ファンタジーっぽい雰囲気の小説を描いていきたいと
思います!
感想下さい✨待ってます!
ノンフィクション小説の方もよろしくお願いします!
ー昔々、砂漠の真ん中の、栄えたオアシスの国があった。
その国は栄えた国だったが、一方で貧しい人々が
集まる貧民街も出来ていた。その貧民街に暮らしている
一人の少女、マターシャがいた。親を早くに亡くしている
彼女は一人で生計を立てて暮らしていかなければ
いけない。そんな彼女は生き延びる為、踊り子の仕事を
しながら生計を立てていた。ー時々、踊りを見ている
客にお金を盗んだりしながら。
行くあてもなく、街をふらふらと歩くマターシャ。
宝石商、絨毯売り、リンゴ等のフルーツを売っている
果物売り。色々な物が混ざりあったような賑やかな
市場がこの国の魅力でもある。
ーーだかしかし。
「この貧民街の貧乏人めが!道の真ん中を歩くんじゃない!」
市場にいる人々の中には、市場から少し外れた所に
ある貧民街に暮らす貧しい人達を見下す者もいた。
マターシャは溜め息をついた。自分も貧民街で
暮らしているので、そんな光景を目にすると心が痛む。
彼女は足早にその場を立ち去った。少し行くと
何やら騒がしかった。マターシャは好奇心に駆られて
近付いてみた。騒ぎの真ん中にいるのは、宝石商だ。
「うちの宝石が盗まれた」と騒いでいるようだ。
「誰なんだ、うちの屋台から宝石を盗んだ愚か者は!
さっさと名乗り出ろ!」
宝石商が叫んだ。
「どうせ盗んだ者は貧民街の連中だろう。
金に困って、ついにやらかしたんだ」
「愚かな奴らだ」
貧民街の人のことについて、勝手なことを
言う野次馬に耐えきれなくなったマターシャは、
宝石商の前まで躍り出た。
「ーー貴方達、何を勝手なことを!貧民街の人達は
そんな人達じゃないわ!優しくて良い人達ばかりよ!
貧しいって理由で、そんなことを言うなんて酷いわ!!
そんなことを言う暇があるなら、パンの一つでも
分け与えてくれたらどうなの!?」
親が早く死に、一人になったマターシャに優しく
してくれた貧民街の人々。少ない食糧を分け合いながら
一致団結して暮らしていた。その人達に対して
勝手なことを言う野次馬にカッとなり、つい口を
滑らせた。
「何だと!このあばずれ女‼️」
「お前が宝石を盗んだんだろ!」
宝石商が叫ぶように見える言った。
「何ですって!?そんな訳ないでしょ?」
マターシャは反論したが、野次馬達も宝石商の
言葉に乗っかり、口々に言った。
「そうだ、お前が盗んだんだ!」
「泥棒女め!宝石を返せ!」
「そういえば、お前は踊りを見る客から金を盗んだり
しているそうだな!やっぱりお前だ!」
「それとこれとは別よ!」
野次馬の一人、髭面の男が言った。
マターシャの顔色がさぁっと青ざめた。
彼女も負けじと反論するが、日頃の行いが災いし、
マターシャは完全に泥棒扱いされてしまった。
誰もマターシャを信用する者などいない。
「美しい容姿をしているからって、調子に
乗りやがって!」
ーー宝石商がマターシャの長いポニーテールの髪を
引っ張った。痛みに顔を歪めるマターシャを
良い気味だと言わんばかりに野次馬達も石を投げつけたり
罵倒している。通りすがる人もいたが、誰もマターシャを
助けようとしない。
「……………ッ!止めて!」
マターシャは声を振り絞り、懸命に訴えた。
だが、彼女の訴えを聞こうとする者はいない。
『誰か助けて……』
ーーそう、マターシャが思った瞬間颯爽と現れた
一人の男性がいた。
おぉ!!!世界観がすごく好きです!!
7:アル ◆6.:2020/06/19(金) 17:18 ありがとうございます!
めっちゃ嬉しいです❤