化物使いの雅さん

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1:美璃夜◆ok/aT.38w.Ll.:2018/08/16(木) 17:24

自分で作った創作、「化物使いの雅さん」の小説を書きます。
感想、アドバイスなど気軽に書いてください!⸜( ॑꒳ ॑ )⸝
ではスタート!
>>0002プロローグ

>>0003登場人物(あとから追加される可能性あり)

2:美璃夜◆ok/aT.38w.Ll.:2018/08/16(木) 17:25

プロローグ

あんな事になるなんて思ってもいなかった。
あの日、あの場所に行った時から、私の中の何かが変わった。
私は____『化物使い』になったんだ。

3:美璃夜◆ok/aT.38w.Ll.:2018/08/16(木) 17:29

登場人物

乙藤 雅 (おとふじ みやび)

とある田舎に住むごく普通の中学3年生。とある日を境に化物使いになった。


狐の妖怪 紅葉 (くれは)

狐の妖怪で、人に化けることが出来る。妖怪の中でもかなり上級の妖怪で、かなり強力な力を持つ。
ある日を境に雅と深い関係になる。

(また途中で追加します。)

4:美璃夜◆ok/aT.38w.Ll.:2018/08/16(木) 17:33

第1章
「肝試し」

____真夏。
「ねぇねぇ雅!今度の休日空いてる?」
「ま、まぁ空いてるけど?」
「今ね、皆でここの近くの肝試しに行かない?って話になってるの!一緒に行かない?」
声を掛けてきたのは、雅の友達の暁 奏多(あかつき かなた)だった。奏多は前向き思考の明るい子で、雅の幼なじみだ。
「いいよ、もしかして、あの古い神社?」「そう!」

5:美璃夜◆ok/aT.38w.Ll.:2018/08/16(木) 17:35

この時期になると、肝試しをすることが多くなる。
雅はそこまで怖がることは無いが、その神社はかなり幽霊体験談が多く聞かれる場所で、少し躊躇った。
「いつ行くの?」
「今週の土曜日!私の家の前で夜の6時に集合ね!」
「分かった。」

6:美璃夜◆ok/aT.38w.Ll.:2018/08/16(木) 17:39



♢♢♢


土曜日。
「あ、雅〜!皆ももう揃ってるから行こ!」
「うん。てゆうか奏多、そのテンションは肝試しのテンションじゃないんじゃ…」
「しょうがないでしょそういう性格!(聞いたことあるなんて言わないの)」
「はいはい、」

奏多の家から少し歩くと神社が見えてくる。辺りにあまり街灯はなく、薄暗く気味が悪い場所だ。
この神社は20年ほど前に神主が居なくなり、かなり廃れた神社で参拝するものはほぼ居ない。

7:美璃夜◆ok/aT.38w.Ll.:2018/08/16(木) 17:45

「うわ〜、やっぱりツルとか生えて気味悪いね…」
「うん…あ、珍しく扉が空いてる…誰か入ったのかな?」
しばらくここに来る人は居なかったのに、何故か本殿に入る扉が空いていた。管理者が出入りしたのだろうか。
「…本当だ、珍しいね…な、中入るよ…」
中は涼しく、とても暗い。
(ヴヴヴゥ)
「こ、声しなかった?」
「聞こえたよね…」
「ガタン!!」
「きゃぁぁぁ!」

8:美璃夜◆ok/aT.38w.Ll.:2018/08/16(木) 17:51

奏多と他の皆はすぐに逃げた。が、雅は何故か怖がらなかった。
「雅!!早く!なにやってんの!?!?」
「え…だって…狐が…」
「え…?」
雅の前を見ると本当に狐がいた。その狐は普通の狐より大きく、毛は少し灰色だった。どう見ても野生の普通の狐じゃない。妖怪かなにかだと雅は確信した。
「…お嬢ちゃんは、雅というのかい…?」
「なっ、喋った…狐が…」
「おっと失礼。私はこの神社につく狐の妖怪、紅葉だ。」
「く、紅葉…?妖怪…?」
「この姿は嫌かな?なら、ならば人間に化けよう。」
そう言うと、煙を出して人間の姿に化けて見せた。
「すごい…本当に化け狐は居るんだ…」
やっと状況を飲み込めた雅は、普通に狐と話し始めた。

