アネモネとハナズオウ

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1:シエル◆pWU エコロォ…(^q^):2020/06/01(月) 14:35

※この小説はフィクションです※

・いじめ小説です
・もはや続くかどうかも分からない
・低クオ
・似てる小説があってもパクリではないです…
・感想おk
・更新頻度はあべこべ

>>2 登場人物紹介(途中で追加するかも)
>>3 本編はんぺん(は?)

2:ナナナ:2020/06/01(月) 14:36

キャリスク小説書き始めるんだ!新スレおめでとう🎉

3:シエル◆pWU エコロォ…(^q^):2020/06/01(月) 14:38

早速人来てたwwありがとう!頑張りますわ!(続くだろうか)

4:&◆T.:2020/06/01(月) 14:40

頑張ってください!私も書いてるのでよかったら見てください(宣伝ごめんなさい)

5:シエル◆pWU エコロォ…(^q^):2020/06/01(月) 15:47

ありがとうございます!&♦T.さんの小説はいつも拝見させていただいてましたが、とても面白かったです!私も頑張ります!

6:シエル◆pWU エコロォ…(^q^):2020/06/01(月) 16:19

〜主な登場人物〜
・佐々木 芽衣(ささき めい):小説の主人公。大人しく頭がいい。宇宙に興味がある。春とは保育園からの幼馴染。

・神谷 春(かみや はる):普段はあまりしゃべらないが、芽衣とはよく喋る。頭がよく、花に興味がある。芽衣の幼馴染。

・伊藤 杏珠(いとう あんじゅ):クラスのリーダー的存在。普段は優等生だが、気に入らない奴はクラス全員でいじめる。

・大葉 未羽(おおば みう):いつも杏珠と一緒にいる。見た目はゆるふわでかわいいが、毒舌で腹黒。

・澄川 真衣(すみかわ まい):いつも杏珠と一緒にいる。よくスマホをいじっている。

7:シエル◆pWU エコロォ…(^q^):2020/06/01(月) 17:29

放課後、オレンジ色に染まった廊下に四つの影が伸びていた。


「はい佐々木。これアイツの筆箱に入れてきて。」

伊藤さんに渡されたのは砂の入った袋。

あぁ、またか。またこんなことをやらなきゃいけないのか…

「なに突っ立ってんの?早く入れに行けよ」

「そうだよ、早くやれよ」

追い詰めるように飛んでくる大葉さんと澄川さんの声。

「…はい」

私はそう言うと、駆け足で教室に向かった。

今すぐにでもこの砂を捨てたい。でも、こうするしかないんだ…

教室に入って筆箱を見つけ、震える手で袋を開けた。



「ごめんね…ごめんね…」

私はそうつぶやき、春の筆箱に砂を入れた―

8:シエル◆pWU エコロォ…(^q^):2020/06/01(月) 17:50

締め付けられるように心が痛む。嫌だ…でも…

「おーい、ちゃんと入れたー?」

廊下のほうを見ると、あの三人が立っていた。

「お、ちゃんと入れてる。やっぱあんた使えるねー」

「まるでおもちゃみたーい!あはははは!」

三人はまるで悪魔のように笑った。

「はー、明日が楽しみ!」

「ホントホントー、んじゃ帰ろ!」

「えぇ。あ、その袋捨てとけよ。じゃ。」

三人は私を置いて帰っていった。

「はい…」

私は小さくそう言った。

心が痛い。もうこんなことやめたい。でも、こうしないと私も…


いじめられる……

9:匿名:2020/06/01(月) 19:54

まだまだ序盤であるだろうと思うので、少し齧った程度の意見になりますがご容赦下さい。

いじめ小説と言うジャンルで言えば、良く言えば「王道」ですかね。今はまだいじめの過程を描いてる部分であると思いますが、キャラクターのプロフィールや力関係、いじめの所に少し工夫が欲しい所。

タイトルは上手いですね。読み手の興味を引く、良いタイトルだと思います。
文も綺麗で整っており、好感が持てます。

ここから主人公の設定やタイトルをどう回収していくのか。まだまだ先になると思いますが、その時まで頑張って下さい。
上から目線の批評になっていたら申し訳ございません。私の主観や感想なので、違うと言う意見もあると思います。

10:シエル◆pWU エコロォ…(^q^):2020/06/01(月) 20:04

うわあああああああ!!泣きそう(いい意味で)
ありがとうございます!!参考にさせていただきます!

