私の好きな人。
それは────────・・・。
絶対に、叶わない相手。
きっと私の青春は、この難キュンに費やされるんだ。
これは、私の叶わない恋物語・・・。
リリカです!
前作の、『時を駆けて、初恋*します。』略して『時*初』が無事完結しました☆
ですので、新作にチャレンジしま〜す!
さりげなーく夏音と新選組が登場するかも!
そこらへんも注目してみてください♪
今作は、叶わない難キュンを描いてみます。
それでは!
荒らしはお家で寝ててね♪(ニコッ)
コメント等は受け付けます(*´ω`*)
始めます!
新小説おめでとう!書き込みまだダメだったらごめんね……
あと『時初』(勝手に訳してごめん!)完結おめでとう!そろそろ私も『あの日の物語』完結させないとな…今月の6日で一周年になるよ!((どうでもいいね
『青春*恋色ブルー』も期待しています!
あと、『時初』で私の小説大好きって言ってくれてありがとう!最近リアルで忙しかったりするから…(毎日葉っぱに来てるけど…)
『時初』はリアルが忙しくないときにまた最初から読ませて頂きます!
少しだけどちょくちょく感想書いていくからね!
今回も頑張ってください!
by 瑞
『青春*恋色ブルー』 登場人物
深代 紗彩
主人公。
明るく、優しい。
ちょっと引っ込み思案。
夏音のいとこ。
深代 陽太
紗彩の双子の兄。
朝陽をライバル視。
紗彩の味方。
深代 朝陽
紗彩と陽太の兄。
実は、二人と血のつながらない兄。
チャラいように見えるけど、実は真面目。
川宮 空
朝陽のガールフレンド。
>>3
瑞、ありがとね!
『時*初』完結できたの、瑞のおかげだよ!
瑞も頑張ってね!!
応援してるよ〜!
1,私と夏音の女の子トーク
私、深代紗彩!
長所は、明るくて優しい・・・くらいかな。
ちょっと引っ込み思案かも。
「紗彩〜!元気??」
私のいとこ、城里夏音が今、ウチに来てるの!しかも、カッコイい集団とね・・・♡
「沖田さんと、恋仲ってスゴいね」
夏音は、照れくさそうに微笑んだ。
夏音が、まぶしそうに、
「朝陽くん。カッコ良くなったね」
ドキイッ。
お兄ちゃんの話・・・。
実はね、私は悩んでるの。
しかもね、悩みの種は、そのカッコ良くなったお兄ちゃんなんだ・・・。
ついに完結したね!時初。
これからも頑張れ−!応援してるよヾ(o ´ ∀` o)ノ
私は掛け持ちのしすぎかな…w
>>7
ありがとう!
らいみぃも頑張れ!
私も、掛け持ちしたことあるから、よく分かるよ(*^^*)
「好きな人、できたの?紗彩」
ドキンッ。
夏音は鋭い・・・。
私の、二つほど年上だからかな?
「ん・・・。できてるよ」
夏音が、微笑む。
ヒマワリのような明るく優しい笑顔。
「なにか心配なの?」
心配・・・。
いつか、バレたら。
いくら、夏音にでも言えない。
「突き進めば良いと思うよ、それだけしか言えないけどね」
夏音・・・。
私は、ちょっと救われた気がした。
でも─────────・・・。
私の悩みは、事実上のお兄ちゃんが、好きだってこと・・・。
事実上と言うのは、お兄ちゃんだけ私と陽太、お父さんとお母さんと血がつながってないから・・・。
「時初」完結おめでとう
このストーリーも気になるね!
これからも応援するから頑張ってね!
私も頑張って負けない様に書くよ🎵
>>10
ありがとう!
アーヤのコメントに、いつも励まされてるよ(´V`)♪
まさか、「時*初」1000いくとは考えてなかったからね、アーヤのコメントのおかげだよ〜!
私も、ずっと応援してるね(*^^*)
2,夏音の決意
「私、おばあちゃんの思い通りにならないよ。必ず、沖田さんと結婚するから」
夏音の決意が、胸にしみる。
今まで、考えてたんだよね・・・。
夏音の落ち着いた顔に、ドキリ。
「おつねみたいに末路が悪くても良い。私、城里本家の血筋を継ぐのは嫌」
おつねと言うのは、江戸時代の私たちの先祖。
城里の家を飛び出して、恋愛結婚。
けれど、結核にかかり、最期は寂しく亡くなったらしい。
「私、この家を飛び出すかも」
えっ・・・。
私は、言葉を発せなかった。
夏音がいなくなるの・・・?
「・・・でも、私、まだ14だから。安心しなよ」
私は、ホッと息をついた。
早く沙彩の片割れの陽太と、朝陽が出てきて欲しいなぁ。
どんなキャラが知りたくって気になるよ。
私も更新したよ!
>>13
ありがとう!
朝陽はチャラいように見えるけど真面目キャラ?
陽太は……。
うん、楽しみだよ〜(≧∇≦)b
3,お兄ちゃんの友達
ちなみに、今は夏音のウチに移動したの。
どーしても新選組に会いたいと、お兄ちゃんが言ったからね。
私も、個人的に土方さんに会いたいな〜、なんて。
「ちょっと、快翔(かいと)と勝(すぐる)呼んでくる!」
私は、めちゃくちゃ目をキラキラさせてる、お兄ちゃんを見た。
お兄ちゃんがリスペクトしてるのは、沖田さん。
陽太は、土方さん。
この点、双子は考え方が似ている。
「ってことで、ちょっくら行ってくるわ」
ちょっとチャラくお兄ちゃんが、キラッと笑って、快翔さんと勝さんの家に向かっていった。
「やっぱり、朝陽くん、高校生になってから変わったよね・・・」
んっ、いろいろと。
夏音のウチに着いた!
「ただいま!」
真っ先に飛び出してきたのは、斎藤さん。
相変わらず子犬みたいで可愛いよね。
「ちょっと朝陽くんたちが来るから、鍵は開けとくね」
と言った、瞬間に。
息切れしながら走ってきた、お兄ちゃんたち。勝さんは余裕。
なんせ、陸上部のエースだもの。
「紗彩ちゃん、こんにちは!夏音ちゃんも」
と言って、快翔さんと勝さんはペコッと礼をした。
お兄ちゃんはちょっとチャラいのに、この二人と友達なんて、ホント信じられない。
確かに斉藤さんは仔犬って感じがあったよね!
朝陽のチャラい感じを見せかけて、実は真面目っていうギャップが良いよ!
>>16
ありがとう!
だよね、斎藤さんは可愛い系(*^^*)
ギャップはヤバいよね(笑)
4,お兄ちゃんにときめく
はぅ・・・。
お兄ちゃんが、沖田さんと剣術の修行をしている。
午前中だから、陽の光がキラキラと修行してる二人を照らす。
「カッコイい・・・」
私と夏音、ハモる。
そして、顔を見合わせる。
「やっぱり、沖田さんはカッコイいよねぇ」
いや、私は違う。
カッコイいのは、お兄ちゃん・・・。
なんて、夏音には言えない。
「美形が揃うとかなりときめくよねぇ」
私的には、お兄ちゃんにときめいてるけど。
修行が終わったのか、お兄ちゃんと沖田さんが笑いあってる。
んっ、普通にいい光景。
「にしても、平助強くね?」
「勝こそ」
こちらは、藤堂さんと勝さんのコンビ。
勝さん、もともと体力あるもんね。
快翔さんは、土方さんと話し合ってる。
私と夏音は、思わず微笑んでしまった。
和やかだし。
5,ガールフレンドの空さん
「あっ、やっべえ。勝、快翔。空に勉強教えてもらう時間帯じゃね?」
お兄ちゃんが、慌てたようにスマホを見る。
誰?
空さんって・・・。
快翔さんが、
「朝陽のガールフレンド・・・だよな?」
と、勝さんに聞きながら答える。
ガールフレンド・・・!?
お兄ちゃんが、かしかしと頭を掻く。
これは、照れたときのお兄ちゃんのクセだ。
「んだよ・・・。紗彩にまだ言いたくなかったのに・・」
私に?
なんで、まだ言いたくなかったの?
もしかして、空さんがカノジョになったら言うつもりだったの!?
「っつーか、ただの女友達だしな?勘違いすんなよ」
誰だって勘違いするだろ!
でもさ、お兄ちゃんが女友達だと思ってても、空さんは好きかもしれないじゃん。
お兄ちゃん、何気に真面目で優しいし。
チャラく見えるけど、ホントは誰よりも優しいから・・・。
はろー、むぅ。様だぞ、。 ( どや
調子はどうかね? ………w
いきなりすみません。りりぃ、やっほ。
まずまず、『 時初 』完結おめでとーっっ!!!!🎊🎉感想書いてないけど、ちゃんと読んでたからね!!
この新作も楽しみです♪新撰組が出てくるところが待ち遠しーい☺️
ついでに、良いストーリーが思い付いたから、私も小説書こうと思うので、是非来てね😁
>>20
調子はぜんぜん大丈夫〜(*^o^*)
こちらこそやっほー!
ありがとう!
なんとか完結したよ〜。
最後のほうむちゃくちゃだったけどねw
新選組、どんどん出しちゃうぞ(´V`)♪
↑大好きなのでね(笑)
ぜひ行かせてもらいます(´V`)♪
超!楽しみだよ(≧∇≦)b
6,ツンデレお兄ちゃんとツンデレ土方さん
夏音が、にっこりと笑う。
「朝陽くん、ツンデレじゃん!土方さんと合うんじゃない??」
確かに、お兄ちゃんはツンデレだ。
この場でツンデレランキングをつけるとしたら、間違いなくお兄ちゃんと土方さんがぶっちぎりだろう。
「朝陽くん、やるじゃん。ガールフレンドなんてさ」
夏音が褒める(?)。
んっ、中学生のときのお兄ちゃんとはちょっと違うよ。
「空、可愛いからって気に入ってたよな、朝陽」
ガーーン!
気に入ってたの・・・!?
にしても、快翔さん意地悪。
そんなこと言わなくても。
「紗彩ちゃんは苦労するよね、朝陽みたいなツンデレお兄ちゃん」
勝さんが、キラッとウィンク。
そして、お兄ちゃんがギロリと勝さんを睨む。
「んなことねぇよな、紗彩!」
ええっ!?
私は、わかんなくなって黙って首をすくめた。
「ほら、紗彩ちゃんも言ってるじゃん?」
勝さんが、にっこり。
お兄ちゃんが、黙って私の頭に手を伸ばす。
ひゃっ・・・!?
殴られる・・・!?
今まで、そんなことなかったけどさ。
「・・・紗彩、黙ってないで反論しろよ〜」
お兄ちゃんが、笑顔で私の頭をクシャリと撫で回す。
また、キュンとしちゃったじゃん・・・。
ツンデレ良いねぇ、この二人は本当にツンデレコンビだなぁ。
それにしても、朝陽の撫で回すのもっと見てみたいかもしれない。
>>23
ありがとう!
ツンデレコンビ、これから絡ませようかな(*^^*)
朝陽は天然タラシみたいなとこがあるけど、また書くよ(*´ω`*)
7,陽太の想い
グイッと、陽太が私の袖を引っ張る。
何・・・?
「紗彩、もうやめたら?」
何を、とは言えない。
陽太はわかってるんだ。
私が、お兄ちゃんを好いてること。
義理とは言え兄弟に恋してること。
「・・・なんで?」
陽太が口を開く。
「いい加減に兄貴を想うのはやめろ。・・・結局、紗彩が傷付くんだから」
陽太の忠告は的確だ。
私だって、そんなことを考えるときもあった。でも・・・。
「今さら、止められないよ。ごめん、陽太」
陽太が私が傷付かないように、アドバイスしてくれてるのもわかってる。
打って変わって真面目な顔になった私に気付いたのか、夏音がのぞき込む。
「どうしたの・・・?」
私は、黙って顔を伏せる。
沖田さんたちも、心配したのか駆け寄ってくる。
ホントは、羨ましい。
堂々と、胸張って「結婚したい」とか言えるのって。
「────んん、大丈夫だよ〜」
私は、必死で笑顔を作った。
私は、「結婚したい」とか言えなくて、気持ちを押し込めるしかできないから。
空さんとお兄ちゃんなら、こんなことにはならないんだろうな──────・・・。
心配げに私をうかがう、お兄ちゃんの顔を見ると、胸がチクンッとなった。
もしかしなくても陽太は沙彩のこと好きだよね?
27:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/03(土) 19:05 >>26
ありがとう!
うん、当たり(*^^*)
妹としてより、ひとりの女の子としてかな?
8,勝さんの呼び名
翌日。
私は、ちょっと切ない気持ちで目覚めた。
どうしてか。
だって、お兄ちゃんは空さんが好きかも、と考えてたから。
「おはよう紗彩」
陽太・・・。
私は、ちょっと笑って朝食を食べた。
私も、夏音と同じ桜星学園に通っているんだ。
登校準備して、出発。
「行って来ます」
と、お兄ちゃんが現れた。
「待て。俺も、行く」
はぅ・・・。
仕方なく、お兄ちゃんの準備を待って、学園へ。
「朝陽、紗彩ちゃん、陽太くん、おっはー」
快翔さん・・・じゃなく、真宮先輩。
明るいですね。
後ろから、勝さん・・・じゃなく楠木先輩。
此処では、親しげに呼ぶこともできない。
だから、勝さんの呼び名も変わってるんだ。
「朝陽、テスト大丈夫なの?なんだったら、追試のための特訓してあげよっか?」
女の子の声。
もしや・・・。
振り向けば、高い位置に結ったポニーテールのしなやかな体の女の子が。
「妹さん?」
きれいな声。
ちょっと切れ上がった澄んだ目。
楠木先輩が、
「紗彩ちゃん、この子が空」
空さんが、ムッと頬を膨らませる。
「この子って・・・!よろしくね、えーと・・・」
私は、勇気を出して、
「紗彩です」
空さんは、キュッと大きな目を細めて、微笑む。
「よろしくね、紗彩ちゃん」
こんな人に私なんか適うはずないよね・・・。
空ともライバル視だけど、仲良しになって欲しい。
30:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/04(日) 08:42 >>29
ありがとう!
たぶん、仲良くなるよ(*^^*)
9,生徒会モードの空さん
空さんが、つと、校舎の時計をみる。
朝礼までにはまだ時間がある。
「ヤバッ、あたし、生徒会行かなきゃ」
ええっ!?
空さん、生徒会やってたの?
「空は、しっかり者だからね」
勝さんが・・・いや、楠木先輩がクスクス笑う。
へぇ!
「さっすが副会長〜。頑張ってな〜」
真宮先輩が、からかう。
空さんは、ムッとしたように、大きな瞳で真宮先輩を睨み付ける。
そして、お兄ちゃんを見て、
「平均点以下だったら、あたしの家で勉強!わかった?」
わぁ・・・。
空さん、超厳しい。
さっきの温和な空さんと違うよね?
「紗彩、これは生徒会モードの空だ」
お兄ちゃんが、顔をしかめながら言った。
お兄ちゃん、真面目とは言え、勉強、そんなに好きじゃないよね。
「紗彩ちゃん、今年、中等部に進んだら、生徒会入ってみない?」
んん、空さんがサポートならね。
なぜだろう?
ライバルなのに、空さんと仲良くなれるって思ってる。
ヘンなの・・・。
10,陽太の推測
空さんとお兄ちゃん、真宮先輩と楠木先輩と別れ、私と陽太はクラスに入った。
親友の胡桃と、紗那が、
「おっはよー!深代兄妹」
と、茶化しながら来た。
陽太は、無言で席に着く。
陽太はクールキャラで通じていて、私は至って普通。
「また、楠木先輩たちと来たの?」
胡桃が、ニコッと聞く。
胡桃は、楠木先輩が好きなんだ。
「うん、今日もね」
紗那が、
「良いなぁ」
と、つぶやく。
これも日常だ。
先生が、教室に入ってきた。
昼休み
陽太が、真面目な顔で、近づいて来た。
「ちょっと紗彩。中庭に来てくれ」
へっ?
