このお話は、ルフィに実の姉がいるという設定で話を進めていきます。
荒しはやめてね〜!
ルフィサイド、コルボ山
エース「おいルフィ、どうしたんだよそわそわして。」
サボ「ルフィらしくねーな。珍しいなー全く。」
ルフィ「ああ、今日俺の姉ちゃんが来るらしいんだ。会ったことねぇから楽しみなんだ!」
サボ「へぇールフィのお姉さんかぁ、一体どんな人なんだろ……。」
エース「……ってことはさ、ガープのクソジジイも来んじゃねーのか?どうなんだよルフィ。」
ルフィ「知るかんなもん!!!なんで俺が知ってんだよ!!!」
エース「だいたい何で来るってわかんだ??答えろよ。」
ルフィ「マキノさんから聞いたんだ!それぐらい考えろ!!」
エース「考えられっか!!やるかこのやろう!!」
ルフィ「望むところだ!」
サボ「おい、その辺にしとけ。ったくお前らはかわんねーな!」
笑いながらサボはそう言った。だけど俺は胸騒ぎが止まらなかった。
ガープサイド 船上
ガープ「見ろカレン。あれがゴア王国だ。お前の弟、ルフィがいるところだ。」
カレン「へえ!あそこにルフィとエースがいるんだ!!ねぇねぇ、早くいこう、おじいちゃん!!!!」
そう笑顔で話しかけるのは、ガープの孫であり、ルフィの姉であるカレンだった。彼女は12歳と、彼らよりも年上だった。
ガープ「まぁ待ってろ。すぐにつくわい。」
カレン「やっとルフィに会えるんだー!もう待ちきれない!先行くね、おじいちゃん!!」
ガープ「じゃあまずはフーシャ村に行け。そこで酒場にでも行ってればいい。」
カレン「はーい!」
そういってカレンは6式の一つ、月歩を使いフーシャ村へと向かった。
カレンサイド フーシャ村
カレン「っと、着いた!!酒場に行く前に村長さんのところに行った方がいいよね!!あ、すいませーん!」
村人「おやお嬢ちゃん、何かお困り?」
カレンが話しかけた村人は、30代前半のお兄さんだった。
カレン「ちょっと人を探してたらかっこいいお兄さんがいたから聞いてみようと思ったの。」
村人「あはは、照れるなぁ。で、誰を探しているのかな。」
カレン「村長さんです!!」
村人「村長ならなら酒場にいるよ。なんでもガープさんが来るらしいからね。」
カレン「お兄さんありがとう!!」
カレンは常人とは思えない速度で走り出した。
村人「なんなんだ、あの子は…。」
カレン「なあんだ、最初っから酒場に行ってれば良かったんだ。あ、あれが酒場かな。」
そういってブレーキを掛けた…つもりだったのだが………
カレン「ちょっヤバイヤバイ、止まらなーい!!」
そういってる間にも酒場は近づいて来る。
ぶつかるっ!!そう思ったとき、カレンは止まっていた。いや、剃で空中に移動し、そのまま落下したのだ。
カレン「ふ〜、危なかった〜!さ、入ろーっと!!」
がちゃり
マキノ「いらっしゃーい…あら、子供?」
カレン「こんにちは、マキノさん。カレンと言います。」
マキノ「カレン……もしかしてガープさんのお孫さんね。ちょっと待ってて、ジュース出すから。」
カレン「あ、おきになさらず。それより村長さんはいますか?」
村長「君がガープのお孫さんか?」
カレン「あ、はい!エースとルフィがいつもお世話になってます。」
村長「あの二人とは偉い違いだな。ガープの孫とは思えぬ礼儀正しさだな。」
カレン「そうですか?」
マキノ「はい、ジュースよ。ゆっくりしていってね。」
カレン「ありがとうございます!!それよりおじいちゃん遅いな〜。」
そう思った矢先、ドアが勢いよく開いた。
ガープ「ぶわっはっはっは!すまないのぉカレン。上陸前に海賊を見かけたもんで捕らえておいた。」
カレン「おじいちゃん!!」
村長「ドアくらい静かに開けんか。ちょっとは孫を見習え。」
ガープ「まぁ大丈夫じゃよ。そのときは弁償してやる。」
マキノ「はい、お酒を持ってきましたよー。あとちょっとしたものですが料理も。カレンちゃんもどうぞ。」
カレン「ありがとうございます!!あ、おいし〜!!!」
ガープ「すまんのう孫の分まで。」
私達はしばらくこの酒場で過ごした。2時間程たっただろうか。
ガープ「よし、行くぞ。」
カレン「はーい!マキノさん、村長さん、ありがとうございました!!」
マキノ「また来てね〜。」
コルボ山 ルフィサイド
ルフィ「おい!じいちゃんが登ってくるぞ!!」
エース「本当か!?」
ルフィ「あ、あと女の子もいるぞ。」
サボ「そいつがルフィの姉ちゃんか。」
ルフィ「多分…。それよりダダンに言いにいかねぇと!!」
おお! 頑張ってね〜!
