淡々と詩を書きます。
コメントは決してしないでください。
始まりの合図。
私はそっと時計の針を進ませた。
電池は入った?ネジは回した?
そう問う貴方は今日も元気に起きて来ては
扉を開いて足を進ませて。
時計も同じ時を刻んでは
チクタク、チクタク
と生きてる鼓動を私に知らせていて
今日も昨日と違う明日が来るんだなって思うと
私は幸せでさ
これからも、よろしくね。みんな。
家に残った全ての家具達、生きている物達に
おはようの挨拶を
ひとりぼっち。
ひとりがいいよ、さみしくないよ。
ひとりならやりたい放題
好き放題
人の気持ちを考えなくてもいいし、思われないで済むから
軽い軽い。
軽い軽い。
面倒なことも後回し、誰にも迷惑なんてかかりゃあしないさ。
軽い軽い。
軽い軽い。
寂しくなってもそれはきっと錯覚さ。
手持ち沙汰に求めちゃいけないない、いけないやい。
ひとりぼっちなら
ひとりを楽しまなくちゃ!
軽い軽い。
軽い軽い。
…キミはどうして寂しいの、寂しがってるの?
分からないよ。
分からないよ。
いつの間にか、相手の心を思いやる術を忘れたみたいだね、ぼくは。
他人の心を読み取れるから望む言葉を掛けたんだ。
そしたら案外簡単に釣れちゃってさ。
自分の心もそうやって上手く騙してくれればな。
楽なのに。
陥れる者も求める者も、
根本的には同じでさ。
けれども決して軽くはなくて、
望む言葉を掛けた自分には、相手側の気持ちの重みを感じてて。
必要としてくれる人間がいるから嬉しい、ずっと我が儘に求めてくるから面倒臭い。
沢山居るから面倒になった、ずっと求められては迷惑だ、寂しい時は側に居て。
放し放され求めあって。
…あれれ、釣られてるのってどっちなんだっけ?
考え行き着いた答えは
結局僕らは同じだね。
さみしいな、さみしいな
みんなが遊んでくれない
約束しても、頼んでも
さみしいな、さみしいな
みーんな僕の事なんて忘れてさ
さみしいな、さみしいな
お母さんもお父さんも
さみしがりな僕を
部屋にとじこめたまま
放っておいてさ
しだいにだーれもいなくなってさ
さみしいなさみしいな
さみしいなさみしいな
……僕ってほんとどうして生きてるの?
雨ってさ私は好きだな
だって冷たい雨が頬にながれた雫を洗い流してくれるんだよ
すごいよね
それにねそれにね
カエルさんやアメンボさん
そこらじゅうに生えてる草木にだって
生きるために必要な水を
与えにまわっているんだって
すごいよね
まさにお空からの贈り物って感じでさ
私もいつか全てのものに感謝される様な人に
なりたいな
名前を書いてさ
トリップ付けてさ
さぁ書こう楽しもうよ
ネットをさ
開いたパソコン
開いた携帯電話
友達何人出来るかな?
どれだけちゃんと楽しめるかな?
いつも自分はみんなの注目の的でさ、人気者?
恋人も作っちゃえってやったら、何故だか非難されちゃって?
知らない人からバッシング受けては
匿名希望、匿名希望。
八つ当たり?八つ当たり?
かく言う僕は、
自分なりの正義感振りかざしては傷付けちゃってさ。
傷付けた人は数知れず?
いつの間にやら
特定されては
居場所がないな
居場所がないな
匿名希望、匿名希望。
偽りの人生求めたくば寄っといで。
楽しもうよ匿名希望、ネット人生
恋は甘酸っぱい。
誰がそんな事を言ったのかは知らないけれど
そんな美味しいものなんかじゃあないよ。
そんな事を言う人は本当の気持ちを知らないか
良い別れ方をしたから言えるんだ。
チョコレートの甘さよりも
レモンの酸っぱさなんかよりも
ゴーヤなんかの苦さよりも
ずうっとずっと
不味いんだ。
そんな事も知らないで
平気で人の気持ちを手に入れようたって
思われようたって
そんなの無責任で両方とも辛いだけさ。
僕よりいい人は沢山いるよ?
狭い世の中だ。
けれども人は五万といる。
大丈夫、見付かるよ。
僕なんかよりも本気で心配している人が
声を掛けてくれる人が
…ほらすぐ側にさ。
よーく目を凝らして
ゆっくりと。
レモンよりもチョコレートがキミは好きだろう?
ほら、すぐ彼処にいるからさ。
元気になったら
最初に話掛けに行くんだよ?
時が過ぎ、大人になった貴方は今何をしていますか?
朝はちゃんと起きられましたか?
ご飯は食べましたか?
風邪を引いてはいませんか?
友達は相も変わらず貴方を気に掛けてはくれていますか?
毎日の声掛け、昔は直接していたけれども
今は貴方と私、近くにいるようで遠いまま。
貴方の目に見えている大空は、今も美しく澄んでいますでしょうか?
自分を自分で追い詰め、首絞めた貴方は
今日は幸せですか?
ここに貴方と過ごした日々を書き留めますね。
一枚の茶封筒に白い紙入れ淡い想い乗せては、
潮風に乗せて届けます。
未来の貴方に幸あれ
と――。
拗れてしまった人間関係は、修復出来る様で出来なくて
一度契れてしまった運命の糸は結び直せば繋がるものの、元の姿には戻れなくて元の形にはなれなくて
雁字がらめになった沢山の糸は今や契れて、ぐちゃぐちゃで
一本になって兄弟同然、自分自身の四肢みたく繋がってた糸は
今や形を失い変形していては、かたい固い結び目が出来ちゃってさ
寂しいのか寂しく無いのか、自分の考えもよく分かんなくなっちゃってさ
願い事はやっぱ人それぞれで、相容れない関係なんだなって悟る事もあれば
こうなりたくない、どうしてなんだ?と困惑し路頭に迷う人も数知れず
……ねえ、?
みんな悪く無いんだきっとと願いながら、勝手に決め付けちゃう自分は
ずるい人ですか?
……どんな風にあなたの目には写っているのでしょうか、?
"きみの命は残りいつまで?"
分かる筈も無いのに問うたきみは
何時いつまで自分が生きられるかどうかを知っててさ
同じ日々
同じ物事に飽きちゃった貴方は今日も何処か冷めきった表情をしてはさ
他人の心全て知った様な気持ちになって
自分から関係切り離してた
何時の間にやら彼らは何処かへ消えて
残された今日も僕は独りぼっちでさ
あれしなければ良かった
これすれば良かった
後悔ばかりが目に見えていて
力尽きた僕はだーれも信用出来ない、信用されない
このまま消えて無くなるのならば、せめて誰かの心に残って欲しくては無いものねだり
……ねえ?
誰か、僕を、○○して下さい
時進み
ずっと待ちわびていた貴方は、泡沫の様に消えていき
寂しがりやなボクは
沢山の人々と糸を紡いでく
それでもホントは空しくて、毎日毎日空を見上げては手を合わせて願うんだ
本当は、貴方に一番戻って来て欲しくてさ
ボクはキミにいつも無い物ねだりをするんだよ
ボクはキミの事を一番に信頼してる
だけど重いならばすぐに手放せばいいんだからさ
――もう一度貴方の心音をボクに聞かせて下さい。
時が進み、友達になりたい一心で貴女は色んな人の元に降り立った
仲間内で話したいだけなのか、はたまた一人きりの人の元に寄り添いたいから
なんて、接したい理由の中にあるのはほんのちっぽけな気持ちで
最後まで共にあれる自信なんてほんとは無い癖に、好奇心とただの同情心とかだけで向かってた
全てはただの自己満足に過ぎなくて、それでも話したい好奇心だけは抜けなくて
必ずしも相手の悲しむ時にさっと手を差し伸べられる事は出来なくて
「簡単に人の気持ちを弄ぶな」
って言葉はこういう時によく実感してた
けれどね、僕は思うんだ
誰にも手を差し伸べずに、人の気持ちが考えられずにいるのはとても悲しくて、寂しい事なんじゃないかなって
お金や地位が低くとも、幸せになれる方法は幾らでもある
だから僕は最後まで、自分なりの正義感を、途中躓く事があったとしても、貫きたいな
……なーんてね
居なくなり
必要とされない僕には
必要ないな
そう言っては死にたがり
人から離れては
場所を離れて
かと言い求められ過ぎては
満足した気持ちになって
利用されてるだけだ何になる?