何?
私は、首を傾げた。
中庭には、バラやいろんな花々が咲き誇っている。
そこのベンチで、陽太が話し出す。
「俺が推測するに・・・」
と、そこで溜める。
何々・・・??
「空さんは、兄貴のことが好きに違いない」
ガーーン!
勘のいい陽太が、断定するなんて・・・!
もしかして、私とお兄ちゃんを引き離すために考えてたの・・・!?
「しかし、勝さんは紗彩が好きだぜ。絶対」
ええっ!?
そんなの有り得ない・・・。
第一、私は、勝さんより年下よ?
「あの目線から言って決定だ」
ひょえ。
陽太の推測って、ヤバい・・・。
陽太が、真面目な顔になって、
「俺、朝陽より、勝さんの方が紗彩を幸せにしてくれると思う」
陽太は、お兄ちゃんのことを、『朝陽』と呼び捨てにした。
その分、私のことを心配してるのがわかる。
「まだ、わかんないよ・・・」
今は、精一杯だ。
勝さんの好意は、きっと陽太の勘違い。
私は、心の中でつぶやいた。
11,デート現場
その日の午後からの授業も、あまり耳に入ってこなかった。
「じゃあね、紗彩」
私は、胡桃と紗那と別れた。
はぁ・・・。
溜め息を吐いていたら。
「川宮・・・」
ええっ!?
なんか、声が・・・。
植木の後ろを見ると、なんと、生徒会長が。
生徒会長は、羽村先輩と言って、なかなかのイケメン。
その羽村先輩が、どうしたんだろ?
「羽村先輩、どうしたんですか・・・?」
先輩は、私の方を見て、
「あぁ・・・紗彩ちゃんか。実はな、朝陽と・・・」
お兄ちゃんが・・・?
お兄ちゃんは、良くも悪くも有名だ。
したがって、私もちょっと有名。
「川宮空が、デートしてたんだ・・・」
「ええっ!?」
私は、思わず大声を出してしまった。
羽村先輩が、あたりを伺いながら、
「まさか、川宮が・・・。俺、川宮が好きなのに・・・」
先輩は、がっくりと肩を落とす。
私は、ちょっと停止。
お兄ちゃんと、空さんがデートしてたなんて・・・。
先輩が、また植木の後ろに隠れる。
「ほらっ、デート現場だ・・・」
ええっ!?
私は、慌てて先輩の後ろに隠れた。
恐る恐る先輩の肩越しに見れば、笑っているお兄ちゃんと空さんが並んで歩いていた・・・。
ちょっ,えっ陽太の勘も気になるけど勝が沙彩が好きとかマジで😲⁉
デート現場も見たことで何が変わるのかな?
>>35
ありがとう!
マジで(*´ω`*)
関係とか変わるかも(^^;)
12,お似合い
私と、羽村先輩はしばらく茫然自失。
だって・・・。
あんな、仲良い感じだし・・・。
空さんは、めちゃくちゃ笑ってて、お兄ちゃんもまんざらでもなさそうで・・・。
「お似合い・・・」
つぶやくと、羽村先輩が振り向く。
ちょっと涙ぐんでる・・・?
「それはっ・・・紗彩ちゃん、言わないでくれ。認めたくない」
私もですよ。
お兄ちゃんと空さんは、美男美女でお似合い・・・。
「紗彩、帰るぞ」
陽太・・・。
私は、羽村先輩にニコッと笑いかけた。
「では、先に失礼します」
「おう」
────────泣き出したい気持ちをこらえて。
羽村先輩は空とくっついて欲しいけどこのまんまだとすれば、朝陽とくっつく感じだね……
ヤキモチさせるには、勝がもしも沙彩が好きであれば告白して動揺とかを見られば良いのにね
あと、朝陽sideと陽太sideが特に見てみたいのでどんな感じに見ているのかが気になるよ!
勝sideと空sideは,本当に沙彩が好きなのかを勝の気持ちが知りたい。
空も朝陽との関係を知りたいし気持ちもだから四人はちょくちょく出して欲しい!
はじめまして!
前の作品はコメント書きませんでしたが途中から見てました!
前のも今回のも設定が僕とは段違いに凄いです!
頑張ってください!
>>38
ありがとう!
どっちかと言うと、今は空は朝陽にべったりだよね(^^;)
意外と、朝陽、動揺するかも(*^^*)
>>39
よしっ、陽太sideから始めようかな〜。
勝sideも楽しんで書こう(*´ω`*)
>>40
ありがとうございます!
いえいえ、たかキングさんの方こそスゴいですって!
私も、ちょくちょくたかキングさんの作品、覗いております。
はいっ、たかキングさんも頑張ってください!
13,君に泣いてほしくない ※陽太side
紗彩が、羽村先輩と朝陽のデート現場を目撃していた。
苦しそうな顔の紗彩・・・。
「紗彩、帰るぞ」
そうとしか声をかけられない。
ハッとしたように、紗彩が笑顔を作った。
「では、先に失礼します」
「おう」
帰途に着きながらも、俺と紗彩は何も話せなかった。
と・・・。
「お兄ちゃん、空さんが好きなのかな・・・?」
弱々しい紗彩の声。
俺は、紗彩を苦しめてる朝陽が嫌い。
「違うだろ。たまたまかもしれない」
僅かに、紗彩の顔がゆるんだ。
「・・・だと良いなぁ・・・」
微かにつぶやいた声が。
俺の心を悲しく打つ。
俺は──────────・・・。
君に泣いてほしくない。
14,「好きなの・・・?」
私は、陽太の答えにちょっと嬉しくなった。
空さんはいい人だ。
でも、それとこれとは違う。
「お兄ちゃんに聞いてみる」
目に見えて、陽太が慌てた。
「やめろよ。朝陽、容赦ないかもしれない・・・」
でも、私は決めた。
たとえ、どんなことを言われても。
「大丈夫。気持ち、揺らがないから」
家にて。
私は、宿題を終えて、自分の部屋に戻りかけた。
と、お兄ちゃんの部屋から洋楽が聞こえてきた。
「あっ、紗彩か。聴いてみないか?」
お兄ちゃんが、ニコッと笑う。
私は、ちょっとだけ聴いてみた。
「お兄ちゃんのセンスにしては、良いんじゃない?」
すると、お兄ちゃんは困ったように笑った。
「空が、選んでくれたんだ」
ガーーン!
私は、複雑な気持ちでお兄ちゃんの顔を見た。聞くのに、ちょうど良い。
「お兄ちゃんは、空さんが好きなの・・・?」
聞いちゃった。
ついに。
お兄ちゃんは、フッと笑った。
安心させるように。
「だから、友達だって」
「友達なら、あの距離感、おかしくない!?」
ヤバい、お兄ちゃんに引かれる。
ちょっとイライラしちゃってて、言っちゃった・・・。
「紗彩・・・?」
私は、カァッと熱を帯びてきた頬を押さえて、
「ごめん、ちょっと頭冷やしてくる・・・」
それだけ言って、外に出た。
感情がはじけて、涙が出た。
お兄ちゃんは、私の言ってる「好き」の意味がわかってない。
どうしても、お兄ちゃんには伝わないんだ───・・・。
この想い───────────・・・。
「紗彩ちゃん、朝陽・・・って、紗彩ちゃん!?」
勝さん・・・。
私は、黙って立ち止まった。
慌てたように勝さんが、私を見る。
「帰ろ?もう、寒くなるよ?」
今、帰ったら。
お兄ちゃんは、なんて言うんだろ・・・。
私は、無性に寂しくなった。
あとがき
はいっ、リリカです!
はやいですが、『青春*恋色ブルー』@は完結です(*´ω`*)
14か15章くらいで終わろうと思います。
今回、主人公は夏音のいとこの紗彩にスポットライトを当ててみました♪
意外と前作と繋げています(*^^*)
愛着があるので(*^-^*)
お兄ちゃんへの恋心を抱いた、義理の妹の紗彩の恋。
どうなるでしょうか?
次回のあらすじ
お兄ちゃんから逃げてしまった私。
優しく支えてくれる勝さん。
そんな折りに、勝さんからあることを告げられ・・・?
そして空さんの秘密も・・・?
ぜひぜひ、楽しみにしててくださいね(*´ω`*)
コメントくださったみなさま、ありがとうございます!
次も、見てくださったら幸いです(*´ω`*)
『青春*恋色ブルー』A 登場人物
深代 紗彩
主人公。
優しくちょっと引っ込み思案。
朝陽が好きで・・・。
深代 朝陽
紗彩の義理の兄。
紗彩と陽太とは血がつながっていない。
実は、養子。
深代 陽太
紗彩の双子の兄。
常に紗彩の味方。
楠木 勝
朝陽の友人。
紗彩が好き・・・?
真宮 快翔
朝陽の友人。
楽観主義者。
川宮 空
朝陽のガールフレンド。
明るい美少女。
1,優しい勝さん
私は、勝さんの家に来ている。
「はいっ、ココア」
勝さんが、マグカップを差し出す。
私は、ちょっと笑みを浮かべて、
「ありがとうございます・・・」
勝さんが、にっこり微笑む。
「大丈夫?しばらくゆっくりしてきなよ。俺んち、親は遅くしか帰ってこないし」
「あっ、うちと同じ・・・」
うちも、お母さんとお父さんは、夜遅くしか帰ってこない。
週末くらいしか顔を見合わせない。
「まっ、気楽にしなよ」
優しい勝さんに微笑まれ、私はちょっとドキリとした。
今は、お兄ちゃんと会いたくないし・・・。
2,紗彩ちゃんと朝陽 ※勝side
泣いていた紗彩ちゃんを、ウチに連れ帰った。
さっそく朝陽に連絡しとかないと・・・。
いくら泊めてあげたくてもね♪
「朝陽〜?」
と、電話をかければ。
『勝さん・・・!?紗彩を見ませんでしたか!?』
焦っている陽太君の声。
大事にされてるな〜・・・。
まあ、どこの家も同じだろうけど・・・。
「安心しなよ。ウチにいるよ。それよか、朝陽は?」
電話に出てくれないし。
陽太君が、少し押し黙る。
『紗彩を捜しに、飛び出してって・・・』
「そりゃ大変!俺も、紗彩ちゃん連れて、朝陽捜しに行くよ!」
紗彩ちゃんを捜す目的じゃなくて、朝陽捜索隊じゃないか。
それにしても。
俺は、電話を切って、紗彩ちゃんを見る。
涙の筋の跡が、まだ見えている。
「ほんと、兄妹なのかな・・・?」
顔立ちも違うし。
紗彩ちゃんは、可愛いのに。
ちょっと声に出すと、紗彩ちゃんの体が、びくんと震えた。
3,勝さんの告白
勝さんの言葉に、ドキンッとした。
勝さんは、知ってるの・・・?
いや、知ってたらおかしい。
お兄ちゃんが知ってるってことになる。
「あの・・・勝さん・・・?」
問えば、勝さんはニコッと微笑む。
油断できない笑顔。
だって、キラキラッてしてて・・・。
「んん?どうしたの、紗彩ちゃん。俺に、言いたいことあるの?」
へっ?
言いたいこと・・・?
そんなことないけど・・・。
と、陽太の推測を思い出してしまった。
勝さんが、私を好き?
「俺は、言いたいことあるけど。言っていい?」
えっと・・・?
告白じゃないですよね。
どうか、陽太の推測が勘違いでありますように。
勝さんが、真面目な顔になった。
「俺、紗彩ちゃんが・・・」
ヤバい。
マジな雰囲気だ。
あまりにドキドキしすぎて、現実逃避してしまう・・・。
ピンポーン
へっ?
良いタイミングで、チャイムが鳴った。
4,お兄ちゃん捜索隊
陽太だった。
焦ったように、息切れしている。
「どうしたの?」
私が聞くと、陽太が答えた。
「朝陽・・・兄貴が紗彩を捜しに飛び出して行ったんだ」
勝さんが、にっこり笑う。
太陽のような笑顔だ。
「じゃ、一軒目、行ってみよ。朝陽捜索隊、出発!」
お兄ちゃん捜索隊だ〜・・・。
と言うことで、私と陽太は、勝さんと歩き始めた。
「で、どこに行くんですか?」
勝さんは、ニコッと陽太の問いに答える。
「空の家」
空さんの・・・?
なんでそんなとこにお兄ちゃんは行くの・・・?
ピンポーン
勝さんが、空さんの家のチャイムを押した。
しばらくして。
「どうしたの、勝、紗彩ちゃん、陽太くん」
空さんは、不思議そうに首を傾げてから、ハッとしたように微笑む。
ん・・・?
「お迎え?朝陽の?」
お兄ちゃんのお迎え?
空さんが、家の中に向かって、
「朝陽〜!紗彩ちゃん、見つかったよ!お迎えに来てくれてる」
すると、お兄ちゃんが現れた。
髪をかきむしってたのか、髪が乱れている。
「良かった、紗彩!!」
お兄ちゃんが、靴を履きながら、私の髪をクシャッと撫でた。
5,勝さんの宣戦布告(?)
帰り際、勝さんがつと、振り向く。
ドキッ。
「ちょっと朝陽、紗彩ちゃん借りるね」
ええっ!?
お兄ちゃんは、驚く私をよそに、うなずく。
陽太は不審そうに勝さんを見ている。
「じゃ、紗彩ちゃん来てよ」
私が否定しようと口を開きかけた。
けど、勝さんがサッと私の手を取って駆け出す。
ほへっ!?
近くの公園に来て。
「紗彩ちゃん、さっきの伝えたかったこと、わかる?」
勝さんが、笑顔で聞く。
頬がカァッと熱くなる。
わかってる・・・。
陽太の推測どおりってことも・・・。
「紗彩ちゃんに好きな人、いるの?」
ええっ!?
そんな、の・・・。
言えっこない。
黙って首を振ると、勝さんが意地悪な笑みを浮かべた。
「俺、じゃんじゃんアピールするからね」
ひょえ!?
あ、アピール・・・!?
私、勝さんに宣戦布告(?)された・・・!?
6,ヤキモチ
お兄ちゃんと陽太のもとに戻れば、お兄ちゃんが明らかに怒っていた。
「なんで、空のことで飛び出すんだよ、俺、母さんに『あんたは年上だから責任持って』って、口をすっぱくさせて言われてんだよ」
そっか・・・。
お兄ちゃんは、見るからに激オコ。
鬼みたい・・・。
でも、私も知りたいことがあるよ・・・。
「なんで、空さんのウチに行ってたの・・・?」
それが知りたいよ。
わざわざ空さんの家に行かなくっても。
「空の交友関係を駆使して捜そうと思ってたんだよ」
空さんの・・・?
すごく胸がモヤモヤする・・・。
いつもお兄ちゃんは、空さんばっかり。
何なの?
私、ヤキモチ妬いてる・・・。
やっぱり勝は、沙彩が好きだったんだね
54:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/08(木) 17:32 >>53
ありがとう!
うん、勝は紗彩が好きなんだよ(●´∀`●)
7,涙
「空さんと、デ、デートしてたよねっ・・・?私、羽村先輩と見たから・・・」
途端に、お兄ちゃんが赤くなる。
慌てたように、首を振った。
「ち、ちげぇよ!デートなんかしてねぇ!!」
目に見えて慌ててるよね。
これって、絶対に・・・。
「そ、なんだ・・・」
がっくり。
そして、悲しかった。
別に、お兄ちゃんにとったら、私なんてただの妹。
「紗彩っ、だからなっ・・・紗彩・・・?」
後半、お兄ちゃんの声が小さくなった。
私、自分でもわかんない・・・。
「ハンカチ」
陽太が、ハンカチを貸してくれる。
泣いてた。
ポロポロ零れる涙を、ハンカチに吸い取らせる。
こんなに泣くんだったら──────。
空さんに適わないと知っていたら─────。
好きにならなきゃ良かったのにな・・・。
切ないよ……
陽太が何故か格好いいよ守ってもらう立場で言うとしたらねぇ!
