これは
明らかに
言語
君が
ついていてくれるから
帰れない
いつまでも遠足です
一緒に帰りましょう
新しいお布団
たまに起きよう
割れる窓を割れ
割れない窓だけ残るまで
僕らはずっと待っている
君とほうれん草の和え物を作る日々を
ここで NullPointerException がスローされる
芥川龍之介は幸福だ
少なくとももうすでに死んでいる
ベトベトの鉄棒は何によって?
運勢によって
"みなこ"って漢字で
打ったら
愛してるって
表示された
めんどくさいから省略してたけど
目の近く。超近く
ほぼ目に近いところを打った
おーー
いぇーーぇえいぉおー
じぇーえすびーはぴねーす
とらとら
えぬわい
すみっこぐらしだ
柑奈の絵に草しか生えなくなった。
おーおー。
何の絵?
ナスの絵
あれは笑えるよね
あそこにいるとあくびが入って来そうになるから
月光が冷たいのであそこにいない
あくびが入って来そうってのは少し気持ちいいから
あと少し真空を吐き出すのはやめとこう
だってさ、あくびが入って来そうだから
「千夜一夜+1」
深夜の学校に肝試しに行くと、
グラウンドに幽霊が出た。 慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
俺たちは逃げようとしたが、
見えないバリアーみたいなのがはられていて、
グラウンドから脱出することができない。 慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
そしてついに幽霊達にかこまれてしまった。 慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
幽霊の一人が言った。 慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
「サッカーで勝負だ。慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において」
ちょうど俺たちは11人いる。 慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
ホイッスル代わりに、木々が不気味にざわついた。 慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において、慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
負けたらどうなるのかとか、
不安に思いながら、
俺はボールを蹴った。 慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
……圧勝。幽霊には足がないから、勝負にならないのだ。 慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
それでも幽霊達は負けず嫌いで、
何試合も続いた。 慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
やがて幽霊達は朝の光に溶けた。 慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
それから俺たちは図書館で、あの幽霊について調査を始めた。 慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
そして、サッカーで負けたことが悔しくて、
成仏できなかった霊達が、
サッカーチームを組むケースもあるということを知った。 慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
俺たちは、
今夜また学校に集まることにして、解散した。 慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
今度は肝試しのためではない。 慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
あまのじゃくで優柔不断なオウンゴールをするために。慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
僕がいるだけでこんなに世界が醜くなることぐらいわかってるよ!
14:悩殺ボディ:2018/01/21(日) 19:17 「お湯の川」
もう一人だ
お湯の川で友達が流される
橋の上から友達を目で追ってみた
川を見た
湯気で化粧がされてるみたい
のぼせそうだけど
行くしかない
私は
ゆっくり
橋から飛んだ
「イカれたお茶会」
悪い世界です
拷問用牛乳の口どけ
アリス
生け花にケチャップを
「これがいいんだ」
「これが……ですか?」
「触ってごらん」
「うーん……深いわあ」
これはゴミですか?
いいえ、それは世界です
君が消えたので
僕も消えた
そうだ
私はただりんごが見たかったんじゃない
誰かと一緒に同じものを見て
楽しい時を過ごしたかったんだ
いかんいかんぞ
暗いところで下を向いてると
「うりゃあっ!」
死にたくなるぞ
上を向かないと
星を見に来たんだ
「口の中で」
爪を噛む
所詮誰の心にも残らない
その程度の存在だったんだから
順番に噛む
生きていていいんだと思う君は
作り笑いしか出来ない人形になってしまった
床に落ちた素直に可愛く花のように笑う君は
もう居ない
かじりたくなる
そのまま私という存在はこのままなくなってしまうんじゃないかな
口の中に貯まる汚れた私と一緒に居たから
かじり過ぎのように感じられる
けれども順番に噛む
川を見た
私はまだ爪を噛む
瓶の中へ
だけど
私という存在が曖昧なまま
私はまたいい子を演じてる
溜まった血はいつの間にか誰かの中で一番じゃなくなって
そしてそのまま私の存在があやふやになって
薄れて
ゆっくり血が滲む
枯れた薔薇のように
淋しげに
それでも私は存在してる
誰に残らなくても私は此処に存在してる
口の中から
ソクラテスからプラトンを通じて受け継がれた
「ごめーん。またノート貸してっ」
「首位主義」の流れが確実にあります
「……そういえば、ちゃんとした人間と過ごすのも久しぶりだな」
4詩39分を
教えて
川は流れていないかのように静かであった
そこに手を浸せば
自分が起こした波の方が大きい
「柿」
音
なき
影の
中へ
柿は
落つ
「ホルマリン」
値切って買ったこの金魚
水槽の中
泳がせた
それって二年ほど前のことじゃなかったっけ
おもちゃと一緒この金魚
水槽の底
沈んでた
それって二年ほど前のことじゃなかったっけ
「本当の恋なんて歌の中だけよ」
また書くことが不可能になる
君は美しい
豆腐を握り潰すように
君は美しい
恋のメロディがメドレー
やつれた薄汚い心を
そんなによくしてもらっていいのかい?
今日の雲は
人生で一番白い
ケチな僕でも
正当な取引がしたくなる
恋のメロディがメドレー
やつれた薄汚い心を
そんなによくしてもらっていいのかい???
今日の僕は
人生で一番僕らしい
ケチな僕でも
正当な取引がしたくなる
生物学の本を超えて
踊り回った僕たちだけが
恋だけが本当にあった!
(本当にあった怖い話は
溶けて水たまりのようになっていた)
生物学の本を超えて
踊り回った僕たちだけが
恋だけが本当にあった!
今では僕も水たまり!!!
「愛の夢」
ひねくれ者の僕たちは
素敵なことに背を向けた
今こそ全てを取り戻そう
素敵な(それじゃ足りない!)超素敵な夢を見よう!
あの娘が愛してるのは僕で
あの娘が触れたものは全部僕の宝物さ
白い鳥が仲間だと思ってやってくる
本は燃やそう
君が本当のことを教えてくれるから
花で埋め尽くされた部屋で
夜は同じ夢を見よう
祭りの日には出かけよう
出てみれば
町中僕らのような人ばかり!
しっこ飲む
床なめる
土食べる
窓開けて寝る
「天気がいいですね」
「ああ、天気がいいですね」
「……」
「あ、天気といえば、明日の天気はなんでしたっけ」
「わからないです。でも、明日は晴れて欲しいな」
「私も晴れて欲しいです」
君を私にして
私を君にしよう
(してをしようにして
しようをしてにしよう)
雨が充満している廃墟に閉じ込められてみた
35:詠み人知らず:2018/01/26(金) 18:00 「赤い靴吐いてた女」の子
異人さんに
連れられて
イッちゃった