11:シエル◆pWU エコロォ…(^q^):2020/06/03(水) 19:56

事の発端は2週間前のこと。私と春は理科の実験道具を片付けていた。水の入ったビーカーを運んでいるときだ。春が走ってきた杏珠さん達とぶつかり、水が杏珠さんにかかった。杏珠さんは鬼の形相で怒鳴った。

「ちょっとアンタ達!なにすんの!制服が濡れちゃったじゃない!」

すかさず大葉さんと澄川さんも怒鳴る。

「杏珠さん!大丈夫ですか!?」

「あんたらなにボーっとしてんの?杏珠さんに謝れよ!」

私はとっさに「ごめんなさい…!」と謝った。あっちが悪いのは分かっている。でも反論したら何を言われるか分からない…

その時、春が口を開いた。

「…悪いのは伊藤さん達でしょ?廊下は走ったらダメって教えてもらわなかった?私たちは悪くない!」

杏珠さん達はびっくりしていた。私も驚いた。こんな春見たことない。

「芽衣、行こ」

春は早口でそう言うと、素早くビーカーを拾い、私の手を引っ張った。

ふと後ろを振り向くと、杏珠さん達が鋭い目つきでこちらを見ていた。


宿題あるんで今日はここまで…すまぬm(_ _"m)
時間あったら投稿します!

12:シエル◆pWU エコロォ…(^q^):2020/06/03(水) 20:43

それからだ、いじめが始まったのは。上靴を捨てられたり、教科書に落書きされたり…最初は春だけだったが、春の味方として私もいじめられた。私はすぐさま杏珠さん達にやめるように言った。

「いいよ、アンタのいじめはやめてあげる。ただし条件があるわ。アンタもこっち側に入りなさい。…さぁ、どうする?」

私は戸惑った。自分をとるか春をとるか…今の私なら絶対に春をとる。しかしその時の私はこう答えた。

「……入ります」

私はあの時そう言ってしまったことを今でも後悔している。それにいじめられるのより春をいじめるほうが苦しい。結局私は自分で自分を苦しめる選択をしてしまったのだ。

「あれ?大切な親友より自分をとるの?サイテー!」

「アンタに友情なんてなかったんだね!あはははは!」

3人は甲高い声で笑った。

「じゃ、明日からよろしく。」

杏珠さんはニヤリと笑い去っていった。


思ったより課題少なかった()

13:シエル◆pWU エコロォ…(^q^):2020/06/03(水) 21:07

何であんなこと言っちゃったんだろう…そんなことをいつも考えている。

あ、もうこんな時間か…帰らなきゃ…


次の日―


今日は雨か…なんだかいやな感じだ。

「あー、今日雨かぁー、最悪ー」

14:シエル◆pWU エコロォ…(^q^):2020/06/03(水) 21:07

ミスったあああああああ
すみませんm(_ _"m)

15:シエル◆pWU エコロォ…(^q^) hoge:2020/06/04(木) 19:51

何であんなこと言っちゃったんだろう…そんなことをいつも考えている。

16:シエル◆pWU エコロォ…(^q^) hoge:2020/06/04(木) 19:52

またミスった(ミスりすぎ)