>>56
ありがとう(●´∀`●)
前のとは違って、すごく切なくなる予定。
陽太は常に、紗彩の味方さ(*^^*)
朝陽に物申すよ(*´ω`*)
8,「紗彩の気持ちを知らないくせに」
「おいっ、朝陽!なに、紗彩を泣かしてんだ!」
陽太のブチギレた声。
陽太、最近は怒ってなかったのに・・・。
怒ったらヤバいのに・・・。
「なにって・・・紗彩が・・・」
勝手に?
お兄ちゃんの言うとおり、私は勝手に寂しくなって泣いたのだ。
「はっ・・・紗彩のことぜんぜん思って言ってねぇよな。・・・兄貴らしいや」
吐き捨てるように、陽太が言った。
私が知ってる中で、いちばんすごく怒ってる・・・。
「紗彩の気持ちを知らないくせに。兄貴面すんなよな」
ピキッと場が、凍った。
陽太・・・!!
私は、居たたまれなくなった。
9,誕生日プレゼントを贈るには?
・・・そう言や、もうすぐお兄ちゃんの誕生日だ・・・。
私は、現実逃避しつつ、考える。
それをきっかけに、仲直りできるかも・・・。
「・・・お兄ちゃん、陽太。私、夏音のウチに行ってくるね」
修羅場中のお兄ちゃんと陽太に言って、私は夏音のウチに向かう。
夏音なら、きっといいアドバイスをくれるハズだ。
なんせ、沖田さんと恋仲だもんね。
ピンポーン
チャイムを鳴らす。
「はぁい、紗彩!?」
夏音、驚いてる。
もしかして、イチャイチャしてたからかな?
にしても、慌ててないし。
「どうしたの、取り敢えず上がって」
私は、奥にいるであろう夏音のお母さんに、
「失礼しまーす」
と声をかけ、家に上がった。
10,夏音のアドバイス
「へぇ、朝陽くんと喧嘩?」
からかうような、夏音。
言いながら、沖田さんと手をつないでるのはどうかと思うけど。
「それで、話に来たんですね?」
物わかりがいいよっ、沖田さん。
男子が好きな、プレゼントされて嬉しいもの。それが気になるの。
「やっぱり、刀じゃねぇか?」
土方さん・・・。
時代は違うんですよ・・・。
今じゃ銃刀法があるんだし・・・。
「メモ帳とか、ボールペンとかの文房具セットは?」
いいね!
文房具セット!
私は、夏音のアドバイスに納得。
経験者は語るよね〜・・・。
時代的に違うよ!
でも早く仲直りして欲しいね朝陽と陽太がねぇ…
>>61
ありがとう!
確かに、ぜんぜん違うよね(^^;)
土方さん、ある意味、天然と言うか…(^^;)
仲直りはまだかかるかなぁ(紗彩次第)
11,空さんの恋
どこで買おう?
すると、夏音が、
「ウチらも行くよ。ちょっとヒマだし」
ヒマで〜・・?
ちょっと引っかかる。
かく言うことで、私たちは文房具屋に向かったんだけど・・・。
「ん、もうっ、ここで手を繋ぐの・・・?」
後ろのバカップルが気になるわ!
いちいち見せつけないでよ・・・。
「腹立つ・・・」
土方さんもだよね!
私は、思いっきり後ろのバカップルを無視し、文房具屋に入る。
デート気分がいちばん困る。
と、ムカつきながらドシドシ歩いていると。
「紗彩ちゃん!」
聞き慣れた、恋のライバルが現れた。
今日の空さんも可愛い。
私は、ニコッと笑って、
「こんにちは」
と、挨拶する。
でも、空さんの視線が私の横に張り付いて離れない。
その横にいる、土方さんは興味なさげにあたりを見ている。
「空さん・・・?」
なんか変だ。
空さんの顔が、ほんのり赤い。
何となく、理由がわかったような気がした。
空さん、土方さんに恋したんだ・・・!!
思いがけない収穫に、私はニヤニヤ。
空さんが、
「カッコイい・・・」
と、言っている。
イケメンなのはわかるよ。
「ねっ、紗彩ちゃん。あの人の名前、わかる?」
ええっ!?
教えて良いのかな。
夏音を仰げば、イチャイチャしているのが見えた。
どうなっても知らなーい。
「土方さんですよ」
すると、空さんが驚愕した顔になった。
高校生だし、知ってるのかな?
「うっそ・・・めっちゃカッコイい・・!」
一目惚れかぁ・・・。
恋敵を減らせたから私的には嬉しいかも。
でもなぁ・・・。
私は、空さんに言うか言わないか悩む。
土方さんは、夏音しか見てないこと・・・。
「そっ、ですね!」
空さんなら、お似合いだ。
だけど、当の土方さんは何も言わなかった。
それよか、文房具セット買いに来たんだった。お兄ちゃん好みであろう、メモ帳にボールペンを買った。
土方さんのこと好きになってしまったんだね!
恋敵が減って沙彩的には良かった的な?
>>65
ありがとう!
紗彩的には、ラッキーだよね(*´ω`*)
だけどだんだん、恋愛関係が複雑になるかも(*^^*)
12,空さんの家族関係
私は、今、空さんとみんなでカフェに入った。空さんが、
「あたし、ちょっと紗彩ちゃんに伝えたい秘密があるんだ」
と、言ったからだ。
空さんの秘密、か・・・。
気になる。
「あたしがおごるから、好きなの選びなよ」
ええっ!?
大丈夫なんですか!?
でも、私は、遠慮して、
「じゃ、レモンスカッシュで・・・」
レモンスカッシュを頼んだ。
空さんが、真面目な顔になった。
「朝陽にも、言ってないんだけど。あたし、お姉ちゃんがいるの」
へっ?
それだけ、なのかな?
「でね、あたし、好きだった人がいたの・・・」
ゴクリ。
もしや、お兄ちゃん・・・とか?
「それは、お姉ちゃんの彼氏・・・」
ええっ!?
それって、横取りと同じだ・・・。
空さんは、泣き笑いのようになった。
「むかしだよ。・・・でも、あたし、紗彩ちゃんに言えて良かった」
私・・・。
前よりも、空さんを身近に感じる・・・。
「私、空さんと土方さんの恋、応援しますよ!」
途端に、空さんの顔がパアッと明るくなった。かわりに、自分の名前を聞きつけたのか、土方さんがビクッとした。
沙彩の行動とかとにかく夏音に似ている感じだよね、それにしても本当に空と仲良くなっている感じで身近みたいって恋している時が似ているからかな……?
あと土方さんの聞き捨てならない感じのことを聞いてしまったね(苦笑
あと更新しました
70:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/10(土) 21:18 >>68
ありがとう!
夏音のいとこだからね、似てるかも(*´ω`*)
恋する乙女として似てるよね、共感するところは多いのかも(●´∀`●)
モテる男は大変だよ(爆笑)
>>69
いつも楽しみにしてるよ!
読むのがすごい楽しみだよ(≧∀≦)
13,仲直り
家に帰ると、お兄ちゃんがニコッと笑った。
「おかえりー」
ん、笑顔が!
すごい眩しくって・・・。
クラクラしちゃう・・・。
「陽太は?」
と、聞くと。
お兄ちゃんが固まった。
たぶん、私が出かけたときに、またもう一悶着しちゃったんだね。
「・・・知らねえ」
もうっ、これだから男は。
余計な意地を張るなよっ・・・。
「それよか、お兄ちゃん。誕生日、もうすぐだよね」
今年は、お母さんたちも来れるはず。
それまでに!
「いい加減、仲直りしてよ」
途端に、お兄ちゃんが顔を曇らした。
私は、陽太の部屋に行き、
「おやつ食べに、リビング来てよ」
陽太が、私と一緒に下に行く。
お兄ちゃんと陽太の顔が、こわばる。
はあっ。
「はいっ、仲直り!」
なんで妹の私が、苦労するんだろ?
呆れかえりながら、お兄ちゃんと陽太が仲直りできたのを見、ホッと胸をなで下ろした。
まあ呆れるのも無理ないけど朝陽はどう思っているのかが気になるから、朝陽sideが見てみたい
73:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/11(日) 08:24 >>72
ありがとう!
朝陽side書くよ(*´ω`*)
14,不自然 ※朝陽side
紗彩に、迷惑をかけたのはこれまで何度かある。
「兄貴がわりぃんだよっっ!」
紗彩が出かけた後、陽太から辛辣な言葉を投げかけられた。
俺が、悪いのか・・・!?
ブチッと怒りのスイッチが入った。
「はっ、何でだよ!」
年下相手に、マジ切れはヤバいだろうに・・・。
あのとき、俺は頭に血が上っていた。
「兄貴は、紗彩と俺とは・・・!!」
陽太が、ハッとしたように言葉を切る。
不自然だ・・・。
陽太が言いかけた言葉に、悪意より先に「何か」を語ろうとしているような・・・。
「何だよ、それって・・・」
陽太が、黙って顔をそらした。
このときは、夢にも考えなかった。
誕生日に、あんなことが起きるとは・・・。
『青春*恋色ブルー』Aend
*あとがき*
はいっ!
早いもので、『青春*恋色ブルー』略称、『青*恋』もAが完結です!
今回、いろいろ盛ったと思います。
空さんの秘密に、陽太と朝陽のトラブル。
どうやったらこんなに仲が悪い兄弟になるんですかね(^^;)
次回から、ぜひとも、紗彩の恋だけでなく、空さんの土方さんへの想いにも着目してみてくださいね(*´ω`*)
次回のあらすじ
「俺だけ違うのかよっ!」
ついに明かされる兄妹の秘密。
悩む朝陽。
「私は、それでも良いかなと思ってる」
ちょっとホッとした私。
「・・・兄貴のくせに」
あからさまな敵意丸出しの陽太。
三人の関係は、変わるの・・・!?
そして空さんの恋も進展する・・・!?
不協和音の中、私は勝さんに呼び出され・・・?
最後に!
コメントくださった、みなさまありがとうございます!
Bでも見放さずに読んでくださると嬉しいです(*⌒▽⌒*)
Bでもよろしくお願いします!(*´∀`*)ノ
あの事ってどのような事って思うけど……、だぶんただ事ではないのか分かったけどボーイズsideの三人のなかで一番気になるのは朝陽と勝かな?
憎めない感じのキャラが良いんだけど陽太も違う意味での憎めないキャラだよね……
コレから朝陽と陽太の兄弟関係もだけど、三人仲良しはどうなるのかが気になる。
あと、結構更新しました。
「思春デレラ」に「知り彼女と知識彼」が更新しましたけどもう1つの作品の方結構遅くなってしまったけど読んで次のBのストーリー結構楽しみにして待っているよ
>>76
ありがとう!
朝陽、ちょっとわかりにくいからね(勝もだけど)(^^;)
陽太も愛されるとは違うけど、憎めないよね(*^^*)
仲良しのままでいられるかな…?
おおっ!
すごい楽しみ!
スペシャルだ〜!
ありがとう!
がんばるね!
『青春*恋色ブルー』B 登場人物
深代 紗彩
三兄妹の一番下の妹。
優しく、ちょっと引っ込み思案。
血のつながらない兄の朝陽が好き。
深代 陽太
紗彩の双子の片割れ。
常に紗彩の味方。
朝陽を敵視。
深代 朝陽
三兄妹の一番上。
二人と血がつながらない。
川宮 空
朝陽の女友達。
紗彩と仲よくなる。
土方さんに片想い中。
楠木 勝
朝陽の親友。
明るい。
紗彩が好き。
1,happybirthdayお兄ちゃん
お兄ちゃんの誕生日。
私は、手作りのシフォンケーキを、夏音と一緒にテーブルにおく。
生クリームをたっぷりつけたら美味しいよねぇ〜。
「お母さん、帰ってくる。父さんは、大切な会議があるってさ」
陽太。
そうなんだ。
残念だ・・・。
「それと、兄貴に伝えたいことがあるってさ」
伝えたいこと・・・?
お兄ちゃんが、体を震わせた。
何はともあれ、happybirthdayお兄ちゃん!
私は、にっこり笑った。
2,お父さんとお母さん
さて、ここで私の両親について。
お父さんは、深代奏汰。
仕事の鬼で、年がら年中大事な会議に出席。
実際は、ちょっとおっとり。
マイペースかも。
背は、高くていまだお兄ちゃんは追い越せてない。
お母さんは、深代妃。
バリバリのキャリアウーマン。
仕事も子育てもかっちりこなす。
「世の中、粘ったもん勝ちよ!」
が、口癖。
確かに、って思うけどね。
「ただいま!」
わっ、お母さん!
私は、にっこり笑って、玄関へと駆けつけた。ばっちりスーツを着こなすお母さんがカッコイい。
「紗彩〜!良かったぁ、元気ね!朝陽におかしなモノでも食わされてるかとドキドキしてたわ!」
えへへ。
話の通り、お兄ちゃんは料理下手。
料理はほとんど私が担当。
「お母さんこそ。元気で良かった!それより、お兄ちゃんに伝えたい事って・・・?」
めちゃくちゃ気になるけど。
お母さんは、顔を固くして、
「紗彩と陽太も、聞いてもらった方が良いわね・・・」
ええっ!?
そんな、重要な!?
3,語られる真実
リビング
あたりは、先ほどまでの明るさは消えた。
打って変わって真面目な雰囲気。
お母さんと、お兄ちゃんが向き合っている。
「朝陽・・・」
と、お母さんは言って、いきなりお兄ちゃんを抱き締めた。
お兄ちゃんが、すごく驚いてる。
「何があっても、愛してる・・・変わらないわ」
私と陽太は、ちょっと顔を見合わせた。
何を言いたいのか。
「朝陽・・・。あなたがこの家に来て、はや15年ね。言わないといけないことと言うのはね・・」
ええっ!?
ちょっと、待ってよ!
お兄ちゃん、今、16だよね!
ってことは、1歳の時は・・・?
「あなたは、紗彩と陽太が血がつながらない義理の兄なの・・・」
ええっ!?
それって・・・。
陽太が教えてくれた、あの秘密!?
私たちは、顔を見合わせるだけで、大して驚かなかった。
「母さん・・・?どういう事だよ・・・」
お兄ちゃんの低く、暗い声。
あたりの雰囲気が、一層暗くなった。
4,「俺だけ違うのかよっ・・・」
お母さんが、妙に落ち着き払って、
「あなたは養子なの。紗彩と陽太は、私たちの実の子・・・」
お兄ちゃんだけ、違う。
暗に言われていた。
「はっ、俺だけ違うのかよっ・・・!」
振り絞られた声は、低く。
感情を出さないよう、こらえてるのがわかる。陽太が、
「俺と紗彩、知ってたから。兄貴、俺らとは他人なの」
と、言ってのける。
お兄ちゃんが、ガッと陽太につかみかかる。
「知ってたんだな・・・・!なんで言わなかった・・・!」
「お兄ちゃん、止めてよ!」
私は、お兄ちゃんと陽太を引き離す。
お兄ちゃんが、私に意見を求めるように、見る。
「私は、それでも良いかなと思ってる。変わらず、私たち仲良しだよね。これからも」
私は、そのままの気持ちを告げた。
お兄ちゃんが、フッと暗い笑みを作る。
「・・・ムリだろ、それ。少し、ひとりにさせてくれ」
お兄ちゃん・・・。
私は、切ない気持ちになって、黙ってお兄ちゃんの後ろ姿を見ていた。
5,不協和音
お兄ちゃんの誕生日から、二日。
けれど、お兄ちゃんはあまり部屋から出て来なくなった。
あんまり笑わなくもなったし・・・。
「お兄ちゃん、大丈夫・・・?」
聞けば、お兄ちゃんはやつれた顔で笑顔もどきを浮かべた。
「・・・んっ。ご飯、作ってくれるか?」
んっ!
