「はい、この薬を飲みなさい」
未来からの使者という男に飲まされた薬。
少し、僕の未来を変えるものかもしれない。
さあ、未来へ!
第一章 「謎の薬」
自宅につき 部屋の棚を開けたら背の高い人が出てきた。
「わぁぁ! 誰!」
「ワタクシは未来からの使者でございます。瀬野 孝夫と申します」
「はあ、なんですか??」
未来からとかどうなってるの!? こいつ不審者だよ!
「山下 翔太様ですね?」
「そうですが、あなたなんですか?」
「あなたの曾孫さんから、「ひいおじいちゃんにこれ渡しといて」と頼まれやって来ました」
曾孫? 100年後くらい? 未来からのお土産なら嬉しいけど。
しかし、封筒にはよくわからない粉が3袋はいっていた。
「はあ、これ何? 俺の曾孫に会わせてくれないのか!?」
「ワタクシは構いませんが、曾孫さんに伝えますね」
瀬野は電話のようなものを使って俺の曾孫に電話しているようだ。
一体、瀬野と曾孫は何者?
もう何なの? と思うと瀬野が話しかけてきた。
「では、未来のこのまちへ連れていきましょう、さあ、ワタクシの腕をつかんで!」
言われるがままに瀬野の腕をつかんだ。すると、棚に吸い込まれた。
なんかぐるぐるしていて、よくわからない空間。
しばらくするとまた瀬野が話しかけてきた。
「もうすぐで着きますよ」
確かに一世紀後についたみたいだ。ロボットが歩いて、東京タワーより高そうなビルが何塔も建っている。
でも、ひ孫はどこだ? それにこのよくわからない薬なんか瀬野に渡したんだ?