5:紫萌荵喜@官房長官:2015/09/03(木) 20:00 ID:DdI ルフィサイド コルボ山
ダダン「んなんだってええーー!!??またガキが増えんのはごめんだよ!」
ドグラ「冗談じゃニーよ!ただでさえ大変なんだ、これ以上はマジでヤバイディスよ、お頭!」
ルフィ「でも女の子だぞ?」
ダダン「そういう問題じゃねーんだよ!ったくガープの奴……。」
ドンドンドン!
一同「………!!」
ガープ「おい、ダダン!出てこい!!!」
ダダン「早速来やがった…。」
がちゃ
ダダン「ガープさん勘弁しておくれよ。3人も預かってんだ、これ以上増やされたら……。」
ドグラ「お頭はいつも大変な思いしてんだよ、ぼちぼち勘弁しておくりよ!」
ガープ「わしの孫じゃ。カレンという。」
ダダン「はぁ〜、今度は女の子かい?」
ガープ「ま、ってことでわしの孫じゃ。よろしく頼む。」
ダダン「は〜、その分しっかり働いてもらわないと。頼むぞクソガキ!」
カレン「は〜い!これからよろしくお願いします、ダダンさん!」
ダダン「…お前の孫にしては礼儀正しいな。」
ガープ「それじゃあわしは明日帰る。泊まらせてくれい。」
ダダン「いやふざけんじゃあねーよ!!!!」
ガープ「大丈夫じゃ。さっき牛を何匹か狩ってきた。夕飯にでも使え。」
カレン「あ、ルフィ!エース!あと……」
サボ「サボだ。よろしく!にしてもこいつらとは偉い違いだな……。」
ルフィ&エース「うるせぇ!!」
カレン「ルフィ、エース、これからよろしくね!カレンって呼んで!」
ルフィ「本当に俺の姉ちゃんなのか?」
カレン「ええ、本当よ。ちなみに海兵になるつもりなの。でもあなたたちは捕まえないから安心して!」
エース「はは、そいつは助かる。俺たち全員海賊になるつもりなんだ。」
カレン「そっか!じゃあ立派な海賊にならないと、すぐに捕まっちゃうよ?」
エース「俺たちは絶対そんなヘマはしねえさ!」
カレン「安心したわ!じゃあ中に入ろっ!」
ルフィ「あ、そろそろ夕飯の時間か。」
ルフィ「は〜食った食った!もう寝るか〜。」
エース「そうだな。」
カレン「……あなたたち………何言ってるの?」
サボ「へ?」
ルフィ「え?」
エース「はぁ?」
ルフィ&エース&サボ「何言ってんだぁ?」
カレン「まさかあなたたち、すぐに寝てたの??そんなんで強い海賊にはなれないわよ〜。は〜い外に出て〜。」
ルフィ「マジかよー。」
エース「はぁ……。」
サボ「まぁしゃーねーな。行くぞ。」
ルフィ&エース「へーい。」
特訓場
カレン「まず…ルフィ。」
ルフィ「ん?」
カレン「あなたは悪魔の実を食べているんだから、それをフル活用しなさい。例えば…そうね。腕を最大限伸ばして。」
ルフィ「こうか?」
カレン「結構伸びるのね。そっから私にパンチして。」
ルフィ「うおおおおおおおおおお……いってえー!」
カレン「ありゃりゃ……。じゃあさ、こういう風に真っ直ぐ相手に放つのよ。いい?」
ルフィ「じゃあもっかいいくぞ!『ゴムゴムのピストル』!!」
カレンはそれを鉄塊で受け止めた。
カレン「合格よ!あとはそれを忘れないでね!!次は……エース!」
エース「俺か?まぁコイツとの違いを見せてやる!!どりゃあああああ」
カレン「うーん、重みはあるけど速度が足りないわね。」
そういうとカレンは拳を放った。
ルフィ&エース&サボ「!?」
カレン「あっははは、ごめん!これ程とは言わないけどさ、まず形から直すわよ。」
エース「こうでいいのか?」
カレン「そうそう!そんな感じ!!いいね〜。そのまま放って!!!」
カレン「うんうん、ok!いいじゃんいいじゃん!!あ、もうこんな時間。サボは明日ね。じゃあ戻るわよ〜!!」
翌日 早朝
カレン「……なんで誰も起きてないの?にしてもここ汚すぎよ!まずは掃除ね。」
