巻き込まれたってことは、助けを求められてるってことなんじゃない?
なら、何度でも救ってみせる!
{巻き込まれた親友}「なんで、俺が、関係ないじゃん」
その一言で、背景が変わる。
代わって、変わって、関わったらお死枚だ。
じゃ、またどこかで会おうね。
「 君は(都合の)いい子だから。(中身だけは)可愛いから。大好き!忘れ(てやら)ない。
{巻き込まれた親友}くん 」
言葉にはいつも何かが隠れてる。
大事なものの何かが。
俺はどこにでもいる小学6年生。
もしかしたら、君のクラスメイトかもしれないね。
俺「...おはよ」
びっくりした。椿、いきなり背中を叩かないで...笑
ま、こいつはいつも叩いてくるけど。
椿「なんでいっつも驚かないの〜〜?{親友}〜〜っ!」
俺「それが原因。「いっつも」叩いてくるから」
低い声で言う。
椿「わかった!じゃ、明日はもっとびっくりするようにするから〜〜!!」
......。呆れた。全く、懲りない奴だ。
俺はなんだかんだいって、毎日椿に振り回されている。
勝手に「{親友}と一緒に実行委員に立候補します!{親友}、手あげて!」とか...。
人一倍...いや、人百倍、もしかしたらそれよりもっと椿は正義感が強い。
俺はそんなところもまとめて長所だと思っているし、それより...本人には言うのは恥ずかしいけど、振り回されているのは正直結構楽しい。
昔は嫌だったんだけど断れない性格で...。
今は断れる性格になったけど。
...あれ?じゃあなんで俺はわざと振り回されているんだ?
ノイズが聴こえる。
「こないでー!」
「あいつにさわったら15びょういないにてをあらわないとびょうきになるぞー!」
「あははははは!」
「ちかづかないでー笑笑」
「さわんないで!笑」
俺は、というか俺も「あの子」をいじめてたな。
あれは...低学年の頃だったね。
忘れられないし、忘れない。
「先生、保健室行ってきます」
俺は、お腹が痛くなって保健室に行った。
次の時間は大好きな体育だった。
椿と、「あの子」が保健室に来る。
いつでも、昔は嫌いだった二人が一番一緒に笑ってくれる。
遊んでくれる。
手伝ってくれる。
心配してくれる。
そして、大好きにさせてくれる。
体育の時間は何故かいつもお腹が痛くなる。
なんでだろうな...。
カーテンから、少し眩しい光、笑顔2つ。
「{親友}!大丈夫?」
俺「うん。大丈夫。もう元気!」
独りは、嫌い。
ずっとそばに誰かがいてほしい。
でも、言葉には魔法がある。
相手に「大好き」っていったら喜んでくれるし、
「大嫌い」っていったら悲しんでしまう。
だから、触れたら壊れてしまう、砂のお城に息を吹きかけるのはやめた。
言葉は大切だから。
悪いことを言うと、お城は壊れてしまう。
教室に戻る。
みんなの3時間目に俺が割り込む。
「あっ、{クラスメイト}帰ってきた」「もう大丈夫そう?」
優しい子たちに注目されるのは気持ちが良くて、少し好きだった。
俺ってダサいな。
「{親友}!今日遊べるー?」
「あっ、じゃあ私ん家来ない?!」
「おー!3人で行くかー!」
俺「やったー!」
砂のお城は、二人は例外で、絵に描いたお城みたいだった。
消しゴムで消さなきゃ消えない。
中学年の頃は白紙だった、そのお城を消さないように、毎日。
借りた本は早く返したほうが嬉しいよね
明日は友達になんて言えば喜ぶ?
お勧めされた動画は早めに観よう
あの子にあの本貸さなきゃ
そんな頭の中のメモで部屋がいっぱいになって、寝て、朝が来る。
朝の一分は大切。慌ただしく、マニュアル通りを走っていく。
頭の中の大量のメモを思い出しながら。
最後のメモ
「教室に一番に着こう」
これは、しばらく達成できていない。
昨日の夜、大量生産したメモを思い出していると早く教室に行けない。
あー、また完璧にできなかったぁ
あー、また失望されちゃったぁ
あー、また自分の世界に入っちゃったぁ
完璧にできなかった。
お腹痛い。
俺「...おはよ」
びっくりした。
椿「なんでいっつも驚かないの〜〜?{親友}〜〜っ!」
...?
...。
...?
俺「え......っ.....?」
椿「いや{親友}、そんな驚くな困るw」
俺「あ、うん。うん。」
椿?「何その反応🤔」
思い出そう。
昨日、放課後俺は椿の家に遊びに行った。楽しかった。
えっと、家に帰った。
えーーーと、借りた漫画読んだ。
えーーーと、えーーーと、。
あ、なんか勉強して、寝た。
夢の内容は...って覚えてなーい...。
とりあえず、今日、昨日を繰り返してる。
?「もうやめよう!」
ピピピピッ、ピピピッ、ピピピピピピピピ......
