詩投稿スレッドです。
詩を不定期に投稿していきます。
よろしくお願いします。
「昼、無音、職場にて」
あの借金執事は疾風の如く
金髪の令嬢を迎えに行った
それを見守る完熟メイドと
関西出身らしき少女たち
中には和風な人もいる
彼女の彼氏はビデオ屋の店長だ
優秀なメイドを連れて
店と共に成長を続けていく少年だ
借金執事の向かう先は
大変優秀で歴史深い学校だ
才色兼備な生徒会長
トニカクカワイイ生徒会メンバー
で、私
今朝から酒の連続
まともな授業が出来ず
校長から指摘されては
どこまでも叩かれる日々
それでも、
皆が面白いから
毎日を好きになれるよ
だから明日も生きていきたい
だから、これから本気出すね?
てことでお母様、
私に1000円貸して下さい。
いいよねぇ?
「職場の皆にはナイショだよ?」
こう見えて私には
二次元ジゴロの彼氏がいるんです
彼はまあまあ優秀だけど
ゲームの話題ばかりしてくるから
実は彼に飽きちゃったんだ
職場の皆にはナイショだよ?
世界史の授業中
まともに授業が出来ず
毎日後悔の繰り返し
PDCAサイクルなんか
誰よりも興味ないです
職場の皆にはナイショだよ?
来週転校生が来ます
彼女は魔法少女
ワルプルギスの夜を越えて
現代に辿り着いた少女
…ごめん、全然興味ないわ
職場の皆にはナイショだよ?
給料欲しいなぁ…
酒を死ぬほど飲みたいなぁ…
公務員って大変だなぁ…
でも何とかこの職を続けたいなぁ…
あぁ…
職場の皆にはナイショだよ♪
「そうよ!いつまでもナイショなのよ!」
「泣いてしまいそう」
あの日あの場所で遊んでいた奴らは
就職活動の最中
誰も耳を傾けてなんかくれない
この前初めて飲んだお酒は
甘くて苦くて訳が分からなくて
ただ誰かにこの事を伝えたかった
休みなんて
結局どこかで終わってしまうんだね
当たり前の事を
何気なく吐き出したこの部屋に
もう誰もいない
泣いてしまいそう
泣いてしまいそう
これから迫り来る壁に
耐えきれずに泣いてしまいそう
泣いてしまいそう
泣いてしまいそう
父も母もいない所で
僕はただ何かに苦しめられるだけ
朝日が昇ってきた
憂鬱だ
ああ 泣いてしまいそう
もう誰もいない…
「せらせら」
せらせら せらせらと
静かに流れ行く風は
人々の喜怒哀楽を知らないまま
何の感情も無く
ただどこまでも吹き続けていく
世界で起こる紛争のことも
町内で起こった少年犯罪のことも
風は知らない
あの大地の揺れのことも
無責任な公務員のことも
風は知らない
風は知らないのだ
傍観者の如く せらせらと
静かに流れ行く風は
煩わしい現実をひたすら黙殺し
ただどこまでも吹き続けていく
喜怒哀楽なんて
あなたとは一生無縁な存在でしょう
どうぞ勝手に流れていきなさい
風よ せらせら せらせらと
「Forbidden soul」
薄暗い部屋に咲き誇る愛の花
萎えないように 枯れないように
二人で全てを出し切ってしまおう
服を華麗に脱ぎ捨てた君の
純粋な素肌が その仕草が
俺の細胞を激しく刺激させる
あとどれだけ想いを曝け出せば
二人の果実が甘く実るのか?
そんな難題をも包み込んでしまうような
甘く優しい蜜をくれ
そして俺を舞い上がらせてくれ
吐き出して 遥かな夢を謳え
繋いだ手は二度と離さないで
輪廻に飛び降りるような勢いで
魂よ叫べ この瞬間よ永遠となれ
君よ 俺よ 愛の花よ・・・
「雨のちあなた」
ねぇ雨だよ また下り坂の天気だよ
嫌だよ さっさと止んでしまえよ雨よ
憂鬱な空気の中 あなたは現れて
傘をもって突然踊り始めた
どこまでも意味不明な展開なのに
彼に心を鷲掴みにされる私がいた
雨のちあなた 雨のちあなた
この雨を祝福するかのような素敵な舞
雨のちあなた 雨のちあなた
さっきまでの憂鬱はどこかへ飛んでいってしまった
あなたは天才なの?
話しかけようとしたけれど
いつの間にかあなたは消えていた
ありがとう
ありがとう
この雨が上がったら
私はあなたと…
「Thinking of you - chapter U -」
どれだけ叩かれても 守るべき存在なら
いくらでもこの詩を捧げるよ
これは恋でも愛でもない
ボクとキミだけしか知らない
唯一無二の甘い世界
手を取り合って ハミングを交わして
謳おう 強く永くこの想いを
あの雨も風をも越えて
いざ拓こう 新たなる二人の聖地を
「12月31日の詩」
ああそうか
今日で今年が終わるのか
暖かい夜の中で
こたつに浸りながら
一年を思い返していこう
何度笑ったのだろう
何度怒ったのだろう
どれだけ成功したのだろう
どれだけ失敗したのだろう
どれだけ生きてこれたのだろう
それなりに得たものがあったな
その分失うものもあったような
時間にしばられ苛んできた僕に
今日はいつもより素敵なごほうびを
思い切りいただこう
ありがとう今年
去年より少しは強くなれたはずだから
気を引き締めて 大事なものを抱いて
来年へと走り出していこう
ああ今 除夜の鐘が鳴った
ああようやく 年が明けるのか
ああ それではさようなら
「この恋よ終われ」
あなたは悪魔だ
優しい顔でさり気なくウソをついて
高飛車になって サイコパスにもなって
全てを振り回す厄介者だ
でも笑顔が可愛いから
嫌いになんかなれないのさ
今日も我が道を進んでいくあなた
また妙なボーダーラインなんか越えちゃって
本当に手に負えないよ
・・・ところで、いつまで遊ぶつもりなの?
