恋という一文字

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1:音芽:2019/10/18(金) 19:31


私はまだ一度も着ていない制服に袖を通す。
私は結び慣れている 靴紐をギュッと解けないように締めて__.

緑に囲まれただけの この町は 知名度が低く,そりゃあ観光客も来ないだろうと
言われがちの山深い所だ。

何故私がこんな所に住むことになったのか、
元々私は東京に住んでいた。お父さんの仕事の都合により
地元を離れなければならないことになった。私は正直東京を離れるのは嫌だった。
タピオカを飲んだり今の流行についていったり、可愛い服を買ったり‥。彼氏を作ったり。
でも此処は田舎すぎるのでそんな事は絶対に出来ないだろう。

学校はどんな感じなんだろう?人数は少なくはない とお父さんからは聞いたけど‥

私は気を引き締めて学校の門を潜る。

2:音芽:2019/10/20(日) 16:26


門を潜ると,「転校生発見!」「女子だ〜」とかが窓から聞こえている。
あぁ,私はこの学校に入って友達を作って‥彼氏を作って、⁉
いやいやいやいや‥こんな所にイケメンなんて絶対にいない。
決め付けるのは良くは無い事だけれど‥。
私はキョロキョロとしながらも決められた組の教室に向かう。
先生が「緊張しなくても大丈夫だよ」と言ってくれた。
私はちょっとだけ安心できた。まずは自己紹介だよね‥。
「えっと,東京から来ました、まな です。これからよろしくお願いします。」

『東京だって〜』
『きれい〜』『東京とか都会やん』

私の周りから東京東京という声が飛び上がってきている。
はぁ、こうなる事は予想していたよ。私は当たり前のように苦笑いする。
私は中学2年生のまな。この中学校に転校したからには,友達を沢山作るのが目標です。

ちょっとだけ怖い気持ちもあったけど,クラスの子達は優しそうで良かった。
先生が示した席に私は座る。
男の子と隣の席だ。本当は女子と隣の席が良かったけど。
男の子は「よろしく。」と素っ気ない顔をしながら言った。
私は普通に宜しくねと返した。

3:音芽:2019/10/20(日) 19:50


ドキドキ。休み時間だ。
私は読書用の本を取り出して読んでいた。
誰か話しかけてよ〜と目線をかわしていたが、
1人の女子は「ヒッ‥」と驚いた顔であちらを向いた。
もしかして私,ウザがられてる‥?
て、転校生が来たら話しかけてくるのが普通なんじゃないの?
私は呆然とした。あ〜〜もう!しにたい。
隣の男の子はニヤニヤしながら言った。
「お前が都会から来たから此処の奴らは怖がってるんじゃねーのw」
は??そんな理由で。おかしくない?まるで東京出身の人は皆悪いみたいになって‥。
な、泣きそうだよ‥。
私はトイレに駆け込んだ。

4:音芽:2019/10/20(日) 20:07


ヒソヒソ‥。
「ん?」
どこからか嫌なヒソヒソ話が聞こえてくる。
『転校生のまなって子、どう思う?』
『東京から来たんやろ?やっぱ怖いわ〜、育ちが違うっていうか。』
『近寄り難いよね、まなさんと目があったんだけど、私そらしちゃった』
『そもそも東京の人って怖いし〜』

ナニソレ
めちゃくちゃショックなんですけど‥‥。
てか、お前らが怖いよ。育ちが違うのは当たり前じゃん。
そんなの分からないじゃん。勝手にそうやって決めつけんな‥。

(まぁいっか、トイレしよ‥)

ドンッ

「あ、ごめんなさい。」

『!?い、いこ!』

聞かれてた?という表情であの子達は逃げだした。
はぁ‥。
「しにたい」

5:音芽:2019/10/20(日) 20:52


私がそう呟いて頃にはチャイムが鳴り終わっていた。
考え事を始めると周りの音が聞こえなくなるのがたまにある。
前にもこういう事があった。
「急がないと‥。」
メンタルがボロボロなまま私は教室に駆け込んだ。
間に合った‥。
私は座る。さっきの子達は気まずそうに私を見ている。
さっきのもういいよと言いたい。

隣の男の子が言った。
「次理科だって。理科室に行くんだよ。俺が案内してあげようか?」
私はビックリした。
「お、お願いします‥。」
「そんなに“かしこまらなくてもいいのに。」
「うぅ‥。」
男の子はゆっくりと言った。
「名前、まな だっけ?俺の名前は黒田」
黒田‥苗字?