サボ「ん?なんだ?」
カレン「あら?サボ!起きてたの?」
サボ「ははは、ちょっとうるさかったからな。」
カレン「あら、それは悪かったわね。ちょっと手伝ってくれない?一人じゃ大変なの。」
サボ「ああ、いいぞ。」
カレン「じゃあ掃除をお願い!私朝飯の用意をしてるから!!」
サボ「ホントにルフィの家族か?」
カレン「よく言われるわ。じゃあ始めよっか!!」
30分後
サボ「やっと終わったな!」
カレン「は〜ホント疲れた〜!!」
ルフィ「なんだぁ?」
エース「お、サボとカレンか。おいダダン!!起きろ!!」
ダダン「ああ!?なんだいエース!おいお前ら、なんか綺麗になってっぞお!」
ド
マグラ「まーまーお頭!静かにして……綺麗になってるう!?」
カレン「どーよ、少しは感謝しなさいよ?さて、朝飯にしましょう!!」
カレン「さて、そろそろ朝の特訓に移るわよ!!」
サボ「で、俺はどうすればいいんだ?」
カレン「ん〜。特にないわ。大丈夫そうかな。」
サボ「よっしゃあ〜!!」
カレン「じゃあまずはランニング10k!」
エース「なんだ、簡単じゃねーか!」
ルフィ「そだな。」
カレン「これを見てもそれが言える?」
ルフィ&エース&サボ「げっ!」
カレン「15kの重りよ!これを持って走るの。私も走るから。じゃ、よーいドン!!!」
ルフィ「重い!!」
エース「くっそ!つーかルフィでもダメなのか!?」
サボ「アイツ速いな……!」
カレン「こんなの20分もあれば充分よ!」
1時間後
ルフィ「はぁ……。」
エース「もうダメだ……。」
サボ「うう……。」
カレン「お疲れ〜!!お次はスクワット、腕立て伏せ、腹筋、背筋、100回ずつね!!!」
ルフィ「お…終わった……。」
エース「もう動けねぇ…。」
サボ「どうやったら…あんなになるんだ……。」
そういう彼らの目の前には、すでに特訓を終えて狩ってきた豚やら牛やらを運んでいるカレンだった。
カレン「あなたたちが遅いのよ。もう30匹も捕ってきたんだから。さ、組手を始めましょう!!!」
ルフィ&エース&サボ「休ませて……。」
カレン「10分で充分かしら?」
10分後
カレン「はーい終了ー!じゃ、エース!やるわよ!」
エース「俺かよ!敵うわけねーだろ。」
カレン「手加減ぐらいするわよ。じゃあどうぞ?」
エース「それじゃあ遠慮なく。」
エースが鋭く拳を放った。しかし、それをいとも簡単にカレンがかわす。
エース「くっそ!!」
続いてもう一発パンチと蹴りを繰り出す。しかし……
エース「!?」
カレン「遅いよ!じゃないとこーゆー風に捕まっちゃうよ??」
エース「うげっ!」
カレン「はーい私の勝ち〜!」
結果は、カレンの全勝だった。ちなみにルフィはエースとサボに1回ずつ勝っている。
ルフィ「は〜飯う〜めえ〜!!」
エース「いつもより動いたからな〜!」
ルフィ「エースとサボにも勝ったしな!!」
エース「1回だけだろ!!俺らのほうがお前より強いんだぞ!?」
ルフィ「なにを〜!!」
エース「今ここで続きやってもいいんだぞ!!!!」
サボ「おいおい何してんだよ。ルフィだって頑張ったんだろ?」
ルフィ、無言でうなずく。
カレン「それはそうとあなたたち、私に一回も当てられなかったわね〜攻撃!!」
エース「うっ!?」
カレン「今日のメニューは明日からもやるわよ?」
ルフィ「もう勘弁して〜」
ガープ「わしはそろそろ帰るとするか。それじゃあな。」
ルフィ&エース&サボ&カレン「ごめん忘れてた!!」
ガープ「なんじゃと?」
4人の頭に拳骨が落ちてくる。
ルフィ「き、今日はもう寝るか〜。」
エース「そ、それよりなんで平気なんだよ?」
サボ「エース、それな!!」
カレン「直前に鉄塊を使ったの。それであなたたちに比べればダメージが少なかったのよ!!じゃあおやすみ〜!」
