城 大地(とうじょう だいち)
18歳/高校三年生/♂
しっかり者で物静か、悠一とはいつも一緒に話す仲。
ネットとゲーム大好きで運動嫌い
栗栖 のの(くりす のの)
11歳/小学五年生/♀
勉強が苦手だけど運動は大好き
甘えん坊だけど良くも悪くもはっきりとした性格
美園 莉湖(みその りこ)
17歳/高校三年生/♀
ネガティブで自分に自信が無い。
話すのが苦手でおどおどしている。何故だか憑依されやすそう等と言われている、いじめられっ子
綾瀬 沙那(あやせ さな)
18歳/高校三年生/♀
悠介、大地、莉湖達と同じクラス
いかにも王道美少女といった感じで人気者
裏表ない優しい性格で、皆からは「あやなん」と呼ばれている
追加あるかもです
>>3
そうですね…!w
頑張ります
1話「 悲しくて残酷な自由の楽園 」
ここは夜峰学園
良く言えば自由で楽しい
悪く言えば悲しくて残酷、そして安心ができない
そんな学園だ
何故残酷かって?
この学園にはテストがある、ただのテストではない。
テストの問題は始まった時にしかわからない。いきなり歌のテストだったり、本当に予測不可能だ
テストは毎日2回は行われる
テストが終わった後、すぐランキング形式で結果発表される。下位だった人達は…死ぬことになる
だからいつも安心は出来ない。
いつ死ぬのか…考えるだけで鳥肌が立ってくる
─────────────────────────
「 悠介……おい。悠介? 」
午前10時20分、夜峰学園はいつも通り
今日もテストがやってくる
怖いけど頑張らないといけない…
「 おーい!悠介? 」
黒い髪の少年は大きな声で話す
何故だろう、何か違和感を感じる
どうしてだろう…
「 あーもう、悠介さっさと反応しろよ! 」
少年は相手の頭を右手でばしっと思い切り叩いた。
「 うっ、いててっ、何すんだよ東城! 」
ひー…痛いな。
相手は少年をぎろっと睨みながら頭を抑える
「 お前が悪いんだろ…、何で反応しなかったんだ… 」
「 反応? 」
「 そうだ、何回も名前呼んだのにずっとぼーっとしててよ。めっちゃイラついたわ… 」
「 え、ええ!?そうだったの?
…な、なんかごめん。東城… 」
申し訳なさそうに頭を下げる
そうか…何の反応も無かったから…か
これは確かに俺が悪いな、あはは
………ん?あそこにいるのは
同じクラスの…美園莉湖…だっけ
悠介は少し先にいる莉湖を見た
いつもいじめられてる…可哀想だけど俺には……
「 あ、あの…ごめんなさい…。」
「 声ちっせーよ、もっと声でかくしろよー!マジうけるんだけど!」
「 本当こいつコミュ障の極みだよなー! 」
同じクラスの女子生徒5人組が美園莉湖を見ながら笑っていた。
「 ほらほら!いつもの遊びしようよー! 」
5人組は一斉に莉湖の髪の毛を引っ張ったり、蹴ったりとやりたい放題にする
正直見てられない。いじめを止めるなんて俺にはできないけど…こんなの酷すぎる
「 東城、俺ちょっとあっち行ってくる 」
「 あ、ちょっ!…行っちまった 」
悠介は急いで走って莉湖達がいる所に向かった
ああ…やっぱり見てられない…話して止めないと
「 おい!人をいじめるのはやめろ! 」
いじめっ子の手を抑えながら言う
え……え……?
あ、私を……へ…?
「 あ、同じクラスの神谷さんじゃーん!急にどしたのー? 」
「 それなー! 」
「 どうしたじゃない。いじめをするなと言ったんだ 」
「 は?何それイミフー 」
く……こいつ……!
「 ふざけんな!何がイミフだ…
こんなの見てられない。さっさとどっか行け! 」
悠介は怒りを爆発させる
こういう奴が一番嫌いなんだよ…!さっさと…さっさと………!