お兄ちゃんが喜ぶなら!
ところが、陽太がいらないことを言う。
「良かったな、義理の可愛い妹に作ってもらえて」
もう!
陽太ったら!
お兄ちゃんが、くるっと振り向いた。
頬に朱色が差している。
「・・・あぁ!?」
と、脅しをかけた。
それから、急に走って、部屋に閉じこもった。
「陽太・・・!いらないことを言わないでよ!」
陽太は、顔をそらした。
6,空さんの募る想い
翌日
私は、学園の中庭を歩いていた。
花が咲き乱れていた。
季節ごとに違っていて、綺麗だよね〜。
「紗彩ちゃん!」
わぁっ、空さん!
空さんが、青空みたいに澄んだ笑みをこぼす。可愛いな・・・。
「放課後、土方さんに会いに行きたいの、手伝ってくれる?」
断る理由もない!
空さんの募る想いがひしひしと伝わってくる。私が男だったら、間違いなく空さんを好きになってるなぁ・・・。
「ありがとう、紗彩ちゃん!」
空さんににっこり微笑まれ、昨日までの暗い気持ちもパッと消えた。
7,ツンデレはめんどくさいよ
夏音宅
「あっ、紗彩・・・と?」
空さんのことね。
私は、にっこり笑って夏音に空さんを紹介する。
夏音が、ニコリと笑って、
「そうなんですね!じゃ、上がってくださいよ!」
空さんが、照れたように肩をすくめてから、夏音の家に入る。
相変わらず綺麗だな。
叔母さんの実験室と違って。
「なんだ、夏音のいとこの小童か」
・・・このムカつく声は。
間違いなくツンデレ土方さんっ!
空さんが、パアッと顔を明るくさせた。
「カッコイい・・・」
つぶやき漏れてますよ、空さん。
土方さんもまんざらじゃなさそうだし。
「お似合いですね」
クスリと笑って、言うと。
「バッ・・・阿呆!」
と、土方さんが赤くなった。
ツンデレはめんどくさいよ。
素直に言えば、良いのにと思うのに。
他人って分かった事で、三人の関係も一変するね…
そして空は土方さんのツンデレにどう接するのかな,本当にツンデレはめんどくさくて可愛いけどねあ
>>86
ありがとう!
確かに、今まで通りでは行かなくなるよね‥(*p´д`q)゜。
ツンデレ、ヤバいよね、書いてて萌えてる←
果たして、空はどう接するかな?
8,両想い?
空さんが、やんわり私と土方さんをなだめるように微笑む。
眩しい笑顔だなぁ・・・。
「紗彩ちゃん、そんなこと言わないの」
でも、空さんの笑顔から、喜びが溢れ出てる。めちゃくちゃ喜んでるよね・・・?
「土方さんに春がやっと来るねぇ〜」
「祝言あげる日が、楽しみですね」
夏音と、沖田さんがニヤニヤ。
わかるっ!
祝言=結婚、だよね?
だって、空さんと土方さんの顔が赤くなったもの。
「・・・そんな日は来ねぇよ」
なんて、ぶっきらぼうに言ってるけど、目に見えて照れてる。
空さんに至っては、リンゴみたいに真っ赤。
「両想い?もしかして?」
夏音が意地悪そうに言う。
確かにね。
数えるほどしか会ってないけど、二人して惹かれてたのかな?
「両想いだよね、たぶん・・・」
途端に、土方さんのげんこつが私と夏音の頭の上に落ちた。
相変わらず、痛いよなぁ。
「空さんだから、照れてるんだよ」
私と夏音は、ニコニコ笑って、断定した。
間違いなく!
両想いだよ、きっと!
私は、頬がゆるむのを抑えきれなかった。
土方さん夏音を諦めて、空に移ったの⁉️
でもでも夏音一途だったよね、ただ照れてるだけ??
でも土方さんのげんこつは痛そうだね…
斎藤さんも出てきてほしい
>>89
ありがとう!
諦めてはないと思うよ、照れてるだけだと(*´ω`*)
げんこつは痛いよぉ、絶対!
斎藤さん、登場させるね(*^^*)
9,片想いのハズなのに
でも、ちょっと切ない。
「バカか!夏音は成長しねぇな、オツムだけは。体は・・・」
土方さん、鬼になってる夏音に気付いてよね。
「そこそこ育ってないな」
夏音の怒ってる目が、さらにつり上がった。
おーい、毒舌もいい加減に・・・。
「土方さん・・・?夕食なしっ!」
思い切り慌てふためく土方さんに、斎藤さんがニヤニヤ。
私も、ニヤニヤ。
「お笑い草だな」
ですね!
空さんは、恋してる目・・・ハートマークが映ってる目でそれを見ている。
土方さん、夏音一筋で何より。
空さんの恋は、恐らく叶わない。
胸がキュッと締め付けられた。
片想いのハズなのに、空さんはそれでも想い続ける気がする。
「ステキよね・・・」
空さん、土方さんの目線の先に夏音がいるのに気付かないのかな・・・。
私と境遇が似てる、気がする。
「片想い」の点で。
こんにちは!
りこぴーこと相原梨子です。
遅れてごめんね。
まず『時*初』完結おめでとう♪
最後のメッセージみたいなところに私に書いてくれてありがとう!
こっちも絶対読むから頑張って!
>>92
ありがとう!
いやいや、大丈夫だよ(*´ω`*)
「時*初」やっとこさっとこ完結(●´∀`●)
いやいや、応援してくれたからね(´V`)♪
梨子も、頑張ってね!
>>93
Thank you.
Fyght!
>>94
梨子もfight!
「明スイ」、応援してまーす!
10,幕末旅行の計画?
夏音が、にっこりと笑う。
「紗彩、朝陽くんとは大丈夫なの?」
ドキドキッ!
ヤバい、夏音は勘がスゴい。
バレてる・・・?
「仲直りできてないなら、旅行しに行こーよ!」
ええっ!?
旅行!?
「無理だよ、うちに、旅費なんて・・・」
スッカラカンだよ・・・。
お母さんやお兄ちゃんだって、怒るに決まってるよ・・・。
ところが、夏音はニコニコ。
「大丈夫。タダだよ〜、幕末旅行!」
もしや!
ちょっと期待して聞くと、夏音はもっとにっこり。
「マシーン、できてるよ!そこで、朝陽くんと仲直りできたら良いよね」
わぁっ!
嬉しい・・・。
私は、夏音にペコッと頭を下げた。
11,勝さんとデート計画!?
不協和音のまま、翌日。
ピリピリの陽太を連れて、学園へ。
「おはよー!紗彩ちゃん」
空さん!
なんか、ツヤツヤしてません?
「ん、恋のおかげかも〜なんてね」
絶対ですよね。
空さんは、私たちの後にお兄ちゃんが見えないのを知り、
「朝陽は?あの馬鹿、追試決まってんのに」
顔をしかめた。
お兄ちゃん、やっぱり成績悪いなぁ・・・。
「紗彩ちゃーん!」
あっ、勝さん。
めちゃくちゃニコニコしてる。
「今度、デートしない?」
はっ!?
デート・・・!?
私は、固まってしまった。
12,甘々デート計画
「ハッピーランドに行こうよ、誰か他のメンバー呼んでくじ引きして遊ばない?」
ハッピーランド!
夢かわいいをテーマに、スイーツをモチーフにした遊園地。
「良いですね!他って・・・」
誰なんだろ?
勝さんは、ニコニコと笑んだ。
「空とか、朝陽とか、夏音と沖田さんペアとか」
あっ、それだったら土方さん要るよ!
空さんの好きな人だもん。
でも、それだったらお兄ちゃん、一人だよね・・・。
まあそれでも私的には、良いんだけどね。
「怜那を呼ぶから大丈夫」
怜那さん!?
初耳何ですけど。
しかし、勝さんはニコッと笑っただけ。
「夏音ちゃんに伝えといてくれる?」
あっ、はい。
話はそこで終わったけど、怜那さんがスゴく気になる・・・。
13,トリプルデート(?)
夏音宅。
「・・・ってことになったんだけど。良いの?」
私は、夏音に勝さんの計画を教えた。
夏音がにっこり笑った。
仏様みたいな安心する笑顔〜。
「もちろん!土方さんに、もう春が来るんだね〜」
と、どこから取り出したのか、ハンカチで目元を拭く。
わざとらしい。
案の定、土方さんからげんこつをお買い上げした。
「空って・・・?」
と、土方さんが聞く。
覚えてないのかよ。
私が教えてあげると、露骨にと言うか、顔をしかめた。
「好みでは・・・」
言い掛けたから、今度は私が夏音と一緒に、げんこつを落とした。
空さんのこと、そんなに言わないでよ。
「でも、くじ引きでしょう。当たる確率も・・・」
沖田さん、理路整然です。
私も、そう思うけど。
「大丈夫!深い愛は、二人を繋ぐのよ」
うわぁ!
めちゃくちゃ甘いと言うか、クサいセリフ。
いつの間にかキャラ変わってない!?
とまあ、騒がしくトリプルデート?の話は終わった。
私は、どうかこれで仲直りできたらいいなっと思って心の中で祈った。
『青春*恋色ブルー』B end
あとがき
はいっ!
これにて『青*恋』B完結です!
当初は、Bまでいけたら終わりかな〜とか思ってました。
でも、Bまでいけたので良かったです。
一応、めどをつけるとしたら、Dくらいで終わるかな〜。
あやふやですね、はい。
Cはトリプルデートと、怜那さんについて掘り進めようかな。
朝陽の紗彩に対する気持ちも、変わったり・・・!?
空さんの恋も書きます。
Thanks
アーヤ
(「思春期シンデレラ」楽しみ!コメントありがとう!完結まで読んでね(´V`)♪)
梨子
(梨子のコメント、嬉しかったよ!これからも頑張ろ〜!)
Cでもよろしくお願いしますねm(_ _)m
ありがとう!
あと、3完結&100おめ!
これからも頑張ってね♪
>>101
ありがとう!
何というかあっと言う間に100だぁ〜。
梨子も頑張って!
応援してるよp(^-^)q!
1,ハッピーランドでの待ち合わせ
はいっ!
こんにちは、深代紗彩です。
こんな挨拶、初めて・・・かもね。
ただいま午前10時。
土曜日だよっ。
いつもよりオシャレしちゃった。
ふんわりしたコートに可愛いセーター。
あったかくなるように長めのスカート。
オシャレなブーツ。
いわゆる、デートコーデ!
「紗彩、似合ってる」
って、陽太のお墨付きももらったし!
気分は上がってるけど、隣のお兄ちゃんとスゴい気まずい。
この間、めっちゃビックリした事実が発覚したからね。
「・・・空さんと夏音たち、遅いねっ」
必死に言葉を探して、聞けば。
お兄ちゃんは、
「だな」
としか、返さない。
つまり、もう気まずすぎてヤバい。
ハッピーランドでの待ち合わせ、みんなスゴく遅いよ!
この際、勝さんでもいいや。
はやく、誰か来てよ〜っ!
「紗彩ちゃん!良かった、あたし、間に合ったよね??」
良かった、空さん!
私は、空さんに引っ付いた。
たとえじゃなくてホントに。
空さんのコーデも可愛いです〜!
ふんわりめのチュニックに可愛いジャケット。ズボンに可愛らしいさくらんぼのワンポイント。
ポニーテールもいつもと変わんないけど、カチューシャしてて超可愛い!
空さん、何気にスタイル良いし、読モみたい〜。
「あはは、紗彩ちゃん、ありがとうね」
笑顔、ヤバいです〜。
同性でも惚れ惚れしちゃう・・・。
「待ち合わせに遅れるな、バ夏音!」
ひぇっ!
このドS発言は!
間違いなく、土方さん。
振り返れば、何よりも騒がしい人たちが。
夏音、オシャレだね〜。
「勝さんと会ったよ!」
ええっ!?
まだ、会えてないのに。
と・・・。
「遅れてゴメーン!じゃ、行こうか」
勝さん・・・。
ん、まあ行こっか。
ハッピーランドへレッツゴー!
夏音の読み方ってなんだっけ?
105:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/17(土) 17:48 >>104
ありがとう!
夏音=かのんだよ!
>>105
教えてくれてありがとう!
ずっと『なつね』だと思ってました///
ごめんなさいっ!
>>106
いやいや、だいじょーぶ!
私も、最近までそう呼んでたからね←おい
謝んなくていいよっ((((;゜Д゜))))アワアワ
2,運命のくじ引き
怜那さんは、黒髪を流してる和風美少女。
何でも、弓道部に入ってるとか。
どうりで、純和風な人だな〜って、思ったんだ。
「朝陽、喧嘩はだめよ?」
とか、優しくお兄ちゃんに笑いかけてる。
お兄ちゃんの顔、ゆるんでない?
・・・なんか気に障る。
勝さんが、取りなすように、
「じゃ、くじ引きね!ここは、レディーファーストで〜」
夏音が先に、紙を引く。
続いて私。
一応、女子の紙と男子の紙は分けてある。
空さんが引いて、怜那さんも。
「次、男子ね〜」
って、言いながら、勝さんが引いた。
続いて、沖田さん。
土方さんの次に、お兄ちゃん。
「いくよ、いっせーのーで!」
バッと紙を開くと、『4』と書かれていた。
ご丁寧に、『恋愛が発展するといいネ♪』と勝さんのメッセージ付きだ。
「4番の女の子〜?」
と、勝さんが聞く。
マジ?
私、勝さんとかぁ・・・。
なんか心配・・・。
「2番は?」
と、ぶっきらぼうに土方さんが聞く。
「あ、あたしだ・・・」
空さん、めっちゃラッキーじゃん!
良いなぁ!
恥じらう空さんと、ソッと視線を外す土方さん。
おいおい!
「1番?」
沖田さんが聞き、夏音がその手を取る。
うわぁ!
カップル・・・。
「俺ら、3番か」
したがって、意味ありげにお兄ちゃんに視線を送る怜那さんとお兄ちゃんの二人。
勝さんが、ルール説明?する。
「デートって言っても、一応この八人で動くから。まあ、最後のしめは別行動オッケーだから!」
と、勝さんが流し目で私を見て笑う。
うぅ・・・。
ある意味、怖いんですけど・・・。
何を仕出かす勝さん!?
そして、新キャラ登場したね❤️
これで恋も進展したら良いよね☺️
>>109
ありがとう!
勝さんはハチャメチャだからね(*^^*)
怜那さん、どんなキャラで活かそうかな(笑)
進展するよ!(たぶん←)
3,ハピリンワールド
ハッピーランドのマスコットキャラクター、ハピリンっていうウサギのキャラクターがいるんだ。
耳の所に、音符とハートが散らばってる。
顔は、ニコニコ顔。
「女子で、ハピリンカチューシャ、買おうよ!」
夏音にさんせーい!
私たち─────夏音と私と、空さんに怜那さんは笑いあって、ハピリンカチューシャに手を伸ばす。
「紗彩ちゃん、似合うよ、絶対!」
勝さん・・・照れますよ。
顔が熱くなってきたけど、無視。
ハピリンカチューシャを付けて、男子たちを見ると。
「夏音さん、似合いますね〜」
「えへへ・・・」
微笑みあってるバカップル。
土方さんは、はにかんで笑ってる空さんを見て、顔をそらす。
けど、照れてるのが丸わかり。
「ほらぁ、似合ってる〜!」
えへへ。
勝さん、やめてくださいよ・・・。
お兄ちゃんの方を振り仰げば、顔が真っ赤だった。
怜那さんが可愛いから?