17:シエル◆pWU エコロォ…(^q^) hoge:2020/06/04(木) 20:56

何であんなこと言っちゃったんだろう…そんなことをいつも考えている。

あ、もうこんな時間か…帰らなきゃ…


次の日―

今日は雨か…なんだかいやな感じだ。

「あー、今日雨かぁー、最悪ー」

「だよねー、萎えるわー」

向こうであの3人が話している。

「…いいこと思いついた」

安寿さんがこちらを見てニヤリと笑った。

次の休み時間、私は3人に呼び出された。

「はい。これ放課後に水たまりに捨てといて。」

渡されたのは春の持ち物。上靴、ノート、筆箱…しかも「ブス」、「キモい」などと落書きされている。酷い…でも反論なんて出来ない。私はまた了承してしまった。


放課後。私は水たまりに春の私物を入れた。できるだけ濡れないように。

立ち上がり、帰ろうとすると向こうから春が歩いてきた。私はとっさに物陰に隠れ、春の様子を見た。

春は水たまりを見ると、一瞬悲しそうな顔をした。そしてそっと物を拾い上げ、チラリと私のほうを向いて去っていった。春は私がいたこと、私がやったことがわかっているのだろうか…考えれば考えるほど怖くなる。私は速足で家に帰った。



今回は誤送信しなかった…ww

18:シエル◆pWU エコロォ…(^q^):2020/06/10(水) 18:40

次の日、廊下を歩いていると、肩を叩かれた。

後ろを振り向くと春がいた。

「…放課後、屋上にきて」

それだけ言うと、速足で教室に戻っていった。

どうしよう、バレた…どうしようどうしようどうしよう…私は頭が真っ白になった。


放課後、私は屋上へ行った。そこには春がいた。春は暗い顔で言った。

「ねぇ…芽衣も私の事いじめてるんでしょ…?」

春は今にも泣きそうだ。私はとっさに嘘をついた。

「そ、そんなわけないじゃん!私はそんなこと」

バシッ!

え…?頬が赤く腫れている。春に…叩かれた?

「…なんで嘘なんかつくの!?芽衣は嘘つかないのにっ…!」

春は泣いていた。どうしよう…

「…もういいよ!」

春は階段を駆け下りていった。

19:シエル◆pWU エコロォ…(^q^):2020/06/13(土) 10:13

次の日、春は学校に来なかった。次の日も、その次の日も…私のせいだ…私が春を裏切ったから…

春が来なくなり1か月が経った。杏珠さんたちは退屈そうだ。

「ねー、なんでアイツ学校来ねぇの?暇すぎー」

「だよねー、せっかくいい暇つぶしだったのにー」

大葉さんと澄川さんがつぶやいた。

「…いいこと思いついた。」

杏珠さんが邪悪な笑みを浮かべながら私のほうへと向かってきた。え…?なに…?

「ちょっと来て」

杏珠さんは私を強引にトイレに引っ張った。なんだろう…とんでもなくいやな予感がする…

トイレにつくと杏珠さんは思いっきり私の肩をどついた。痛い…

「な、何するの…!」

「何って、いじめに決まってるじゃない。次はあんたの番よ」

私は頭が真っ白になった。次は…私…?

「アンタ春のこといじめてたんだし、当然の報いでしょ?」

「自業自得だよ?そんなことも考えられないの?」

今すぐ反論したい。でも確かにそうだった。自業自得だ…

「まぁせいぜい頑張りなさい。」

杏珠さん達は私を蹴って帰っていった。

20:シエル◆pWU エコロォ…(^q^):2020/06/13(土) 18:52

その日から、私のいじめが始まった。今朝、学校に行くと上靴がなかった。私は手当たり次第に探した。すると、ごみ箱に捨てられていた。私は誰が犯人かすぐ分かった。今すぐ何とか言ってやりたい…でも…