「 ちぇ、いこいこ 」
「 そ、そだな! 」
5人組は諦めたのかどっかいってしまった
嬉しい…、とりあえず良かったな
あ、そういえば…美園莉湖…
急に来ちゃったからな…大丈夫かな
悠介は心配そうにそっと莉湖に話しかけた
「 ……大丈夫? 」
「 え…あ…あの……どうして私を… 」
「 え…あ、いや…見てられなかったから…つい…
いじめは大変だよな、俺で良ければ友達になるよ 」
悠介は優しく微笑み、手を差しのべる
見てられなかった…や、優しい人だなあ…
まだ…少し怖いけど…今を信じないと…
莉湖は手を出し優しく握った
「 は、はい…!友達…嬉しいです…! 」
莉湖はぱあっと明るい笑みを浮かべた
や、やった…友達…す、すごく嬉しい…
確か…神谷さん…だったっけ………。
「 うん!よろしくな 」
一応一件落着…なのかな?
そんな時、校内放送が流れた
テストの始まりだ
「 ただいまよりテストをはじめます。皆さま体育館へお集まりください 」
やっぱりだ…
テスト…心配だが…自分の為にも頑張らないとな
2話「 テスト時間 」
いよいよテストだ
どんな内容なのか…それはテストが始まらないと分からない
「 あ、あの……神谷さん… 」
莉湖は恥ずかしそうにまじまじと悠介に話しかけた
「 ん、何?」
「 や、やっぱり…テスト…って怖い…ですよね…。ってごめんなさい!…なんか怖いなー…と……思いまして…いつも安心出来ないというか… 」
「 確かに。俺もだよ、テストの時はいつもそわそわしてる 」
か、神谷さんもなんだ……そうだよね…テストが怖くないなんて…。
そう話してるうちに私達は体育館についた
皆…「 頑張らないと! 」とか「 まだ死にたくない 」って言ってる…そうだよね…。まだ死にたくないよね…怖いよ…。
そういえば何で体育館に卵とか牛乳があるんだろう…?
「 神谷さん…今日のテストは…何か作るのですかね? 」
「 作る? 」
「 はい…。卵や牛乳、他にもあります。オーブン等もありますし… 」
言われてみればそうだな…でも俺料理とかはそこまで得意じゃないんだよな…。
そんな時体育館のステージに誰かが立っていた
あのフードをかぶった人…学園長だろう。
テスト内容の話をするのかな
「 皆様、お集まり頂きありがとうございます。
それでは…今からテストを始めます。今回のテスト内容は…もうお気付きの人もいるかもしれませんが。そう!お菓子作りです 」
お菓子作り…!?
お菓子作ったことないよ…
「 ふふ、お菓子作りなんて出来ない!大変!と思ってる方もいらっしゃるのではないでしょうか。でも大丈夫です、作ってもらう物はクッキー。クッキーは作るの簡単ですしね。それでも出来が悪かったら…ふふ。 」
「 クッキー……お菓子作りなんて普段やらないです… 」
「 そして、今回は1位から25位までが合格ラインとします。それでは皆様準備をしてください 」
「 美園さん、あっちの方行かない?人あんまりいないし 」
悠介は奥の方の席に指をさし、指摘する
「 は、はい!い、行きましょう… 」
数分後には皆準備が出来ていた
テストが始まる。上手く作れるか心配だ
「 それではテスト、始め! 」
学園長の合図と共に皆手を動かした
今から50分の間…まだまだ時間はある
まずは卵割って…。こうかな
悠介は隣にいた莉湖の方をチラッと見た
莉湖さん焦ってたわりには作るの早いな…もう型まで行ってる。
わわわわわ…どうしましょう……とりあえず勢いで型まで…どうしよ…どうしよ…オーブンで何度だろう……
え、ええい!こうなったら勘で!170度に…これでよしっと…
うわああああ…………、大丈夫かな…大丈夫かな………
莉湖の目が潤む。
そして何やかんやで50分が経った_
「 テスト終了!皆様お疲れ様でした
このクッキーは我々が喜んで食べます! 」
我々…ってうわ!