「よ、よろしくね。黒田くん…」

「‥こっちだよ理科室は」

綺麗な黒目が私を見た。
私は一瞬だけドキッとした。

「あ、ありがとう!」
私は真っ直ぐに伝えた。

            「どうも」
小さな声だったけれど確かにそう聞こえた。

これが青春。

6:音芽:2019/10/20(日) 21:54


恋ってなんだろう。
恋をする瞬間ってどんな感じなんだろう。
大切な人が隣に居るってどんな感じなんだろう。
綺麗な花束をお母さんに渡すように
ありがとうを伝えたい。
私はまた訳の分からない文章を作ってしまった。
最近,詩や短歌,作文などを個人で書くのが好きになってきた。
今思っている事を言葉で表したり。
嘘の物語を作ったり‥。
今私は気になっている人が居る。
隣の席の黒田くんという男の子。
初めは印象が悪かったけれど,理科室を案内してくれたり
黒田くんと居ると安心できる。でも、あの子達が怖い。

『東京の人って怖いよね〜』『近寄り難いよね。』
思い出すだけで泣き出してしまいそうで夜も眠れなくなる。
そんな時私は紙に今の心情を成るべく早くに書いて、
誰にも見つかない場所でビリビリと破いて捨てる。
そうすると楽になるんだ。
____________________________________
転校初日の夜.
母「まな、学校どう?大丈夫そう?」
「うん‥」
父「まなはメンタルが弱いからすぐにいじめられそうだなww」
私のお父さんはいつもこうだ。本当に早く大人になれと私は思う。
「ん、おやすみなさい。」
ああいう人と関わると悪化するので無視をするのが一番。

「もう少し積極的になった方がいいのかな‥。」

7:匿名:2019/10/21(月) 06:56


「もう少し積極的になった方がいいのかな‥。」
私はそう呟いて、深呼吸を三回くらいしてから寝た。

-翌日-

学校に着いた。まずは挨拶!‥返してくれなかったらどうしよう。
てか、早くに着きすぎて、まだ誰もいない(w)
これからの学校生活大丈夫かな? 
というか、東京の人は皆怖いってどうなの?
あ、思い出すだけでイライラしてきた。
「はぁ‥」
すると、誰かが来た。
 『あ、まなちゃんおはよう!』
「お、おはよう!」
名前は知らないが、モデルみたいに可愛い人が私に挨拶してくれた。
−嬉しい。
さっきまでの暗い表情が、今では明るい表情になった。
なんだ、いい人いるじゃん。
(黒田くんはまだかな?)
私は読書用の本を机から取り出して読む。

8:音芽:2019/10/21(月) 16:55


『おはよ〜』
周りから”おはよう“が聞こえる。
「まな、おはよう。」
!?
顔を見上げると、昨日のトイレに居た子だ。
⚫「私の名前は 柚木。昨日の事は気にしないで。」
✴「私は、椛と言います。宜しくね。」
わ、わぁ〜〜〜‼
昨日の人が別人の様だ
「うん、宜しくね。)^o^(」
嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい‼‥‥気付いてたんだ、私が居たこと。別に謝らなくても良かったんだけどな、昨日の事は忘れよう。
あば〜)^o^(

9:ふたば◆r.:2019/10/21(月) 16:58

小説に絵文字を使うと一部機種で文字化けするんです……知ってましたか……
読者によっては不快になってしまうのでやめていただきたいです

10:音芽:2019/10/21(月) 17:06


浮かれていたら、もう1時間の授業の時間になった。
‥時の流れって早いなぁ

あれ、黒田くんは?

____________________________________❷
黒田「遅れました。すみません。」

静かな教室に黒田くんの低音ボイスが響く。
黒田くんってそういう‥そういうキャラだったんだ‥
先生「黒田!!遅いじゃないか。内申点下げるぞ。いい加減にしなさい!」
黒田「もうやりません。大変申しがたいのですが、そろそろ授業に参加しても宜しいでしょうか」
先生「いいだろう、だがもうやらないこと。」

しーん。

授業は再開した。

黒田くんはまた素っ気ない顔をしながら私を見た。

11:音芽:2019/10/21(月) 17:19


「積極的になった方がいいのかな‥。」
私は昨日の夜にそう呟いて、深呼吸を三度してから寝た。
カリカリ‥

シャーペンで文字を書く音。心地良い音が脳内に響く。

先生「福原、ここを答えなさい!」
『は、はい!』

勉強が苦手そうな女の子に当たった。

『可哀想‥。』『‥』

(頑張れ、頑張れ)
黒目くんが囁く。〔そこは‥‥‥。で、あとはこうやって-。〕
女の子はハッ!とした顔で答える事ができた。
先生「‥正解。ここの‥をしっかり覚えましょう。」