9:美璃夜◆ok/aT.38w.Ll.:2018/08/16(木) 17:56

「お嬢ちゃんの名は?」
「み、雅です…乙藤雅…」
「雅、か…綺麗な名前だ。」
妖怪に名を教えるのも何だが、何故かこの狐にだけは許せる気がした。
「み、みみ、み、雅!!は、早くか、か、帰ろうよっ!!」
「あっ、そうだった…紅葉さん…じゃあ、また…」
「また?私は雅様の使いとしてこれからご一緒させていただくのですよ?」
「え?何を…」
「詳しいことは、雅様の家で話しましょう。」
「え、そんな事言われても…」
否定する前に紅葉(狐)は雅の家に向かって飛んでいった。
「な、なにあの狐…」
「わ、わかんない…」
やはり変な場所に来ると変なものを付けて来るのだなと感じる雅だった。

10:美璃夜◆ok/aT.38w.Ll.:2018/08/16(木) 18:02

第2章
「雅と妖狐」

「何で初対面で家までついてくるの…」
「知らないのですか?あの神社で会った妖怪は、その会った人間の使いになるという言い伝えを…」
「知らないわよ!…使いって何するの…?」
ますます状況がわからなくなってきた。いきなり言い伝えを聞かされてその通りにさせられ、狐が使いになる…アニメかなにかのようで信じられなかった。
「とりあえず、帰ってはくれないのね…?」
「勿論です。ですが私は神社の守り神的存在でもあるのでそちらの契約解除の儀式を行わないといけないのです。」
「ふーん…なんか分かんない。」
「人間には理解し難い事です。」
「ほんとそうよ…」

11:美璃夜◆ok/aT.38w.Ll.:2018/08/16(木) 18:10

(訂正。肝試しは土曜日ではなく日曜日です。)
「…取り敢えず明日は学校があるから私は支度して寝るわ…そう言えば、紅葉の姿はほかの人には見えないの?」
「普通にしていれば見えません。初対面の時だけは人間に見えてしまいますが、力を使えば大丈夫です。あ、人間の男子に化けましょうか?美少年が現れたと有名になります!」
「そういう余計なことはしなくていいの!」
「は、はい…あ、使いになるとその人間に自分の力を分けるというのも言い伝えに…」
「は?そんなの要らないんだけど…」
「分けなければいけないんです!貰ってください…ここに正座してください!」
「…もう…」
すると狐は、御札を取り出し火の玉のようなものを乗せた。
「これを胸の前に持ってきて、体の中に入れるようにして下さい。」
「こ、こう?」
「そうです。」
入れた時、変な感じがした。暖かいような、冷たいような。その時、視界が変わった。

12:美璃夜◆ok/aT.38w.Ll.:2018/08/16(木) 18:12

「何か、よくわからないものが見えるんだけど…」
「はい、妖怪を見る力、悪霊退治をする力など…様々な力を体に取り込みましたので。」
「…もう何なの…意味がわからない…」
「まぁまぁ、でも、視える時は目が赤くなり、見えない時は目は普通の色になります。見たいと思った時に念じれば見えるようになる、それだけなので、雅様の意思しだいで変わります。」

13:美璃夜◆ok/aT.38w.Ll.:2018/08/16(木) 18:14

「へぇ…なんかすごい違う自分にになったみたい…」

「雅ー!早く寝なさい〜!」
「はーい!」
「…もう寝なくちゃ。明日、学校についてくるの?もしかして…」
「勿論です。」
「くれぐれも変なことしないでよ?」
「承知しております。おやすみなさい」
「おやすみ〜」

14:美璃夜◆ok/aT.38w.Ll.:2018/08/16(木) 18:16

妖怪と寝るというのもなんだか変な気分だ。と雅は感じた。


_朝。
ピピピピッ …
「雅様、起きてください!」
「んーっ…眠いよぉ…」


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