胸が、チクンッと痛んだ。
「次、ハピリンワールド!」
ハピリンワールドは、やっぱり夢かわなアトラクションを揃えている。
カップル対象だからか、メリーゴーランドも子供っぽくない。
「男子が女子を後ろから抱える・・・みたいな感じで乗って!」
勝さんの的確な指示で、私たちは馬に乗る。
乙女チックだけど、普通に楽しい!
後ろから勝さんが私を抱きしめてるのはアレだけど。
「空を見てみなよ。顔、とろけてない?」
私は、勝さんが言ったとおりに、空さんの方をみる。
わぁっ!
空さん、めちゃくちゃ嬉しそう!
「土方さんに春が〜」
夏音と沖田さんが、ニヒヒと土方さんをいじる。
あっ、これ、後で二人がげんこつもらうパターンだな。
でも、楽しいな・・・。
お兄ちゃんとだったら、もっとドキドキしてたかも・・・。
リリカちゃんもなつねって呼んでたんだね!
夏音ちゃんって名前カワイイから気に入ってたんだ〜!
リリカちゃんってネーミングセンスあって羨ましい。
>>112
ありがとう!
あんまり呼び方が分かんなかったからさ、『夏音』って。
ありがとう〜!
もし良かったら、使っちゃって〜(*´ω`*)
いやいや、ネーミングセンス、そんなに無いよ(*´∀`)
4,ジェットコースター
ハピリンワールドのアトラクションをし終わり、次へ向かう。
勝さんが、地図を取り出す。
そっと覗けば、いろいろ書き込んである。
「いろいろ調査してたからね♪」
って、勝さんは笑った。
へぇ・・・。
みんなのために、調査済みなのかぁ・・・。
私は、勝さんを見直し(?)た。
「次、ジェットコースター!」
ええっ!?
私、ジェットコースターは苦手だよぉ〜。
でも、デートだしな・・・。
係員の人が、にっこり笑って、
「はいっ!シートベルトはしっかりしてくださいね」
ハーイ。
私たちは、各自席に乗り、シートベルトを確認。
ええっ!?
私と、勝さんが一番前!?
「うわぁ!楽しそう〜」
勝さん・・・。
私、もうスゴいだるくなってきた・・・。
「出発〜!」
うわぁ!
いきなり、動き出した・・・。
勝が沙彩がジェットコースターが苦手って気付くか、朝陽が先に気付くのかだね!
でも私は勝が先に気付いて欲しい!
>>115
ありがとう!
勝、意外と気が利くからね(*´ω`*)
5,優しさ
私は、ギュッと目をつぶる。
怖くて・・・!
と・・・。
「紗彩ちゃん、手、伸ばして」
・・・?
勝さん・・・?
私は、不可思議に思いながらも、そろそろと手を伸ばす。
「これなら、安心するっしょ?」
うわぁ・・・勝さんが、手をつないでくれた・・・。
スゴい安心する・・・。
ジェットコースターはどんどんスピードを増し、そして一気に落ちる!
「キャーッ・・・!!」
勝さん、スゴく優しさがあるなぁ・・・。
悲鳴をあげながら、そんなことを考えていた。こりゃあ、勝さんがモテるのも当たり前だよね!
勝さんのおかげで、ジェットコースターは少し楽しめた。
6,ゴーストアパート
「次は、ゴーストアパート!」
ゴーストアパートは、名前の通りお化けが出るアパートを冒険するアトラクション。
ゴーストアパート近くに行けば、
「ギャー!!」
とか、
「キャーッ!!」
とかの絶叫が聞こえてきた。
私、こういうお化け屋敷とかは得意なんだよね。
ぶるりとお兄ちゃんと、土方さんが震えた。
怜那さんが、流し目を送ってから、
「朝陽、いつでも抱きついて良いからね♪」
ええっ!?
新たなライバルだ、怜那さんって!
バカップルはもはや二人の世界だし、土方さんは空さんと目すら合わせてない。
「あたし、嫌われてんのかな・・・」
ヤバい!
空さん、ヘコんでる・・・。
私は、思わず土方さんに物申した。
「空さんの気持ち、考えてくださいよ!目ぐらい合わせて!」
土方さんは、ツーンとしたまま。
夏音が、ニコニコと笑う。
「だいじょーぶ!土方さん、怖がりだから!」
へえっ!
それは、空さん、期待しても良いんじゃない?僅かに空さんの顔が明るくなった。
勝さんが、
「ゴーストアパートへレッツゴー!」
私たちは、ゴーストアパートへ入った。
7,怖がりお兄ちゃんと土方さん
ケタケタケタ・・・・
入った途端に、不気味な笑い声が響いた。
なんか、骸骨が笑ってるみたいに・・・。
「紗彩ちゃん、抱きついても良いよ〜♪」
勝さんっ!
あの、肩は抱かなくても・・・。
めちゃくちゃドキドキするじゃないですか・・・。
キャハハハ・・・
怖い!
女の人の笑い声。
それと同じくして、足に顔をうずめてる女の人が現れた。
「あの、大丈夫ですか?」
夏音、勇気あるね・・・。
「ハ・・・ハハ・・・キャハハハ!!」
もしかして!
笑い声の人って・・・!
女の人は、ゆっくりと立ち上がって振り向く。なんと、骸骨・・・!!
「空・・・助けてくれっ!」
うわぁ!
あの土方さんが、怯えて空さんに抱きついてる!
空さんの顔、こんな場合なのにゆるんでる。
逃げないでぇ・・・キャハハハ・・・
女の人の声!
そして、いきなりバッと駆け出してくる・・・!
怖すぎる!
「紗彩ちゃん!」
抱きついてしまった私。
戸惑ったような、嬉しそうな勝さんの声。
そしてそのまま、私を抱えて全力疾走!
他のみんなも、あとに続く。
「お、重くないですか・・・?」
勝さん、ニコッ。
「ぜーんぜん♪」
ひょえ!
他にも、女の人以外にも、斧を振り回す男に、血まみれの女の子とか!
めちゃくちゃ怖かったよ〜・・・!
「怜那ぁ〜!」
お兄ちゃん、怖がりだから、怜那さんに抱きついてる。
ムッ!
「朝陽ったら・・・」
と言いながら、めちゃくちゃ嬉しそうな怜那さん。
しゃくに障る・・・。
でも、怖がりなお兄ちゃんと土方さんが面白かったな〜。
8,クレープ
もう、お昼時。
何か、食べなきゃ。
勝さんが、怯えきってる二人を見て、にっこり。
「安心しなよ!次、二人ずつでお昼ご飯、購入してね」
お昼ご飯かぁ・・・。
レストラン的なのは、お金が足りないし・・・。
勝さんが、屋台を指す。
「あのハピリンクレープは?ボリューミーだしさ」
良いですね!
私たちは、ハピリンクレープの屋台へと向かう。
デザート系とか、おかず系がある。
「半分こね」
ええっ!?
じゃ、責任重大じゃない・・・。
「俺、デザート系が良いなぁ」
良かった!
私、おかず系のクレープは食べたこと無い。
私は、生クリーム+イチゴとアイスのクレープを選んだ。
「紗彩ちゃん、甘党なんだ」
はい!
私、辛党ではない。
甘党だよ〜。
「美味しいですね!」
もう、最高!
ハッピーランドのデザートは美味しいことが良くわかった!
「紗彩ちゃん、生クリームついてる」
ええっ!?
どこにですか・・・?
勝さんが、意地悪そうに笑んだ。
「なめてあげる」
ひょえっ!
マジで!?
勝さんが、指を私の頬に押し当てる。
ひぁっ・・・。
「甘い」
勝さん・・・。
めちゃくちゃ意地悪!
私、ドキドキして損したよ・・・。
勝の優しさはズルくって反則だよね、好きになってしまう(*μ_μ)♪
それにしても相変わらず土方さんは怖がりさんだね……、朝陽は意外って思ってしまったけどね。
>>121
ありがとう!
チャラそうに見えるけど、めっちゃ優しいよね、勝!
朝陽と土方さん、ツンデレで怖がりなんだよ(*´ω`*)
私も昨日更新したよ
124:らいみぃ:2018/02/20(火) 17:16 時初を久しぶりに全部よんだよ!
最後泣いちゃった…(>人<;)ヤバイ、やっぱリリカの小説最高!頑張れ
>>123
ありがとう!
いつも、楽しみに読んでるよ!
コメしないと←はよやれ
>>124
ありがとう!
全部!?
長かったよね、私のせいだわ←おい
ええっ!?
泣いた・・・?!
私、書いといて泣いてな・・(爆)
らいみぃよりは劣ってるぜよ!←はいこれ、確定
らいみぃも、頑張ってね(*´∀`*)ノ
9,気持ちの変化〜土方さん〜
空さんが、ニコニコと駆け寄ってくる。
良いこと、あったのかな?
「やっと、まともに話せたの!照れちゃってて可愛かった・・・」
うぉぉ!
これ、劇的に変化してる!
私は、あったかい眼差しで、
「土方さんの氷の季節、溶けて春が来ますよ・・・今から」
にっこり、土方さんに笑いかけた。
「・・・フン!」
怒ってるようだけど、耳が真っ赤。
ツンデレって、こんな時に萌えるよね!
「あたし、期待しても良いかなぁ・・・?」
絶対!
振り向いてもらえますよ!
空さん、自信もって!
空さんは可愛いし、辛抱強いもん。
「振り向かなかったら、私が土方さんをひっぱたきますよ!『振り向かないのは、おかしいです!』って!」
途端に、土方さんがビクつく。
嘘・・・ではないな。
空さんを泣かせたら、流石の土方さんでも、許しませんよ?
「紗彩・・・」
あっ、お兄ちゃん。
私は、嬉しくなって振り向いた。
けど、そのまま凍ってしまった。
「ごめん、遅れて」
だって・・・。
怜那さんと、腕を組んでたから・・・。
なんだかんだ片想いの二人息もピッタリだし、なんとあのツンデレ野郎がやっとのこさ空と喋ってくれた。
これはレア物だよね!
カメラマンにでもなって記者になったつもりで土方さんが好きな空にいつ告白するのかをインタービューしたい
>>127
ありがとう!
空と紗彩、意外と仲良くなってるよね(*´ω`*)
意外とむっつりだし、苦労するよね〜(^-^;)
激レアだよね!
番外編で書こう!←めちゃくちゃ乗り気
番外編
☆恋のインタビュー☆
私、紗彩!
恋愛記者。
嘘だけどねっ!
「では、インタビュー始めます!空さんに恋したのはいつですか?告白はいつを予定してますか?」
パシャパシャ
カメラのフラッシュをたく。
パチパチした光に驚いたのか、土方さんが肩をすぼめる。
「えっと、恋したのは、最近・・・何を言わせてる!」
ひぇ!
ナイス、ノリツッコミ!
私は、ニヤニヤ笑って、嫌みったらしくメモした。
しばらく、このネタでいじれそうだし、聞き出したい。
番外編 終了
沙彩もっとつついて、そして勝のことを好きで朝陽と二人の人に揺らいで欲しい
131:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/21(水) 18:37 >>130
ありがとう!
絶対、揺らぐよ(*´∀`*)ノ
10,気持ちの変化〜私と勝さん〜
固まった私を見て、怜那さんがニッと笑う。
胸がもやもやした・・・。
怜那さんは綺麗だけど、なぜだろう、冷たさとか、意地悪とか言ったような、オーラ・・・。
「紗彩ちゃん、最後の別行動ね♪」
勝さん・・・・。
別行動か・・・。
空さんと土方さんの、距離が狭まってるのを見たら、あったかい気持ちになった。
「観覧車に決定〜♪」
空さんと怜那さん、ぜんぜん違う。
観覧車の列に並びながら、考える。
空さんが清純でかわいい系に対して、怜那さんは色気?みたいのがムンムン。
仲良くなりたいのは、間違いなく空さんの方ですけどね!
「紗彩ちゃん、悩んでる?」
ひょえっ!
勝さん、ヤバいです・・・。
顔が、近すぎ・・・。
やっぱり私も仲良くなりたいって思うのは、空だよ!
それにしても、勝は時々かなたまにだけど不意討ちみたいに近付いたりして先が読めにくい時があってドキドキするよ❤❤
>>133
ありがとう!
空、爽やかだし、いい子だよね(*´ω`*)
勝は、不意打ちキュンキュンヤバいよね(*^^*)
あんまり読めないキャラです(●´∀`●)
「勝さん・・・!?ここではダメですって!」
私は、真っ赤になりながら、勝さんの体を押し返す。
ダメだって・・・公衆の面前では!
勝さんは、意地悪な顔で笑んだ。
「へぇ?じゃあ、もっと薄暗いとこがいい?」
ふぇ!?
ん・・・!
勝さん・・・!
意地悪!ドS!
「私、勝さんのことを見直しましたよ」
まあ、いい意味でも、悪い意味でも。
優しくって、ドSとか。
正反対だよね、言葉的に。
「へぇ?それは、光栄」
うぁ!
勝さんが、私の手を取って、観覧車へと導く。いつの間にやら、順番が来ていた。
「姫様、どうぞお乗りに」
ひぇ!
姫様・・・!?
私は、勝さんに対する気持ちの変化を抱きながら、キュンキュンする胸を押さえた。
変だな、私・・・。
「紗彩ちゃん、空のいる方、見てみなよ」
勝さんが目をキラキラさせて。
私は、お兄ちゃん一筋だった・・・ハズなのに。
なんで、キュンキュンしちゃってるの・・・?
ヤバいって狡いって、このまま乗り換えしても良いけど付き合えないって断ったら嫌だよ勿体無いぐらいの……
勝も長々の憎めないキャラだからね,あんなに優しくされて好きな気持ちを言っているから余計に思うよ!
だけど、沙彩が未練無くなって
ヤバいって狡いって、このまま乗り換えしても良いけど付き合えないって断ったら嫌だよ勿体無いぐらいだし二度現れないと思うからね……
勝も長々の憎めないキャラだからね,あんなに優しくされて好きな気持ちを言っているから余計に思うよ!
だけど、沙彩が未練無くなって勝と幸せに付き合って欲しいね
>>137
ありがとう!
紗彩、何気にスゴいから(*´ω`*)
勝、女子に優しいから(●´∀`●)
私も、紗彩に幸せになってもらいたい!←え
その前に、お兄ちゃんを片付けないとね♪←
11,「朝陽なんか・・・」
私は、少し恥じらいながら、観覧車の窓に体を寄せる。
空さん、距離が近付いてるかなぁ・・・?
と・・・。
「紗彩ちゃん」
へっ?
勝さん・・・?
ちょっと体を、勝さんに向けようとすると。
トンッ
軽やかな音とともに、勝さんの手が、私の顔の横に。
いわゆる、壁ドン・・・。
「紗彩ちゃん、朝陽のこと、見てたよね?」
「ええっ!?」
素っ頓狂な声を出してしまった。
図星だ。
勝さんの髪が、射し込んできた光を受けて、キラキラと輝く。
この世の者では、ないみたい。
「見てたし、俺」
ヤバい、これは言い逃れできないよ。
勝さんの手が、私の髪に触れる。
体が、ビクッと動く。
「朝陽なんか・・・止めなよ。紗彩ちゃんを傷つけるだけだし」
勝さんの顔が、近付いてくる。
逃げなきゃ、と思うのに。
動けない・・・。
そのまま、優しい唇が、ふわりと私の唇に重なった。
沙彩と勝がキスを交わしたけど、ファーストキスだったりするの!?
そして勝の壁ドンときたら少し切なそうな感じがあって、よほど沙彩のことが一途に好きなんだって分かるけど……
沙彩が朝陽のことを好きって分かるのは、もうあと一歩っていうところだけど勝と朝陽の友情が壊れたら嫌だなぁ…
もうあんな勝を見たくないから、沙彩が勝を異性として意識したら良いって思うなぁ
私も更新しました
>>140
ありがとう!
