~今日も彼と話をできた!俺はとても幸せだ~
不定期更新
荒らしは退室
[○月△日]
今日は高校の入学式
今度こそ僕は幸せになれるだろうか?
彼と同じ高校に入学したくてがんばったんだから、きっと大丈夫
もう自分を僕と言うのはやめよう
これからは俺でいよう
中学の俺は忘れよう
大丈夫、誰にも気づかれない
みんないなくなったから俺は幸せになれる
きっと
きっと
今日、初めてこの目で彼を見た
写真で見るよりも彼は綺麗だ
とても芸術的で、俺が求めた時の止まった美しさを表現したみたいな
彼は俺に話しかけてくれた、俺は幸せだ、入学初日からこんなに幸せなんて
俺はぼーっとしている彼の横顔を写真に撮ったこれでまたファイルが潤う
もう何個目だっけ、彼の写真の詰まったアルバム
多すぎるのも置き場所に困るので後で整理しよう 捨てるのはすごく勿体ないけど…
[日付未記入]
ああ、辛いつらい、つらいつらい
視線が凄く気になる
なんで?皆が俺を見ているようなきがする俺はなにもしていないしていないのに
ぜんぶきのせいだろう
もう彼を見ていよう、そうしないとおちつかなくなってくる
何も考えない時間が怖い、怖い
思考の隙間から悪口が聞こえるんだ
ああやっぱり、彼に好かれたりなんて
いや、負けちゃだめだ、昔の自分に戻るな、俺はもうあの頃には戻らないって決めただろ
夢がひどく痛い、苦しい、眠れなくなってしまいそうだ
負けるな、もう大丈夫だろ?そうだろ
彼と友達になれそうだ
良かった、嫌われなくて本当に
これからはもっと近くで彼を見ていられる、幸せだ
いつか親友になって、彼は俺を好きになってくれるだろうか
きっと好きになってくれるさ
俺がそうさせるから
だいじょうぶ
【夜崎 桜(よざき さく)の容姿】
身長185cm74kgの普通体型
顔つきはどちらかと言うとかわいい系
男子にしては長めのショート(ストレート)にパーマをかけたりして癖っ毛風にしている、所々に青と紫のメッシュが入っている
基本学校などで過ごす時はカラーコンタクト(度入り)をつけており、それ以外は黒ぶちメガネ
手や体のあちこちに引っ掻いたり等で出来た小さな傷がある
【彼】
身長190cm84kgの細マッチョ体型
美白、切れ長の瞳、長い髪を下で一つにまとめている
普段は無表情だが、ちゃんと笑ったりもする
【あの日と美容院1】
[…次のニュースです、あの学校集団自さつから1年、未だに事件だと訴え続ける保護者のメッセージを…]
まだ薄暗い休日の朝、一人台所の椅子に座り、朝食のミルクティーと食パンを食べつつテレビを見ていると、とあるニュースが流れた
「…ああ、もう1年かぁ」
ぼそり、と呟きミルクティーを飲む、一年前は本当に世間が騒いだ事件だつたが、今では節目に一回流れるくらいである
「…親も諦めれば良いのに」
こんな心ない言葉が出てしまうのは、自さつした人間があいつらだからだろう
「あー、今日は美容院だった…早く食べなきゃ」
欠片となったパンを口に入れ、そのままミルクティーで流し込む
すでに着替えは終わっている、いつもの赤いパーカーとジーンズ、今日は髪の毛をいじっていないのでストレートのままだ
財布を持ち、玄関から出ると、愛用の自転車に乗り、ペダルを踏んだ
〜〜
「あら、ちょっと早かったわね、いらっしゃい!」
扉を開けると、女口調の男性が出迎えてくれる、彼はこの美容院の店長で、たった一人で店を経営しているらしい
「ああ、お久しぶりです…今回もいつものでお願いします」
俺は少し気が緩んだ笑顔で答える
「あら、まだそんなに黒くなってないわよ?良いの?」
「良いですよ、こまめに来てくれたほうが店長さんも色々嬉しいと思って?」
と冗談混じりで言うと店長はやれやれと言った顔、しかし声は笑っていて
「貴方に心配されなくても充分やっていけるわよ」
と返す、こんな感じでゆるい雰囲気が好きで、俺は常連として定期的に通ってる
「じゃ、いつも通りささっと染めちゃうから座って座って!あ、結構伸びてるみたいだからついでに整えてあげるわ」
俺は言われるがままに椅子に座った
[今日は遅いのでここまで]