翌日
特訓を終えたルフィたちはグレイ・ターミナルを抜け、町に来ていた。
ルフィ「さーて、どうすっかな〜!」
カレン「昼飯でもとりましょうか?あそこなんてどう??」
エース「いいな!けど俺たち入れねえ!!」
カレン「じゃあ私が行ってくるわ。1分待ってて。 剃。」
店内
店員「お待たせいたしました〜!」
父親「ありがとうございます。」
子供「早く食べよう!!」
母親「そうね…!?」
母親が驚いたのも無理はない。目の前にいきなり黒いフードの女が現れ、そして料理を奪ったのだ。
客「きゃーーー!!!!」
店員「誰か捕まえろー!!」
カレン「……剃!」
店員「消えた!?」
外
カレン「はいどうぞ!」
ルフィ「ほっほ〜飯だぁ!!」
エース「お前すげーな…!」
???「サボ!?サボなのか!!??」
サボ「……?………!!逃げるぞ!」
エース「は?」
サボ「いいから速く!」
ルフィ「お、おう。」
コルボ山
エース「で、サボ?誰なんだあのおっさんは?」
ルフィ「俺たちに隠し事できると思ってんのか?」
サボ「し、知らねーよ!!」
カレン「じゃあ……思い出せてあげましょうか。」
カレン「嵐脚 千本桜!!」
サボに向けて無数の刃が放たれる。
サボ「ちょっ、待って、話すから……ぎやああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ……。」
カレン「初めっからそうしなさいよ…。」
サボ「あいつは…あいつは俺の父親なんだ。俺は…貴族の息子なんだ。」
ルフィ&エース&カレン「……で?」
サボ「俺のこと……怒んないのか?」
カレン「バッカねー。サボが誰の息子だなんて関係ないのよ。明日はグレイ・ターミナルに行くわよ。いいわね。」
ルフィ&エース&サボ「ああ!」
グレイ・ターミナル
サボ「いや〜稼いだ稼いだ!」
カレン「今日は商人さんが結構来てたからね〜。」
ルフィ「まさか知ってたのか?」
カレン「そうよ?あなたたちは昨日逃げるのに必死だったもんね〜!」
ブルーシャム「いたぞ、捕まえろ!」
ルフィ&エース「!?」
カレン「ルフィ!!エース!!」
サボの父「サボ。大人しく戻ってきなさい。彼らが死ぬのがいやだったら。」
サボ「くっそ……。」
サボの父「こんなガキどもに洗脳されて……可愛そうに。」
サボ「違う!俺の意思でいるんだ!!!口出しすんじゃねえ!!」
ブルーシャム「ちっ、物分かりの悪ぃガキだ!野郎ども、やれ!」
ズバッ
ルフィ「うぐっ」
エース「うああっ」
カレン「……私が人質になるわ。」
ブルーシャム「ほう……。離してやりな。」
ルフィ「助かった〜!」
エース「カレンは大丈夫なのか!?」
カレン「ええ。じゃあ、行くわよ。剃!!」
したっぱ「消えた!?」
カレン「ここよ。武装!」
カレンが武装色をまとわせた拳を叩きつけた。
したっぱ「ぐふぅっ」
ブルーシャム「くっそぉ!!やっちまえ!」
その場にいた部下たちが銃を構え、カレンに向けて一斉に発砲した。
カレン「鉄塊 剛。」
ブルーシャム「なっ、効いていないだと!?」
カレン「嵐脚 100本桜っ!!(サボのときは全部かすり傷程度にしたけど、今回ばかりはそうもいかないわね。)」
ブルーシャム「どけぇ!!俺が海賊の恐ろしさを見せてやる!!!」
そういうとカレンめがけて刀を降りかざした。
カレン「紙重。」
しかしそれを簡単にかわす。
カレン「月歩。」
カレンはブルーシャムの少し前で止まり、両手を地面につけた。
カレン「嵐脚 桜道!!!!」
カレンは両足を降り下ろした。すると、地面に大きな亀裂が入り、ブルーシャムを直撃した。
カレン「まだまだ!指銃 散桜!!」
ブルーシャム「うっ、ぐうっ」
カレン「とどめよ。嵐脚 千本桜!!!!!」