ファーストキスだと思う(●´∀`●)
切ない壁ドンだよね(´-ω-`)
勝は、意外と一途だよ(*^^*)
果たして、友情は・・・!?
だいぶ意識してると思うよ(´V`)♪
読んでてつっこんだよ!(愛実ちゃんに)
面白いよ〜!!
12,嫉妬・・・? ※朝陽side
俺は、怜那となんか、デートなんてしたくなかった・・・俺は・・・。
さっきから、これのループ。
隣では、俺の腕を胸の前に持っている怜那。
「朝陽、聞いてる?」
「ん・・・あ?」
興味が無くて、聞いてなかった。
軽く謝り、またループ。
俺は、一緒に回りたかった女の子がいたのに・・・。
「朝陽!あれ、見て・・・」
怜那の驚いた声。
なんだよ・・・。
驚かせて、キスでもすんのか・・・?
ちょっと身構え、怜那の指した先を見れば。
「はっ・・・!?」
声が、出た。
観覧車の中で、紗彩とキスしてる勝が見えた・・・。
「ねぇ、私らもしない?」
身をくねらせ、怜那が誘惑するが軽く無視。
気持ちの整理がつかない・・・。
紗彩・・・!
可愛い妹、以上の気持ちが膨れてる。
「ごめん、怜那!」
怜那の手を振り解き、俺は観覧車の出口まで走る。
胸をくすぶるこの気持ちは・・・嫉妬・・・なのか・・・?
朝陽の頭のなかで沙彩がいるってことだけど、ここで朝陽が沙彩のことを気にかかるっていうのおかしいよ!
朝陽は出遅れて割って入る様にして今の二人のことを邪魔するんだったら、今は観覧車の方に行かないでほしい。
沙彩が勝に好きって言ったら、朝陽は邪魔をしないのかな?
>>143
朝陽、鈍感にしてもヤバいよね(^-^;)
果たして、間に合うのか・・・?
邪魔は・・・どうだろ?
13,諦めたい想い
ファーストキス!
ヤバい、心臓が・・・!
飛んでかないかな・・・宇宙の果てまで。
「紗彩ちゃんって、キス顔可愛いね〜♪」
んにゃ!?
勝さん・・・!
私、照れちゃって黙り込む。
「だから、付き合ってくれる?姫様・・・?」
私、今、揺れてる。
お兄ちゃんへの諦めたい想いと、勝さんへの恋心(?)に。
どうすればいいの?
陽太がいてくれたら、聞きたかった。
私、答えれば良いのかな?
「・・・お兄ちゃんに想いを伝えたら、付き合います」
言っちゃった。
でも、これが良いと思うの。
勝さんが、にっこり笑った。
「そのとき、楽しみにしてるね♪」
うぁ!
私、ヤバいこと約束したかも・・・!!
『青春*恋色ブルー』C end
あとがき
はい!
もう、C完結しましたね!
速くてびっくり。
紗彩と勝、めちゃくちゃ距離が狭まりましたよね(●´∀`●)
書いてて、キュンキュンしました(*´ω`*)
では、Dのあらすじ!
「俺・・・決めた道を歩いていくから・・・」
紗彩のことで、留学を決意する朝陽。
「朝陽には会うな・・・」
切ない気持ちで紗彩を想う勝。
「私、お兄ちゃんが・・・」
告白を決意する紗彩。
揺れ動く三人に注目!
空さんの恋も、すれ違いが・・・!?
キュンキュンする、Dになったら、嬉しいです!
コメントくださったみなさま、ありがとうございます。
Dでも、よろしくお願いします。
*+リリカ*+
三人が選んだ行動がとっても気になるけど、勝の発言と沙彩がどっちを選んだってところが気になっているよ!
Iまで行って欲しい、がんばれ👊😆🎵
>>147
ありがとう!
紗彩、果たして・・・!?
Iまで行けたら良いなぁ(*´ω`*)
アーヤの小説、大好きだよ!
『青春*恋色ブルー』D 登場人物
深代 紗彩
明るく、優しい。
朝陽に恋してたけど・・・?
深代 朝陽
元気。
チャラそうだけど、根は、真面目。
紗彩のことで、あることを決意して・・・?
楠木 勝
朝陽の親友。
優しくてドS。
紗彩が好き。
川宮 空
朝陽と勝の友達。
紗彩と仲がよい。
土方さんに、恋してる。
1,雨
ざぁっ────ざぁっ────
雨が、途切れなく響く。
洗濯物を取り込んで、私────深代紗彩はホッと溜め息をつく。
「間に合った〜」
私は、お兄ちゃんのバスタオルを手にとって、ちょっと固まる。
お兄ちゃん・・・。
「紗彩〜」
ギャッ、お兄ちゃん。
私は、小さく飛び退いた。
バスタオルが、かがみこんだお兄ちゃんと私の頭に落ちる。
「お兄ちゃん・・・」
目の前に、綺麗な顔。
心臓がバクバク。
コクりたい・・・。
「・・・俺、勉強するからな。洗濯物、よろしく」
お兄ちゃんが、唐突にタオルから脱出。
私は、少し呆けてから、洗濯物をたたむ。
雨のときなら、コクれるのかな・・・?
そんなことを考えながら。
雨じゃなくってもコクってよ朝陽に、それにしても陽太が重要人物じゃなくなって変わりに勝がなったけど……
三人の一方通行な恋がどっち方向に行くか今後のみどころだね!
>>151
ありがとう!
陽太は、紗彩のアドバイザーかな。
恋が、どう絡み合うか注目してね(*´ω`*)
2,怜那さんの噂
翌日、学校。
私は、眠い目をこすりながら、登校。
もう来月にまで迫ってる、バレンタインのチョコを考えてたから・・・。
「おはよー、紗彩ちゃん!」
わぁっ!
空さん、あれからスゴい元気ですねぇ。
わからなくもないけど。
「そう言や、勝が呼んでたよ。高等部の校舎裏に来てって」
なんだろう・・・?
私は、ちょっとためらいながら、荷物を教室に置き、高等部の校舎裏へ。
「空から、伝言聞いた?」
勝さん。
私は、うなずいた。
勝さんが、切なさそうに、目を細めて笑む。
「怜那のこと、気になるよね?」
ドキッ!
勝さんには、全部見透かされてる気が・・・。エスパー?
「怜那ってさ、学年の男子全員誘惑してんの。俺は、断ったけど─────で、今は、朝陽がターゲット。噂では、彼氏がいて、浮気してるとか」
ギョッとした。
怜那さん、彼氏いるのにお兄ちゃんを!?
同時に、ムラムラした怒りが・・・。
「私、戻りますね!」
お兄ちゃんに、伝えなきゃ。
怜那さんがヤバいって・・・。
ギュッ
ふえ!?
私、勝さんに後ろから抱きしめられてる・・・。
何これ、心臓がぁっ!
「朝陽には会うな・・・」
低い声で、ささやかれた。
私は、黙ってうなずいて、教室に戻るしかできなかった・・・。
もう切なすぎるし,だけどバレンタインデーは本命チョコはやっぱり勝が良いなあ!
そして義理チョコは朝陽にして欲しい!
このまま揺れずに行って欲しい!
>>154
ありがとう!
本命→勝
本義理(まだ恋心があったり)→朝陽
かな。
3,今年のチョコ計画
放課後
「バイバイ、紗彩」
友達と別れ、私は陽太と玄関へ。
空さんが、駆け寄る。
「紗彩ちゃん、帰ろ」
帰ろ=夏音の家に寄っていこう。
ん、空さんの考えが手に取るようにわかる。
私は、にっこり笑う。
「帰りましょう!ついでに、夏音の家に寄りましょう!」
「イエス!」
私たちのノリについていけないのか、陽太が呆れたように肩をすくめる。
夏音の家についた。
「上がってね〜」
うぁ!
珍しく、叔母さんが実験室から出て来た。
お腹、膨らんでる・・・。
新しいいとこができるんだね!
「上がって、二人とも!今年のチョコ計画立てよう!」
夏音が、エプロン姿のまま、現れた。
私と空さんは、夏音の家にお邪魔した。
勿論夏音は沖田さんで、空は土方さん?
本命勝だよ
>>157
ありがとう!
夏音はもちろん!
空は、土方さんだね(*´ω`*)
紗彩、チョコは渡せるか・・・?
4,チョコリスト
「まず、本命から言っちゃって♪」
夏音が、ウキウキと聞く。
本命・・・。
勝さん、かな。
お兄ちゃんもだけど、何だろう。
最近、変わってきた気がするから・・・。
「勝さんかな」
夏音が、にっこり笑う。
「あれから、進展したんだ?頑張れ〜」
ん、もうっ!
そんなに言うな。
照れるし・・・。
空さんは、もじもじしながら、
「・・・土方さん」
まあ、当たり前か。
夏音が、考え込み、
「私たち、友チョコ作らないといけないよね。私は、家にいる居候にも配らなきゃだし・・・」
うぁ!
スゴい大変だ・・・。
私たちは、とりあえず配る人の名前をリストに書き出す。
「今年は三人で頑張ろう」
ん、だね!
ところが、空さんは不安げな顔。
どうしたんだろう・・・?
「受け取ってくれるか、不安になって・・・」
あー、アイツの場合、それも考えないとね。
ツンデレ、こんな時、困る・・・。
「ラッピングでカバー!とりあえず、バレンタインの前日に集まって、作ろう」
私は、空さんのことが不安で心配だったけど、笑ってうなずいた。
5,素直になれる薬
叔母さんがにっこり笑いながら、割り込んできた。
叔母さんのノリ、軽いよね〜。
「空ちゃんにプレゼント☆これ、素直になれる薬☆」
小瓶には、澄み切った青色の液体。
怖いを通り過ぎて、興味津々。
「チョコに二適入れたら、効果バツグンよ♪」
へぇ!
叔母さん、スゴい・・・。
空さんの顔が、パァッと明るくなった。
「あたし、頑張れます!」
空さんが元気になって、良かった。
バレンタインが、ちょっぴり楽しみになった。
6,空さんの涙
その数日後───────・・・。
バレンタインまで、あと三日。
実質、チョコ作る日を除けば、あと二日弱。
「バレンタインのラッピング、これでいいよね・・・」
私は、カバンからチョコのラッピングを取り出して確認。
ドット柄で可愛い。
友チョコとしても、本命としてもいける。
ポツン
あっ、雨・・・。
最近、雨がよく降るような気がするな・・・。家に帰って、家事をしてると。
ピンポーン
インターホン。
私は、少し不思議に思いながら、ドアを開ける。
そこには・・・。
「・・・どうしよ、紗彩ちゃん・・・」
涙の空さんが。
どうしたんだろう?
私は、戸惑いながら空さんを家に上げる。
空何があったの
163:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/27(火) 18:27 >>162
ありがとう!
果たして・・・?
7,「好きにはなれない」
空さんが落ち着くまで、私は黙ってお茶を入れた。
「あ、あたし・・・。土方さんに、嫌われ、てる・・・」
へっ?
私は、思わず口を開けた。
そんなこと、あり得るの・・・?
この間のデートで、距離が縮まったんじゃ・・・?
「あたしも、そう思ってたよ・・・今日ね、夏音ちゃんの家に行って、おしゃべりしてて」
ほうほう。
それで・・・?
「チョコの話題になった途端、土方さんの視線が、スイッと夏音ちゃんに行っちゃって・・・」
あー、そういうこと。
話が、見えてきた。
「でね、誰か────子犬みたいにかわいい系の人(斎藤さんだby紗彩)が、からかうように」
言っちゃったらしい。
しかも、
「副長、空が好きだろ?」
と、どストライクで。
当然、うなずくかと思ってたら。
土方さん、顔をしかめて、
「好きにはなれない」
と。
ヒドすぎる!!
空さんの気持ちを踏みにじって〜!!
「私、直談判して来ます!」
空さんが、しゃくりあげながら、立ち上がる。
目が、真っ赤。
許さん、土方さん!
私は、気持ち的には赤鬼になって、空さんと夏音宅に向かった。
8,叶わない恋に揺れて
私は、ピンポーンとインターホンを押し、夏音に家に上げてもらった。
「空さん・・・、ごめんなさい、家の土方さんが」
空さんの真っ赤な目を見て、夏音が謝る。
私と空さんは、チラリと見やってから、リビングへ。
「まったく、好意を持ってくれている女の子に、あれは無いだろう!」
お説教食らってるね、土方さん。
でも、まだ私には怒りがくすぶっていた。
空さんを泣かせたから。
「空さんを泣かせたら、タダじゃおかないって、言いましたよね・・・」
私の怒気に気づいたのか、みんなが身をすくませる。
怒れ‼️
そして、謝りなさい
私は、空の味方だよ。
168:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/28(水) 21:16 >>166
ありがとう!
紗彩、どう切り出すのか・・・?
>>167
空、どうなるかな・・・?
私は、ドシドシと大股で土方さんに、駆け寄る。
そして・・・。
パシンッ!
鈍い音。
私は、ちょっとヒリヒリしてきた手を隠して、赤くなってきた土方さんを凝視。
「空さんを泣かせるから、自業自得です」
・・・わかってる。
私、知ってるもん。
土方さんが、夏音への叶わない恋に揺れてること。
「すいません・・・」
軽く頭を下げる。
綺麗な顔に、傷つけちゃったらどうしよう・・・。
私、斬られんじゃなかろうか・・・。
急激に冷や汗が噴き出てきた。
「・・・俺が悪かった」
うぁ!
認めた!
私は、空さんに目配せした。
「でも、まだわかんねぇ」
マジですまなさそうに、土方さんは、頭を下げた。
それでも良いんじゃない?
「あたし、待ちますから」
はにかんだように笑む、空さんの笑顔はキラキラと輝いていて、まぶしかった。
空の最後に待ちますって言葉が、凄かった
171:リリカ@恋歌◆Wg:2018/03/01(木) 18:56 >>170
ありがとう!
空、強いからね(*´ω`*)
9,お兄ちゃんの進路(みち)
空さん、スゴい・・・。
私は、帰途につきながらずうっとそれを考えていた。
あんな、まぶしすぎる笑顔、ヤバい。
私が男子だったら、クラッときてる。
「ただいま〜」
私は、家の中に入る。
若干、ピリッとしてる空気・・・。
「おかえりー、紗彩」
陽太。
もしかして、お風呂入ってた?
スゴいシャンプーの匂いが。
「お兄ちゃんは?」
途端に、陽太は顔をしかめた。
やむなくという感じで、
「部屋で勉強中。あいつ、進路変えるんじゃね?高校、変えるとか言ってはばからなかったし」
えっ!?
マジ!?
お兄ちゃん、進路(みち)変えるの!?
「私、お兄ちゃんに聞いてくる!!」
聞いてくるのと一緒に、告白したい。
私は、陽太に目配せして、二階に駆け上った。お兄ちゃん、どうするつもりなの・・・?
気になる展開だよ
174:リリカ@恋歌◆Wg:2018/03/02(金) 21:14 >>173
ありがとう!
気になる?
めっちゃ嬉しいヾ(^v^)k
アーヤも頑張ってね(^_-)-☆
10,決意
ドンドン!
「お兄ちゃん、入るね」
私は、お兄ちゃんの部屋に転がり込んだ。
相変わらず、難しそうな本があるなぁ。
「お兄ちゃん、進路変えるの?」
お兄ちゃんは、机から僅かに距離を置き、クルリといすごと振り向いた。
目の下に、クマがある。
勉強頑張ってるのが、わかった。
「紗彩。ん、まあそうかな」
えっ!?
マジ!?
お兄ちゃんは、真面目な顔になった。
「今の高校中退して、東京の高校に行くことになる」
東京・・・!?
