なんてね。

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1:涼風 hoge:2019/07/04(木) 22:02

とある私が好きな歌を参考にして小説にしました。
語彙力、ストーリー性が全くなってなく小説書くの初心者なんで悪しからず。

2:涼風 hoge:2019/07/04(木) 22:04

 「俺たち、別れようか。」

とある冬の日のことだった。彼からこんなことを告げられたのは。

3:涼風 hoge:2019/07/04(木) 22:08

「えっ、なんで...」

消えてしまいそうな声が出た。

「やりたいことが、できたんだ...」

申し訳なさそうな顔をして、彼が言った。

「ごめんな。」

4:涼風 hoge:2019/07/04(木) 22:15

彼は春になったらここから遠く離れた町へ行くらしい。

でも、突然すぎて頭が追いつかない。
彼が、いつも一緒にいた彼が、私の隣から消えるなんて。

「春まで時間は少しだけど、やりたいことあったら言ってくれ。」

どんどん話が進んでいく。どうして私を置いていくのか、やりたいことは何なのか、まだなにも知らない。
彼はこういう人だ。何でも突き進んでいくタイプ。
早く決めなければ、そう思って私が出した言葉は、

「デ、デート。」

5:涼風 hoge:2019/07/05(金) 06:27

「お、やっほー」

彼がこちらに手を振ってきた。いつもなら遅れてくるのに、今日は早くきていたようだ。
鼻が赤くなっているのをみて、寒いのに待っててくれたんだな、と思い嬉しくなった。

「ごめんね、待った?」

「おう、待った」

ストレートな言葉に思わず吹き出してしまった。
待ってないよって言えばカッコいいのに、こうゆう所が彼らしくて好きだ。

「じゃあ、行くか」

6:涼風 hoge:2019/07/05(金) 06:45

「おお、人いっぱだなー」

「そりゃあ、人気スポットだもん」

私が彼としたいと思ったことは、イルミネーションを見に行くことだった。
去年の冬、見に行きたいと思っていたが見れなかったのが心残りだったのだ。

「すごい、綺麗...」

そんな言葉しか出ないくらい、そこは美しい景色だった。

「確かに、まぁ、綺麗だな」

...せっかくこんな綺麗な場所に来たというのに、反応が薄い。
彼がイルミネーションに興味が無かったのは知っていたけど、薄すぎないか。
...彼らしいといったら、らしくけどね。

「....ん」

彼がこちらに手をさしだした。いつもならしないのに。

「いつもならしないのに、意外だね」

「まぁ、今日はいいだろ」

ぶっきらぼうにそういって照れている君が大好きで、いとおしくなった。

7:涼風:2019/07/05(金) 17:52

帰り道。まだ美しい景色が目に残っててただの道路が寂しく、つまらなく思えた。

「あ、そういえばこれ。」

「もしかして...プレゼント?私に?」

「お前以外誰がいるんだよ」

彼が苦笑しながら私にプレゼントを渡してきた、いつもならこんなことしないのに、今日の彼はとても気が利いている。彼氏らしい。彼氏だけど

「ありがとう...家に帰ったら開けていい?」

「おう、わかった」

小さめな箱だ。でも嬉しい。思わずスキップしてしまいそう、顔がほころぶ。
家に帰るのがとても楽しみだ。
さっきまでつまんなかった帰り道も、イルミネーションで飾られてるみたいにキラキラして見える。

「...じゃあこのへんで」

「うん、今日はありがとう。プレゼントも嬉しいし一緒にイルミネーション見に行けてよかった」

「そっか、おう、よかった


いつもちゃんと言えなくてごめん。好きだぞ。」

8:涼風:2019/07/05(金) 17:55

家について箱を開けた。

中には青い花の飾りがついているヘアピンだった。
光に反射してキラキラひかっていて綺麗だった。

「やるじゃん」

彼には聞こえない言葉が部屋の中に消えていった


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