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1:13:2019/02/26(火) 21:45

朝から降っていた雨が急に強くなった。そのためか、駅に人が沢山雪崩込んでくる。その中の誰一人として私に気付かず雨宿りを始める。見えてないんだから、当たり前だと思った。
どうしてこんなことにならなきゃいけなかったんだろう。どうして “こんなこと” になってもここにとどまっているのだろう。一向にわからないまま、私はそこに居続けた。


何時間後かに、雨が止んだ。雨宿りを終えた人々に交ざり、私も駅を出る。
道路に、自分の顔が見えた。きっと水溜まりに映ったのだろう。
それを見た私は、なんのために自分がここにとどまっているのかわかった様な気がした。

2:11 :2019/02/27(水) 03:04

明日には止むとの予報だったが、雨はいまだに降っている。
これくらいならよくある “良くない” ことだと思う。でも、そんな単純なことで、私はアンハッピーな気分になる。

気分と不つりあいな程明るい着メロがどこからか聞こえた。私はお世話にも綺麗とは言い難い家の中から携帯を探し出し、即座に開いた。
メールは幼馴染みからで、試写会のお誘いだった。「絶対行く。ちょー楽しみ(°∀°*)」と返信する。
くさくさしていた気分がちょっぴり上向いてきた。ふと空を見ると、晴れ間が見える。きっとすぐ止むのだろう、この雨は。


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