お兄ちゃんの決意がマジだとわかった。
応援するしか、できない・・・。
「お兄ちゃん、頑張ってね・・・」
私は、ふにゃふにゃと力が抜けてくのを感じながら、部屋を出ようとした。
「待てよ、俺さ、紗彩に言いたいことがあるんだ」
トンッと私は、お兄ちゃんと壁の間に挟まれた。
何、話って・・・?
11,暴露された恋愛
お兄ちゃんの顔に、影が差した。
それが、お兄ちゃんの端正な顔の美しさを際立たせている。
「紗彩に、最近ずっと惹かれて・・・」
聞いてて、いいの?
私への告白・・・。
バンッ!
はっ!?
突然、ドアがスゴい音を立てて、開いた。
ドアの向こうには、真っ青な顔をした夏音・・・。
その後ろには、夏音の家の居候たち。
「どーゆーことなの、朝陽くん、紗彩・・・」
ヤバいな。
夏音は、私の家庭の事情は知らない。
内密だからだ。
これじゃ、私の想いや恋愛、暴露しなくちゃいけない・・・。
「二人とも、座って。斎藤さん、ドア閉めて」
有無を言わさぬ夏音の迫力に、私とお兄ちゃんはのまれた。
12,許されない恋
全てを暴露。
夏音の顔は、無表情。
それがとっても怖いのなんの。
「・・・ふぅん?つまり・・・」
うぁ。
めちゃくちゃドスが利いている声・・・!
自分たちの家なのに、生きて帰れない気がする・・・。
「許されない恋、してるワケ?」
うっひゃ!
固まる私の代わりに、お兄ちゃんがうなずく。鬼が来てるのに・・・!
「紗彩、逃げた方が良いぞ」
斎藤さん・・・!
逃げれるモンなら、逃げてます!
グリンッと、夏音が私をみる。
「朝陽くんが、高校変えるの、私は賛成よ。だって、二人でいちゃいちゃしてるかもしれませんからね。この家だと」
えっ・・・。
いちゃいちゃ・・・!?
「でも、陽太がいるから・・・」
途端に、クワッと鬼が振り向いた。
私は、黙り込んで鬼から目をそらした。
朝陽は遅すぎるけど、勝に惹かれていることを皆に言って欲しいですよ
そうでもしないと勝が可哀想だから、紗彩は勝に揺れていることを証明して欲しい
朝陽は過去に好きたっだ人にしてください。
>>178
ありがとう!
公開処刑だね(*^^*)
勝の方が、紗彩を幸せにできるよね(*´ω`*)
朝陽は昔、になるかなぁ
13,夏音の家で暮らす!?
鬼が、判定を下した。
私は、いやな予感を感じた。
鬼(=夏音)が優しく笑うけど、不気味だし怖いよ!
「朝陽くんは、この家で陽太と暮らして。紗彩は、叔母さんが戻ってくるまで家で一緒に暮らそ」
ええっ!?
兄妹を、引き離すの!?
「当たり前よ。紗彩のため」
私の、ため?
ワケがわからない。
でも、私たちはその決定に従うしかできなかった。
14,いばらさん登場
「はぁ・・・」
夏音の家に移って、はやくも三日目。
お兄ちゃん、陽太とうまく行ってるかなぁ?
それが不安で。
「・・・はぁぁ・・・」
何度目かの溜め息を吐いた。
私は、夏音に割り当てられた部屋で、寝転がる。
お兄ちゃんと陽太に会いたい・・・。
「夏音、空さんに会いに行ってきていい?」
たずねると、夏音がうなずいた。
「良いけど、土方さんを見張りに連れて行くから」
もう・・・最悪。
私は、黙って立ち上がり、コートを着た。
そして、土方さんと空さんの家へ。
ところが、空さんはいなかった。
「空なら、近くのスケートリンクに行ったかも」
空さんのお母さんにお礼を言い、私たちは近くのスケートリンクへ。
少し込み合っていたけど、空さんはすぐわかった。
「あれか・・・?」
土方さんが驚いたように、指す。
だって、空さんの周りだけ輝いてるような気がした。
さっきまでの、暗い気持ちが吹き飛んだ。
突き放す方が紗彩の身の為だしね
183:アーヤ◆PY:2018/03/04(日) 17:07 あと、夏音には朝陽の事は好きだった人って言って欲しい。
勝は今惹かれ初めて好きになっていっている事を,ちゃんと夏音には言って欲しいって思うよ。
夏音も絶対に、紗彩が勝の事でドキドキしているって言ったら絶対に認めて貰うと思うけどやっぱり監視をした方が良いって思うよ。
>>182
ありがとう!
確かにね、紗彩のタメだよね。
>>183
過去形で言わなきゃね、夏音に。
夏音、妙に手厳しいからね(*^^*)
「空さん・・・」
空さんに駆け寄ろうとして、はたと立ち止まる。
土方さんが、私にぶつかる。
「どうした?」
私は、黙って空さんに向き合ってる人を指さす。
その人は、綺麗な栗色の髪を流していて、淡いピンク色のワンピースを着ていた。
「空、コンテストの演目、決まったの?」
茶化すような明るい声。
誰だろう・・・?
空さんは、ちょっと顔を強ばらせた。
「あたしは、シンデレラ」
シンデレラ?
どういうことなのかな。
空さんは、口を尖らせて聞き返す。
「いばらは、カルメン?」
いばらさんが、フフッと笑んだ。
空さんのライバル・・・みたい。
「ん。今年は、私が勝からね」
空さんは、黙っていばらさんと別れようとした。
いばらさんが、こっちに向かってくる。
土方さんとすれ違おうとした瞬間。
「カッコイいわぁ。ねぇ、あなた」
と、土方さんに腕を絡ます。
空さんの体が固まった。
ついでに私も。
「私と、一緒に遊びに行かない?」
いばらさんの甘い声。
土方さんは眉一つ動かさない。
もしや、慣れてるのか?
「無理だ。俺は、空に会いに来た」
途端に、空さんの顔が明るくなった。
いばらさんは、微かに目を細める。
何かを考えてるみたい。
「決めた。私、コンテストで空に勝ったら、あなたと付き合う。こういう賭け、しましょう?」
ええっ!?
空さんは、黙ってうなずいた。
その顔は、青白く見えた。
どうなるの・・・!?
『青春*恋色ブルー』D end
嫌な感じのライバルの人だね
空負けないで勝って、奪われるな
あとがき
速いもので、完結予定のD終わりです。
何か、色々広げすぎてる気がして終われるか、心配性なリリカです。
さて。
紗彩と朝陽の禁断(?)の関係が夏音にバレてしまいました。
勝への想いに揺れていた紗彩だけど?
空の恋が、複雑になりましたね(*´ω`*)
いばらさん、クセが強そうです。
☆Eのストーリー☆
夏音に引き剥がされた紗彩と朝陽。
朝陽の紗彩への想いが募るけど、一方の紗彩は、勝へチョコを渡し、朝陽に渡さないことを決意。
そんな中、空といばらの恋のスケート対決が始まって・・・?
果たして勝つのは!?
Eも楽しみにしててください*
Thanks
アーヤ
(コメントありがとう(*'-'*)応援してるよ!)
他にも目をかけてくださった方々、ありがとうございます。
Eでもよろしくお願いします。
* リリカ *
>>186
ありがとう!
自信満々な感じかな、いばらは。
好感度上がれば良いな(*^^*)
空には勝ってもらわないと(*´ω`*)
E登場人物
深代 紗彩
主人公。
朝陽に恋心を抱いていたけど、今は勝に惹かれてる。
深代 朝陽
紗彩の義理の兄。
紗彩に想いを募らせる。
楠木 勝
朝陽の親友。
紗彩が好き。
川宮 空
朝陽のクラスメート。
土方さんに恋してる。
スケートを習っている。
野崎 いばら
空のスケートでのライバル。
土方さんが好きで、空とバトルして土方さんを奪いたい。
城里 夏音
紗彩と朝陽のいとこ。
紗彩と朝陽を引き離してる。
意志が強い。
1,空さんの不安
いばらさんが、うふふと笑みを浮かべ、スケートリンクに向かって声をかける。
「絹子コーチ、私、帰りま〜す」
絹子コーチと思しき中年のおばさんが、いばらさんをチラッと見やり、
「わかったわ。いばら、カルメンでオーケーね?」
いばらさんは、自信満々にうなずく。
絹子コーチは、どこかに立ち去る。
いばらさんが、にっこり空さんに笑いかける。
「ね、空。楽しみねぇ」
いばらさんは、土方さんにヘラリと笑いかける。
気付かないかな・・・?
空さんと土方さんから、とてつもない殺気を感じる・・・。
「じゃあね」
いばらさんは、小さく手を振り、スケート場をあとにした。
空さんが、近くにあったソファに腰掛ける。
「あたし・・・スゴい・・・不安」
私は、空さんに笑いかける。
「空さんなら、勝てますよ!私が保証します」
空さんは、力なく背もたれにもたれた。
2,嫌いな女
思えば、と言うか、今気がついたけど。
「いばらさん、香水つけてません?」
香水臭い。
鼻に、ツーンとくる。
空さんが、クスッと笑った。
私の顔、変だったかな?
「いばら、いつも香水つけてるから。紗彩ちゃん、よく気付いたね」
あはは!
当たりだぁ。
土方さんが、顔をしかめる。
「あいつ、嫌な女だな。好きになれん」
マジ!?
私もっ。
いばらさん、プライドがヤバそうだし、空さんに突っかかってるし。
「無理だ。あんなのといると、余計なことが起きる」
しめしめ。
空さん、土方さんの中でのいばらさんの好感度、超低いですよ。
空さんが勝てば良いなぁ。
3,バレンタインのチョコ作り@
はふぅ。
私は、レシピ本をかざす。
夏音が、クスッと笑う。
「可愛い」
可愛い、かな。
私。
「恋してるのがだだ漏れ」
ええっ!?
そんなぁ・・・。
私は、慌ててレシピ本で顔を隠す。
「やっぱり、カップケーキが良いかなぁ」
勝さん、どんなのが良いのかな。
あと、お兄ちゃんへの・・・。
「お兄ちゃんには、どんなのが・・・」
途端に、夏音から殺気を感じた。
「朝陽くんに、あげないでね?」
うわぁ・・・怖いよ。
私は、ガクガクとうなずいた。
お知らせ
新作と一緒に、ほそぼそとやっていきます。
名前変えました。
よろしくお願いしますね(*^^*)
4,バレンタインのチョコ作りA
勝さんへのラッピング、どうしよう・・・。
空さんと買いに行こうかな。
「私、空さんと出かけるね」
夏音は、にっこり。
と、土方さんが挙手した。
「俺も行く」
うわぁ!
空さん、良かったね!
私は、土方さんと空さんの家へと向かう。
「何を買いに行くんだ?」
ズコッ。
私は、
「ちょっと女の子の用事です♪」
土方さんは、眉をひそめた。
むむむ・・・。
私は、空さんと百円ショップで悩む。
たかが百円とは言え、かなりデザインが豊富・・・。
「速くしろ。そこまで俺も、暇じゃあねぇんだ」
土方さんのせっかち!
空さんは、慌てたように、
「すいません・・・っ!」
謝ることないのに。
私は、悩み抜いて、ついに決めた。
可愛らしいポップな星が飛び散ってる、絵柄のラッピング。
「勝さん、喜ぶかな・・・?」
照れるけど、楽しみだ。
5,不器用に恋する
空さんは、ジィッとラッピングを選りすぐっている。
そんな空さんを、土方さんが眺めていた。
思い返せば、最初の頃より空さんを見る目が、柔らかくて優しくなってきてる。
「変わりましたね、土方さんっ!」
私は、コソッと耳元で言った。
怪訝そうに見られ、
「空さん見る目が、めちゃくちゃ優しいですよ!」
途端に、土方さんがあわてる。
「紗彩、何をほざいて・・・」
慌ててるので丸わかり。
照れてる・・・!
顔も、赤いし。
「不器用ながら空さんに、恋してるんですね〜」
私は、胸が温かくなって、微笑んだ。
6,決戦!チョコ作り
夏音宅。
私は、空さんと夏音と、一緒にエプロンに着替える。
三角巾もつけて、しっかりマスク。
「じゃあ、心を込めて!作りましょう」
夏音の号令。
私たちは、顔を合わせてうなずく。
まずは、ボールを用意・・・。
「ひゃあ、夏音、どいて!」
「紗彩ちゃん、包丁使うから離れて!」
「二人とも落ち着いて〜!」
あっという間に台所には、怒号が飛び交う。
私は、必死にチョコを作る。
どうか、勝さんにこの気持ち、伝わりますように・・・!
7,笑顔
「ふわぁ・・・終わった」
怒号が飛び交ったけど、なんとか作り終わった。
可愛くラッピングして、フィニッシュ。
「届けてこようよ」
空さんの提案に、私たちはうなずいた。
私は、夏音宅を出て、勝さんの家へ。
お兄ちゃんのおかげで、家がわかるんだ。
ピンポーン
「あの、深代です。勝さん・・・」
と、言い掛けると。
ガチャッとドアが開いて、笑顔の勝さん。
「紗彩ちゃん、どうしたの・・・あっ、チョコくれるの??」
勝さん、察しが良い。
私は、
「ど、どうぞ!」
と、チョコを差し出す。
勝さんは、笑顔で受け取ってくれた。
良かった・・・喜んでくれて。
私は、嘆息した。
8,砕けたチョコレート
夏音の家に戻ると、困った顔の空さんが。
土方さんに届けたのでは?
「いないの・・・」
どこ行ったんだろう?
照れくさくなって行方不明?
私たちは、とりあえず家の外に出た。
「いばらが関係してるのかな・・・」
不安そうな空さん。
いばらさん、嫌な人だもん・・・。
と・・・。
「あぁら?私より愛されてる可愛い空じゃなぁい?」
いばらさんがコツコツと道の角から現れた。
涙目・・・?
目が、潤んでる・・・。
「そのチョコレート・・・」
いばらさんは、ジィッと空さんの可愛くラッピングしたチョコレートを舐めるように見る。
いばらさんは、フフッと笑った。
「ねぇ、空。チョコレート、貸して?」
瞬間、いやな予感。
「空さん、貸しちゃダメ!」
私が叫んだとき、遅かった。
いばらさんは、わざと頭の上からチョコレートを落とす。
バラッ
チョコレートが、地面に叩きつけられて・・・。
いばらさんは、
「あぁら?可愛い空ったら。本命にチョコレート、あげれないわね。残念〜」
声高に笑って、空さんを睨みつける。
「私はあんたみたいに恵まれてないの!土方さんぐらい、譲りなさいよ!」
そう言い捨てて、いばらさんは去っていった。空さんが、地面にへたり込む。
「あたしの・・・チョコレート・・・が・・・」
途切れ途切れの言葉の端に、悲しみが溢れている。
私は、何も言えない。
「あたし・・・どうしよ・・・あたしっ!」
空さんの目から、大粒の涙が溢れ出た。
9,「おまえの方が好きだ」
私は、呆然としながら、可愛くラッピングされた紙袋を拾う。
「あたし・・・チョコあげれない・・・ヒック」
泣きじゃくる空さん。
と、曲がり角からちょうどよいタイミングで、土方さんご登場。
「空・・・!?」
私は、目を丸くする土方さんに事情を話す。
チョコあげるのは内緒で。
空さんの目は、泣きはらしていて真っ赤だった・・・。
「そうか・・・空」
土方さんが、空さんを見やる。
空さんは、顔を拭きながら、土方さんを見上げる。
「泣くな」
空さんの目が、また潤み出す。
励まされて、感涙かな?