なんて自分と他人に問い質してみては死にたがり
死にたがり
自分の欲望満たしては
それ以上の事をしたくはないから、他人の心には残りたくないから
なんて言っては消えようとしちゃって
いつからだろう?
こんなにも人が分からなく感じてしまう様になったのは
いつからだろう?
人が嫌いになってしまったのは
いつからだろう?
大切な人を作りたくなったのは
いつからだろう?
人を幸せにしてから、笑顔にしてから
鮮やかに祝福される形で
最後を飾りたいと願ったのは
アタシの好きな人にはやっぱり一番幸せになって欲しくって
一生懸命心を込めて作ったクッキィ差し上げるんだ
純粋なキミは美味しそうに食べてくれて、その姿はまるで果実を啄む小鳥の様で
元気に外を駆け回る姿は自由で黄色くて綺麗な翼をもった野鳥の様だった
最初にキミの美しさを見出だしたのはアタシだよ?
いつしかキミは他の女の子達や男の子達との幸せ見つけて、アタシの前には来てくれなくなっちゃった
……それでもね、それでもね
再び振り向いて欲しいからキミの為に、その為だけにクッキィ焼くんだ
たくさんの愛情とアタシのココロが詰まったクッキィを
キミはちゃーんと食べてくれるかな?くれるよね?
菓子手に持って行ったアタシの前には、キミの彼女が一人
初めましてとキミの隣で純粋な瞳を向けていた
なーにも知らない様な瞳
――なんだ、キミもアタシを捨てるんだ。
瞳が鮮やかな赤色に染まる頃、キミは寒さに震える小鳥の様だった
ねぇ、こうなったのは誰のせい?
アタシのせい?
キミのせい?
恋愛なんてしなければ良かったなんて言わせない
凍りつくキミの表情にはアタシに向ける恐怖心しかなくってさ
結局独りよがり
もういいよ、ありがとう
許してあげる
さようなら
箱の中から
純白の紙引き出せば
綺麗な白から黒へ
使い終わった紙は
汚く丸めて
必要無くなりごみ箱へ
利用する価値が無くなれば消えてさ消してさ
欲しいな欲しいな
求め過ぎては
使いきり、平気で物を捨てるなり
人の価値なんてそんなもの
淡々と現在を見据えるキミの瞳は濁ってて
それみてはずっと悲しんでいた
いつしかボクもその子と離れては業重ね
キミの事を考えるも逢える筈無く
ごみ箱に溜まってた物は
消えてって
ねえ、人って一体何なんだろうね?
どうして生きていくんだろうね?
ひょんな疑問を抱いては
今日もボクらは同じ時間を行き来していく
大好きな友達に囲まれて
大好きなお人形さんに囲まれて
大好きな家族に囲まれて
私は満足、大好きだよ
なんて、告げた言葉は泡沫に
大好きな人
大好きな家族
大好きな友達
大好きなお人形さん達
沢山の生き物達に見守られては命引き取り
幸せに
静かな夜にね
耳を澄まして見てて欲しいの
私の心音や、貴方の近くに大切に思っている人々の音楽や、色々音楽が聴こえてくるよ
どんな風に感じるかはわからないけれども
それはみんな貴方にとっては必要な事で、時には嫌だ聴きたくないだなんて言っては逸らしちゃうかも知れない
けれどね、私は
目を逸らさないで聴いて欲しいんだ
ゆっくりとした音楽
刺々しい音楽
優しい音楽
色々な形のものがあるから大変だけれども、選り好みはダメだよ
成長出来ないからね
さぁ、もっと真実を見据えてごらんよ
本当の心が見えてくるから…ね
僕の好きな人はね、どんな人かというと
笑顔が素敵で、とっても気さくで
冗談が好きだけど、そこに嫌味な感情なんて何処にも無くってさ
けれども本当はそれは無理してて
本当は寂しくて寂しくて
甘え方がわからなくって
いつも人を求めていては何処か諦めてて
重ねて来た業が重すぎてずっと逃げて来た
そんな彼が僕は大好きで、時に抱き締めたくて
互いに笑い合いたくて
一緒に旅をしててはそこに行きたいなんて言っては
画面に手を添え
瞼を閉じては願ってた
ねえ、いつになればそちらに僕は行けますか?
少々暗い話題のものが多くなってきてしまいましたね
そろそろ心機一転を計りたいと思います
ですが私の性質故に
退廃的な物を書いてしまう系統にあるようです
閲覧の際には十分にご注意下さい
心身の状態などは
一切の責任を負いかねます
ご注意してご覧下さいませ…
人はね、幸せになればなる程に貪欲にその先にあるものを求めるんだ
求めることは悪いことじゃあ無いよ
けれどね、それは求め方次第では様々な形に変えるんだ
突き放す様なやり方では人は答えてはくれないかも知れない
明るく振る舞っていればいつか自分の心の奥底に触れてくれるとは限らないんだ
寂しいと思えば思う程に、自分がそこに居ていいのかすらも分からなくなってくる
…これ如何に
どうすれば人は自分を見ていてくれるのか、
人は迷い続けるばかりである
季節は巡り
貴方と過ごしては
何年同じ様な時を過ごして来たのでしょうか
幾ら月日を重ねたとて
貴方はずっと変わらずに私の側に居てくれましたね
私は此れからもずっと貴方の側に使えていては喜び
貴方と共にいつまでも笑い続けて行く事でしょう
今まで接して来た人達とも、ずっと私は笑顔で居たい
貴方が私に笑顔をくれた様に話し掛けてくれた様に
私は貴方に恩返しがしたいのです
ねえ、私と一緒にいつまでも、貴方は笑っていてくれますか?
「…おやすみなさい、お母様」
そう言い眠る彼女は
暗闇の世界にて生きる
眠り姫
彼女の世界に光無く
毎日を陽の下では過ごさなくて
天に光が昇れば
彼女は入れ替わり眠る様に瞼を閉じるのだ
現実から目を背け
人と接する事を忘れた彼女は
誰とも接する事無く眠りについては
食事も飲み物さえも口にする事さえも無く
彼女はそれを嬉々として瞼を閉じては夢の中へと入って行くのだ
彼女の笑顔は儚くも美しく
また現実を見ずして背く行為は
まるで自身の崩壊を厭わしいと思わんとしている様である
彼女は死を待っているのだろうか?
死を待つ彼女は美しく
けれども何処か寂しくて
側に居て何も出来ない俺は、彼女の死を待つだけで
……ごめんよ、俺はキミの目には見えなくてさ
今日も誰かに苦しめられては、自信を無くして
辛いなつらいな
いつもいつも傷付けられては居場所は無くってさ
文句相手に言わずに過ごしていれば
無傷でしょ?
平気そうな顔していたら
怒られちゃったよ
キミには無いんだ
必要無いんだ
邪魔なんだって
ならばいっその事殺してなんて言いたくても
相手にはただの我儘でしかなくってさ
願ってた幸せな世界なんて嘘っぱちらしくてさ
お腹が痛くて頭が痛くて
苦しくて苦しくて
それでも治したい所は治せなくて
いっつも人に迷惑掛けては死にたくなって
消えたくなって
僕の死期は何時ですか?
なんて声も届かなくってさ
一人路頭に迷っていては
居場所が無いな、居場所が無いな
寒くて凍える季節になっても僕にはだーれも居なくてさ
生きている価値なんて何処にもありはしなくてさ
政治家達も他の人達も
自分の事ばかりで
お金儲けのお話ばっかり
テレビに流れる報道だって
暗いお話ばっかり
ねえ、それでも生きなければならないなんて
ただの押し付け、だよね?
