私が今までしてきた数々のバイトの実体験を書いていきます。タイトルは1番初めに書くバイトの話です。これ以外にも多数体験してるので書いていきたいと思います。
2:匿名:2021/02/26(金) 20:37 これは、私が高校1年生の時に食堂でアルバイトをしたときの話だ。
私は定時制の夜間部に通っていた為、早朝からお昼まで働いていて、そこにはパートの主婦の高城さんと言う方が居た。
高城さんは私を本当の娘の様に可愛がってくれていた。
困った時や、恋愛の相談、何から何まで沢山お話しさせてもらっていた。
私自身、年上の方とこんなに話す機会があまりなかったので高城さんと話している時間は、とても楽しい時間だった。
そしてある日、前の店長が辞職し、新しい店長が入って来たのだ。
その店長は物凄くイケメンだった。
正直に言わせて頂くと私はそのイケメン店長に、胸が高鳴っていた。
朝の時間帯は主婦の方々ばかりなので出会いを求めている訳じゃないし主婦の方々と話すのも勿論楽しかったが、やはりイケメン最高と言う事実には逆らえなかった。
そしてお昼のピークを終え、私が1人で大量の洗い物をしていると、イケメン店長が来て、私が洗ったお皿を拭き始めてくれたのだ。
「うわぁ、凄い洗い物の量ですね」
「お昼のピークの後はいつも大体こんな感じなんです」
「そうなんですね、いやー、これ覚えたり、慣れたりするまで大変だなー」
「そうですね、一緒に頑張りましょう」
「頑張ろうな」
2人で笑いながら洗い物をして、物凄く楽しかった。
しばらくイケメン店長と話していると、私はふと背筋に冷たいものを感じた。
恐る恐る振り返ると、そこには私を本当の娘のように可愛がってくれていた高城さんが、物凄い顔でこちらを見ていた。
もはや睨みすぎて目を瞑ってんのかと思うくらいの顔でこちらを睨んでいた。
そしてそれを機に、高城さんは悪魔と変わるのだった。
次の日
「ねぇ凛ちゃーん、この煮付け凄い塩っぱいんだけどちょっとやり直してもらえるかなー?」
「すいません」
また次の日
「ねぇ凛ちゃーん、このお皿ご飯粒付いてるけど本当にちゃんと洗ったのー?やりなおして?」
「は、はい、すいませんやり直します」
そのまた次の日も
「ねぇ凛ちゃーん、これレジ金間違えてるんだけど凛ちゃんじゃないー?」
「あ、いや、私今日レジ入ってないんですけど」
「え、入ってたよねー、さっき二回くらい入ってたよねー、多分その時だと思うんだよねー、最近浮かれてんのか知らないけどそれでミスったんじゃなくて?とりあえず確認しといてよろしくね」
それから高城は事あるごとに私の名前を呼んだ。
バイトに行けば「ねぇ凛ちゃーん」とずっと呼んでくるのだ。
もうやめて……
私の名前をもう呼ばないで……
私は高城さんが夢に出てくるくらいに精神的に追い詰められて居た。
夢で「ねぇ凛ちゃーん」と言われながら追いかけられるのだ。
足がどんどん遅くなって走っても走っても前に進めないし本当に悪夢だった。
そんな感じで眠れなかった次の日、高城のババアの嬉しそうな声が聞こえてきた。