『アンタ春のこといじめてたんだし、当然の報いでしょ?』
『自業自得だよ?そんなことも考えられないの?』

この言葉の通りだ。私は春を裏切り、傷付けた。こうなるのは当然だ…

それからもいじめは続いた。杏珠さんはクラスを動かしていじめてきた。大葉さんには暴言を吐かれ、澄川さんにはネットでいじめられた。

誰かに助けを求めても無視される。私の味方は誰一人いなかった。春はこんなつらい思いをしていたのか…そんなことも知らずに私は春を…

もう、春しかいない。私は縋(すが)る思いで春にいじめられていることをメールで伝えた。しかし、いくら待っても返信は来なかった。そうだよね…自分を裏切って傷付けたような奴なんか助けるわけないよね…私はどうしようもなくなった。

ある日、私は先生に職員室に呼び出された。先生はゆっくりと口を開いた。

「今朝、伊藤さんからあなたが花壇の花を折っていたと聞いたのですが、本当ですか?」

え!?うそ!私はそんなことしてない!杏珠さんがうそをついてるだけだ!

「わ、私はやってません!本当です!」

「…分かりました。では…伊藤さんを呼んできます。」

先生は職員室を出ていった。どうしよう、怖いよ…

21:シエル◆pWU エコロォ…(^q^):2020/06/14(日) 11:03

数分後、先生が杏珠さんを連れて帰ってきた。先生は杏珠さんに今朝のことを詳しく話すようにいった。

「はい。」

杏珠さんは話し始めた。

「今朝、私が登校すると、佐々木さんが花壇の花折っていて…私はすぐさま止めようと注意したんですが、突き飛ばされてしまって…」

え…?嘘だ!私はそんなことしてない!全部嘘だ!

「…ありがとうございます。しかし、伊藤さんの話だけでは佐々木さんが犯人とは断言できませんね。いったん教室に戻ってみんなにも聞いてみましょう。」

教室に戻り、先生がみんなに誰が犯人か知っているかと聞いた。すると、みんな口をそろえて私を指した。

「…分かりました、ありがとうございます。…佐々木さん、来なさい。」

私は先生に呼び出された。なんで…?なんで…!?

「…あの花は神谷さんが毎日水をやってくれて…それできれいな花を咲かせることができたのです。それを…あのようなことにするなど人間としておかしいです!あなたは神谷さんのことを考えることはできなかったのですか!?なぜあのようなことをしたのですか!!今は神谷さんは来ていませんが、また来たら必ず謝りなさい。分かりましたね?…戻りなさい」

私は泣きそうになりながら教室に入った。席につくと、杏珠さんが邪悪な笑みを浮かべながらこちらを見ていた。

22:シエル◆pWU エコロォ…(^q^):2020/06/14(日) 12:10

それからも、ずっといじめは続いた。私の心はだんだん壊れていった。まだ春から返信は来ない。

そんな私のゆういつ心が安らぐ時間、それが読書の時間。周りを気にすることなく一つの事に集中できるからだ。

ある日、私が宇宙の本を読んでいると、杏珠達さんが近づいてきた。今度は何をされるのだろう…すると、杏珠さんは予想外のことを口にした。

「へー、宇宙好きなんだー」

え?なんでそんなこと言うだろう…宇宙に興味があるのかな…

「う、うん…」

「へー、じゃあ宇宙飛行士になりたいとか思ってるの?」

更に大葉さんが聞く。

「え、うん…」

「へー、いいじゃん。頑張りなよ」

澄川さんは応援してくれた。良かった、今日はいじめられないかも…そう思った瞬間、杏珠さんはこう言った。

「んで他の星行ったり?そしたらみんな喜ぶよねー」

え…?どういうこと…?地球から出ていけってこと…?