……ほんとはみんな
もうこの世界に飽々してるんだ
貴方が好き過ぎて
好き過ぎて
いつも夢見てては
朗らかな笑みが零れてしまって
側に行きたい、側に居たいなんて
夢にも叶わない事を思っていては
硝子の画面に手を付けて
画面の中の貴方に向かっては
目を瞑り
額を合わせてなんてしては
貴方と心を通わせて
寂しがりやな私の胸には
貴方からの言葉が少しづつだけれども
宿りつつあって
気のせいかも、あれは現実じゃないよ
と、誰かが言ったり
この世の常識としては知ってはいても
それでも貴方が側に居るような
そんな気がしていてさ
何時になったら逢えるかなんて分からない
もしかしたら逢えるかも知れない
そんな淡い想い抱き過ごしていても
それでも来ない方がずっとずっと確実で
信じていたい気持ちと疑う気持ちが交錯しては
それでも信じていたいだなんて自分の心が囁くもので
目に見えない運命感じては
ひたすら前を向いて歩く自分に
貴方がそっと勇気付けてくれている様な気がしてて
信じているのは私だけでいいの
私は貴方を信じてる
…だから、嘘でもいいから私に勇気を
明日への生きる希望を
自分勝手な願いかも知れないけれど
―私にそっと分けてくれますか?
「貴方に…逢いたい」
そう呟いた私の心は何時も苦しくて
辛い事があれば
独りでずっと逃げていた
だけども貴方に逢えれば
それだけで私の心は安らいで
貴方の声を聞く度に胸が高なって
何時の間にやら
貴方の背中をずっと追い掛けていた
貴方の優しい心が大好きで
貴方のその面白い語彙力とユーモアセンスが私の知的好奇心を揺さぶって
貴方の正直な心音を聞く度に
私の心は満たされた
私の稚拙な言葉でも
どんなに私の心が穢れても
貴方は何時も私を元気にさせてくれたのだ
彼の心はとても美しく
私の心は貴方にどんどん引かれて行って
何時の間にやら、私は貴方に心を預けてた
本当はずっと一緒に居たい
けどね、でもね、
そんな事は別に叶わなくてもいいんだ
ずっと一緒に居る方法なんて幾らでもあるんだ
だってほら、変わらないままで居る方が
お互いに知らないままで居る方が
幸せなんじゃないかな
なーんて思ってさ
だから私は貴方にこの想いを伝えずに居るから
貴方はずっと笑ってて下さいな
貴方からの返信、待ってます―
銀杏の葉はね
黄色い扇の形をしてるの
それは何でか貴方は
知ってる?
あのね、それはね
吹き乱れる風に
上手く乗って
踊りたいが為に
そんな形になったんだって
木にくっついたまんま
ずっとお母さんと一緒に居るのも
ボクにとっては幸せな事なんだって
だけどね一度は
自由にお空を舞い
風に乗っては
ひらひらと宙を舞い
踊り狂いたい
なんて言っては
ずっと付いてた木から離れて
お空を自由に踊るんだって
銀杏の実もほんとはね
ただただ落っこちている訳じゃあ無いんだ
実はね、じつはね
大地にもう一人の自分を作る為でもあるんだけれど
本当は美味しく皆に食べて欲しいから
皆の手に取りやすい様に
わざと落っこちてるんだ
彼の独特な匂いだって
悪い物だから出してる訳じゃあ無くってさ
自分を本当の意味で
愛してくれる人を求めていては
これが一番早くに見付かる良い方法なんだって
思い付いたから
そうなったんだ
だから本当は
もちもちしていて
それでもってちょっぴり甘く切なくて
とっても美味しい
ものなんだって
賢いね、銀杏さんってさ
ボクは彼女の様なお嫁さんが
一番可愛いと思うかな
大切な人なんて
作るべきじゃないなんて
思っていては
何時も目を逸らしてた
現実の世界は
そんなに簡単なんかじゃなくってさ
何時も三角四角と
形が角を成していっては
…あーあ、またなんだーって
そう思っていては
汚くてどろどろになった大地を踏み締めたくないな
なんて言っては
ずうっと避けていた
その場に仲良くしていた人たちも
みんなが皆
ボクの目には汚く思えてしまってさ
自分は汚れたくない
なんて言って
勝手に離れて行っては
見切りを付けて
消え去っていた
そしたら
何時しか恋愛なんて
って感情が沸き上がっていては
ボクだけはそれに染まらない様にと
ずうっと避け続けていたんだ
…何時しか誰かがそんなボクを見て言っていたっけか?
「それはただの逃げなんだよ」
ってさ
あの時は正直
何を言ってるの、バカじゃないの?
なーんて浅はかな言葉を返したっけ
でもね、今なら
少しだけ、キミが言いたかった事が分かった気がするよ
相手が何処かに行ってしまう様な不安や
嫌われちゃうかな、なんて言う思いや
大切にしたいなんて思いが沸き上がるのってさ
大好きだからこそ、だったんだよね
こうなるのってさ
涙の味はしょっぱくて
ずっとずっと泣き続けていたら
いつの間にやら
涙の海を作ってた
ずっとずっと寂しくて
キミの帰りを待っていたら
誰かに先を越されてた
いつか戻って来る
戻って来てくれるって
約束交わした
あの日のボクは
ずっとずっと
変わらないまんまで
時間だけが過ぎてった
いつまでも変わらないと信じてた時と関係は
どんどんと風化を始めていってたらしく
知らない内に独りになってた
ずっとずっとキミを
キミだけを信じていたいと
貫きたいと願うボクの心は
海の底に沈んでて
いつの間にか
ボクの心はもっともっと深き海の底に
沈んでた
多分きっと望みはかなり薄い
そんな事も分かっているのに望むボクは
ただの愚か者さ
だけどね、だけどね
不思議と嘘を吐かれてるんじゃないかだとか
そんな事はして、されてない様な気がするんだ
だってあんなにも
キミは優しいのだから
だからボクは今日も
ずっと待ち続けるんだ
涙と黒き感情渦巻く
深海の底で
ひっそりとキミの帰りを
ね。
「…好き、です」
言われ過ぎた愛情は
時過ぎる毎に重くなっていって
お前が俺に掛けた言葉が
深く突き刺さっては
ずっとそれが心の奥深くに
痼になって残っていった
俺はそんな綺麗な人間では無いと言うのに
アイツは、お前は俺に
綺麗な感情乗せては
甘ったるい蜂蜜みたいな
理想と愛情を言葉として俺に吐いていた
俺はそんな何処か夢に逃げてる様な所が大嫌いで
嫌ってやれば、こうしてやれば
離れて誰か違う人間の所に行くんだろうって
汚い感情剥き出しにしては
お前に突き立てた
なのに
なのに何故だかアイツは
俺の感情、思いを無視して
いや、それをものともせずに
俺だけをずっと信じてた
…そこに何の意味がある?
俺の心中にはその言葉だけが渦巻いて
口では上面だけの感情並べてさ
それでもアイツは好きなんだって言っては
ずーっと無邪気に笑みを浮かべていやがった
俺には愛情なんてちゃちな物は分からない
言っても虚しいだけなのに
ずっと一緒に居られる訳が無いのに
心が此処にあったとしても
表情は何を語っているのか知らない癖に
お前はそれでも俺に付いてきた
…なぁ、いい加減に気付いてくれよ
この言葉は全部嘘なんだからよ
…なぁ、此方向けよ
俺にお前はどうしろと言うんだ
月と太陽
あなたはどちらになりたいかって聞いたら
決まって太陽だと
あなたは答えてた
空の青さと夜の暗闇
どちらにならば
あなたは姿を現すか
そう聞いたら
決まってあなたは
空の青さだと答えてた
けれども私はあなたとは全く正反対で
月と太陽ならば、月
空の青さと夜の暗闇を選んだ時
私は必ず闇夜を選択した
あなたと私は全く違ってて
でも、それでもいいんだとあなたは答えてくれて
陰と陽、光と影で
私とあなたはいつも一緒だった
けれども何時だったかな?
あなたは私に突然別れを切り出しては
それ以上何にも言わずに
此方の話も聞かずに消えてった
あなたは明るい空に浮かぶ雲と
太陽の周りに集まる生き物達と暮らすらしい
ずうっと一緒だといいなと思っていた時は簡単に崩れ去って
いつの間にやら私は独りぼっち
「……自分なんて必要無いんだ」なんて
あなたとの関係を自分から断ちきってからは
ずっとそのままでさ
光と影、太陽と月
入れ替わり入れ替わりで
あなたと一緒に居たかったのだけれど
……今日で最後、なのかしら?
