小説書きます。
とても不定期に!
登場人物
a嬢こと、
黛 アルフ(まゆずみ あるふ)
専属執事
染井野 新
(そめいの あらた)
ナマイキメイド
赤野 つぐみ
(あかの つぐみ)
アルフの父
黛 瓶子
(まゆずみ へいし)
では、start...
ちなみにコメント大好物です……。質問等あれば……。
労いの言葉も美味しいです……(о´∀`о)
アルフは今日も見ていた。
家の封筒受けを。
勿論、封筒受けには封筒や葉書が入るわけで……。
それも沢山。沢山。
なにしろここは、世界でも名が知られている、大企業、Mayuzumiの社長の自宅なのだから。
毎日会社の資料や、遠い遠い親戚からお手紙が来るわけで。
アルフはお父さん宛の手紙の他に、なにかないなと探す。すると一つだけ。
一つだけあった。お父さん宛ではない手紙。
宛先は誰かって?
アルフではない。
なまいきなメイドの赤野つぐみ宛だ。
田舎の母からか?
こっそり見るわけにもいかないから、
いいこのいいこのアルフは、メイドでもないのに、メイドのような仕事をすることにした。
手紙をもって、二回に上がる。二回の右のかどを曲がって、一番奥の部屋にはいる。
そこは、小さな小さな6畳の部屋で
なまいきなメイドの部屋。
小さな折り畳める机の上に、手紙を置く。
アルフはもう一度、玄関へ戻って、郵便受けを見る。やっぱり、全て父宛。
ため息をつく。
今日ぐらい、手紙の一本や二本、くれたっていいじゃないか。
年賀状だってくれない。
あなたは、教えてくれた。
年賀状は、生存確認。生きているかを確かめるもの。
なのに、いまはどうだろう?
あなたは一通もよこしてこない。
アルフはまた二回へ上がり、今度は左のかどを曲がり、一番手前のドアをあけた。
きらきらのシャンデリア。
沢山フリルの付いたベッド。
やっぱり落ち着く。
そこは、アルフの自室だった。
欲しい物は、ない。
いわなくても生まれたときからなんでも望み通り。パパは魔法使いのように、なんでも出してくれたから。
でも欲しい者はいる。
一通も手紙をよこしてこないお母さん。
誕生日だというのに連絡も全くいれないお母さん。
ほしい。
今すぐほしい。
苦い。心が苦い。
どうして、どうしてここに来ないのお母さん。
どうして男のひとと出ていくの?
あんな若い人、しらないよー……。
コンコン
扉の向こうから、ノックしてくる。
「誰……?」
アルフは聞いた。
一瞬、頭を過った。あの人が。
「もしかして、お母さん!?」
こっちから扉を開ける。
そこにたっていたのはアルフ専属執事の染井野新だった。
「お嬢様。17のお誕生日、おめでとうございます。
誕生日パーティーは6時開催でよろしいでしょうか?」
真顔で聞いてくる新に、イラだった。
「新、お嬢様っていわはらんといて。年一個しか違わへんやないの。
それに、
幼なじみですやろ!!??」
目を赤くしながらも、怒るアルフに、新は言った。
「相当切羽詰まっとるんか?」
「……は?」
なにいってんの?と、言わんばかりに、新に向かって、首をかしげる。
「先程は、言葉が乱れ、失礼いたしました。
……、でも、これからも失礼を承知の上、お話を続けます。
お嬢様は、大変なとき、故郷の方言が出る癖がありまして……。」
新は、アルフの目を真剣に、見つめながら喋った。
アルフは、母の話を、新にした。
新は、旦那様なら、奥さまとの、連絡がつくのでは?とアルフに言った。
アルフは、早速、父、黛瓶子の元へいくことにした。
コンコン
父の部屋をノックする。
三回の部屋。一番広い部屋。
「アルフか?新か?赤野か?誰でもいいが後にしろ。打ち合わせ中だ。
…………もしもし?
すまない、それで……」
父は余所行きの声で、電話で打ち合わせをしていた。本当はいますぐ打ち合わせなんか止めて、話を聞いてほしかった。
だけど、
そりゃぁ、大企業の社長だから、忙しいのはあたり前。打ち合わせは大切。
そう自分に言い聞かせ、自室に戻ることにした。
空気が生ぬるい。
換気をしよう。
窓を開けた。
すると……
鳥が飛んできた。
とりの足には、なにかが巻きつけてある。
手紙だ。
紙をとり、なかを開けてみる。
すると、紙にこうかいている。
「親愛なるaへの素敵な贈り物」
「a?」
アルフは、首をかしげた。
aってなんだろ……?
てゆかこの字体……。
「お母さんの字……。」
アルフは、そう呟いたが、ふるふると首をふった。
でも、もしお母さんなら……。
もう一度、アルフは手紙をみた。
手紙には、鍵がついていた。鍵を開けたところで、なにもならないのに。
手紙の後ろに、鍵が。
紙だから、鍵なんてなくても開けれるのに。
「?」
疑問ばっかりだ。一応、鍵は机の上においておくことにした。
aって誰?ていうかこの家にaって……。
「3人もいる……」
メイドの赤野と
執事の新
そして、私、アルフ
やっぱり向いてないみたい。 ごめんなさい。
止めます……。