ブルーシャムが倒れた数日後、サボは旅だった。天竜人に撃たれたのだ。
カレン「サボっ!!!天竜人……絶対に許さない!!!」
ダダン「待たねえかカレン!!サボを殺したのは世界政府だ!!」
カレン「黙れクソババア!私は行くっ!!!」
バタン
カレン「何が世界政府…!私がこの世界を変えてやるんだ!!」
ダダンサイド
ダダン「誰かアイツを止めな!!死ぬ気だぞ!!!」
エース「お、おいマジかよ!そ、そんなこと黙ってられるか!!よし、行くぞルフィ!!!」
ルフィ「おう!」
カレンサイド
カレン「(ごめんね、ルフィ、エース、ダダン。私は死ぬかもしれない。そのときはルフィ、エース……立派な海賊になってね。)はぁ、あのクズどもはどこにいんのかなっと……。」
ルフィ「あ、いた!カレンー!!!」
カレン「る、ルフィ?エースまで?なんでここにいるの!早く帰ってよ!!」
エース「お前、死ぬ気だろ?そんなことさせっか!!」
カレン「……私は…海軍の中将以上になってこの世界を変えるつもりだったの。けどさ、もう我慢の限界だった。サボが殺されてから……今の世界がどんなにクズな奴等が牛耳ってるのかがわかった。そんなクズを一人でも多く消すのが一番の良策なのよ。」
ルフィ「じゃあ俺たちと戦えよ。」
カレン「え?」
エース「俺らが負けたら行きゃあいいさ。だけど勝ったら絶対に行くんじゃねえ。」
カレン「(今のあなたたちが私に勝てるはずが……!けど必死なのよね、私に生きてもらうために。)いいわ。じゃあお先にどうぞ?」
ルフィ「行くぞ〜!ゴムゴムのぉ!銃(ピストル)!!!」
カレン「その程度の攻撃が当たるとでも……!?」
カレンが避けた先には鉄パイプを構えたエースがいた。
エース「うおりゃああああっ!!」
カレン「くっ、鉄塊 剛!!」
ガキィン
鈍い音が山に響きわたる。
エース「そう簡単にはいかねーか。」
カレン「今度はこっちからいくわよ。鉄塊 剛拳(ごうけん)!!!」
エース「ルフィ!避けろ!!」
ルフィ「うおっ!やっべえっ!!」
ルフィは手で木を掴んで間一髪でかわした。
ルフィ「ゴムゴムの!双銃(ツイン・ピストル)!!!」
カレン「鉄塊!」
しかし、鉄塊は一発目のパンチで破れた。
カレン「マズい!」
カレンが後方にふきとんだ。
カレン「なかなかやるじゃない。嵐脚 桜道(さくらみち)!!」
両足を降り下ろし、大地に地割れを起こした。それは桜のような形を描きながらルフィとエースを襲った。
ルフィ「エース!捕まれ!!」
ルフィはエースを右手で掴み、木に足をかけて飛び上がった。
エース「手を離せ!攻撃に移るぞ!!」
ルフィ「おう!ゴムゴムの!斧(アックス)!!!」
エースがそれと同時に空中で鉄パイプを構えた。
カレン「剃!」
カレンが空に逃げた。
カレン「(そうだ!エースがいた!!)月歩!!」
エース「でりゃあああ!!」
カレン「嵐脚 十本桜!!」
エースを十の刃を襲う。
エース「くっそ、全部はねかえしてやる!!」
エースはそれを全てはねかえす。カレンがそれを月歩でかわす。
エースがカレンに鉄パイプで遅いかかる。
カレン「鉄塊 剛脚!」
それをカレンが鉄塊をまとわせた足で応戦する。
カレン「そろそろ地に着くんじゃないの?」
エース「そうだな。けどそれがどうしたぁ!!」
ルフィ「ゴムゴムの!!」
カレン「!?」
ルフィ「回転弾(ライフル)っ!!!!」
ルフィが腕を捻って最大限まで伸ばし、それで思いっきり殴り付けた。
カレン「ううっ!!(ルフィ、エース……こんなに成長していたなんて!)」
エース「はぁ、はぁ。ど、どうだ…カレン……!」
カレン「ふぅ、わかったわ。諦めるからさ。帰りましょう。」
ルフィ「やっと…諦めたのか?」
エース「へ…へへへ……。ど…どうよ…カレン………。」
カレン「ええ。行きましょう。」
