たいむすりっぷ.....?

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1:匿名:2019/09/23(月) 18:03

 私、田沼夢子はハタチの女子大学生。
少し前に実家から出て、大学と実家、どちらからも近いところにアパートを借りて住んでいるの。今は、一人暮らしをはじめたからか、凄く自由で楽しいの!

 でも、こんなハッピーな毎日に終止符(?)を打つ日が来たんだ――
これから、ハチャメチャなストーリーがはじまる。

2:匿名:2019/09/23(月) 18:23

<登場人物>
田沼 夢子(Tanuma Yumeko)
ハタチの女子大学生。生活はとても楽しいが刺激がないと感じる。
源太郎を不審者だと思い込み、家から追い出す。
歴史のテストでは8点を取ったほどバカ。

田沼 源太郎(Tanuma Gentaro)
夢子の先祖の男性。江戸時代に生きているが
「たいむすりっぷ」をして令和時代にやってくる。

暁 博司(Akatsuki Hiroshi)
通称アカツキ先生。夢子の通う大学の先生であり
歴史にとても詳しく、源太郎のことについてや「たいむすりっぷ」について調査する

3:匿名:2019/09/23(月) 21:32

 ――私、田沼夢子は最近の暮らしがつまらなく感じている。
その思いが神に届いたのか、ある日、私の暮らしは刺激的になる。

 ジリリリリリ
けたたましい目覚まし時計の音に起こされる。
眠い眠いと思いながらも、体はすっと起き上がれる。
今は何時か目覚まし時計を見て確かめる。 

「げっ!? やばい遅刻だあああああ!!!」
「あっ、今日は日曜日か..... 月曜日かとおもったよ.....」
てっきり日曜日と勘違いした挙げ句、朝から叫ぶとか
隣の部屋に迷惑極まりない。
そう、私はアパートに住んでいるのだ。

4:匿名:2019/09/25(水) 22:44

月曜日と勘違いして早起きして、目も冴えてしまったので私は二度寝をすることをやめた。
部屋の緑のカーテンスパッとを開け、すーっと息を吸う。
太陽の光というのは、眩しいけどもなぜか浴びたくなってしまう不思議なもの。
そう思った数分後、不思議な出来事が起きることになる。

私の寝相は大人になっても悪く、時々ベッドから落ちたり、タオルケットもシワだらけになったりする。
せっせとベッドを綺麗にして、顔を洗おうとした時だった。

 自分の部屋から洗面所に向かおうとした時、その男は目の前に現れた。

5:匿名:2019/09/26(木) 22:44

 「うぇっ!? あんた誰!?」

寝惚けているのか思い、目を高速で擦ってもその男は目に映ったままだった。
私が何事かとびっくりしているのに、ぽかーんとしているその男。
見た目も令和時代とは思えない風貌。

 言葉で表すなら「江戸男」

そんな言葉なんてない、とは重々承知の上だが正に「江戸男」って感じてなのだ。
太く結った髷、扇、衣服、どれを見たって江戸時代に生きているような男性にしか見えない。
時代を履き替えちゃったのかな? 今は令和時代ですよ〜って思いながら
その江戸男に、少し恐る恐る話しかけてみる。

「あの〜、さっきから何ですか? 何で私の部屋にいるの?」

私が驚いた声を上げても、江戸男は気づかなかった様だったのでまた声をかけてみる。
今、はっと気づいたが、彼は勝手に私の部屋に入っている。
つまり、不法侵入なのだ――
全くこんなことに気づかなかったが、私はこの人を部屋から追い出せる権利があるのだ。
ただ、江戸男がどんな人か知りたいという、私の探求心が胸元で騒ぎはじめる。

 リビングルームのカーテンが風を受けて揺れると同時に、江戸男はくるりと向きを変えて、私の方を見た。

6:匿名:2019/09/26(木) 22:49

履き替える→履き違えるです

7:匿名:2019/10/02(水) 21:49

 「ん? お主は誰じゃ?」
やっと振り向いてくれたと思いつつ、私の方があんたが誰か聞きたいわって心の中で叫ぶ。

「私は田沼夢子、たぬま ゆめこ!」
江戸男さんに私の名前を伝えると、一瞬彼はぽかーんと上の空だったが、突然驚いたように椅子から飛び上がった。
ギーという椅子を引き摺る音に続けて、彼は早口で言った。

「お主、たっ、たぬまだとぉ!?」
江戸男は叫びながら私を掴んできたので、一瞬たじろいだが彼の話を聞くことにした。
「お、俺も田沼、田沼源太郎と申す!」
「そうなんだ、偶然ですねー」
へぇ〜、名字が同じなんて偶然だねとしか思わなかったが、このあと衝撃の事実が発覚する。
忘れかけるところであった、彼はなぜ私の部屋にいる理由をたずねることを。

8:そこちゃん:2019/12/17(火) 09:29

展開が楽しみです。がんばってください!


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