相川 彩葉は探偵団長っ。                〜いじめ解決編〜

葉っぱ天国 > 小説キーワード▼下へ
1:舞彩花:2019/05/20(月) 18:51

小学生探偵団   団長:団員

ーーーーー相川  彩葉ーーーーー
 小学生探偵団の団長。
 11歳の5年生。
 チャームポイントは、猫のようなリボン。
ーーーーー新井  蘭花ーーーーー
 小学生探偵団の団員の一人。
 11歳の5年生。
 チャームポイントは、いつもつけている四葉のクローバー。
ーーーーー矢内  陽菜ーーーーー
 小学生探偵団の団員の一人。
 12歳の6年生。
 チャームポイントは、赤いメガネ。
ーーーーー野口  太多ーーーーー
 小学生探偵団の団員の一人。
 11歳の5年生。
 チャームポイントは、アニメの缶バッチ。
ーーーーー祖谷  竜ーーーーー
 小学生探偵団の団員の一人。
 12歳の6年生。
 チャームポイントは、お母さんの形見の青い鳥のキーホルダー。

2:舞彩花:2019/05/20(月) 19:11

 ージリリリリッー
 「もしもし!」
  
 ここは、小学生探偵団の事務所。
 小学生だからといって、落とし物の捜査とか、猫を探して、とか、そう簡単な探偵じゃないのだ。
 本格的な探偵なのだ。
 時には、警察から頼まれる。それくらい本格的な探偵なのだ。

 『うちの学校で、いじめがあるとかないとか。捜査してください‼』
 「いじめ…ですか?」
 『ええ。よくわかっていないんですが。』 
 「それで捜査ですね。場所は…?」
 『d中学です。』
「わかりました。」
  ツーツー
 
 私は、相川  彩葉。小学生探偵団の団長。
 電話担当でもある、まとめ役。

 さて、いじめの捜査を頼まれるのは初めてだ。
 まず、いじめのレベルを知らないといけない。
 それに、学校のこともだ。
 ここは、団員を呼ばないと…。

3:舞彩花:2019/05/20(月) 21:24

 「これで全員かな…?」
 名簿を確認する。
 みんな揃ってる。オッケーだ。
 よし。始めよう。
 「これから、学校のいじめの件について話したいと思う。」
 「「「「はーい!」」」」
 「まず、今の情報は、d中学ということ、いじめにあっている可能性が高いこと。他に必要と思う情報は
 ありますか?」
 「はーい。」
 早速、手を挙げたのは、6年生の祖谷団員だった。
 「では、祖谷団員っ。」
 「僕は、何年生がいじめにあっているのかが必要と思う。」
 意見があったら、同い年の記録担当の蘭花に記録してもらう。
 「じゃ、蘭花。」
 「オッケー‼」
 「他に意見はありますか?」
 「何年生がいじめているか、とか?」
 意見をいったのは、6年生の矢内先輩。
 一番頼りになる、しっかり者だ。
 

4:舞彩花:2019/05/24(金) 18:26

 
 今日は、学校の先生に話を聞くことになっている。
 どんな人かが心配だ。やさしい人だったらまだしも、いじめのことには怖い人は苦手。
 とにかく…
 「もうすぐ着きます」
 バスのアナウンスが鳴る。
 かなり遠いのだ。

5:舞彩花:2019/05/24(金) 19:11

 ーd中学前ー
 「やっと着いたぞ〜‼」
 2時間かけて着いたのは、d中学だ。
 私達の事務所ー蘭花の部屋ーは、h市だが、d中学は、U市だ。
 
 『2年生〜‼集まりなさい。』
 私達は、体育館に呼ばれた。
 2年生…ということは、いじめにあっているのは2年生の可能性が高い。
 
 「少し聞きます。皆さん、いじめについて知っていますか?」
 ーシーンー
 「先生は、いじめにあっている人がいる、と聞きました。」
 ーシーンー
 「この学年でいじめがあるそうですが。」
 「あ、あの、」
 やっと1人が手を挙げた。その子は、かなり目立たない子だった。
 「いじめ…見ました…。」
 
