「梨沙、このモデルオーディション受けてみない?」
この一言が、私の青春の始まりだったー‥
私は武井梨沙[たけいりさ]
中学1年生
私は眼鏡をかけてて、髪は三つ編みおさげで運動音痴で勉強も全くできない。
なのに‥
「梨沙ぁー!このgirl'steenって言う雑誌の専属モデルオーディション受けてみない?」
私に話しかけてきたのはクラス、いや、学年の中でも一際目立つ佐藤花音[さとうかのん]
花音は顔も整ってて髪は暗い茶髪でいつもお団子をしている。そして運動神経抜群だし、勉強だって結構できる。
こう言う子の方が絶対モデル向いてる。
それに私はモデルなどはあまり興味がなかった。
ここで断ってもキリが無いので
「うん〜、考えてみるね、ていうかそういう花音が受ければいいのに〜」
「花音は受けるよ!だーかーら!梨沙も一緒に!1人じゃ心細いでしょー!」
「‥とりあえず考えてみるね」
毎日毎日これの繰り返し。
モデルなんてなれるのはほんの一握り。
それも可愛い子だけ、だったら私より花音の方が受かると思うし私が一緒に受けたところで私の応募写真、書類なんか目にまとまらないと思うしなあ。
でも明日もどうせ聞かれるんだろうな。
まぁしつこいのももう嫌だし受けるって言おうかなあ。
とりあえず明日返事だそう
そして次の日
「梨ー沙!」
あぁ、花音だ。
そして今日は花音の後ろに花音の友達、後藤凛華[ごとうりか]遠藤愛美[えんどうまなみ]がいる。
「モデルの件、考えてくれた〜?」
「う〜ん、とりあえず受けてみようかな。」
「まじ〜!?ちょーうれしんだけどー!じゃーこれ!梨沙のために買っといたんだよ一応!」
「あ‥」
私が喋ろうとした時愛美が
「なにオーディション?」
「そー!girl'steenのさ!」
「それ武井さんが受けんの?」
「そーだよ!花音と受けるのー!」
「へ、へぇ‥頑張ってー」
「ありがとう」
明らかに花音以外の2人は『こいつが?』という目で見ていた。
そりゃそうだ。
2人の方が、花音の方が明らかに私より可愛いから。
でもしょうがないじゃん。
花音うるさいんだから。
そう思っていると
「もーチャイムなるよ!教室いこー!」
花音のその一言で私達は歩き出す
今日のご飯はビビンバ