なんの音...?
目を開ける。
黒に慣れた目に朝の光。
あ、朝だ。夢だ。朝だ......。
......ピピピピピピピピ
アラームを消して、顔を洗って、トイレ行って。
朝ごはんを作って、食べて、歯磨きして、あくびして、あと19回しか背負う事ができないランドセルを背負って、
__ガチャ
外の光が眩しい。
こんなに早く気持ちが学校に向かうのはいつぶりなんだろう。
「...いってきます」
あと19日しかない小学校生活だけど、全部「楽しい」をコンプリートしてやる!
誰のことを見ていたんだろう。
夢の中で、知っている誰かを見ていた。
懐かしく、楽しそう、でも誰よりも、いつでも思い出したくない声。
誰だったんだろう...
めっちゃ面白いです泣きますなくね
19:ろむ:2023/02/16(木) 17:50 >>18 ありがとうございます。嬉しいです。
ドン!!
椿「わっ!」
...。
俺「おはよう、椿」
椿「驚いたフリしてくれた方が傷つかない」
...。
俺「ワービックリシターー」
椿「驚かない方が傷つかない」
...。
今日も元気で何よりです。
俺「椿」
「...何やってんの。頭」
椿「え?何が?なんの?」
いやとぼけんな笑
頭の上のさ、その数字なんなんだよ...w
「あの子」「おっはよーっ!!!{親友}ーーっ!!!」
ドンッッ
「あの子」「うわあぁあっっ?!」
俺「うわあ...急に抱きついてくんな...笑」
目を疑った。
目をこすった。
でも、その数字は消えない。
頭の上の、数字。
椿「{親友}、私の頭どうかした??」
...。
「あの子」には教えたくない。トラブルには巻き込みたくない。
さて、どうしようか。
時計を見る。
よし、ナイスタイミング!
日直「みなさん席について下さーい」
俺「あー、ごめん、また後で」
「あの子」「? 何の話?」
椿「あっまた後でーっ☆」
俺「うあーっ、はぁ〜!」
大きく背伸びする。
椿「1時間勉強しただけでそんな疲れたの?ww」
俺「は?」
椿「はあ?」
俺「黙れ」
椿「はい」
椿「あ、んでさー、朝言ってた頭のやつ?て何?」
近い距離にいる人の頭の上に、数字が表示される。
一応数字を触ってみたけど...。
数字は消えない。手応えもない。
このせいで1時間目から疲れちゃった...
椿「へー...?ふーん...。...あんたさ、前から思ってたけど...」
「メンヘル厨二病?」
ズコオッ。こんな時マンガだったら多分体がひっくり返るのだろう。
椿は、「イタいよ...w」と、付け足す。
俺「つ、椿これ実話。ノンフィクション」
椿「あwじゃあ信じるがw」
こいつー、、、絶対信じてないじゃないか!
続き待ってますよ
26:ろむ:2023/02/21(火) 23:08 >>25
ありがとうございます
ふぅ…。
一旦一息。
これは一体どういうことなのでしょうか。
ちょっとついに椿へのツッコミに疲れすぎてストレス限界なっちゃって、そんで幻覚見えちゃったりとか。
うんありえる。
「{親友}…お前さっきから本当頭おかしくなったか?」
ん…?
あれ……椿じゃん。
俺「何がだよ」
椿「何かずっとぼーっとしてるしおっかし〜って思って」
ぼーっとしてる?
俺、ぼーっとしてたっけ。
「…‼︎」
ノイズが聞こえた。
「お前ほんと大丈夫?!真面目に病院行こうか!??」とかいう椿の声が聞こえる気がする。
『こころちゃん、ごめんね』
『もういじめたりしない』
『わたしも、そんなことしてごめんなさい』
『ぼくがまちがってた』
すすり泣く声、小さな声。
ぶっきらぼうな声、心のこもった声。
謝罪が聞こえる。
……小さな子の、初めての謝罪みたいな……
俺はまだ、「あの子」に謝ったことがない。
全部読みました!♡
将来が楽しみです^^
>>29
ありがとうございます^^
面白い!頭と上の数字めっちゃ気になる!続き待ってます!
32:ろむ:2023/03/04(土) 12:11 >>31
ありごとうございます!嬉しいです!
あ、>>30自分です。
https://i.imgur.com/rMo65Fc.png 俺(優)
https://i.imgur.com/tgXavOs.png 椿
https://i.imgur.com/qCNGuqf.png あの子(心)
視界がパァッと明るくなる。
目の前にはいつもの教室がある。
そして、近くの人の頭上の数字もある。
一体…これは何の数字?なんなんだ。なんなんだろう。
何がどうなって…?