一年後 イースト・ブルー
カレン「はあ〜ほんっと疲れるわね〜!今ごろあいつらどうしてるかな。」
カレンは今、海軍本部のある島、マリンフォードを目指してイースト・ブルーを航海していた。
前日
カレン「みんな、今までありがとう!私…今日ここを出るね!」
ルフィ「え…なんで?」
カレン「海兵になるためよ。エース、ルフィのことは頼んだわよ!」
エース「ああ!任せとけ!!」
ダダン「ガープによろしく言っといてくれよ?これ以上ガキは預からねぇって。」
カレン「わかった!ダダン、今までホントにありがとう!!絶対に忘れないから!!!」
ダダン「うっうううー泣かせんじゃねーよ…!」
カレン「じゃあ行ってくるね!!」
現在
カレン「ん?あれは……。」
船長「おい船が浮かんでんぞ!弾を撃てー!!」
カレン「海賊ですか…。」
ドンドドンドンドンと弾が飛んでくる。
カレン「しょうがないな〜もう。けどあっちの船のほうが使いやすそうね!月歩!」
弾を全てかわしたカレンは、敵船に乗り込んだ。
カレン「ごめんなさーい、海賊さん!こっちの船のほうが良さそうなので乗換えにきた、海兵志望のモンキー・D・カレンです!てことでこの船ください!!」
海賊「海兵ィ〜?ガキがなめた口きいてんじゃn…」
カレンは男の顔に武装色をまとわせた拳をぶつけていた。
海賊「……!」
船長「くっそお!!やっちm」
ドサ バタ バタリ
カレンの覇王色の覇気によって全員が気絶していた。
カレン「案外弱かったなあ。幸い海賊旗もないし、このままローグタウンまでいっちゃうますか!」
ローグタウン
カレン「すいませーん!」
そういいながらドンドンと扉を叩く。
大佐「なにかな、お嬢ちゃん。」
カレン「こいつら引き渡しに来ましたー。」
大佐「そうかいそうかい。そいつあ助かっt…はぁ!!??」
カレン「どうかしましたか?」
大佐「ど、どどどどういうことだい?なんであなたが海賊を?」
カレン「ここに来る途中で見つけたの。それじゃあこれで。」
大佐は口を開けてカレンを見送っていた。
カレン「さーて行きますか!グランドライン!!」
カレンがグランドラインに入ってから2週間がたった。
カレン「久しぶりね!マリンフォード!!まずはセンゴクさんのところに行かないとね!!」
とんとん かちゃり
カレン「センゴクさん!失礼します!!」
センゴク「おお、久しぶりだなカレン。兄弟のところに行ったと聞いたが、どうだった?」
カレン「とてもいい思い出ができましたよ!けど……」
センゴク「……どうした?」
カレン「弟が…サボが天竜人に殺されました!!」
センゴク「何だと!?」
カレン「私…決めました。海軍本部の中将以上になって、罪のない人が安心して暮らせる世界を作ります!!!」
センゴク「お前ならできなくもないだろう。なんせ覇王色の覇気を扱える。」
カレン「ホンとですか!?」
センゴク「それと……お前を海軍本部の大佐に命ずる。」
カレン「私が……大佐に?」
センゴク「六式、覇気の全てを扱いこなし、多くの海賊を捕まえたとの報告も入っている。小将クラスの実力はあるが、なんせ子供だ。すまないな。」
カレン「いえ!ありがとうございます!!!」
センゴク「では訓練場に行ってくれ。特別コーチを呼んでいる。剣の名手だ。」
カレン「はい!!」
カレン「あれ、クザンさんどうしたんですか?」
クザン「あれ、カレンちゃん久しぶりだねー。センゴクさんから聞いてねーのか?お前…俺の隊に入ることになったんだぞ?」
カレン「ホントですか!!」
クザン「ま、てことで俺が面倒見ることになったんでよろしく。ほれ、着いたぞ。」
ジンベエ「おお、青雉さん久しぶりじゃのう。ん?隣にいるのは…。」
クザン「ジンベエもいたのか!ミホーク、コイツに稽古つけてくんねえか。」
