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1:K ozawa0218@excite.co.jp:2013/06/10(月) 15:55

         [小さな庭]

小さな庭に種を巻こう

幸せの種を巻こう

僕たちの花を咲かせよう

水を与えて下さい

太陽の日を与えて下さい

花が満ちるまで

そっと見守って下さい

季節が必ず花を咲かせるだろう

花が咲くまでには

二人の愛も実るだろう

風の言葉に耳を傾けて

生き生きと土の中で

芽吹いている



        [小さな自分]

大地に大の字に寝転がり

大地が小さな自分を包んでくれる

風が草花の香りを運んで来てくれる

空には浮き雲がポッカリと

現れては又 消えてしまう

それを見れば儚き我がこの人生

弱気になる心に与えられた

命を大切にしようと言い聞かせる

大地に根を張る大樹のように

自分の存在を知ろう

そして生きる実感を知ろう

愛する者を守る為に生きよう



        [色褪せた人生]

その古いアルバムには

色褪せた結婚写真がある

二人仲睦ましい結婚写真

微笑を浮かべ未来を見つめている

愛する二人の間には

見えない生命が見える

静かに時間が流れて

深い海の底から産まれた

二人の愛の結晶は

この世に姓を受けた

溢れる二人の喜びは

どれ程の喜びだったのだろう

どれ程の痛みが彼女を襲ったのだろう

年月は過ぎ二人は老いてしまう

二人の人生は色褪せて逝く

2:K ozawa0218@excite.co.jp:2013/06/10(月) 19:09

[馬鹿なのか]

サリンの作り方も知らない

原爆の作り方も知らない

原発の作り方も知らない

計算も出来ない

買い物は出来る

人間関係は下手

人間を愛する事は出来る

泪を流せる事も出来る

何故馬鹿なのか誰か教えて欲しい

誰か答えをくれないか

誰も答えてくれない

答えを知っているのは

自分自身なのさ

3:K ozawa0218@excite.co.jp:2013/06/10(月) 19:40

           [俺は障害者]

俺は障害者だ

国に守られている

俺は障害者だ

国に活かされている

俺は税金泥棒だ

身体が動かない

空を自由に飛ぶ

鳥の羽が持ちたい

俺は羽を持っている

詩という羽を

一文字一文字

自分を表現したい

この生命が果てるまで

4:K ozawa0218@excite.co.jp:2013/06/10(月) 20:35

          T[震災]

その日突然大地が揺れ

人々は恐怖に襲われた

あんなに穏やかな海が

街並みと人々を

深い海に流されてしまった

叫ぶ声救いを求める声が聞こえる

人々の消されて逝く

突然爆音が響き渡り

空に煙が立ち上り

この日本[くに]に

見えない魔物が現れた

魔物は風に流されて

この日本を覆い始める

生き残った人々の身体に

沁み込んで魔物が蝕んで逝く

あの街には桜が咲くのだろうか

5:K ozawa0218@excite.co.jp:2013/06/11(火) 11:21

       U [震災]

魂たちよ静かに海の底で眠れ

あの日の悪夢を忘れて眠れ

あの悪夢の日から二年が過ぎ

少しずつ微笑を取り戻して

生きる喜びを知り始めた人々

あの街にはまだ悪夢の爪跡が乗っている

猛毒を吐き続ける魔物は

空気中を漂っている

見えない雨が日本[くに]に降る

四角いコンクリートの中では

政治家たちは討論している

6:K ozawa0218@excite.co.jp:2013/06/11(火) 14:21

[タイムリミット]

迫るタイムリミット

又、大地が揺れる

人間が知らない

巨大なエネルギーが

地の底に潜んでいる

政治家たちは

魔物を動かそうとしている

巨大な地震が来れば

魔物は眼を覚ましてしまう

政治家たちは

それを知ってて

動かそうとしている

タイムリミットが迫る

この日本[くに]が消える

その日まで考えてほしい

7:K ozawa0218@excite.co.jp:2013/06/11(火) 21:51

[骨]

見てごらん

これが僕の

焼かれた骨だ

見てごらん

これが僕の

焼かれた骨だ

皮膚は高熱で焼かて

残された物は

灰色になった骨だけ

誰かが泣いている

聞き覚えの人の声

名前は浮かんで来ない

誰かが細くなった

骨を触っている

今までになかった感触だ

お骨は深い土の中へ

埋葬されてしまう

8:K ozawa0218@excite.co.jp:2013/06/12(水) 14:14

[赤い雨]

窓の向うは赤い雨が降っている

地平線の向うは

赤い湖があると信じて

友はそう言いながら

深い湖に沈んでしまった

友の亡骸は僕等の

掌の中で生きでいきている

今日も赤い雨が降る

あの日のように赤い雨が降る

カラスが不気味に鳴く夜

若者たちはバイクに乗り

地平線の向うにある

湖に向かい赤い雨を降らせる

今日も窓の向うは

真っ赤な染まる

9:プリティーリズム大好きっ子:2013/06/12(水) 19:26

「五七五を書きまくろう!」に来てくれた方ですよね。
詩、素晴らしいです。

10:K ozawa0218@excite.co.jp:2013/06/13(木) 07:04

       [赤い雨]

窓の向うは赤い雨が降っている

地平線の向うには

赤い湖があると信じて

友はそう言いながら

深い湖に沈んでしまった

友の亡骸は僕等の掌の中で生きている

今日も赤い雨が降る

あの日のように赤い雨が降る

カラスが不気味に鳴く夜

若者たちはバイクに乗り

地平線の向うある

湖に向かい赤い雨を降らせる

今日も窓の向うは

真っ赤な夕焼けが染まる

11:すろー hoge:2015/02/16(月) 23:21

俺には俺の人生があって
他人に決めつけられるのは嫌いだ
ああしろ、こうしろ
そうやって皆俺を支配したがった
どことなく聴こえてきた声は
いつも俺の悲痛の声だった
面倒だ、ウザイ、止めろ、失せろ
そうやって俺から離れるように

顔を歪まして隠すことなく
涙を流す支配人は
ゆっくりと煙の中へ姿を消していく
それでいい、これで良かったんだ
俺はいつも同じ台詞を
自分自身に言い聞かせた
もう二度と過ちを繰り返さないように
もう二度と相手を傷つかせないように

なのに、なのに
いつの間にか顔が歪んでいるのは
俺だった__

12:詠み人知らず:2015/02/16(月) 23:27

アゲ


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