世界一豪勢な引きこもりをしている、
鈴木信也の引きこもりライフ。
信也。
「ああ、よく寝た。」
信也は畳ベッドから起きた。
そしてすぐ隣に置いてある、
キリマンジャロブラックコーヒーを飲む。
テーブルの部屋に行くと、
お手伝いさんはすでにご飯を作っていた。
目玉焼きとベーコンと味噌汁、
典型的な朝食だ。
その後、ストレッチをすると、
音楽を聴く、
主にレッドツェッペリンなどの70年代ロックだ。
そして仕事、
彼の仕事は小説家と作詞作曲家だ。
一日中パソコンの前で小説を書いたり、
音楽制作室でギターを手に曲を作る。
信也はカーテンを開けた。
(もう30年も外に出てないんだよな。)
信也はアウトドアが嫌いだ。
引きこもりながら生活するのが幸せなのだ。
お手伝いさんが。
「信也さん、お友達です。」
「お、そうか。」
友達は、中学時代の友達だ。
「よお剛。」
「やあ、相変わらず外でないか。」
「外は地獄だよ、で、周りの調子どう。」
こうやって友達とも話す機会もある。
友達が帰ると、
「運動でもするか。」
と、ランニングマシーンで汗をかく。