ミホーク「モンキー・D・カレンだな。センゴクさんから話は聞いている。その刀はなんだ。」
カレン「最上大業物、白夜(びゃくや)です。夜の様な暗い世界を明るい世界に変える、という意味が込められています。」
クザン「ほお、お前にゃあ相性ピッタリだねえ。」
カレン「ミホークさん、勝負してください。剣士として。」
ミホーク「……いいだろう。」
クザン「おい本気か!?お前が叶う相手じゃ……」
クザンが喋れたのはそこまでだった。カレンが剣を振り、クザンの横に斬撃を飛ばしたからだ。
クザン「……。好きにしろ。死んだら許さねえぞ。」
ミホーク「大丈夫だ。殺しはしない。………来い。」
カレン「じゃあ遠慮なく。舞花血竜(まいばなちりゅう)!!」
カレンが走りながら剣を降りかざし、回し始めた。そして勢いを付けたままミホークに向け、縦に振り下ろした。
ミホーク「甘い!!」
ガキィンと剣と剣がぶつかる音が響いた。
ミホーク「(速い!!)だがその程度じゃ倒せんぞっ!!」
しかしカレンの攻撃は終わらない。その勢いのまま何度も振っている。
ミホーク「(まずい!)」
ミホークが距離をとる。
ミホーク「今度はこっちから行かせてもらう!!」
ミホークが剣を構えて走り出した。
カレン「アックスドーム!」
カレンが剣を円を球体を描くように振った。するとカレンは斬撃のドームに包まれた。
ミホーク「それがどうした!!」
ミホークが剣でそれを壊そうとしたが全く壊れない。
カレン「そんな攻撃じゃ壊れないっ!!」
カレンを覆う球体はミホークの剣でも壊れなかった。
ミホーク「ならこれはどうだ。いくぞ!!」
ミホークが剣を構える。
ミホーク「斬っ!!!」
ミホークが斬撃をとばす。カレンを覆う球体が音をたてて崩壊した。
カレン「っ!!けど…あまい!!!」
砕けた破片がミホークを襲う。しかし、それを全て弾き返す。
ミホーク「ずいぶんと工夫をしたようだが、その程度の攻撃じゃ駄目だ。」
カレン「……わかってます。この攻撃にはもう一つ先があります。剃!!!」
ミホーク「……六式使いか。」
カレンがミホークの目の前に迫っていた。カレンとミホークが剣をぶつけあう。
ミホーク「む、やるな。」
カレン「まだまだ!!嵐脚 百本桜!!」
ミホークに百の刃が迫っていく。それを全て弾き返していく。
ミホーク「もう終わりか?」
そういうミホークが見つめる先には息切れをするカレンがいた。
カレン「……はぁ。私の…負けです。参りました。」
クザン「(……鷹の目を相手にここまでやるって…ガープさんの孫だけあってとんでもないな。)」
ミホーク「……何故本気を出さなかった。」
カレン「…絶対に敵わない。ミホークさん、貴方は強すぎる。それに……全力で戦うとその分体力の浪費が激しすぎます。」
クザン「……お前、ジンベエとミホークに稽古つけてもらうのはどうだ?」
カレン「私が…ですか?」
クザン「ああ。ジンベエ、いいよな?」
ジンベエ「もちろんじゃが、子供に魚人空手を教えるのは初めてじゃ。大丈夫かのう。」
カレン「はいっ!大丈夫です!!」
……この一言が自分の体を苦しませるとは思っていなかった。こうして私の地獄の修行が始まったのだ。
2時間後
カレン「…ちょっとジンベエさん?な、何構えてるんですか……?」
ジンベエ「まずは魚人空手をあじわってみるのじゃ。魚人空手、一千枚瓦正拳!!!!」
生身では受けられないと、カレンは悟った。それほどに強力なのだ。
カレン「鉄塊…」
ジンベエ「(まともに受ける気か。)なかなかいい覚悟じゃのう。」
カレン「剛拳!!!」
カレンとジンベエの拳がぶつかりあう。
ジンベエ「!?……お主、本当に子供か?」
カレン「ええ。じゃあいきますよ?魚人空手……」
ジンベエ「!?」
カレン「一千枚瓦正拳!!!!」