沙羅双樹の花の色

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1:春眠:2023/04/09(日) 12:45

諸行無常
きれいなものだけ見ていたい

2:春眠:2023/04/09(日) 12:54

毎年桜が咲くたびに
こんなに淡かったものかと思いながら
美しさに思いをはせ
気づいたら散り
花弁は長雨でできた水たまりをせきとめる

一生みていられる美しさ
けど無常美のためにある淡いそれは
永遠を苦手とする神様の
中途半端な力作なのでしょうか
自分もこうでありたかったと
そうして一日はおわってしまう

3:春眠:2023/04/16(日) 18:49

じわりと広がるような湿気
空には雲の峰
まだ春だけどもう春

春雷がなる頃に
疲れ切った足はまた明日の為に

4:春眠:2023/04/27(木) 15:35

わたしのこえは
だれにもとどかないので
しょうか
彩ったガーランド
割れる卵
そしてかけぬけていけ
そう思えば思うほどわたしのこえは砂埃にかきけされる
曖昧に溶かされる
そうしていきてゆく

5:春眠:2023/04/29(土) 16:31

ねむい
おなかすいた
さむい あつい
ねむい
そうして帰路につく

未だリュックに居座るガトーショコラ一本
食べるタイミングなくずっとそこにいるのだ
まわりの目を気にして食べられない
それはまるで人生だろうか

挑戦はこわい
失敗がこわい
成功のその先がこわい
人間が抗えない恐怖の感情を盾に
今日も挑戦から逃げる

6:春眠:2023/05/16(火) 18:12

口に広がる飴
砂糖、砂糖、砂糖
歯に当たるからり
存在をかんじる
それはまるで彼女のようで

最後の最後にぱりっとかむ
空腹も満腹もせなかあわせ
人工甘味料の風味は
きっとじぶんみたいなのでしょう

7:春眠:2023/05/28(日) 19:20


じわり夏めく
足元のくっきりした木漏れ日
じわり夏めく
日焼け止めを塗るようになる朝
じわり夏めく
肺に広がる夏のそよ風
じわり夏めく
腕まくりをするあなたの手首がみえる

じわり夏めく
夏めいてゆく

8:詠み人知らず:2023/06/15(木) 09:01

じりじりと
太陽が照りつく
夏の空

9:うわ よろしく:2023/06/15(木) 09:02

自分の影と
星の影
どちらもきれいな
夏の空


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