「そーそー、そんままブラックホールに飲み込まれたりー?」

「そしたらうちら泣いて喜んであげるー、佐々木がし んだって!あはは!」

「じゃ、私らを喜ばせるためにもがんばれよ、フフフ…」

杏珠さん達は自分の席へ帰っていった。私はこれまでにないくらいのショックを受けた。自分の夢を踏みにじられて…私は必死に涙をこらえた。

23:シエル◆pWU エコロォ…(^q^):2020/06/15(月) 21:09

毎日毎日いじめられて…誰も助けてくれなくて…もういい、こんな人生。こんな後悔だらけの人生、捨ててしまおう。

気が付けば公園前の道路の前に立っていた。こうすれば楽になれる、何も考えなくてよくなる…向こうから車が向かってくる。さよなら、みんな。私は道路に飛び出した。

あれ、目が開けれる。それにどこも痛くない。いったい何が起きたの…?後ろを向くと、春が私の腕をつかんでいた。春は泣いていた。

「春…?」

「なんで…なんでよ…」

「え…?」

「なんで私を置いていこうとするの!?芽衣は私の大事な人なのにっ…!!」

私は何も理解できなかった。なぜ春は私を止めたの?なぜ春は泣いているの…?すると、春が抱き着いてきた。

「お願いだから…お願いだから私の前からいなくならないでよ…!!」

その一言で私は目を覚ました。そして同時にすごく怖くなった。私はまた春を裏切ろうとしていたのだ。春の気持ちなんて考えてなかったのだ…春の手はとても温かかった。私はとても安心して泣き崩れてしまった。

その後、私は春にすべてを話した。私が春をいじめたことや、理由など……春は黙って真剣に聞いてくれた。

「…分かった、ありがとう、話してくれて。」

春はにっこりと笑った。春の笑顔を見るのは久しぶりだった。

その後、いじめを解決したいと言った。春はいじめを解決するのに賛成してくれた。まずは証拠集めだ。証拠がなければいじめが証明できない。いじめの証拠は、写真や動画、いじめられた形跡のある物を使うことにした。うちの中学校はスマホを持ってきていい。だから写真も動画も取れる。いじめの形跡がある物は、落書きされた教科書やノートを使うことにした。これで準備はバッチリだ。

次の日、私は緊張しながら登校した。今日は、運命を変える大事な日だ。私は教室の前に立ち、強く、一歩を踏み出した。

24:シエル◆pWU エコロォ…(^q^):2020/06/16(火) 20:46

教室に入り、机を見ると、案の定落書きされていた。私はあえて消さなかった。これもいじめの証拠になる。

その後、春も来た。杏珠さんは少し驚いていた。そりゃそうだ。ずっと来ていなかったのだから。

私は休み時間、蹴られたり叩かれたりした。でも我慢した。後ろでは春がしっかり写真と動画をとってくれていた。春はスマホを直し、親指を立てた。どうやらうまく撮れたようだ。


私たちは職員室に行き、先生に証拠を見せた。先生は愕然としていた。

「教えてくれてありがとう。学級会議を開きます。」

そう言って職員室を出ていった。

教室に戻ると、杏珠さんが睨んできた。私は動じなかった。そんなことできるのも今のうちだから…


短くてスマソ

25:まいめろてゃん◆wI たぬたぬぴぽぽん:2020/06/16(火) 20:59

いいっすねぇ…好きです……。

26:シエル◆pWU エコロォ…(^q^):2020/06/16(火) 21:19

キャアアアアアアアアアア(発狂)
好きとか言われたらもう4にますって()ありがとうございます!!

