実験的な詩を作っていきましょう!
2:白痴:2017/03/18(土) 21:06 (もっとも、実験的でない詩など、かつてあっただろうか?)
カサブランカ
人はもつれた糸
愛のまなざしが見ると
もつれた糸の
もつれたままに
ほどけてる
ふぃりぴいら
アフリカ南部の村にいる
ウィンゴ・ウィンゴさんからいただいた
フラミンゴの形の笛
(ふぃりぴいら、ふぃりぴいら)
吹くと池のフラミンゴ
酔ったように踊りだす
一体どうしたことなのかもわからずに
(ふぃりぴいら、ふぃりぴいら)
その時一本の稲妻のような矢が
フラミンゴの一羽の目に突き刺さり
しげみからはウィンゴ・ウィンゴ
(ふぃりぴいら、ふぃりぴいら)
フラミンゴたちは泣くことも逃げることもなく
死骸の横でなお踊り続けていた
ふぃりぴいら、ふぃりぴいら
胸の中のパン
さてさて皆さん、
何をそんなに
胸の中のパンを
ふくらませておられるのですか?
あんまり膨らんで
苦しそうではありませんか
はりさけそうでは
ありませんか
放っておきなさい!
そうすればパンはしかるべき大きさに
なりますから
放っておきなさい!
胸の中のパンなど誰も
食べられませんのですから
非翼の翼、これをください
おうい、鳥よ、
その翼を、
くださいな
……わたしの翼はよい翼
空を飛んではいますけど
わたしが本当に飛びたいのは
ファンタジーの空、なななななななのです
おうい、天使よ、
その翼を、くださいな
……わたしの翼はよい翼
あげましょう、あげましょう
夢の中飛ぶ白い翼
巨大ナメクジ事件
猫やら犬やらが道路をよこぎることは
よくあることだが
1897年にアフガニスタンのとある道路で
超巨大なナメクジが
ゆっくり ゆっくり
道路を横断して
長い渋滞を作ったという事件は
なかなかあるものであるまい
そしてその超巨大なナメクジが
どこから来て
どこへ消えたのか
誰も知らないというのは妙だ
コンクリート・ミュージック
まちなかで地面に耳を当ててててコンクリート・ミュージックかな
た͜͜͏̘̣͔͙͎͎̘̜̫̗͍͚͓͜͜͏̘̣͔͙͎͎す͜͜͏̘̣͔͙͎͎ơ̟̤̖̗͖͇̍͋̀͆̓́͞͡け̜ͪ̅̍̅͂͊て
9:詠み人知らず:2017/03/20(月) 00:25
小さな探偵さん
バロック建築の
町にイオ探偵事務所がある
かけこんだ僕
到底探偵とは思えないような
金髪の美少女を発見する僕
彼女はひとめで見透かした
事件も犯人も僕の心の闇も
わかっているならだきしめて欲しかった
だけどイオは動物ではない
以来ワトソン役の僕にとって
一番のなぞは事件事件ではなく
イオ、君だよ
ある事件のあとに
ナラオ、君は以前、わたしは動物ではないと
言ったね
それはちがうんだよ
動物なのは、わたしのほうだ
わたしはオオカミのように事件をつかまえる
だけで
人間に必要な愛情が
ない
ナラオ、わたしは欠陥があるんだよ
だから動物の眠りを眠らせてくれ
放置プレイ
ああ、おいしい紅茶。
夕方には、花。
(好きだ!アリス!好きだ!)
うう、なんだか吐き気がしてきたわ。
なんだか頭痛がしてきたわ。
(ああ、可愛すぎる!アリス!アリスううう!)
きゃあ!紅茶がこぼれてしまったわ
服を脱ぎましょう
(美しさに耐えられない!アリスう!)