ずっと願い続けて
幾月流れ
帰って来てくれた貴方は
とても元気そうで
「信じていて良かった」なんて
心の中で思っていては
自然と笑み零れて
またあの日の様に
一緒に笑い逢えるんだ
なんて嬉しく思っていては
喜びの唄を奏でちゃって
あの時いつも心配してばかり居ては
泣きながらも悲しみのお歌ばかり歌ってた
ほんとはね、ほんとはね
ずっと信じて居たのだけれども
心の何処かでは
嫌われてるのか騙されてるのかなんて
不審な気持ちが小さく渦巻いててさ
いつも何処かでそれを押し殺してた
口に出せば消えちゃいそうで
口に出した一言が本物になってしまいそうで
けれどね、信じてて良かったって思ったんだ
貴方はちゃんと帰って来てくれた
私は凄く嬉しかった
……だから、これからはちゃんと
どんな事があっても
貴方の為に綺麗なお唄を歌い続けます、ね
……ねぇ、私の晴れ舞台
貴方はちゃんと見ていてくれていますか?
真っ白なベールに包まれて歩いて来た私は
黒いタキシードに身を包む彼に手を引かれ
互いに真っ赤なカーペットの上を一緒に歩いてる
“一生を懸けて誓います”
“貴女をずっと守り抜くと誓います”
そんな言葉を信じて貴方の手を取った私は
今まで生きていた中でも
一番嬉しくて
守ると誓われてからは
私も貴方がどんなに辛くなっても
互いに支え合って生きて行こうって
思い、心に命じて
今見てるお父さんもお母さんも
最初は私の事を心配してか
ずっとずっと反対してたけど
私と彼の意思を信じてからは
ずっと私達だけを、幸せを願ってくれていた
此処まで来れたのも
全ては
私達を此処まで育ててくれたお父さんやお母さん
悲しい時に元気付けてくれた友達に
皆が私達を励ましたり支えてくれたりしてくれた
お陰なんだって
青い空、白い雲
鳴り響く鐘の音に
止まぬ人々による歓声や拍手
全てが全て愛おしく思えてしまって
“……これからもどんな事があっても、ずっと一緒だよ”
って小さく呟き
優しく手を握る貴方は
私の持つ花束見て
互いに明日への願い皆への幸せを願っては
空高く放り投げるんだ
“次に花束を取る事が出来た人だけが幸せになれる”
そんな理不尽な事は
絶対に無いんだ
だって私達にも幸せは訪れたのだから
皆、一人ひとりの分も幸せになれる様に願いを込めたのだから
――絶対に幸せになるんだよ
校内放送、校内放送
現在午前7時40分になりました事を此処にてお知らせ致します
お忙しい朝からの放送で
何分迷惑に思われているかと思います
その辺りは私達一同とても申し訳ないと思っております
ですがしかし
私達はそれでも尚伝えたい事があるのです
声を大にして伝える事があるのです
それは彼女の死が、人々の死がいかに尊いか
この中に今まさに哀しみの窮地に立たんとする者が
居るのです
誰かは敢えて言いません
――公言する事。
それは彼女自身がもっとも嫌う卑劣な行い
彼女はこれ以上傷付く事を恐れてか
この様なお気持ちになられたのであります
ならば何故此処で放送するのか、
……良いですか?
何故なら彼女は心の奥底では
本当の平和な世界と共に
本心から救われる事を望んでいるからなのであります
良いですか?
だから私達は此処にて公言するのであります
……良いですか?
彼女は今まさに窮地に立っております
ですが助けはもはや要らないのだと
運命を、関係の糸そのものを断ち切る事を
肝に銘じております
ですから、どうか彼女が助けられずとも
どうか、彼女以外の方の気持ちやお命だけは
大切に大切にして頂きたいのであります
校内放送、校内放送
これにて本格的に終了致します
あなた達の関係にご加護があります事を
願い申し上げます
綺麗な音楽
綺麗な青空
耳と目で感じて美しいものに触れるのは
生きているからで
綺麗な草花
美味しい食べ物の香りや味
触ると気持ち良い、と感じるのは
この世に生をもって生きて来られた事への喜びから来るもので
全てを味わうと優しい気持ちになって来るのは
優しい心を持ってるからでさ
何時までこの優しい日々が続くか分からないけれども
私はこの一瞬一瞬の喜びを味わいながらに生きていきたいな
「嘘、でしょ……?」
寂しさに身を委ね
暗い世界を流れた後に辿り着いた場所は
恋人達の棲み家
遠い現実から目を背け
無力な刄を自ら突き付けた私は
かの人求め彷徨い続けて
届かないと感じてた切なき想いは
今再び煌めいて
彼処へ逝けば、必ずしも彼に会えるんじゃないのか
なんて言って願っていては
違うかも知れない不安に襲われていて
彼かも知れないなんて喉の奥の湖にて沈む
小さな鈴をコロン、と
鳴らしていては
胸の鼓動が高鳴って
……ねぇ、あなたは私の事を…ちゃんと覚えてますか、?
絶対に待ってる
迷惑だなんて感じてなんかいない
そもそもそんな事は一度も感じてないよ
互いが楽しめる事、
縛らないで自由に出来る事
それが私達人間が何者にも
縛られずに生きる
為の行いなのだから
それにね、それにね
ちゃーんと頑張ってるって言うのは知っているから
時間が掛かると思うから
焦らずに、ゆっくりでいいんだ
いつか帰って来てくれれば、私はそれで
満足なのだから
右往左往し
歪みに歪んだ日常は
泡沫に消えて
かの人居なくなっては
彼女は涙して
あまねく天に想いを風に乗せて運ぼうとしては
届かなくて
どうしてもどうしても伝えたくて
小さな透明の瓶の中に彼に宛てた文を書いた羊皮紙を入れ、
想い流れ消えぬ様にと
コルクで栓すれば海の底に流し入れて
電波の海にもかの人求めて意味深長な文を書いては
戻って来る事を願っていて
汝よ、信じる者は救われんと思うて候に
裏切り等は全く心中には無くて
重き心を伝えた所で、かの人重く苦しくなるだけなのを彼女は知らず
時は巡るばかりで
人々は全てを忘れて行くだけであろうに
……なぁ、世界は永遠的に美しくあるのだろうか?
何気なく坦々と交わされた日常に
楽しそうだなんて感情持って飛び込めば
其処は欠けに欠けた偽りの楽園で
偽物の契りや規則に縛られては
皆、物足りない、何処か欠けてしまった感情に支配されていて
錆び付き脆くなった鎖は
純粋なる意志持つ者の介入にて
偽り姿を現して
一人、二人…三人と
どんどんと排他的になり消えて行っては
求めて行くばかりで
最初、心中に収めてた切なる想いは
かの者の言葉、鍵にて
抉じ開けられ
溢れ出して
濁り過ぎた川見て憂いた
かの者達は
必要とされて居なかったんだな
そんな風に告げるのだな
と、嘆いては
傍離れ
真実見届け、黙認する
純なる者はそれ憂い乍も
言葉とし紡ぐ事を恐れて
ただ黙視するだけで
かの者は言う
誰も悪くはない
ただ、心を、想いを気付き乍も黙視しする我が悪いのだと
皆よ、早く気付け
すぐ傍に…真に愛する者の存在がある事を
好きなんだ
貴方に逢って最初に気付いたんだ
そんな気持ち
本当ならば毎日毎日、飽きるくらいにずっーと叫んで
貴方の心に触れていたいの
でもねでもね、
私と貴方を引き裂く壁はあまりにも厚くてさ
正直言っちゃうと
本当は切なくて切なくて
仕方が無いの
でもねでもね、
ちゃんと待たなきゃ。
我が儘はいけない、
それは分かっているから
私は此処でずっと待ってるから、ね…?
