キミ依存症

葉っぱ天国 > 小説キーワード▼下へ
1:藤澤心愛 ぷろろぉぐ:2019/12/18(水) 23:59

愛してるよ。
キミの頭のてっぺんからつま先まで。
キミを取り巻く空気でさえも愛してる。
私はキミを愛してるんだから、キミも私を愛するべきだよね。
え?そんな急に言われても困る?
そう。まあ突然だったし仕方ないよね。
じゃあ私がキミを愛する理由を教えてあげる。
その髪。真っ黒で水で濡らしたようにさらさらでつやつやで美しいから。
その目。綺麗な二重で大きく膨らんだ涙袋。それに囲まれる黒い瞳が美しいから。
その口。薄くて、いつも綺麗なピンク色の唇。真っ白で笑うと八重歯が見えて可愛いから。
その鎖骨。くっきりと見える綺麗な鎖骨が美しいから。
その手足。細くてお人形みたいで美しいから。
全部、全部を愛しているの。
わかってくれた?
そんな顔しないでよ。
そんな蔑んだような目で見ないでよ。
キミは私を愛さない気?
そうなんだね。
やめて。
キミに愛されないのはもう生きる意味がないということ。
でも今はいい。
結果的に両想いになる恋愛漫画はゆっくりと愛を育むもの。
だからゆっくりでいい。
あ、待って!
行かないで!
話を聞…スマホも置いてってる
私がいなきゃ何もできないのかしら?
だからちゃーんと位置情報を常に把握してなきゃね。
これでよし。
ちゃんと愛してね、私のこと。

2:藤澤心愛 最期の会話。:2019/12/20(金) 22:16

張間菜央は私の幼馴染で親友だ。
スタイルが良く整った顔立ちで目に入れても痛くないほどに可愛い。
中学生になってクラスが別々になってしまって、話さなくなった。
彼女は昔から私以外に友達がいなかった。
だからひとりぼっちなんじゃないかと心配したが_
「す、好きな人!?」
「うん…告白しようと思ってる…
ごめんね!久しぶりに遊んだのに自分語りって!」
「いやいや、もっと聞かせてよ!」
菜央は本当に、本当に大好きらしい。
だからひとりぼっちだけど、全然寂しくならないそうだ。

それは数ヶ月前の出来事だけれど。

菜央はおかしくなった。
スマホの壁紙はその彼の写真だし、盗撮したのかたくさん彼の写真を持っていた。
「菜央…それ犯罪じゃあ…」
「愛することは犯罪なの?これは私の愛だよ。なに?私の邪魔する気?」
怖い。
彼女が、怖い。
なにを言ってもやめない。

「菜央、愛してるのはわかったから…度がすぎないようにね」
「うん」

それが私達の最期の会話になったわけだが。


書き込む スレ一覧 サイトマップ ▲上へ