これでまた黒田くんの優しさが分かった。
初め、黒田くんが遅刻をしてきたのはビックリしたけれど、
やっぱり黒田くんって‥。

あぁ、私は恋をしてしまいそうです神様。

12:匿名:2019/10/26(土) 11:25

描写が綺麗です!これからも頑張ってください

13:音芽:2019/11/01(金) 22:46

>>12ありがとうございます。文章には自信がありませんがそう言っていただけると,励みになります。

_________________________________

先生「集会があるので、今から体育館に向かいます。」
初めての集会。しっかりと先生の話を聞いてちょんとしなきゃ。


私はいつも「完璧」を意識しすぎてしまう。
  意識をしないと、私はダメになってしまう。
前の学校では、私は完全に”おかしな子“だった。それが苦痛でほぼ毎日不登校になっていた。
それが悔しかった。    今回こそは、“普通の子”として過ごしていきたいのだ。


__________あのさぁ -.

私は振り向く。

男子1「なにボーッとしてんの」
「あ‥。」


ある女は小声でこう言ったのだ。
『まなさんって浮かれてるよね。』   『あぁいう子苦手かも‥。』

(苦手、か・・・・)

もういやだ‥。東京に帰りたい‥‥。

先生「はい、並んでー。あ、まなさんは後ろから9番目…」

私は馴染めないクラスメイトの間を通る。

『そこじゃないよ。えーと、まなちゃんは私の前だよ』

「あっ、、」

⦅大丈夫かなあの子⦆⦅見てるだけでしんどいわ‥。⦆


ここから私は我慢できず、 学校を休みがちになってしまった。

14:音芽:2019/11/03(日) 18:06

__________________________________
「お腹が痛い」
私はまたお母さんに嘘をついてしまった。
本当はこんな事しちゃいけないって分かっている。
学校でいじめられているとか、そんなんじゃなくて,ただ単に苦痛なのだ。

母「学校の先生に電話かけるけど,いいの?」

「……いいよ」

お母さんは 「はぁ…」とため息を吐く。
私はこの町が嫌いだ。知り合いもいないし,遊び場も少ない。
学校の人は苦手な人ばかりだ。ここで恋なんてできない、というかしたくない。

「東京に帰りたいな…。 ミサちゃん‥今何をしているんだろう…」

ミサちゃんとは,前の学校の一番の友人。私が この町に訪れる前,ミサちゃんは私にこう告げたの__。

「まな が 遠くに居ても、私達はずっと友達だからね!これは、永遠の絆の証!(ブレスネッ
トを渡す)これで私達は強い絆で繋がれている!遠くでも頑張って。私も頑張るから!」

 そう告げたのだ。

大切にしまっておいたブレスネットを箱から取り出す。
ブレスネットは光に反射していて、とても輝いて見える。

15:音芽:2019/11/04(月) 11:50


なんでなんでなんでなんで?なんで話しかけてくれないの?
転校生が来たら普通話しかけてくるのが当たり前だよね?
私は「どっはぁぁあ」 とため息を吐く。
このままだと私は病んでしまうよ。
私は冷静になって自分と向き合ってみる。
逆に、自分から話しかけるのはどうだろうか。
ま、まずは友達作りから‥。あ〜緊張するよぉ‥。これをやらないと私の人生はブラックに染まってしまう。それは嫌だ!楽しい学校生活を迎えたい!あ、でも逆に引かれたらどうしよう‥。
私はまたネガティブになってしまう。
すると、下の階から何やら美味しそうな匂いがしてきた。匂いにつられて私は体が動く。
仮病って役立つなぁ~うんうん。と、一人で頷いているアホらしい風景が浮かんで、私は真っ赤になる。
私はこの先どうしたらいいのだろうか‥。私は正しい生き方を忘れてしまったのだろうか?
すると、あれ‥‥?

_______本当に吐き気がしてきた。

これは、天罰か何か?  私は気持ち悪い吐き気を止めることが出来ず、すぐにトイレへ駆け込んだ。
ここ最近本当に、ついていないな。
そう、私は失敗作だ。

16:匿名:2019/11/04(月) 13:21

音芽さんが、がんばって書いてる気持ちが出ていて応援したくなります。


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