小説。暇なときに。
乱入禁止。暴言など禁止。
私には左手に生まれつきがある。
火傷みたいな跡だ。
小学生の事は「きもい」とか「これ、なんで?」
とか散々言われたもんだ。
まぁ、今も少しあるけど。
新高校1年生、瀬川希歩の物語。
6階の団地の窓から暖かい日差しと共に
小鳥の囀りが聞こえた。
「朝かぁ...寒...」
11月の朝。寒くてたまらない。
希歩は布団を抱き締め10数えてから
とんでもない早さで制服を着はじめた。
「これでよし!うん!寒い!」
今日数学やだなーとか
小テスト成績悪かったなぁーとか
考えながら食卓へ向かった。
机に並べられた朝御飯はいつもと同じ。
目玉焼き、白米、ウィンナー。
たまにスープか味噌汁が出る。
そうそう。このくらいがちょうどいいんよ。
カピカピの冷凍ご飯を茶碗へ盛り、箸で食べ始めた。
食べ終わり席を立とうとすると、
コップを倒してしまった。麦茶がこぼれた。
「あちゃ〜」
あわててティッシュを持ってきて机をふいた。
弟の陵が「うわっ、希歩なにしてんの」と言ってきた。
「こぼした...」
机を吹き終わりハンカチで濡れた左手をふこうとした時。
「いつも通りだなぁ。この手。」
その左手には、親指の下にかけて
生命線の終わりまである火傷のような赤い跡。
私はその跡にそっと手を置いた。
「希歩ちゃん!遅刻するよ!」
「えっもう7時半!?てかちゃんずけやめてよ!」
私は黒色のリュックサックを背負い、
片手に水筒を持って重い玄関を開けた。
見上げた空には冬の空があった。
「あーもーお母さんってば...
本当ちゃんずけやめてよ...気持ち悪い...」
とかなんとかぶつぶつ良いながら通学路を歩いていると、
曲がり角で友達の桜に会った。
「あ、桜じゃん!おはよぉ!」
「あ!希歩!!ちょっと知ってる!?転校生の事!」
「は...?てんこーせー...?」
いきなり話をふっかけてかる桜に少し動揺した。
「そーそー転校生。知らない?」
「え、知らんけど。」
「なんか男子が放課後見たんだって。うちの制服着てる、
親と一緒に来てた見知らぬ女子生徒を!」
「へーほーなんやぁ。」
「えっ...希歩興味なっ!」
私は小学生の時から転校を何回かした事があるから、
転校生がうんたらかんたらってゆー話は興味がない。
普通あるみたいですけと。
「興味ないですよ。はいはい。そんで?結論何?」
「希歩ってたまにめっちゃ塩だよね...」
「ん?なんか言った?」
「んーん。別にぃ。そんで、何よりの証拠が、
先生に1年3組ですって言われてんの聞いたんやって!」
「何それ男子地獄耳やんw」
「そこかいな。まー女子って嬉しくない?」
「まーねぇ...」
「今日全校朝会で話すかな。」
「多分ね。」
左手をブレザーのポケットに入れ、
右手で水筒のお茶を飲んだ。
「うぅ、冷たい。」
10分ほど小道を歩き学校に着いた。
下駄箱では男子が騒いでる。
「まじで転校生だよ!見たんだよ!」
「男?女?あと日本語可笑しくね?」
ちらほら女子もいる。
「噂になってっねぇ」
「こんな注目されたら転校生も嫌じゃないかね」
教室に入り机にリュックを置き、ため息をついた。
左手の跡を見た。
「生まれつき。で、かぁ...」
と、呟いた。
すると、
「あ、希歩。転校生の話し聞いた?」
木下瑞香だ。
お下げが可愛い女の子。
「うん。桜から聞いたよ。」
「女の子だってね。楽しみだね。」
「だけど、うちのクラスじゃないかもよ。」
「あ、そか。」
だってそーじゃん。
別に来なくても良いし。
転校生なんか。
と言いながらほんのちょっと期待してる私がここにいた。
10分ほど桜と小道を歩き学校に着いた。
下駄箱では男子が騒いでる。
「まじで転校生だよ!見たんだよ!」
「男?女?あと日本語可笑しくね?」
ちらほら女子もいる。
「噂になってっねぇ」
「こんな注目されたら転校生も嫌じゃないかね」
教室に入り机にリュックを置き、ため息をついた。
左手の跡を見た。
「生まれつき。で、かぁ...」
と、呟いた。
すると、
「あ、希歩。転校生の話し聞いた?」
木下瑞香だ。
お下げが可愛い女の子。
「うん。桜から聞いたよ。」
「女の子だってね。楽しみだね。」
「だけど、うちのクラスじゃないかもよ。」
「あ、そか。」
だってそーじゃん。
別に来なくても良いし。
転校生なんか。
と言いながらほんのちょっと期待してる私がここにいた。
うわぁぁ!
2回書いてもーた!
それと四行目のやつ日本語おかしくなかったぁぁ
しばらくし先生が教室に入ってきた。
「今日、全校朝会があります。体育館へ行きます。」
この先生の言葉に皆騒ぎ始めた
「わぁぁっ!!ほんとーだったんや!」
「だから言ったやろ!ホントって!」
「男子かなぁ!?女子かな!?」
「女子がいーなー」
あぁ...うるせぇ
5クラスあるのに、うちのクラスと限らないじゃん。
「ねぇせんせ!うちのクラスですか!」
お、そうそう聞くならそう聞け。
「体育館行くぞー」
え、答えてよぉw
なんやかんや体育館へ駆け足。
すると後ろにいた桜が
「希歩、私わくわくするーー!!」
「は、何。怖い急に。」
「えっ...出た、塩」
これ以上答えるのがめんどくさかったので無視した。
「ねぇねぇ、希歩〜!」
「.........」
「きっほさーん?大丈夫ー?」
「桜、うるさい」
「うぇっ!!ひどぉ!!!」
「こら、そこうるさいぞ」
先生に指摘された。
桜のせいで恥かいたじゃんか...
「希歩、ごめん。」
小声で話しかけてきた。
''良いよ、べつに''
そう言おうとしたとき。
「今から全校朝会を始めます。」
教頭先生の声が聞こえた。
まわりが静かになった。
私は、桜の耳元で呟いた。
「別にいいよ。転校生、楽しみだね。」
まぁまぁ長文だったからまわりからは不自然にみられたけど、
桜は笑顔だった。
まるで、
''うん、楽しみだねぇ''
って、言ってるみたいに。