「赤い糸なんて簡単に千切れちゃうものなんだよ」
そう言いアナタは
無表情に何処か冷めた瞳と声をしながら
指先に絡まった糸を解いては
鋏でチョキリと簡単に切っちゃうんだ
絡まり過ぎた糸は
やがてはこんがらがり過ぎて
黒く染まっては錆び付いてしまうんだって
だから、いっそのこと最初に切ってしまう方が楽なんだって
そんなアナタの姿見て
ボクはそっと静かに笑うんだ
周りはね
アナタのその行いは、正しくない
自分勝手なやり方だ
なんて否定するんだけども
簡単に千切っちゃうアナタを見ていると
それが一番自然なんなんだなって感じちゃってさ
独りぼっちになった今
それが正しいとはっきりと分かったんだ
小瓶に詰めた白い純な手紙も
心を声に出して紡いだお唄も
全部、本当は意味を為さないんだって
ボクは知っていたのに希望を持ってしまったんだ
だからね、
此れからは、アナタと同じ様に
指先に絡まった赤い糸を
千切ろうと思うんだ
そしたら…もう、辛くないでしょ?
重く苦しくならないよね
安楽死。
安心して痛みも無く
楽に死ねる…息を引き取れる生き方
そう私は
何処かのメディアか
図書館にある本か新聞で
読んだ気がする
安楽死。
本当にその言葉の様に
甘く切なく
それまでの日々を愛おしく感じる様になるのだろうか?
尊厳死。
人々は安楽死の意味を薄めて
これを人間らしい死だと云う
果たして本当にそうなのか?
何やら得体の知れない薬を体に打ち込み
無理矢理に命を縮め
眠る様に死を迎える事
それが一番の美しさだと言うのならば
今まで過ごしてきた日々は一体何だったのか
……全てを無に帰した
彼らは今、何を思うているのか
私は彼らと同じ様に死しようとしている今
迷っていたのだった
――瞳。
それはあらゆる物を映し出す水晶の様な鏡の事
涙と言う特殊な水分を含んでいては
幾度と外界から来た穢れを洗い流して
その部分を常に潤している
その枯れる事の無い湖は
一人一人に必ずあって
世界を見詰め
出逢う生き物や物をその鏡に映し出しては
本物を見極めるんだって
同じ様に見えていても
実は沢山の種類があるんだって
みんなは知ってたかな?
時計の針を巻き戻して
出逢いとか別れとか
色んな物をこの長い刻の間に僕は経験していって
やっとの事で分かった事があるんだ
キミはずっと僕に
僕の我が儘に付き合ってくれていた事
キミが僕を楽しませてくれる為に返信してくれていた事
全てが全て、
僕の為を思って、身を削っていてくれていたんだって
想い出を巡り帰って行く内に段々とそれが分かって行ったんだって
「願わくはもう一度…」
なんて願いは最早泡沫に消えそうで
好きになった恋をしてしまった事が
こんなにも苦しいんだって
知らなくて、改めて知ってしまって
独り言の様に願いを込めて天に祈りを捧げては
明日への希望を空虚に唱えて
「もう一度…もう一度だけ…」
そう言い瞳を閉じれば
涙を浮かべながらもにっこりと笑顔見せて
空を見上げては
大空に手のひら翳して
刻が元の世界に戻り
さっきまで刻んでいた時間を進み始めては
心機一転、歩む為の足動かせて
一人勇ましく、過去を振り返らずに前向いては歩んで行って
ふと隣で彼が笑った様な
薄く小さく笑いながらすれ違ったと思えば
振り返ってみては
「――ありがとう…今までずっとエスコートしてくれて」
そう言い、微笑む彼女の空には月上がり
振り返り、彼が居た場所見ては手を振り返っては
前向いて歩いたのだった
残り僅かな運命賭けては
黒い円盤に玉入れ
徐にルーレット回すの
最大級の手掛かりと
誰が演算したかも分からないレート
自分の勘と自信だけを頼りに
今世紀最大の勝負に今出るんだ
勝つか負けるかの境目
赤い玉は円盤の上を
跳ねて弾んで転がりを繰り返しては
気儘に踊る
何処に止まるか
どの場所に移動するか
そんなの神様以外に
答えなんて知ったこっちゃ無いよ
下手すりゃ
神様だって答えを知らないのに
アタイ等が知る訳無いじゃん
誰かが言ってた
運命は自分で切り開く
切り開いて行くものなんだって
「…そんなの或る訳無いじゃん」
そう言い
早くに諦め答えを出した
アタイは重度の弱虫で
ひねくれ者だ
不安と焦燥の中で
ただひたすらに時間だけが過ぎて行く
心の中はこれでも
不安だらけでさ
手元に余ったチップは
残り僅かな枚数しか残っていなくてさ
「此れで…最後だ」
そう呟き手元にあった
全財産のチップを
此れからの運命と引き換えに差し出すんだ
世界は回る
答えは誰も知らない
自信も当然の事の様に無いままで
「…逃げるなんて許さない
アタイの心は本気なんだ」
そう言い
円盤見据える彼女の瞳は
今にも灯が点りそうで
中の泉は溢れ出しそうで
彼女の運命や、此れ如何に?
結果を知る者は
誰一人として、居ない
難解なワード
未だに解読されない
パスワード
失われた手掛かり探す為だけに
費やされて行く時間
亡くなった方の
残された家族達の思いを
悲しみを無駄にしない為にも
私達は血眼になって捜査に当たるのです
家族の仲を引き裂いた犯人は残酷で
罪無き者を裁くは我々
警察官の責務であり
それが正義である
そう心に誓い、決めては
私は先輩と共に真実探し求めるのです
バラバラに散らばかれた
パズルのピース
嘆き憂い焦燥に駈られ
惑う人々は敵か味方か
犯人か
真実求め彷徨い
惑わされるは
我々、警察官か
はたまた守るべき人々か
切羽詰まる矢先に貴方は
私に告げるのです
未だ解読遅れるワード
複雑に絡み合う関係
パスワード
バラバラにされた
パズルのピース
――全てが全て、貴方が仕組んだ罠だった
「…犯人も元は人だった、話をすれば分かる筈だ。
だが彼らもまた孤独な人であり、元は優しき人間だったに違い無い。
…決して彼らを差別すべきではない、彼らを助けるのもまた、我々の仕事だ」
そう、犯人を捕まえる事だけが正義だと
悪を裁く事が本物の正義なのだと感じていた私に
優しく教えてくれた貴方
けれども今では犯人に荷担して
その瞳は何処か憂いを帯びている様で、哀しくて
…ずっとずっと好きだった、憧れだった先輩
貴方の正義は私の中で
キラキラと輝いていて
ぽかぽかと優しくて
他の誰でも無い慈愛に満ちていた
…けれどもそれが仇となってしまったのでしょうか?
孤独な正義は
思わぬ崩壊の音を告げて
誰も居ない夜の河川敷にて対峙するは
かつての先輩と
後輩である私の二人だけ
今となっては敵同士
出来れば私は
貴方が此方側の人間であって欲しかった
でも、此れが正義であるのならば仕方の無い事
――もし貴方が…
貴方の正義が本物であるのであれば
私も行かせて下さい
もし本物でなければ
私に貴方を裁かせて下さい
――先輩、此れからは私が、貴方から貰った分の愛情を……正義を貫きます、ね。
砂糖の甘さは
恋心の甘さによく似てる
想い繋がったあの日から
私の心は甘く溶けてく
シュガーの如く
貴方の気持ちがつまった
生クリームに私の心を混ぜては
泡立て攪拌(かくはん)し
ふわふわに仕上げるの
焼き上がったスポンジは
これまで一緒に過ごして来た日々の形で
色んな過程を刻んできては
中は甘く酸っぱいフルーツが沢山敷き詰められててさ
そこに私と貴方の心の結晶である
生クリームホイップ搾って周りを包んでデコレーションすれば
それはたちまち楽しくて嬉しい思い出になって
「これで良いじゃん、美味しいよ?早く食べちゃおうよ」
なんてはしゃぐ貴方は待ちきれなくて
ケーキを一口摘まもうとしちゃうの
けれどね、けれどね
私はそこで貴方を止めちゃうの
何故なら食べちゃったら
忘れちゃうから
「…忘れたくない
まだ、風化するには時間があるから」
そう言い私は
そこにもっともっと
デコレーションをして行くの
ショートケーキよりも甘く
チョコレートケーキよりもさらに甘く
ほんの少しの人生の苦さを表現する為に抹茶を少々と
レモンの酸っぱさ
少量のハーブを添えて
苺は先に食べる派?