 「話を聞かせてもらうね。」
 私達は、その子ー宇井 美都ーを体育館の裏に連れていった。
 「宇井さん…は、いじめを見たんだね?」
 「はい…。」
 「記録担当‼」
 「オッケーです。」
  
 そうして、宇井さんの話によると…
 .いじめにあっているのは、1年生。
 .いじめているのは、2年生。
 .いじめを止めようとすると、いじめられる。
 ということだった。
 
 「私は、いじめを止めようとしようとする人を見ました。でも、後にいじめのターゲットにされていたんです。」

6:舞彩花:2019/05/24(金) 21:07

 それで宇井さんは止められなかったんだ。
 「そっか…。ありがとうね。」
 「いえ、お役に立てたなら…。」
 そういって、宇井さんと別れた。
 これでかなり情報が集まった。

 「かなり記録したよ」
 「あ!ありがとう!」
 

7:舞彩花:2019/05/24(金) 21:44

 蘭花はいつの間にか、2ページも記録している。
 
 私達は、宇井さんとの話が終わったから、職員室に行った。
 そこでは、さっき2年生に声をかけていた先生がいた。
 「ありがとうございます。うちの学校で、いじめ防止活動はしているんです。でも、聞かない生徒もいて…。」
 「いじめ防止活動〜?」
 竜が聞いた。 
 「はい。毎年10月に行っているんです。」
 へえ!私の学校は、いじめなんてないのだ。だから、いじめ防止活動はない。
 「とにかく、いじめている人を探してください‼お願いします❗」
 「はい。私達は、出来る限りのことはやります。」
 さすが6年生。陽菜ちゃんは、頼りになる。
 「今日はここまでで、帰ります。」
 「ありがとうございます。」

 さあ!ここから本題。いじめられるなんて許せない。
 私が出来ることをしなくちゃ。
 
 私は、いじめている人の気持ちを考える。
 どう思っているか、よくわからない。
 でも、理由はあるはず。
 私はわからないけど、理由を聞きたい。
 
 「ただいま〜。」
 「彩葉〜?」
 私には、3こ年上の兄がいる。名前は、相川 悠翔だ。
 「お帰り〜。」
 
 ー夕食ー
 「ねえ、お母さん。いじめている人ってどんな気持ちなんだろう?」
 「俺の気持ち。」
 お母さんに聞いたけど、兄が答えた。
 俺の気持ちってことは、兄はいじめたことがあるってこと…?
 「あんた…。」
 お母さんが戸惑っている。
 「ごちそうさま。」
 もう、この場を立ち去りたかった。

 
 

8:舞彩花:2019/05/24(金) 22:13

 でも、兄はいじめているって考えられない。
 あんなに普段は優しいのに…。
  
 「彩葉〜‼」
 「蘭花…。」
 思わず小さい声になる。
 「大丈夫?どうしたの⁉」

 優しい。みんなが。それでもいじめている人がいる。
 なんか、悲しくなってきた。
 やっぱり、解決しなくちゃ。
 
 「そっか。」
 蘭花は、私の話を最後まで聞いてくれた。
 「あんなに普段優しいお兄ちゃんがわかっているなんて…。」
 「まあ、お兄さんは、以前の話をしたかもね。」
 そっか。そういう考え方もあったんだ。
 プラス思考‼大事なことだったんだ。
 「ありがとう。」
 「ううん。」