ねぇ教えてよ なんでそんなに自由なの?
どうして何をやっても可愛いの?
沼落ちしたボクに未来はあるの?
気が付けば始まっていた壮大なストーリー
―みたいな妄想には浸りたくないから
この恋よ終われ!
・・・でも、やっぱり魅力的すぎるよ
「この恋よ終われ」
だなんて悩む日々よ終われ!
そして走りだせ!
「月が燃える夜に」
あなたの声が
あなたの言葉が
この胸を貫く
あなたの肌が
あなたの吐息が
全てを震わせる
この部屋の中で
想いは舞い上がって
優しく激しく
未来が創られていく
ああ ああ ああ
快感を分け合おうよ
月が燃える夜に
ああ ああ ああ
もっと羽を広げよう
月が燃える夜に
月が燃える夜に
「Q」
本当は答えなどないということに
僕らはいつ気付くのだろうか
今日も空論と中傷に見舞われ
自分を見失っていく世界の中で
その矛は真っすぐ突き刺して
その盾は厚さで耐え続けるのさ
どれだけ力を振り絞って勇んでも
結局時が流れていくだけで
教えてください、神様
今 僕らは何をすべきなのでしょうか
叫んで苦しめばいいのでしょうか
笑って支え合えばいいのでしょうか
Who am I
Where’s my heaven
What is love
Why I live in this world
ようこそ 自問自答の空間へ
ようこそ 終わりなき闇の中へ
「生きて」
あの空が晴れないのは
僕が精一杯生きていないから
この風が止まないのは
僕が精一杯超えていないから
今を見つめるのは
難しいことですか
自分を見つめ直すのは
歯痒いことですか
生きて 生きて 生きてよ
そこがゴールじゃないんだよ
生きて 生きて 生きてよ
そこで終わらない人間なんだと
ありったけの笑顔で語ってみなよ
あの鳥が鳴かないのは
僕にそれだけの力がないから
まだ風が止まないのは
僕にそれだけの力がないから
過去にしがみついても
過去は過去のまま
その眼を先に向けてよ
容易いことだろう
生きて 生きて 生きてよ
そこがゴールじゃないんだよ
生きて 生きて 生きてよ
苦難も野次も笑い飛ばしてみなよ
見えているようで
実は見えていない
何よりも 大切なこと
まだ始まってすらいないんだよ
だからまだ終わってもいないんだよ
生きて 生きて 生きてよ
生きて 生きて 生きてよ
誰もを救う虹になってみなよ
今から全てを変えてみせてよ
「***(タブー)」
僕は探している
まともだった頃の日々も己のことも
でも見つかりそうにない
まぁ当然なんだけど
大切なもの 築かれたもの
傷付けて 壊して 台無しにして
もう手に負えそうにない
僕の明日はどっちだ?
「散々言われてきたことだ
もう辞めてくれないか」
でも僕は終わらない
エゴを満たすため
何かを叶えるため
このダンスホールで踊り続ける
我が闇を謳え
踊れ 叫べ 歌え 祈れ
せめぎ合う細胞
ここで全てライトに変えろ
常識も倫理もどうだっていい
僕は僕でしかない
どれだけ屁理屈をつけようが
過去は変わらないよ
そんなことは分かっているよ
だからこそ染まるマイステージ
道化師も犯罪者もスパイも
かつてはみんな子供だったんだよ
そこには愛しかなかったんだよ
愛しかなかったんだよ
なのに
僕は探していた
理想像も未来像も己のことも
踊れ 叫べ 歌え 祈れ
重なり合う欲情
ここで全てグルーヴに変えろ
踊れ 叫べ 歌え 祈れ
踊れ 踊れ 変われ 変われ
気が付けば僕は笑っていた
このまま闇の彼方へ駆け出そう
さあ孤独の花を咲かせろ
朝まで爆速でとばせ
もう知らね
「雨色喫茶」
ああ 何だかんだで今日も
この聖地に辿り着いてしまった
ねぇマスター
いつもの渋いコーヒーをちょうだい
ねぇどうして
僕らは同じ過ちを繰り返すのだろう
味気ない人生でもいいのかなあ
大事なものは目には見えないし
案外すぐそばに真実はあるし
数多の闇に呑み込まれないように
僕は一杯軽やかに飲み干した
何だっていいよ 何だっていいよ
まだここは終着点じゃない
好きにしようよ 好きにしようよ
ありふれた生活の中でカギを探そう
窓の向こうで踊る雨粒とグレー
街灯も染まる 鮮やかな雨色に
ああやっぱりここだ この景色が好きだ
また立ち上がろう
新しい自分を見つけに行こう
「虹」
この雨はもうすぐ上がるよ
この風はもうすぐ止むよ
絶望からもうすぐ解き放たれるよ
至福の時間がもうすぐ始まるよ
空が笑っているよ
鳥が歌っているよ
街も民も大喜びしているよ
そこにはかけがえのない景色があったよ
虹が映えているよ
大きく 優しく 鮮やかに
光と影と彩が重なって
夢が広がっているよ
虹が映えているよ
まっすぐに 勇敢に どこまでも
日常の素晴らしさを教えてくれた
あなたを忘れないよ
胸に宿し続けるよ
おめでとう ありがとう
全てを支えてくれた人たちへ
今日まで生き抜いてきた僕自身へ
この大切な想いを届けよう
そして希望を謳おう
そこにはかけがえのない景色があったよ