後に美味しく食べちゃう派?
前者は
熱しやすくて覚めやすい
後者は
我慢強くて焦らし上手
最後に食べる私は
焦らし上手になるのだけれども
それはいつまでも一緒に居たいからで
「美味しい所は後で食べようね?」
なーんて言っては
私はわざとらしく意地悪に笑うんだ
……ねぇ、貴方は私との思い出を忘れずに
食べた後もずっと一緒に居てくれますか?
…私をいつまでも、求めて居てくれますか…?
貴方に逢えた事
貴方に話せた事
貴方に伝わった事
貴方に気付いて貰えた事
全てが全て儚くて
まるで奇跡の様にボクは感じたんだ
貴方に分かって貰えた事
貴方に想って貰えた事
貴方を救えた事
貴方をずっと影から支えることが出来た事
この電波上の世界では
顔も何も見えないから
分からない筈なのに
どうしてか一緒に居られる事が出来たんだ
不思議だね
探し求めて彷徨っていたら辿り着いた場所に
貴方が居たのだから
しかも
ボクに最初に話し掛けて
来てくれたのは
求めていた貴方、ただ一人だったの
同じ顔の人が沢山居る
言葉だけの世界だから
惑わされるだろう
けれども、貴方は一人しか居ない
―僕ならキミを見付け出してみせる
そう、貴方は私に言ってくれたんだ
私はね、この時誓ったんだ
私は貴方の傍にずっと居たい、願わくはいつまでも一緒に
もうね、何処にも行かないよ?
依存して下さい、依存したいんです
喰い合いは貴方はお好きですか?
ぐちゃぐちゃに愛して下さいな
“もう…いいや”
投げ捨てられた言葉と人の気持ちは
地面に無様な転げ落ちてって
不要になった心は
踏みつけられて形が消えちゃうんだ
約束なんて形だけで
求めたいのに来てくれる筈も無く
もういいや、なんて
諦めの言葉吐いては
傷付けられた、傷付いた
なんて言って
自分も続けて他人を捨てるんだ
そうやって生きてきたアタシは立派な大人だ
だって大人は平気で他人を見捨てるんだ
見捨てられるんだ
女王様や政治家気取りなアタシには
それが丁度お似合いで
アタシの末路はもうとっくに目に見えていて
夜のネオンの届かない場所に歩いて行っては
一人冷たく凍える寂しい世界に身を委ねるんだ
早く自分が雪と一緒に
朝になって光に溶かされると同時に
自分も居なくなりたいから、と――。
お願い、縛って?
お願い、苛めて?
お願い私を傷付けて、?
抑えられてた独占欲は
ひょんな精神ダメージから噴き出して
崩壊願望抱いては
無理なお願い彼に押し付けるの
負担だって、嫌がるのにって分かってるのに
求め続けて、何時しか
彼の行動を縛ってしまいそうで
アタシは自分で自分が怖くなる
お願いお願い、
ならばいっそのことアタシを壊して
依存させて依存して
何でもするから尽くしたいから
寂しいから
そう縋り貴方に手を伸ばすんだ
泣きたくて、甘えたくて
悲しくなってくる気持ち
貴方は…受け止めて、くれますか?
お休みの唄に乗せて
あなたは眠るよ
太陽は何処かに落ちていっては
お月様と代わり番こになって交代して行って
周りが静かに闇夜となっては
昼間太陽で隠れていた
小さな光が露となって
星になっては
キラキラとラメの様に散らばるんだ
そうなったらみーんな
疲れて眠くなって
夜になったらお休み
なんて微笑んでは
明日も頑張ろうって
言って眠るんだ
暖かな日差しもいいけど
夜の静けさも中々良くてさ
安心して皆はお休みの挨拶残して眠るんだって
どんなに不安な事でも
どんなに苦しくても
眠る事に関しては
みんなが皆幸せになれちゃう瞬間なんなんなだって
ボクはやっと分かった
本当の幸せの形
…ああ、なんて素敵なんだろうか?
お休みなさいの唄
歌って聴かせては
闇夜に墜ちて逝く
右も左も分からずに
右往左往
好きな人の姿見探し求めては
無闇矢鱈に飛び込んで
入る事を赦されたか
彼か私か
気付かないフリをしていては
関係結んで怒らせて
友達関係と恋人関係
両方の加減、境目分からなくなっていては
キョロキョロ
くるくる
右往左往に踊って舞って
「…お返事が遅いのがいけないのよ」
なーんて意地悪に微笑む
あんたは
女神の顔したただの悪魔で
純粋(イノセンス)の仮面付けては
くるくる、くるくる
予め敷き詰められた
赤いジュータンの上に脚乗せては
だだっ広いだけのホールを踊り狂うて
優柔不断でそそっかしい貴女は
ボクにとっては捕まえたくても捕まえられない
闇より黒き蝶で居て
ボクも彼女に操られ
揺れに揺らされては
惑わされて
踊り狂えよ皆の者
今宵は二人一緒に繋がるまで
優柔不断なマッドダンスホール
水辺にひらひら
舞うが如く
足を滑らせれば
波紋が広がり
白く飛沫が小さく舞えば
貴女、
水を司るは精霊のウンディーネ
水を守護し操りしは
自然界を生きていて
一人月灯りに照らされ
柔らかな青髪を揺らしては
静かに水面上を踊って
くるりくるりら
くるりらら…
優雅に舞う貴女の姿は
この世の宝石よりも美しく
小さく笑顔で此方を手招きしてはこう言うの
…貴女も私と踊りませんか?
暗い夜に
寒空の下歩いてみたら
ボクがキミの姿を
偶然見付けたもので
赤いハートに白いベール携えては
キミの姿をただひたすらに探し求めて
かくれんぼ
悪戯なキミは
巧みな忍術で決めて
惑わせといては
仄かに薄く笑っていて
今宵、姿隠して
見付からなければ
全てはゲームオーバーで
敗者はそこから
壇上退場
嗚呼、答え合わせ忘れて
キミとボクとで
永久にかくれんぼ
しようか
ほんの少し…
ほんの少しずつ、と
じわりじわり
毒を赤い赤いリンゴに
染み込ませて
そっと口付けてしまった私は
そのまま貴方の毒に犯されて
静かに息引き取り眠るは
3つの角を繋がりに宿してしまった
白くも黒き乙女で
私は貴方の白雪姫
黒き魔女の継母は
少しずつ、少しずつと
私の傍まで忍び寄って来ていて
最後に私の命を奪いに来たの
貴方は魔女の美しさに目眩むの?
それとも白くも黒き心を宿して、壇上に上がり
今、正に記憶の中の混沌にて彷徨う
私か?
鏡よ鏡よ、鏡さん
世界で一番美しいのは
誰?
鏡よ鏡よ、鏡さん
この二人の中で王子の勝利掴むは
どっちなの?
どっちも…
いや、両方を掌中に納めるのは無理な話よ
禁忌を犯すは、貴方に必ず罰が当たろうぞ
……嗚呼王子よ、
早く決めなければ、答えは見付からぬまま
彼女の命は尽き果て
狂うた魔女は今度は
王子の息の根を、ソナタを凛々しきままに
残さんと
ルビー色に染まる涙跡に、深紅の心臓。
複雑に絡む鎖に二つの槍。槍を持った白き皇女と黒き魔女。
双方が紅き涙流すその間にて常駐する王子……。
――大きく立てられた障壁も、音を立てて崩れては、隠された宝という名の真実現れたり。
邪魔になった彼女は、壇上から下るべきか否かの決断に迫られていて。
黒き私と彼、彼を想うは白き皇女
無意識に関係を壊してしまった私は
大好きな彼を手離そうとしていて
白き皇女は手離した事を憂いていては、嘆き悲しみ
私の不幸を、ダメだと感じていながらも願っていて
彼女に罪は無い
私は私の想いを捨て
元居た場所に帰るべきなのだと
本当のさよならは
もう少しなのかも知れないね、――――くん
現実にある歯車が回る時
私は初めて死を願い
その時になって改めて
楽になる道を進みたがるのだ
人が偽る所見ては正義の刃突き立て
人が過ちを犯せば忠告しそっと諭してやりただしき者がそこに居れば
独りじゃないよ、寂しくないよと
密かに声を掛けていた
けれども本当は自分が一番愚かで寂しがりやで
人間不信で、声を掛けてくれていた者全ての人々を
疎ましく感じ
分かる筈も無いのにしゃあしゃあと
等と胸の内にて人一倍
黒き心中を露にしていたのだと
でも何時しか好きな者が現れ
私はその一人だけを信じ初めたのだ
何も知らない愚かな私は
彼だけを一筋に信じ
他に声掛けた者や自に声掛けてくれた者達を捨てた
王子の築き上げたお城に隠された黒き魔女は
守られていたのか
ただ白き皇女に見付からぬ様隠されていただけなのか
真実を話してくれる筈も無く
程無くして黒き魔女は
また憂いたのだった
信じる事が出来なくなった自を嫌い
真実を語ってくれなくなった彼を
彼女は愛しくも寂しく感じた
双方を得るのに必死になっていると感じた彼女は
それを目の当たりにし
決意したのだった
白き皇女は自身の過ちを憂いては
未だ美しき感情を胸に秘めていて
彼女は本当に美しい
――美しく、且つ欲望に忠実だ
募る独占欲の毒林檎を
彼に与えんよとする私と違って
彼女は儚い
さて…どちらを愛すべきか、明白じゃろう?