いつから見えた?
今日の、朝。?
朝だ。
時計を見る。
もうすぐ2時間目だ。
椿の頭の上には、88と表示されている。
「ねぇ、椿、88ってどんな数字?」と椿に聞く。
しかし、「8が2個並んだ数字」としか返ってこない。そんなことは知ってる。舐めてんのか。
「あーっ、ねー{親友}〜」
親友の「あの子」が来た。
「あの子」に、「88ってどんな数字?」
んー…、とあの子が考え始める。
「何で?」
…え?
「だから、何でそんなこと聞くの?って」
うー…ん…。まぁ、信用出来るし教えてやろうか。
絶対に椿以外の誰にも言うなよ、と最初に言って話し始める。
__________
「__ってこと」
約10秒間の沈黙。
そして___
「え…ぇえぇぇええっッッ⁉︎⁇⁈」
う、うるさい、…
そうなると思ったよ!
焦って唇に人差し指を当てる。
「あの子」が小さな声で言った。
「え、、っ、えっと、それって怪奇現象みたい」
「あ、そういえばこいつは怪奇現象とか都市伝説とか好きだったな」と思い出す。
「ねーねー!!じゃあうちの頭の数字は?!」
「だから静かにしろって!えー…92」
「92!はぁ〜〜100になんないかなぁぁ〜」
のんきに「あの子」が言う。
そのワクワクしてるような声やめろ。
そして、椿と視線が合う。
椿もワクワクしてる顔…あーもう!
真面目な奴はいないのか!
そして椿が言った。
「じゃあまず、この数字は何を表してるかについて解いてみよう!わっふぉい〜っ!」
「わっふぉい〜〜!」
「わ、わっふぉい…」
3人で拳を上げる、2時間目の1分前。
2人が協力してくれることになった。
…協力してくれるっていっても。
椿と「親友」の2人、それに俺とで3人のチームになる。
まぁ、そんなに心配する必要もないかなぁ?(うるさくなるけど)
俺たちは今、学校の図書室にいる。
小学生である期間も、あと少しなので、ここにある読みたかった本を全部読んでしまおうと思ったから。
そして、俺と心が並んで座り、向かい側に椿という配置。
本を読んでいる最中なんだけど……。
さっきから、チラッチラッと視線を感じるんだよなぁ〜。
なんだろう?と思って顔を上げると、何故か椿と目が合う。
でも、またすぐ逸らされるし…。
「ねぇ、{親友}」
突然、隣に座っていた「親友」に話しかけられた。
「ん?」
「さっきから、椿がこっちを見ている気がするんだけど……」
どうやら、「親友」も同じことを感じていたらしい。
でも、どうして? まさか、本当に見られているのか? そう思って辺りをキョロキョロしていると、ふとあることに気がついた。……椿は俺たちを見ているわけじゃない。
いや、俺たちの頭か…笑
頭の上に表示される数字が、自分にも見えるのかと確認したかったのだろうか…。
残念ながら、俺にしか頭上の数字は見えない。
その数字が何を表しているかは分からないけど。でも、それを見たくて仕方がないみたい…。
「椿?」
名前を呼ぶと、すぐに返事をしてくれた。
「あのさ、色んな人の数字を教えてくれると、数字は何を表すのかの謎について、解決に一歩近づくと思うんだ」
珍しく真面目なこと言うじゃん、って言おうとしたけどそれを言ったら怒られるので言わなかった。
ん〜…じゃあまずその作戦から始めるか。
俺は図書室を出て色んな人とわざとすれ違う。
…みんな大体50くらい、かな。
うん。何故に椿たちはこんなにも高いのだろうか、
「…!」
あれ、頭上に数字が表示されてない人がいる…⁈
まさか、いやそんなはずは…
もう一度見る。いや…表示されていない!本当に!
気になって、その子の後をついていってしまった。
その子は、俺よりだいぶ身長が低い。
下級生か。下級生の男の子。
コロン
「あ」
鉛筆が転がる音。
俺は、それを拾ってあげた。
お礼を言って立ち去ろうとする男の子。
「…!」
その瞬間、男の子の頭の上に、数値が表示されるようになったのだ。
【8】
「どうしたの?」
男の子に聞かれる。
「いや、なんでもないよ」
そういって作り笑いを返した。
「{親友}!もうすぐ掃除始まっちゃうよーっ!」
時計をみる。
この学校では、昼休みのあとに掃除、とういうスケジュールがある。
「あ、あと2分で昼休み終わるじゃん。萎えた…あ、君も急いで!」
そういって、男の子と別れた。
別れる直前、男の子の数値が【8】から【10】に変わった。
「え……」
「どしたの?」
椿たちに心配される。
「いや、ちょっとぼーっとしちゃっただけ。ごめん」
教室に戻ってからも、ずっと考えていた。