実話を含めた話になります
ちょっと改造してるところがあります
【小2 春】
わたし、内山柚姫(うちやま ゆずき)は今日から小学二年生になったの!
教室には、同じクラスだった子も居れば知らない子もいっぱい…。
あと、担任の先生の名前も忘れちゃった!せっかく1年間お世話になるのに〜。
「それではみなさん座ってくださいー」
先生がそういうと、ざわざわしていた教室が静かになってみんな座った。
「先生の名前は阿部涼介といいます」
先生がそう言ってチョークを持って、黒板に自分の名前をかいた。
阿部先生は、皆がわかりやすくする為にひらがなで書いてくれた。
「それでは1年間よろしくお願いします」
ぱちぱち ぱちぱち
乾いた拍手があちこちから聞こえてきた。
私もみんなに合わせて拍手をした。そのせいで、手のひらが夕焼けの空みたいに真っ赤で痛かった。
「それではみんな自己紹介をしてもらいます。まず内山さんお願いします」
「え、あ、なんでわたしなんですか?」
「2の4のクラスで1番最初が内山さんだからです」
あ、そっか…。
「う、内山柚姫ですっ!1年間よろしくお願いします」
ぱちぱち ぱちぱち
教室中、拍手の音が響き渡る。
これでよかったの…かな?
そして、何人かの人が自己紹介をしてくれた。
「んじゃあ次は守川くん」
「はい」
少し見慣れない顔の男の子が、元気よく挨拶をした。
「守川晴輝(もりかわ はるき)です。1年間よろしくお願いします。」
守川晴輝…もりかわはるき…モリカワハルキ…
あぁ!ひーちゃんの好きな人か!
ひーちゃん…井藤日菜は、わたしの親友で今年初めて同じクラスになった子!
確かにひーちゃん、ちょっとにこにこしてる〜!
ひーちゃん、よかったね!
__最初は、ひーちゃんの好きな人だと彼を認識していた。
守川晴輝くんは、皆からのいじられキャラだった。
皆は守川晴輝君のことを、守川や「もりちゃん」「もりもり」など、下の名前の晴輝は誰も呼ばなかった。
わたしも、晴輝くんではなく守川くんって呼んでいた。
でも、守川くんとは1回も話したことがない。
そしてよくひーちゃんが守川くんと話していた。
ひーちゃんが守川くんと話している時はとても楽しそうでニコニコしていた。
確かに、ひーちゃんが守川くんを好きになる理由はわかる。
まず、頭がよすぎるんだ守川くん。
今、算数の授業で掛け算の九九を習っているんだけど、守川くんはそれを全て暗記して九九検定に1発合格した。
阿部先生も守川くんの事をとても褒めていた。
そして、スポーツが出来るらしい。
授業中は静かに授業を受けている守川くんだけど、中休みや昼休みになると友達と一緒にサッカーをしていた。
ひーちゃんをそれをみて「きゃー!守川がんばれー!」って言っていた。
守川くんのことそんなに好きなんだなぁと思いながら、ひーちゃんの事を見ていた。
ただし、守川くんには欠点?というものがあるらしい。
それは、守川くんの肌の色だ。
守川くんの肌の色はほんとに濃い。
カレーのルーみたいに濃い。ほんとに濃い。
あと、ギョロ目で目がでかいからハーフなのかな?と思っていた。
その事についてみんなからかっていた。
ドイツ人とかブラジル人とか。
でも、私はそれをただ見ていた。
だって、守川くんとは仲良くないのだから。
ある日私は、日直で支援級の男の子となった。
なのでその男の子は、ずっと支援級の教室にいる。
だからある意味私が1人で日直しているのと同じなのだ。
ぶっちゃけ、1人での日直はとても緊張した。
元々人の前に立つのは苦手で、恥ずかしがり屋と言われるぐらいなのだ。
でも、私は頑張った。
「内山さん日直お疲れ様でしたー。あといい所みっけの紙早めに出してくださいね」
いい所みっけは、人のいい姿や行動をハートの形の紙に書いて先生に提出するものだ。
え〜どうしよう。ひーちゃんに消しゴム拾ってくれたことにしようかなぁ?
その後日、先生がいい所みっけの紙を配り始めた。
私のやつあるかな〜あ、あった!でも、大体ひーちゃんのやつだぁ…。
そんなこと思いながら紙を漁っていたら何かが出てきた
「あれ?これひーちゃんからじゃない人だ!」
ワクワクしながら紙をみた。
「いい所みっけ 内山柚姫さん
1人で日直だったのに、頑張っていました
守川晴輝」
え…。
守川くんと全然仲良くないのにそんなこと書いてくれるなんで…。
ちょっと照れくさかったけど嬉しかった。
先生や自分の名前公開しないほうがいいよ先生の名前は許可を取らないと
12:tery:2022/05/16(月) 23:35本名なん?