初めまして。のりのり ばんちょう です。
簡単に登場人物紹介↓
・脇亜 節子 わきあ せつこ
→あだ名は脇汗チャン。デブス。自虐的。友達はいない。
佑樹(ゆうき)くんは自分が好きなんだと勘違いしている。
・穂高 音葉 ほだか おとは
→美少女。性格も根から良い子。運動神経抜群。
少し変人で、表情があまり変わらないのが短所。
・八生 佑樹 やよい ゆうき
→運動神経が良くて、イケメン。勉強はあまり得意ではない。
音葉とは、バスケ部で知り合った。
って感じです。よろしく。
プロローグ的なもの
・・
…目の前で、あの二人がキスをしている。
なんで? なんで? 佑樹くん。なんで、わたしじゃないの?
あなたが好きなのは、わたしでしょ。なんで、なんで、あんな奴と――
嘘だ、嘘だ、嘘だ――きっとこれは夢なんだ―――
1話目
…きっかけは、佑樹くんの親友―――暁(あかつき)くんが、佑樹くんに
「佑樹ぃ。王様ゲーム、興味ねぇか?」と、言ったことだった。
王様ゲーム…中1の春ももう終わる頃だというのに、友達1人もいないわたしにとっては
無縁の遊びだ。
「お、王様ゲームぅ…? やったことねぇな」佑樹くんは振り返って言った。
そのとき、周りにいた女子たちの目がキラリぃぃぃンと光った。
その中でも、クラスで2番目に可愛いと言われている渡部 野乃花ちゃん――
野乃花ちゃんの親衛隊たちには「ののりん」と呼ばれている――が、佑樹くんにすり寄った。
クラスの女子たちが、小さく「チッ」と舌打ちをした。
わたしも、心の中で思った。
佑樹くんが好きなのは、わたしだから意味ないよ…と。
その中で、
あ、間違っちゃいました、「その中で、」は関係ないです。
5:のりのり番長:2018/07/07(土) 13:48 そして、無礼者の野乃花ちゃんは甘ぁ〜い声で言った。
「ねぇねぇ、ゆうきくぅん。わたし知ってるよぉ、王様ゲームのことぉ」
クラス中の女子たちが、ぞわっとなっている。もちろん、わたしもだ。
「前にわたしわぁ、王様ゲぇムやったことあるのぉ。わたしは寧々(ねね)ちゃんに
無理やりさそわれたんだk「ねぇねぇ、王様ゲームって何!!!???」
野乃花ちゃんが話している途中で、誰かが高い声でぶっちぎった。
クラス中の人の視線が、その声のした方に顔を向けた。すると、そこにいたのは……
…穂高音葉だった。教室の後ろのドアが開け放たれている。さっきまでいなかったのに…
穂高は、顔は無表情なのに全身からキラキラしたオーラが出ていた。
「あっ、音葉!!!」なぜか、佑樹くんもキラキラしたオーラをまとった。
顔から光が放たれている。
ん?
なに、あいつ。もしかして、佑樹くんのこと、取ろうとしてんのかな。無駄なことだ。
佑樹くんは、わたしが好きなのだ。カップルなのだ。
穂高は、とにかくスタイルは良い。可愛いし、運動神経も抜群だ。
でも、性格は悪いに決まっている。どうせ、ちやほやされて調子に乗っているのだろう。
「なぁ、穂高!!! 渡部が王様ゲームのこと、知ってるんだってよ!!!」
「そうなんだ!!! ねぇ野乃花ちゃん!!! 教えて!!!」二人は、野乃花ちゃんにすり寄った。
さっきまでふわふわした雰囲気だった野乃花ちゃんが、急にガラリとピリピリした漢字になった。
「しょ、しょうがないわねぇ……………ッッッ」かなり怒っているようだ。
野乃花ちゃんは、穂高をふんっとにらみ、ロッカーの方に投げ飛ばして、またふわふわした雰囲気になると、説明し始めた。
穂高は、ロッカーに頭をぶつけて、頭をまわしている。
「まずねぇ、棒を参加する人数だけ、用意するのぉ。その中の一本だけ、先っぽに印を付けるんだよぉ。赤にしておくとかねぇ。
他のはぁ、1とか2とかの番号を書いておくのぉ」
佑樹くんは、いつのまにか戻ってきた穂高と一緒に、うんうんと首を上下にふった。
「それでねぇ、その棒の先っぽを全部見えないよぉにするのぉ。どれがあたりか、分かんないようにねぇ」
「その棒をみぃんなで、『王様だぁ〜れだ!』っていっしょにひくの。それで、ひいた棒の先に印があったら、その人が王様なのねぇ」
「王様はぁ、誰に何をしても良いのぉ1番が2番のぉ顔におえかきするとかねぇ」
▲▼ごめんなさい、誤字りました。7の1行目、「漢字」じゃなくて「感じ」です。▼▲