 「お兄ちゃん…。」
 「何か用?」
 「いや、さっきの気持ちって。」
 ーシーンー

9:舞彩花 NO&:2019/05/25(土) 15:03

 
 あれから、1週間。兄と「おはよう。」すら言ってない。
 いじめている人って気持ちをわかって欲しくないってこと…。
 気まずくなるのはわかるけど。

 「団長‼いい情報だ。」
 事務所に入っていきなり、陽菜ちゃんが声をかけた。
 「いじめの⁉」
 「あ、ちょっと違うね。」
 なんだ。びっくりした。
 「あのね〜。竜は団長のことが好きです‼そして、団長も竜のことが好きですよー。」
 ええ!いつの間にそんな話に⁉
 「何で⁉」
 「だって!昨日公園で、キスしていたんだもん!」
 はー⁉
 「きっと何かの勘違いだって。」
 「竜に聞いたんだもん!」
 竜ーーーーー!
 「でも、それが嘘でも、なんでそんな嘘ついたと思う〜?」
 いやな予感が…。
 「竜が団長のことが好きだからだよ‼そして、キスしていたって自慢したってこと。」
 ///もうやめて‼

 いじめにあっている人は、わかってきた。
 2年生。3組。13番。
 どんな人かは知らないけど、だいぶわかっている。
 あとは、いじめている人だ。
 何とかして解決しなくちゃ。
 
 「「「「おはよう!」」」」
 探偵団は、事務所に集まった。
 いじめにあっている人の情報だ。
 かなりわかっているらしい。
 「発表します。」
 
 

10:舞彩花 コメントくれ&:2019/05/25(土) 15:56

 
 「いじめている人はいじめられている人と同じクラス。」
 これでいじめにあっている人がつらい思いをしなくてすむんだ。
 「ありがとう。太多。」
 
 「お兄ちゃん…。」
 「ん?」
 これが、兄との1週間ぶりの会話。
 「d中学ってどんな感じ…?」
 「いじめなんてない。」
 えっ…
 「でも、今。いじめにあっている人がいるって。」
 すると、兄は目を見開き、ため息をついた。
 「俺が通ってた頃は、平和だった。」
 兄は、d中学を中退。私は悲しかった。
 今は、高校に行くって張り切っている。
 「いじめ防止活動なんてない。」
 「私の学校みたいな?」
 「まあ。」
 そっか。兄は、自分と同じ年の子だから、悲しかったのかなぁ?
 私なら、悲しくなっている。
 
 
 「2-3の皆さん。」
 
 いよいよ2-3へ!
 

11:舞彩花 コメントくれ:2019/05/27(月) 18:17


 「はじめまして。小学5年生の、相川 彩葉です。」
 ーざわざわー
 こんな声が聞こえてきた。
 「小学生ってww。」
 「小学生探偵団とか。」
 「マジウケる。」
 ははーん。これはいじめている人いそうだな。
 「相川って、悠翔のことじゃねぇ?」
 「おおー。」
 声って…意外とヤバい。
 さあ、本題に行くよ‼
 「13番の人。」
「は、は、はい。」
 「プッ。」
 「ハハハ‼‼」
 やっぱり、この子がいじめにあっているに違いない。
  
 私達は、廊下に行った。
 そこで、話を聞かせてもらう。
 「いじめにあっているって聞いたんだけど。」
 「…。」
 「無理しなくてもいい。」
 竜が声をかけた。
 「いじめにあっているって…。」
 やっと口を開いた。

12:舞彩花:2019/05/28(火) 17:28

 
 「そう言っても、いじめがエスカレートしていくんです。」
 よくあるらしい。
 「だから、先生に言うことはできないんだけど…。」

13:舞彩花:2019/05/28(火) 20:54


 「ずっとつらかった。」
 そっか。私もいじめにあっている人だったら、つらい思いするね。
 「先生が気づいてくれた。でも、誰かチクったって…私の友達をいじめた。」
 「それは、誰にされている?」
 「藺生 美麻だよ。転校生なんだ。」
 だから、今年にいじめが。納得‼
 


 

14:みー:2019/06/15(土) 22:07

面白かった


書き込む スレ一覧 サイトマップ ▲上へ