私はいつでも片恋だった。
「好き」 この二文字が言えなくて。
一緒にいると、楽しくて。嬉しくて。ドキドキして。
好きなのに、大好きなのに。
想いをぶつけるのが、とても恐くて。
たった二文字。伝えたらなにかが壊れそうで。
このままで、このままの関係で。
…いいのかなぁ。
見てるだけで幸せ。隣にいるだけで、笑ってるだけで幸せだから。
私はこのままで、いいの。
……いいの。
君が好きだった。
きっと私が一番好きだった。
親友が君のことを好きになった。戸惑った。
「もちろん応援するよ!」
心にもないことを、言ってしまう。私は弱い。
君の隣が。
いつしか私じゃなくなってた。
「好き」「君が好き」…
ああ、言わなくて良かった。
君と君の好きな人(親友)が笑ってる。
楽しそうだなぁ。
良かったね、うん、良かったよ。
それでいい、私はそれでいいの。
いいんだよ。
片恋も楽しいから辛いものに変わるんだね。
苦しい。胸が苦しい。モヤモヤ。
目からなにか出てくる。
後悔してない。…はずなのに。
やっぱ好きなの。
やっぱり好きなの。
…君が好きなの。