27:シエル◆pWU エコロォ…(^q^):2020/06/20(土) 16:25

席につくと、先生がゆっくり口を開いた。

「伊藤さん、大葉さん、澄川さん。立ちなさい」

「えっ…?」

「早く立ちなさい!!」

「は、はいっ!」

先生の声に驚き、三人は跳びはねるように立った。先生は今朝渡したものを取り出し、淡々と喋りだした。

「これを見てください。これは今朝、佐々木さんと神谷さんが渡してきたものです。…ここにあなた達が写っていますが、どうしてですか?」

杏珠さんは私を見て、憎しみのこもった顔で睨んできた。そしてすぐ先生の方を向いた。

「わ、私はやってません!全部アイツらの罠で―」

「言い訳は無用です!!やったのかやってないのかちゃんと言いなさい!」

先生はいつになく強く怒鳴った。その声に圧倒されたのか、杏珠さん達はあっさりいじめ認めた。いじめの動機も内容も全部話した。

「あの…」

その時、クラスメイトの一人が立った。

「…実は私もいじめに参加してて…」

「私も…」「僕も…」

クラスメイトが次々に立ったのだ。先生は一瞬驚いていたが、すぐ冷静になり、全員に向けてこう言った。

「…いいですか。あなた達のやったことは犯罪です!いじめは時に命を奪うこともあるのです!でもあなた達はそれに気づかなかった!これから一生、このことを忘れずに生きなさい!!」

そう言ったと同時にチャイムが鳴った。みんなは一斉に私に謝りに来た。そして最後に杏珠さん達が来た。

「…すべて私が間違ってた。それなのに私はその過ちから逃げて…許さなくてもいいの。でもこれだけ言わせて。本当にごめんなさいっ…!!」

「私も…ごめんなさい…!」

「私もごめんなさい…」

三人は深く謝罪した。

「顔を上げて。私も同じ過ちをした…春をいじめたんだ…」

「芽衣…」

春は悲しそうな顔をした。

「…私、先生に言ってくるよ。自分の犯した罪を。」

私は職員室に向かった。

先生は静かに話を聞いてくれた。私が話し終わると、口を開いた。

「…そう。分かったわ。よく言ったわね、ありがとう。でもあなたも同等の罪を犯した…人の命を奪ってしまうかもしれないことをした…それだけは覚えておきなさい。」

そう言って、仕事に取り掛かった。私は職員室を出た。今までの胸のつっかえが全てなくなった。

28:シエル◆pWU エコロォ…(^q^):2020/06/20(土) 16:51

放課後、帰ろうとすると、先生が話しかけてきた。

「私もあなたに謝らなければならないわね。この前の花壇のこと…あなたの意見も聞かず一方的に責めちゃって…本当にごめんなさい。」

先生は深く頭を下げた。

「やめてくださいよ、もう大丈夫ですから!」

先生はゆっくり頭を上げ、「ありがとう」と言い、教室を出ていった。

その日、私は春と帰った。すると春は謝ってきた。

「あのメール、返さなくてごめんね。助けるか助けないかすごく迷って…それで芽衣は自殺しようと…ごめんなさい…」

そうだったのか…そりゃそうだよ、私が先に裏切ったんだから…

「もー、顔上げてよ!もう済んだ話だしいいよ。そんな顔は春には似合わないよ!」

私は春の頬をぐにぐにした。

「ひゃ、ひゃめてー!」

春の声に私は大笑いした。春もつられて笑った。春の笑顔を見ると、心があたたかくなった。


次の日―

「いってきまーす!」

私は元気よく学校を出た。暖かい日差しが私を照らした。

学校につくと、花壇に紫のアネモネが植えられていた。

向こうにはハナズオウが咲いている。

「アネモネとハナズオウ…か」

私はそうつぶやくと、教室へ向かった。


END

29:シエル◆pWU エコロォ…(^q^):2020/06/20(土) 16:56

>終わった<
終わったことよりも続けられたことの方が嬉しいわ…

えー、アネモネとハナズオウ、完結いたしました!
まあなんかいろいろおかしい部分とかあったかもしれませんが…無事完結できてよかったです!
えー、次の小説はギャグ系です!(圧倒的変わりよう)まだやるかは未定ですが()
あとタイトルの意味は…自分で考えてみてくれ(投げやり)(結構簡単です)

ここまで続けられたのも、応援してくださった皆様のおかげです!本当にありがとうございました!

30:シエル◆pWU エコロォ…(^q^):2020/06/20(土) 16:58

あ、あとこれだけ言いたいのですが…












短くてごめん!
>えんど<


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