「あと、俺は、いばらより、おまえの方が好きだ」
空さんの顔が、パッと明るくなり、土方さんは赤くなった。
10,いばらさんの家庭事情
空さんは、明るくなった顔を、うつむかせた。私は、腑に落ちない点を、空さんに聞く。
「いばらさんは恵まれてないんですか?」
さっきの嫌な言い方だと。
空さんは、一層うつむく。
そして、決意したのか顔を上げる。
「いばらの家の家庭事情は・・・複雑なの」
空さんが語るには、いばらさんの家は、お父さんがいないらしく、お母さんが働きに出ている。
お姉さんとお母さんと暮らしてるけど、お姉さんがいばらさんに辛く当たるらしい。
「『アンタなんか消えちゃえ』とか、言われてたみたいで・・・」
私は、思わず口元に手をやった。
そんなこと、私は言われたことがなくて。
「ひねくれるのも、当たり前だよね・・・」
でも!
私は、反論する。
「でも、空さんに八つ当たりして良いわけじゃないです!」
空さんは、優しく笑った。
勝にチョコ渡せて良かったからいい方向で、2人の恋の進展が楽しみ
そしてようやく土方さんと両想いになったけど口調がツンデレだね
>>203
ありがとう!
やっと進展したよね(*´ω`*)
作者的にも安心した〜♪
空、やっとこさ両想いだよね。
でも一筋縄では行かない・・・?
11,嫌な言葉
私は、夏音としゃべりながら、いばらさんのことを、鬱々と考えていた。
どうすれば、空さんに対する敵意は消えるのかな。
「・・・彩、紗彩。聞いてる?」
はっ。
私は、慌てて夏音に向き直る。
「ごめん、聞いてなかった」
夏音は、溜め息ひとつ。
それから、
「朝陽くんと陽太くんの様子を見て来ようって、話してたの」
お兄ちゃん!
そっか、お兄ちゃんに聞けばなんとかなるかも!?
「行ってくる!」
飛び出しかけた私に、
「だめ。明日」
夏音が言う。
私は、仕方なしに戻る。
いばらさんの空さんに言った、嫌な言葉。
─────私はあんたみたいに恵まれてないの!土方さんぐらい、譲りなさいよ!
今、思えば、いばらさんのSOSなのかもしれない、と私は思う。
私は、はやくお兄ちゃんに相談したくて、うずうずしていた。
紗彩は絶対に朝陽の元に戻ったらダメ😾
兄として見れる時まで会わないで欲しい
>>206
ありがとう(*´ω`*)
確かに、今はヤバいよね・・・。
果たして紗彩は・・・?
12,お兄ちゃんへの気持ち
翌朝
夏音が、タッパーに朝ご飯を詰めている。
お兄ちゃんにあげるんだって。
「俺も行きたい〜」
斎藤さんがだだをこねる。
子供みたいで、クスッと笑ってしまった。
「お留守番よろしくね!」
あえなく斎藤さんは、留守番決定。
私は、笑いをかみ殺.して出かけた。
ピンポーン
インターホンを鳴らせば、陽太の返事。
しばらくして、げっそりした陽太が現れた。
「陽太!?大丈夫・・・!?」
陽太は、無理やり笑顔を取り繕った。
お兄ちゃんは部屋にこもってるらしい。
「陽太くん、ぜひご飯を食べましょう!」
夏音が、陽太の背中を押して、上がる。
私も、久しぶりに家に上がった。
笑いをかみ殺して出かけた
210:乙葉@恋歌◆Wg:2018/03/15(木) 21:28 >>209
「殺.す」は、NGワードかと思い、ピリオド付けてしまいました。
私は、恐る恐るお兄ちゃんの部屋の前へ。
緊張する・・・。
トントン
「紗彩ですっ、お兄ちゃん、夏音が手作り料理作ってくれたから、一緒に食べようよ」
部屋の中からは、無反応。
生きてる・・・よね?
私は、仕方なくお兄ちゃんの部屋のドアを開け放つ。
「お兄ちゃん?」
一応電気は、ついている。
テレビもついてて、その前にお兄ちゃんが座ってた。
「・・・本当に、紗彩・・・?」
振り返ったお兄ちゃんの顔には、疲れが浮かんでいた。
「ん、お兄ちゃん、大丈夫・・・っ!?」
お兄ちゃんは、私の腕を乱暴に掴んで引き寄せる。
あっという間にお兄ちゃんの腕の中。
「お兄ちゃん!?何、してるの・・・!?」
お兄ちゃんは、じぃっと私を見てから、
「俺、紗彩が好きだ。前も、言ったけど」
数年前の私なら、嬉しかっただろう。
けど、今は。
お兄ちゃんへの気持ちが、変わってるから・・・。
「だからっっ、戻って来てくれ・・・」
切実な願いに、心が揺れる。
私、どうすれば良いの・・・?
紗彩断って欲しい
朝陽より今は、勝に惹かれていることを言って欲しいよ
そして朝陽は勝と勝負する感じに、紗彩を幸せにせれるのは勝だって紗彩の瞳に勝を映させたい
より惚れさせたいって思う
>>212
ありがとう(*^^*)
朝陽は果たして・・・!?
紗彩は断れる・・・?
13,勝さんへの想いは裏切れない
お兄ちゃんの腕に、力が入る。
私は、いっそう切なくなって、うつむく。
お兄ちゃんが、囁く。
「無理なのか、俺らは。やり直そう・・・」
甘く、優しい声が耳の中で溶ける。
キュンと胸が締め付けられる。
「無理だよ・・・・お兄ちゃん。私は、勝さんに惹かれてるの・・・」
ごまかせない、勝さんへの想い。
裏切れない想い。
裏切ったらいけない想い。
「・・・・・・そうか」
切ない低い声が、私の耳の中に響いて、消えた。
『青春*恋色ブルー』E end
あとがき
はい、E完結です。
あっという間ですね(*´ω`*)
今回は、空と土方さんの恋をメインに書いてみました。
紗彩は朝陽とヤバくなっちゃったり。
書いててハラハラしました。
♪Fのストーリー♪
お兄ちゃんと勝さんが対決!?
紗彩の心は揺らいで・・・。
いばらと空の恋のバトルも。
果たして勝つのは・・・!?
Thank you
アーヤ
☆いつもコメントありがとうね。Fもよろしく。(*´∀`*)ノ
見てくださった方々、誠にありがとうございます。
Fもよろしくお願いいたします。
絶対に紗彩は勝のことを裏切らないで欲しいから、絶対に朝陽との勝負は勝って欲しい。
紗彩が勝の瞳に映って欲しいし,勝が紗彩のことを守って欲しい。
>>216
ありがとう(*'▽'*)
勝つのは、どっちだ?
朝陽の切ない想いに、注目(ゝω・)
1,決闘
お兄ちゃんは、低く笑った。
「なら、俺が勝に決闘で勝てば、認めてくれるのか・・・?」
お兄ちゃん!?
私は、腕の中で身をよじらす。
「だめだよ!そんなの・・・二人とも、ケガするよ!」
お兄ちゃんは、真剣なトーンで、私を見つめる。
その瞳は、じっと私を見据えて離れない。
「俺は、それでもいい。紗彩を奪えるのなら」
ま、マジ!
私は、黙りこくってお兄ちゃんを見つめるしか、できなかった。
お知らせ
これから、読みにくいと思いますが、紗彩sideと空sideの二つを交互で書いていこうと思います。あっ、勝sideなども交えますので。
では!
2,嫌がらせ ※空side
「もっと足をピンとして!だめ!やり直し!」
スケートリンクに、絹子コーチの怒声が響く。
それに思わず泣きそうになりながら、あたしは、
「はい・・・」
と、答える。
だめだ、ここで泣いてたら。
練習時間が終わっても、いまだにあたしはコーチからダメ出しをくらっていた。
「今日はここで終わり。空、練習はしっかりしてるの?」
絹子コーチの視線が、あたしを射抜くように見つめる。
練習が終わっても、あたしはリンクに突っ立ったまま。
と、そこへいばらが通りかかった。
「あら!ざまあないね、空」
そして、いばらはクスッと笑った。
すいすいと近づいて、コソッとあたしにささやく。
「コンテストでは負けてよね」
凍りつくあたしに、いばらはわざと笑い、手を振って出て行った。
いばらの堂々とした嫌がらせに、あたしは涙をこぼすしかできなかった・・・。
朝陽の気持ちが切ないね……
それと、空と勝sideが見れると思うとドキドキするよ!
二人頑張って✊😃✊
>>220
ありがとう!
どうなるのかな・・・?(笑)
しばらくスランプだった。
あとで更新します(*^^*)
3,決闘はテストで
うわぁ・・・。
私は、お兄ちゃんと勝さんの間の張り詰めた空気にドキドキする。
「紗彩ちゃんを巡って決闘?・・・良いよ、やってあげる」
勝さん!?
私は、飄々と言った勝さんに少なからず驚く。
お兄ちゃんは、ニヤリと笑った。
「決闘方法だが、拳で解決はやめようぜ」
えっ!
する気満々だったの・・・!?
勝さんは、いつも通りの微笑みを浮かべ、
「なら、定期テストにしよう。俺と朝陽に平等じゃない?」
定期テスト・・・。
言っちゃ悪いけど、お兄ちゃんの順位はかなり悪い。
毎度落ち込んでるの見たし。
「じゃあ、そうしよう」
お兄ちゃんは、急にそわそわとしてうなずいた。
そう言うことで、決闘はテストと言うことに。
乙葉やっほ〜‼
スランプ大丈夫だった?あるよね、そういうこと。
そしてそして、読んだよ!!
個人的に、土方さんは『ツンデレで夏音一筋』ってイメージがあったから、ちょっと驚き。←土方さん推し
バカップル二人も微笑ましいです(*^^*)
これからも頑張ってね〜
スランプはよくあるよね
まさかの朝陽が悪い感じに出して欲しいって思っている,絶対に勝が勝って欲しいよ!
勝と朝陽が同点になると,絶対にややこしいって思っているから勝つんだ勝!!
>>223
ありがとう!
最近、よくあるんだ・・・。
土方さんカッコいいよね!
これからバンバン出します!
薫も頑張って!!
>>224
ありがとう!
最近は特に・・・^^;
勝は紗彩のためなら勝てるハズ←
果たして・・・?
4,「アンタなんか負ければ良いのに」 ※空side
また、失敗した。
ここのところ、ずっと。
「空、リンクから降りて。みんなの邪魔よ」
絹子コーチの言うとおり・・・。
あたしが邪魔してるんだ・・・。
あたしはうつむき、絹子コーチの言葉にしたがう。
「じゃあ、いばら。見せて」
コーチの指名に、いばらはうふっと笑むと、あたしの横を通り過ぎる。
その間に、あたしに囁く。
「アンタなんか負ければ良いのに。いっそ、赤っ恥をかきなさいよ」
あたしは、必死に泣かないように拳に力を込める。
あたし・・・家族の期待と土方さんを失っちゃうのかな・・・。
こぼれた涙を見て、あたしはふとそう思ったのだった。
空も少しずつ強くなっていて凄いって思うよ!
勝sideが見たいって思う。
少しだけ更新してないので、心配になっています
229:乙葉@恋歌◆Wg オリキャラ♪アンジュ :2018/04/01(日) 10:52 >>227
ありがとう!
次は、勝sideだよ♪
>>228
大丈夫だよ!
あとで更新する!
心配かけてごめんm(_ _)m
5,テスト勉強とバカ友と (勝side)
「マジか!」
うるさい。
俺の耳元で叫ぶのは、バカ友の尚紀。
俺や快翔、朝陽とつるむ奴。
「だから、言ってるじゃ・・・」
尚紀は、ニヤニヤと俺に笑いかける。
イラッとしたのは内緒だ。
「朝陽の妹ちゃん、可愛いんだろ〜な〜」
これだから尚紀は、成績は悪い。
快翔の成績の悪さも天下一品だ。
「で、俺に歴史のテスト勉強、手伝ってもらってんの?」
「仕方ないだろ」
俺は歴史が苦手だったりする。
ちなみに、決闘のテストは、あっさり歴史に決まった。
「朝陽、鬼気迫る勢いだよな〜」
そうなのだ。
意外なことに、朝陽が勉強に励んでいる。
公平性を考えて、快翔がついている。
正直、2人ともにハンデがついたことになるのだ。
「まあ、負けないよ?俺は」
絶対に。
何度も心の中で、勝つことを誓って。
苦手だけど頑張って勝って欲しい
232:乙葉@恋歌◆Wg 恋組は史上最強!(※個人の意見です):2018/04/05(木) 10:22 >>231
ありがとう!
勝、結構根性あると思うよ!
6,空さんの強さ
私は、なんとなく土方さんと空さんのスケートリンクへと向かう。
「いばらさん、空さんに嫌がらせしてないですよね・・・?」
自問自答しよう。
いばらさんのことだし。
「してたら、許さない!」
陰口は空さんを傷つけるし。
土方さんは、無反応。
「空さんが泣いてても、良いんですか?」
土方さんは何も言わない。
しばらく歩いていると。
「あいつは強い」
ぼそりと声が返ってきた。
確かに心は強いから、もっと空のこと好きになっているんだよね私は。
235:乙葉@恋歌◆Wg:2018/04/10(火) 18:28 >>234
空は、強いからね(*´∀`)
7,期待 ※空side
「空〜、今年こそコンテスト出れるよね〜?」
お姉ちゃん・・・未空の声に、ドキリとする。
「お姉ちゃん何、言ってんの。空姉ちゃんなら、勝てるってば」
妹の、寧音が呆れたように返す。
あたしは、黙っていた。
「寧音、アイスバー取って」
あたしは、寧音からアイスバーを受け取り、舐める。
お姉ちゃんが、ソファーから身を乗り出して、
「空なら、私の代わりに優勝できる!」
残念そうに、足をなでる。
お姉ちゃんは足を怪我して、スケートができなくなった。
それ故に、家族の期待は一身にあたしに注がれる。
「空姉ちゃん、優勝するの信じてるよ、寧音は」
寧音の純真無垢な瞳。
あたしは、不安を胸の奥にしまって、
「ありがとう」
ふたりに、笑いかけた。
頑張って空d=(^o^)=b
238:匿名 hoge:2018/07/10(火) 17:36
リリカさん ( 乙葉さん ) .°ʚ(*´꒳`*)ɞ°.
おひしぶりですね 、 覚えてますか ? 「 時を駆けて、初恋*します。 」 の まんなかあたりで コメントさせて頂きました 、 ろぉ です !
まず 、 「 時*初 」 の完結 、 おめでとうございます ! 最近になって 、 やっと読み終えることができました … 。
土方さんっ 、 なんなんですか あなたは 。 最初から最後まで 、 イケメンのつもりですか こら ( 好きです 結婚しましょう (( やーっと夏音さんに想いを伝えられたと思ったら ! 遺言みたいに言わないでくださいよっ ! めちゃくちゃ号泣しました 。
沖田さんんん 、 あなたもですか ! 遅いですよ 、 遅すぎますよ ! 来世では 、 もっと きゃっきゃうふふしてくださいね ( 威圧 ) まあ沖田さんと夏音さんが 付き合うのが遅かったおかげさまさまで 、 斎藤さんと土方さんの絡みが見れて 、 わたしは うれしい限りなんですけどね (
斎藤さんっ ! あなたの夏音さんに対するまっすぐな姿勢が好きです ! わたしの嫁になってください ! (( ほんとに かっこよかったです 。 あ 、 土方さんもです ! ていうか全員 !
ほかにも まだまだ言いたいことは あるんですが … 。 わたしも リリカさんと もっといっぱいしゃべりたいです !
最後になってしまいましたが 、 この作品の続きも楽しみです ! 最近は更新されてなさそうなのですが 、 がんばってください ! こころ密かに応援しております !
二年ぶりに更新したいと思います、またよろしくお願いします、。
>>238
わわわっ、ありがとう〜!
たくさんコメントしてくれて、嬉しかったですッ、!!
後半の励みになってました!
あの三人の絡みを推してくださりありがとうございます、★☆(*´з`*)☆★
何気に作者も気に入って…((
本当にありがとうございます、!!
これからも頑張りまーす。+゚(*ノ∀`)