天使兎蘭-Amatuka Uran-
美形で可愛くて超甘え上手。
好奇心旺盛な20歳。
そんな彼女は人気キャバ嬢。
羽鳥陸斗-Hatori Rikuto-
美形で格好良くて、少々俺様気質。
女落としが上手い20歳。
そんな彼は人気ホスト。
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小さい頃から幼馴染だった2人。
最愛の親に裏切られた2人は、人が信じられなくなった…………。
しかし…………。
18年前に隠された真実が2人を苦しませる事に…………。
1度巻き込まれると抜け出せない…………。
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「え〜?嘘ぉ…………そうだったんですか〜?」
夜の街、新宿の繁華街。
私はここで働く、入店1ヶ月目の新人キャバ嬢。
「兎蘭です、お隣失礼しますね」
私の名前は天使兎蘭(あまつかうらん)。
20歳。
私は今から男を落とす、夜の顔に化ける。
お金を貯める為に。
あの人を、守る為に。
-接客中-
「え〜?そうなんですかぁ?」
「うんそうそう、だから大変だけど兎蘭ちゃんに会ったら元気出たわ」
「あははっ、佐々木さんったら〜」
そんな甘い声で受け答えする私。
このお店はキャバクラ。
男達が若い女の子との癒しを求めて来る場所。
今私の目の前で鼻の下を伸ばし切っているこの男は…………。
佐々木渡-Sasaki Wataru-
私の大切な太い指名客。
「それにしても兎蘭ちゃんって本当に可愛い顔してるよね〜?」
「本当ですか〜?兎蘭嬉しい!」
「本当だよ」
「えー?じゃあ本当なら兎蘭にこれ頼めるよね?」
チャンスだと思った私は、テーブルの上に広がっていたメニューの中の高額シャンパンを指差した。
「え〜どうしようかなぁ…………」
「なんで迷うの?さっきのは嘘だったってこと?」
すかさず近寄って上目遣いでそう聞く。
大抵の男はこれで堕ちる。
「も〜しょうがないなぁ、兎蘭ちゃんにそう言われちゃったらね〜」
「本当!?佐々木さん優しい〜大好き!!」
ほーら、堕ちた。
私はそばに居た黒服にシャンパンを頼んだ。
ちなみに頼んだのは1本100万は超えるシャンパンボトル。
「ありがとう、佐々木さん!!」
「いやぁ、兎蘭ちゃん可愛いから許す」
「あははっ、何ですかそれ〜!!」