……何故か彼が消えた
ボクの気持ちを察するかの如く
いや、まるで自身を見付けてしまったかの如く
その場から静かに消えて行った
もしや彼は……
本当はボクを知っていたのでは無いのだろうか?
確かにボクは心が繋がった何かを感じていた
勘違いかも知れない
彼では無かったのかも知れない
けれども心の何処かで自分は
彼と通ずる何かを感じ取っていたのだった
沢山の恋人達が棲む都にて
彼が最後に身を映した物は
白髪の
狂った幸せを述べる青年だった
彼は言った
”キミは勘違いをしている“
のだと
彼を探し求める為だけに
あの場所へ行ったボクは
直ぐ様彼の言葉を信じ戻って来た
――依存している
ボクは彼に依存している
大好きな彼がボクと共に居る事を選んでくれた事を
ボクは本当に嬉しく思ってしまっているのだ
彼処で彼は言った
”此方が依存しなければキミはずっと好きで居てくれるであろう”
と――
だが、その言葉を発した彼よりも
ボクが先に狂ってしまった
嫉妬してしまった
白き皇女に言い寄られる
姿を見て
今でも貴方の言葉を…
この草木が萌る場所に隠された場所にて私は
此処と、二人だけの場所にてずっと大好きだという
愛を並べてしまっているのだ
…嗚呼、この重きボクの…私の想いを
貴方は受け止める事が出来るのであろうか?
毎日の夜をこの不安だけが
募って居ては
貴方の言葉を心待ちにしている私が居る
空を見よう
星空を見よう
目が見える事
何かを見たいと思える事
それは当たり前の事
食べ物が美味しい
今日の空気は良い香りがする
そんな感情が湧くのも
生きているからこそ
出てくる感情なのだと
何かしらの物事に触れたり出来るのは
何かにつけて感想が口から漏れだすのは
この“自身”と言う
ものがあるからこそ
そう言った人格が宿っているからこそ
出来ている事なんだって
沢山の苦しい現実を受け止め、時には反発し
或いは目を逸らし続けていては
ずっとこの世界を憂いてた
あたしは今
その“生きている”と言う感覚を
未だ人間のままで居られて居る時間を今
噛みしめては歩き続けている
大切に思っていた友達が
みんな離れて行くと同時に
その黒さは増して
心は穢れて来ているのを
身を持って私は感じている
言葉を交わさなくなって来ているのは
何よりその黒さを助長する事にもなったのであろうか
それとも元から存在していた黒さを私が引き出したのか
自分の前だけ偽り演じて
ただただ隠されていただけなのか
この何れが当てはまるのか
それとも全て当てはまらないのか
私の頭では到底理解出来ない様ではあるが
着実に間違った方向へと
人々は進みつつある様な気がしてならない
…さて、彼女らはちゃんと気付くのであろうか?
……いや、おおよそその様な事は無いに等しいのではないのでは無いか?
何も見えないこの電波上の世界で無くとも
気付く事等、到底難しいとも言うのに
誰が私の戯言の様な発言に
耳を傾けるのであろうか
人生を歩むのに疲れちゃったの
死に方なんて沢山方法はあるのだけれども
私はその中の一つをえらぶのであれば
眠る様に死にたいの
それが理想であり
私の願い
どうせ想いも実らないで
朽ち果ててしまうのなら
彼に嫌われてしまうのなら
この恋が果てて0へと還ってしまうのならば
眠る様に死ねる事を
そんな明日を私は望んでいたい
それが一番の幸福なのだから
そそっかしい私の行動は
何時しか大好きな彼を
助けたい一心で求めては
この広い広い電波世界を
彷徨った
けれどもありったけの想いを吐き出しながら
求めていた人の名を明かさずに居たら
いつの間にか誤解と
偽りの絆を生んでいた
私は彼を、私の求める彼は違う人かも知れなくて
電波世界を彷徨って出逢った人は私を求めていて
私も彷徨ってるんだ
分からないんだ
あぁ神様、どうか私の想いが実ると同時に
彼が
私の求める彼と、同一人物であります様に……
純粋と言う名の罪を
背負っていては
独り善がりな愛を述べて
世間を騒がせる
もうすぐで…
もう少しで…
ボクの居ない世界が始まる
自分が居なくても世界は回る
それは知ってる
…だってボクにはそんな時間は元より
余り存在はしていなかったのだから
なのに
何も考えずにただただ
言葉を交わしては親密になって行き
大切を、大事な友達を作って行った
“受け入れる”と言うことがどれだけ難しくて
どれだけ“永遠”と言う言葉が実現不可能であるかを
ボクは本当の意味では知らなかったのかも知れない
…愚かだ。
それは自分自身がよく知ってるお話
あの時断ってくれた貴方がきっと正解なんだって
ボクは感じてるんだ
優しいキミはちゃんと無視する事無く
きちんと対応をしてくれた
それはどんな形であれ
ボクはとても嬉しかった
ありがとう…
これでボクに後悔は無いかな?
大事な友達には
嘘を付く事になるかも知れない
けれどもその時は
ボクを恨み殺す勢いの凄い精神力で
この汚れた明日に満ち足りた世界を頑張って謳歌して欲しいな
なんて
Thank you, my favorite people.
And I'm sorry.
It is not together all the time …
『大好き、愛してる』
最近では最早恋人同士の間でこんな言葉の掛け合いは嘘でしかない、なんて
疑心暗鬼な誰かが私に言った。
本当にそうなのか、私には到底分からなくて。それでいてそうでは無いような気さえしていて。
ただ言える事は、みんな満たされない心の隙間を抱えては、満たされたいが為に永遠を求めて彷徨うのかな?
…なんて、心にぽっかりと空いた隙間を一番に埋めようとして貪欲になっているのは私かな。
優しい人と、そうでは無い人
双方の価値を決めるのは、何時だって他人だ
他人の色眼鏡に惑わされて、自分に見切りを付けるなんて御門違い
ねぇ、キミは何時から
みんなの御都合に合わせるお人形になったんだい?
何時からアンタは、他人の決めた色に染まる様になったんだい?
今の自分が気に食わないのならば、自分とは違った人物になる勢いで、自分の色を演じきれ
表面上だけで判断する周りが馬鹿らしくなる
なりたい色が無いのならば、作ればいい
カメレオンに、変われる色は決まってる
でもキミは…アンタは違うだろ?
