ポエムなのかなんなのか、わからないものをいろいろ書いていきます。
<書き込み自由/ポエム関連限定>
<変な書き込みについては無視>
<シリアス・ホラー・恋愛・ミステリーなどご自由に>
<感想や推測など積極的に交わそう>
「ずっと離さない」
君のその言葉、嘘だってすぐわかった。
ねぇ、ずっと離さないって不可能なんだよ。
君はそれを知らなかった?
残念だったね、僕は知ってた。
「愛してるよ」
僕の放つ言葉も、これで最期。
どうか目を閉じて。どうか耳を傾けて。
「だから最期くらい、美しくいてくれ」
ーー君は昨日、交通事故にあった。
君に好きって、僕は何度言ったかな。
君に好きって、僕は何度言えたかな。
最終便。君は僕を置いて、遠くに消えた。
後悔なんて存在しなかった。
君の姿をじっと見つめて。
何か思っていた?
ううん、何も思っていなかった。
君の部屋で見つけた日記。
書き綴られた僕への言葉。
全部、全部、全部。
僕のせいで泣いて、痛んで、苦しんでいた。
僕は君に、何を与えた?
僕は君に、何を与えられた?
好きって言葉すら、言ってなかったね。
大好きな君に届きますように。
「好きだよ、大好きだ」
「幸せ、って何だと思う?」
僕の問いかけに、君は誤魔化すように笑った。
「僕は、君と居れること」
僕の言葉に、君は恥ずかしそうに顔を染めた。
夕日に照らされた君の顔を、僕はいつまでも覚えている。
図書館の窓際、コーヒー牛乳の瓶を片手に本を読んでる君、
焼けた少し茶色い髪と、日焼けしてない肌がなんだか不自然で。
違和感と既視感に目眩がする。
目があった時、
i saw you smiling at me.was is real or just my fantasy.
そんな古い歌の歌詞が浮かんだ。
誰も君がいるなんて気にしてない。
それぐらい影が薄いんだ。
日の光に透けてるみたいな。
ああ君は、きっと図書館の亡霊。
もしくは僕の孤独が作り上げた幻覚。
それともいったい微笑む君は誰なんだ。