永久快楽メカニズム

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1:夢遊病者:2020/10/23(金) 13:44

友達がきた。

ーそして、6〜7人くらいの友達は、
ぼくの家の貯金箱(カンカンのやつ)から
お金を取ったのだったー

お母さんとぼくの弟がいる中で
彼らは悠々自適に過ごしていた。
まるで、ぼくがどう思おうともう
構わないとでもいうかのように。
彼らは、好き放題、家の中をも
めちゃくちゃにした。

はじめから彼らはお金を取るかも
しれないと疑っていたぼくは、
箱の中を確認して、
お金がないことに気づく。

ぼくは、彼らの前で怒った。

しかし、彼らはぼくを無力だと
はなから雑魚扱いし、笑っていた。
そして、お金を取ったことを
否定しない。

ぼくは、激怒し
彼らに突撃するかの如く
拳を振るった。
たしか、何人かはぶんなぐって
倒すことができたけれど、
かつてぼくと結構話したことのある友達
それも、ぼく自身がぼくよりも下
の存在であると願っていた存在に
殺されかけた。
加えて、ぼくは、近くの
カッターで相手の目を潰せば
この状況を打開できると
確信していたけれど、
ぼくの脳裏に浮かんだのは
「逮捕」や「刑務所」など
ぼく自身の保身に関わる概念だった。

ぼくは、その優等なる友達に敗北した。
ぼくの自尊心は傷つき、
ぼくは皆から劣等なる存在として確定し、
ぼくはぼく自身を劣等だと決定した。

2:夢遊病者:2020/10/23(金) 14:11



ぼくは憂霊が嫌いだ。
ーーいや嫌いというより
今では無関心に近いのだろう。
もはやどうでもいい。
世界の中にただそこに
存在している、
関心制御を原理とする忌々しき邪霊だ。


それは、ぼくたちが
ぼくたち自身と切り離す
ことができない現実
と同じように
常に身近かつ気づけばそばにいるものだ。


憂霊は、ぼくのおじいちゃん
の死期の時もしっかり機能していた。
彼は言ったのだ。


「 ここで泣くべきだろう。
そうすればみんな、君は
みんなから、良い存在に
見られるよ」


気づけばぼくは彼の助言に従っていた。
ぼくは泣いたのだ。
ちゃんと涙も出た。
でも、ぼくの関心は
おじいちゃんの死や過去ではなく、
ぼくが人からどう見られるか
というの方を重視していた。


ぼくの家には
お母さんと姉と妹が愛した犬がいた。
その犬が死んだ時も、彼は機能していた。
いや違う。

その犬がもうよぼよぼになった頃も
機能していた。


「 夜も眠ることなくこの犬の死期に
際し、身近にたずさわれば、
家族から
きみはクズだと思われないし
逆に、この件に当たらなければ、
家族から怒られるだろう」


ぼくの関心は犬よりも、
ぼくの未来の面倒かとの回避
にあった。


ぼくが中学校1年生の頃、
好きな子がいた。
その子とは小学校からずっと
同じで、主に毎日ゲームを
して遊んでいた。

しかし、クソヤロウは言った。

「 きみはもっと他にやるべきことがある。
この子とつるんでいてはきみは
強くなれないし、目標を達成できない。
これは崇高な目標を前にして
障害となる。ただちに関係を切れ」


ぼくはLINEを無視した。



本当は憂霊なんていない。  
ぼくは最低最悪だ。
ぼくは信用ならない。
ぼくはクズだ。

3:夢遊病者:2020/10/23(金) 14:47

【裁判】


『救済が欲しい。
わたしはかわいそうなの』


おいおい。
オマエは今まで一度だって
真剣に生きたことがないだろう?


与えられるがままに
ぶくぶくと肥えたオマエの心は、
もう治療不可能だ。
第一に希望がそんな簡単に
あるとでも?


『これ以上の絶望はやめて』


絶望?
ふざけるのも大概にしろよ。
きみはまず生きている。
食べてもいける。
襲われてもいない。
身体に問題があるわけでもない。
むしろ、今までその身体に対して
君は無為に金を費やし、
虚無に陥ったのだろう?


好きなことやって
そういう結果になった。
さて絶望なんてどこにあるのだろうか。


『絶望だよ!本物がないんだもの
本物がないのは孤独だよ』


いいじゃないか。本物がなくても。
孤独でも。偽造でも。
ーーオマエは全然
何も分かっていないのだから。


偽造した顔に
偽造した体
偽装した性格
偽造した行動
偽造した友達
偽造した恋人


『やめてやめてやめて!聴きたくない』


整形して満足したか?
豊胸してよかったか?
いい人ぶって優越できたか?
注目されるのは気持ちよかったか?
友達だと思い込んでいた感想は?
人を操る気分はどうだった?


『やめてよ』


オマエの造り上げるものは
ぜんぶ偽物。本物には絶対ならない。


オマエは初めから、人に序列をつけ
られる立場であるべきだと
クソのような望みを持っていたからだ。


だから全てが狂う。
何をしても偽物になる。偽造になる。
オマエは初めの出発点そのものが
間違っていたんだよ。


オマエの偽化【ギカ】は


オマエ自身が作り出した心の悪魔。


オマエの罪だ。

4:詠み人知らず:2020/10/25(日) 13:46

観自在菩薩 


行深般若波羅蜜多時 


照見五蘊皆空


度一切苦厄   


舎利子 色不異空 空不異色 色即是空


空即是色 


受想行識亦復如是 


舎利子 


是諸法空相

不生不滅 不垢不浄 不増不減 是故空
 

無色界 

無受想行識 

無眼耳鼻舌身意 

無色声香味触

無眼界の乃至

解脱の果てには涅槃

5:夢遊病者:2020/10/25(日) 13:53



下降体系界


ぼくは今怒っている。


紅の死屍山。悪鬼沼。笑う御手手の数多。


猛然に、竦然に、翕然に貫いて


轟然に、漠然に、毅然に千切って


唖然に 茫然に 全然に消化して


街々村々、ーー全て飲み尽くす。


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