異世界転生記

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1:音◆No:2019/11/14(木) 09:35

友達が居ない。

親に見捨てられている。

そんな少女が、異世界に転生した物語。

2:音◆cM:2019/11/14(木) 10:09

―――寝起きが悪い。

ピピピピ、と鳴るスマホのアラームを止め、ぼんやりといつもの事を考える。

寝起きが悪いのは日常茶飯事なので、気にする事は無い。

何故だろう、と気に留めたが、食事に遅れてしまうので考えるのを止めて食堂へと急いだ。


「何だこのメニューは!!」

「すっすみません!今すぐ新しい料理を――」

「もういい!会社に遅れてしまう!」

今日は一段と荒れているようだった。

料理担当のメイドさんは、柏木さんと青山さんだったはずだ。

激怒するお父様を前に、何度も頭を下げている。

「…で、南は何をしているんだ!早く飯を食べて学校に行け!」

急に、私にお父様の刃の先が向いた。

「はい…すみませんでした」

こういう時に大人しくしなければ、余計に怒られてしまう。
だから、大人しくしてよう?

私の本能がそう言ってばかりで、口を利かなかった。


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