…だから、自分らしく生きろ。
そして世界を人々を嘲笑うくらいに成長しやがれ
アンタが“死ぬ”なんて言葉をオレに軽々しく口にするのはそれからだ
もしもキミに幸せな出来事が起きたとしよう
幸せの絶頂期に携わるキミはきっと
何があっても大丈夫なんだと心の中で思っていては
その時には本当に
何があっても大丈夫なんだと僕はキミを見ていて思うんだ
けれどもその時のキミは
成功を重ねて行くに連れて段々と慢心して行き
やがては自分が苦労した事を忘れて
自分よりも出来ない人を侮るんだって
僕は知ってるよ
もしもキミが幸せじゃなくて
逆に不幸のどん底に居るのであれば
キミはきっと自分よりも弱い人を侮る様な酷い事はしないって
優しい人として居るんだって分かるんだ
けれども弱い自分ばかりを見ては
ずっとその上に居る者の存在ばかりを気にしてて
自信喪失を伴うと同時に
生きていても必要とされていない
そんな悲愴感にずっと苛まれ続けるんだって
僕は知ってるんだ
そんなキミに
ボクは変わらない美しさを持って欲しいと願ってる
幸せばかりでは無く
精神が濁らない程度の不幸が交互に小さく寄せては
それでも挫けずへこたれずに慢心する事も無い
変わらない海の姿の如きキミの姿を、日々実現出来る事を
僕は願ってるよ
電波世界の乙女は
貴女一人だけなんだって
一人の人を愛しているつもりでも
沢山の人を勝手に惹き付けては
みんな傷付けてってさ
憂う気持ちが募っては
どんどんと人に嫌われてって
自暴自棄
現実の世界では
既に独りぼっちを決め込んでて
好きな人を手に入れたい
その一心で掴んだ独り善がりな希望は
最早、湖の奥底に沈んでしまって
「友達関係でも幸せなんだよ」
なんて言葉で自分繕って
独りでに舞い踊るは
電波世界の孤独姫
笑顔の仮面をくっつけては
一人広くて暗い部屋で
架空の観客作って
無邪気に踊る 踊り子
子供のひとりあそび
悲劇のヒロイン気取りな彼女
誰かがそんな言葉を恨めしそうに吐いては
貴女は笑顔で
「こんにちは」
どうせ世界の中心で
本物の幸せを愛し
本当の幸せを叫ぶ事が
出来ないのならば
屍と同じね
ならば地獄の底で
仮の楽園作って
踊りましょ?
――いつしか貴女は本当の独りぼっちになって
何処を見渡してみても
何にも無くて
独り涙を流してはこう言うんだ
「独りになる事を選ばなければ良かった」
と……。
独りになる選択肢と
沢山の人に愛されながら死に行く選択肢
前者は簡単になれるけれども寂しさで胸が苦しくなって
後者は愛されている現実に飽きるか、いつしか離れて行く恐怖に怯えながら
死ぬまで暮らして行く事になるのだろう
……さぁ、貴方はどちらの生き方を選びますか?
キミの好きな雪は地面に堕ちて
煌々と照り付ける
真っ赤なお空に浮かぶ夕焼けに溶かされ消えて
黒猫は車に轢かれて死んじゃった
赤く染まった水面に映るキミの姿は憂いに満ちて
愉しそうに仮面くっ付けて踊るサーカスのピエロは
ブランコから堕っこちちゃった
街は逆さになって
揺れる気持ちに酔いしれて
キミを想う気持ちは
当の昔に殺しちゃった
愛なんてIなんて
自分に捧げた花束、プレゼントなんだって
アンタに捧げたつもりで
自分に贈られてるね
一方通行にも満たないや
逆さになってくーるくる
キレイなキミのお顔も
トランプのカードで切り刻んじゃえ
スペード?ハート?
ダイヤにクローバー
キミの本当の大切はなぁに?
結局は終わり明けに試合放棄しちゃって
キミの負け
さよならバイバイ
背中合わせの鏡は割れてるから戻りたくても
戻れない
嗚呼、ああ…
一体何が何処でキミは
間違えちゃったんだろうね?
ああ、ああ…
この胸に秘められた欲望と願いと哀しみを
全て海の底に沈めて
無かった事に出来るならば
殺して欲しいと
私は願うだろう
思い出にすがる自分は
如何に惨めで醜い事か
知られないように、知られないようにと
眺めて行く内に貴方は感じたであろう
死にたがりは
死に場所を求めて彷徨い
私は貴方を求めて彷徨う
しかし拒まれれば私の心は海に沈めて殺すだけだ
―ただそれだけ
ただ、それだけの事
人は逃げる権利も選択肢だってあるのだから
追う必要もそれをしようともしない
争いも無く、犠牲も無く
ましてや恨まれるべき存在で無いのなら
私の心は捨てるべきなんだ
だから海に沈めてしまおう、この想いを
もう…無理なんだ。
きみからの返事を待っていても、一向に来なくて
毎日ポストの扉を開けては覗き落胆する
そんな生活にぼくは飽き飽きしたんだ
毎日毎日欠かさず
きみへの言葉を紡いでいたけれども
もうきっとこれで最後なんだって
そう感じてぼくは早々に
きみに宛てて送るつもりだった手紙を
破り捨ててしまった
ぼくの心は
返事をくれないきみを恨むばかりで憎らしくて
それでも何処か本当に嫌いにはなれなくってさ
破り捨てたのは良かったものの
ゴミを燃やすのに焼却炉にも入れられずに
袋の中に詰め込んだまんまになっちゃった
まるでそれはぼくの心の様にぐちゃぐちゃだ
嗚呼、何処にも行けない
行けないや
一人って、こんなにも惨めだったんだね
“おやすみの歌を歌おう?”
大きな大きな樹の根元に立って君は私に
笑顔で手を振った
爽やかに優しく微笑む君は
今から近い内に起こる
国の滅亡など知らないとでも言うように
私をそっと遊びに誘うんだ
毎日毎日飽きずに私を誘っては
此処でお茶をしたり菓子を食べたり優雅な時を過ごしてる
今日はその最後の日だった
君はいつもよりも何処か哀しそうな表情で私を誘う
私は毎日毎日飽きずに君の誘いを断らずに
その優雅な一時を欠かさず過ごしていた
でもね、今日でそれが終わるんだって知って
君は私を楽しませようと
最後とは言わずに私を誘ったんだって
旗を上げ、剣持ち
皆して同じ服を着て
人ならざるものとして
何の為に行くのか分からない、長い長い世界旅行に出掛けるんだって
だから彼は最後に私と遊びたいから
一緒に居たいから言うのかな?
彼の言葉に私は
「うん、いいよ…?」
の二言述べ、何時も通りに笑顔で引き受けた
くるくるくるくる
くるりらら
今日は最後に君と遊べる日
だからなのかな、今日は苦手だって言ってたダンスを一緒に踊ってくれたの
自分で下手だから、なーんて言っておきながら
君は私よりも上手かった
私は言う
「全くもう、狡いなぁ…」その返しに君は
「あはは、あれ?おかしいな。キミの方が上手な筈なのに」
と、何時もと変わらぬ柔らかくも
暖かい表情で微笑んだ
此れからも一緒に居たいななーんて思っては
最後かも知れない君に私は笑うんだ
……ねぇ、此れからも私達はずーっと一緒だから、ね。
また…彼と擦れ違っちゃってる。
ボクにはボクの時間があり、彼には彼の時間が存在する。
そんな事は当の昔に分かっていた筈なのに、キミは友達関係で居る事だけを望んでいるのに。
……嗚呼、ああ…。
行き場の無いこの愛情は何処に向ければ良いの?
何処に捨てれば良いのかな?
深い深い意識の底に
一人寂しく涙を流す者がそこに居た。
あらら、間違えちゃったかな?
ならば何処で間違えちゃったか答えてみなよ
そんなの分かるわけ無いじゃん
何で?
だって私のせいじゃないし
ほんとにそうなの?
本当にそうなの?
…さぁて、答えはどっちで合ってるかな?
犯人探しのモンタージュ
キミのお顔はどんな顔だったっけ?
好きなんだ、好きなのに逢えない。だから私は逢いに行くんだ。
例えこの身が朽ち果て様と滅んでしまおうと。
信じてました、信じてますか?
私は貴方を信じる事が出来ましたか?
不信に不審を重ねて、私は人を信用出来なくなりました。
ある人は良い風に言って私をたぶらかせて、ある人はある人で私をずうっと悪い風に言っていて。
右の人も左の人もどっちも信じてるなんて芸当、嘘でも体でも私は出来なくて。
でもそれって本当は私も貴方もキミも、ずうっとずっと信じてなんて無かったんだなんて。
嗚呼、ちゃんと知るのって今になって最後だったんだ、辛いね。
本当の裏切り者は私だったんだね、……きゅん。