chilled〜マイナス0度のfresh〜

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1:麗華◆06:2018/08/15(水) 20:49

世界の誰かが不幸なら私も不幸だろう。
だから私達は立つんだ。この世界を平和にするために、、、。

個人で作っていた小説です。
今回は
裏切りあり、恋愛あり、感動ありを目指しています。

2:麗華◆06:2018/08/25(土) 10:09

第1話【壊れた友情】


『ピピピピッピピピピッ』と
時計の針が四時を指し
うるさく鳴る目覚ましの音で私は眼を覚ます。
「まただ、、、」
私は泣いていた。なぜ泣いているか、自分でもわからない。
ただ、いつも同じ夢だと言う事だけはわかってる。
朝食を作る前に、妹を起しに行く。これが私の日課だ。
「起きて、夢(ゆめ)朝だよ」
声を掛けると夢は「ふわぁ」と大きなあくびをして、ベットから立ち上がる。
「お姉ちゃんおはよ」
まだ少し眠そうな眼を擦りながらそう言った。

一階へと降り、リビングを目指す。
リビングには朝食の材料が並んでいる。
朝ごはんを作り、ダイニングテーブルに並べると夢が降りて来た。
「わぁ!美味しそう!」
そう笑顔をこぼし席に着く。
朝食を終えて、私が髪を洗面所で結んでいると、私の指輪の隣に知らない指輪があった。
「夢!この指輪夢の?」
そう聞くと夢はリビングの方から洗面所に向かってきた。
「あ、それ私の〜!昨日学校のお友達に貰ったんだ!」
そう満面の笑みで答えた。
「そう、それならここに置いておくね」
髪を縛り制服を着て自分の指輪をつけて私は学校に向かった。

3:麗華◆06:2018/08/25(土) 10:12


「行ってきます」

「行ってらっしゃいお姉ちゃん!」

その声を聞いて私は家を出た

学校に着くと学校の屋根の上に朝羽 紅琶(あさば くれは)と泉夜 黛羅(いずみや たいら)が
座っていた。
「誰かと思ったらお前か、碧綺 凛(あおき りん)」
そう口を開いたのは黛羅だった。
「ええ、そうよ?何か悪い?」
私の問いかけに黛羅は特に表情を変えず「別に」とだけ言った。
特に何もなさそうだから私はその場を去った。


「なあ紅琶」
黛羅に突然呼ばれて私は驚いた。
「何よ!」
そう聞くと突然こんな事を聞かれた。
「あいつの過去って知ってるか?」
『あいつ』と、言うのは凛の事だろうか。
「凛の過去なら知ってるけど?それがどうかしたの」
そう言うと黛羅は表情を変えた
「教えてくれないか?」
特にやましい事はないので私は凛の過去を教えた。

4:麗華◆06:2018/08/25(土) 10:15

幼少期の頃彼女には神楽 美夜(かぐら みよ)と言う友達がいた。
彼女の家はお金持ちで、人気者だった。
凛はどんな時でも美夜の隣にいるほどの大親友だったのだ。

小学生になっても美夜との関わりは変わらなかったが、、、。
小学五年生の夏。美夜の友達、榊原 鈴(さかきばら れい)に呼び出された。

「あの、、お話って何ですか?」
そう凛が問いかけると彼女は表情を変えた。
その表情はまるで怒りを露わにしたような顔だった。
「単刀直入に言うとさ。あんた、美夜の隣であいつの努力奪ってんだろ!」
その言葉に凛は頭が真っ白になった。
「どうして⁉どうして私がそんな事をするって思うの!だって私美夜の親友だよ!」
その言葉に彼女はカチンと来たのか。即座に言葉を返す。
「じゃあお前美夜が学校に来れてない理由知ってるか?」
そう、この時美夜は学校をもう3週間も来ていなかった。
「知りません、、。」
すると鈴は凛の胸ぐらを掴んで言った。
「お前のせいだよ!」
凛は言葉をうしなった。
「えっ?なんで」
動揺が隠せずパニックになる。
「お前が美夜の人気を奪い取るから美夜は自信無くしちまって、、。手首切ったらしい、、。」
凛から段々と気が抜けてく。
「ああ、、、」
ドサっと言う音と共に凛が床に座り込む。
「ごめん、私謝るね美夜に、、」
そう言って凛は立ち去った。


教室に忘れ物を取りに階段を駆けて行くと榊原と偶然であった紅琶は一緒に教室に行った。
唐突に榊原はこう言った。
「なあ、凛見なかったか」
あまりにも唐突で焦ったが出会ってなかった事を告げた。
すると彼女は少し驚いた顔をした。

窓の外には夕日が眩しく輝いていた。
「綺麗だな、、夕日、、」
そう紅琶が静かに呟くと榊原も外を見る。
「本当だ綺麗、、」
2人が景色に見惚れていると、窓の外で何か黒い影が落ちて行くのが見えた。
それと同時にドサッと言う音が響く。
気になった紅琶がベランダに出て下を確認すると。
「なに、、あれ、、、。」
その声と同時に榊原が近ずく。そして見えた景色は――――――。


血の海と凛が倒れている姿だった。


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