馬鹿馬鹿しい、あるわけない_____
本当に、そうでしょうか_?
/ >>3までレス禁
[ ルール ]
▼. アドバイス、感想◎
▽. 悪口、文句、辛口すぎるコメント×
▼. 荒らし、なりすまし×
▽. 勝手に続きを書くのは×
▼. パクらないで…
▽. 微ホラーっぽかったりぽくなかったり
▼. 質問受け付けます
▽. クレーム受け付けません、
男子に仕事を押し付けられたこと、
派手で目立つ女子数人から悪口を言われたこと、
先生に言いつけたのに仕方ないと無視されてしまったこと…
今日は何を話そうか。
親友である柚希( ユキ )は基本なんでも頷いて聞いてくれるけれど、
この状況が2ヵ月も続いているのだから、厳選して話さないと柚希も疲れてしまうだろう。
それに、柚希に愚痴を吐き出すのは、これからも続くだろうから。
いつものように今日あったことを思い出しながら学校の図書室で親友を待つ。
本でも読んで待っていようと考えているところに丁度良いタイミングで柚希が入ってきた。
図書室の先生に微笑み会釈をしてから、私の向かい側の席に座った。
「 ごめんごめん、遅くなった。 」
柚希は静かに鞄を床に下ろすと申し訳なさそうに謝る。
「 いいよ。こちらこそごめん、日直の仕事あったんでしょ? 」
「 いいって!私が好きで流衣( ルイ )の話聞いてるんだし。
それに、これは毎日やらないと落ち着かないじゃん。 」
柚希はいつもの笑顔を浮かべながら言った。
柚希とは中3になってから…。今年のクラス替えの際に知り合った。
私が一人で帰っているところに柚希が声をかけてくれたところからはじまり、
今では毎日放課後にこうして図書館で話を聞いてもらっている。
私のストレスや不安をどれだけ打ち明けても
嫌な顔ひとつしない柚希には本当に感謝しなくてはいけない。
私が心を開ける唯一の人、それが柚希だった。
「 今日は何か言われたり、押し付けられたりした…? 」
私が悪口を毎日言われていることを柚希は知っている。
だけど、
「 今日も 」ではなく、「 今日は 」という聞き方をしてくれる柚希は本当に優しい子だと改めて思う。
「 うん、いつも通り…。 」
私は薄い笑みを浮かべながら質問に答える。
柚希はこの質問をするだけで、ここからは口を挟まず、私の話をただただ聞いてくれるのだ。
「 今日もいつもの女子たちに「 不細工 」とか「 学校来なくていい 」とか。
意味分かんないよね…、自分たちもそんなに可愛くないくせに、いつも私にばっかそんなこと言って…。 」
私は柚希の前でしか、本当の自分を出すことができない。
家に帰っても、いつもお酒と煙草ばかりで機嫌が悪くなると暴力を振るう父がいる。
母は4年前に病気で亡くなり、学校でいじめられてばかりいた妹は小4という若さで自ら命を絶った。
私には、柚希しかいないのだ。
「 「 学校に来なくていい 」って…。私だって本当なら来たくないよ。
だけど、義務教育だし最低限の勉強はしないといけない。それに家に居たらいつかお父さんに殺される… 」
柚希はいつも通り、こくこくと頷く。
先生のような冷たい目をしていない柚希はいつも私に寄り添ってくれる。
「 今日は榮江( サカエ )さんは欠席だったけどさ…、 」
榮江さんとは、わたしをいじめている中心の人物。
華やかで可愛らしい容姿をしているが、気が強く、性格も良いとは言えない。
「 あんな子、死んじゃえばいいのに…。 」
つい、口に出してしまった言葉。
どれだけ人が憎くても、「 しねばいい 」なんて思ったことも言ったこともなかった。
自分でも驚いてしまい、これまでずっと黙っていた柚希も目を見開いてこちらを見た。