知らないうちに学園長の隣には不気味なお面をつけた人達がたくさんいた
「 それでは皆様少々お待ちくださいね! 」
学園長やお面をつけた人はステージから姿を消した
恐らく評価をするんだろうな…。
そして10分後…
待ちくたびれた人がいれば心配そうな表情をした人もいた
目の前にあったモニターにぱっと電気がついた
1位から最下位まで書いてある…という事は結果発表だ…
「 ただいまより、結果発表をはじめます 」
学園長のアナウンスと同時にモニターから生徒の名前が出た
どうしよう…神谷悠介……神谷悠介……
…もう無理なのか…。
「 か、神谷さん!?顔色悪いですよ?どうかしました…? 」
莉湖は目を大きくし、慌てながら悠介に話しかけた
「 いや…不合格… 」
「 へ…?ゆ、悠介さん!? 」
莉湖は慌てたままモニターを見る
19……20…21…22…あ、あった…!
23位…
「 ゆ、悠介さん!合格ですよ! 」
「 え…? 」
「 23位でギリギリ合格です! 」
長くなるので一旦切ります!
2話「 テスト時間 」(続きです)
あれ…本当だ……
つまり不合格は俺の早とちりだった…って事か…
「 美園さんありがとう。俺の早とちりだったな…あはは、後呼び方変わったね 」
「 えっ、あっ………こ、これは!その…気にしないでください!間違いです!ごめんなさい!軽々しく下の名前で呼んでしまって… 」
「 大丈夫だよ!下の名前で呼んでくれた方が嬉しいし、あ…俺も美園って呼んでいい? 」
「 え、あ……どうぞ!! 」
「 26位以下の人達は体育館を出てください 」
「 学園長のアナウンス…そっか……死ぬんですか…。うう… 」
「 み、美園…そんな泣きそうな目をするなよ。な? 」
「 ご、ごめんなさい…。 」
そんな時莉湖はモニターを再びじっと見た
不合格の方に…。
「 美園どうかした?モニターずっと見て… 」
悠介もモニターを見た
不合格ラインの方にさっき美園をいじめていた奴らの名前があった。それも5人全員だ
「 さっきの人達…全員不合格だったんですね…あ、1位…やっぱり如月さんですね 」
「 如月って…あの一つ下の…。でも美園も凄くないか?3位も良いほうじゃないか! 」
「 そうですね…勘でやったんですが…… 」
如月ヨミさんに…如月ユミさん…
一つ下の高校二年生…いつも1位にいる凄い方…
どんな人かは分かりませんが…。
「 あっれー?あそこに3位の人いる!おねーちゃん! 」
黒い髪の…双子…ですかね?2人ともそっくり…
「 そうね。 」
「 おねーちゃん!挨拶しない? 」
「 挨拶?ユミがしたいならいいけど 」
お姉ちゃん…ユミ………も、もしかして…
「 よっしゃー!ねーねー、貴女3位の美園莉湖さんですよね!はじめまして、僕は如月ユミでーす! 」
「 美園、何事だ? 」
「 えっと…如月ユミさんと…如月ヨミさんが…ですね……。 」
如月……!?
如月ヨミと如月ユミって双子だったのか…
「 あなたは莉湖さんの友人ですか?僕如月ユミって言います!仲良くしてくださいねー! ほらほら、おねーちゃんも自己紹介しなよ! 」
「 ……仕方ないわね…。
私は如月ヨミ。ユミの双子の姉です。…テストお疲れ様でした。 」
「 え、あ…お、お疲れ様でした! 」
「 お疲れ様でした…。 」
双子なだけあって本当にそっくりだな…
「 ……ユミ。自己紹介は済んだでしょ?不合格ラインの人達も死んだでしょうし。行くわよ 」
「 えー、つまんないのー。でも行かないとだー!それではまた会いましょうね! 」
ユミは嬉しそうに莉湖達に手を振りながら体育館を出ていった
何だったんだ…如月ヨミと如月ユミ……。
如月ユミは結構明るい感じだったけど、如月ヨミは…なんかユミとは正反対で暗かったな…