ひょんな事から軽音部を作る女子高校生達のお話です!
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※建て直し
わたしの物語は今ここから始まるんだ!______
この話はまだわたしがこの宮岸女子高校に入学したばかりの頃の事。
制服も真新しくてまだ新品の匂いがぷんぷんするそんなとき。
今始まるんです___
小鳥達のさえずりと目覚まし時計のアラームと共に私の朝が始まる。
起き上がりけのびをするように背を伸ばしながら欠伸をすると目覚まし時計のアラームを消す。
「おはよう…」
わたしは朝に弱くて朝はあんまり機嫌が良くない事が多い。
なんでなのかは知らないが。
目をこすりこすりつつもカーテンを開けて日光を見ると完全に目を覚ました。
「ヤバいッ!早く制服に着替えないと!」
バタバタとクローゼットの方に行くとクローゼットをバタンと音を出して開けた。
その中から制服が掛かっているハンガーを取り出す。
こんなに急いでいる理由はと言うと今日は宮岸女子高校の入学式だからだ。
ハンガーから制服を取るとパジャマを脱いで制服に着替える。
この高校に入った理由は、そう。制服のデザインが可愛いからという理由でもあるのだ。
正にアニメ等でも見掛ける白いセーラー服を毎日着れると言うのはとても嬉しい。
カバンとともにわたしは下に降りて行った。
わたしの家は親が共働きで二人共夜遅くに帰ってくるのだ。
お姉ちゃんも居るが運動部の為朝練に向かったのだろうか、もう姿はない。
机の上にはメモと1000円札、ラップがかけてあるカレーライスを見つけた。
メモにはこう書かれている。
「もう仕事に出かけます。朝にはカレーを用意しておいたからレンジで温めて食べて置いてね。昼と夜にはコンビニやスーパーマーケットに行ってこれを使って下さい。」
レンジでチンしたカレーライスとスプーン、そして水を慎重に両手で持つと机にゆっくりと置く。
カレーライスを置いた前の椅子にわたしは腰掛けた。
「いただきます。」
両手を合わせて一緒に合掌出来る人は居ないが一人で呟いた。
スプーンを右手で持ちスプーンでカレーをすくうと一口ぱくりと食べる。
ぱくぱく食べているととても辛かった。
甘口や中辛では無く辛口なのでそれは致し方のない事だしそれが辛口なのだからしょうがないだろう。
それから食べ終わるともう一回両手を合わせてぼそぼそと呟いた。
「ごちそうさまでした。」