ホラーですので読むだけでも構いません
苦手な方はご遠慮ください!
頑張って!!
3:ミカエル:2015/09/25(金) 21:45 ID:W/Y 椚ヶ丘中学3年E組は暗殺教室
みんなで暗殺の計画を教室で練っていたら、事件は起きた…
渚side
ここは…?
目を覚ますと、そこは見慣れない場所
だった。
クラスのみんなは全員いるみたい
よかった…
それより…ここはどこだろう?
茅野「渚!大丈夫?」
渚「茅野!大丈夫だよ。それよりここは
どこ?」
茅野「わかんない…気づいたらここにいて」
その時、その部屋に放送が流れた
『あーあー。マイクテスマイクテスト
聞こえますかー?』
その突然な声に、僕はびくんとしてしまった
情けない…男なのに…
『えーと…単刀直入に言うね!
今から皆さんには、ゲームをしてもらいます
その名も人狼ゲーム!イェーイ!』
そのふざけた口調に、僕は内心いらっとしてきた。
磯貝「おい!いい加減にしろ!お前は誰だ?ここはどこだ。今すぐ俺達を解放しろ!」
『まあまあ落ち着いて。だから〜察してくださいよー。ゲームをして、勝てば帰れますからー!』
片岡「なにそれ…負けたら帰れないの!?
たかがゲームなんかに…」
『ただのゲームじゃありませんよ?
リアル人狼ゲームです。負ければ死亡。』
その異様な雰囲気に僕には冗談には聞こえなかった
『さあ、ゲームを始めましょう!
君達はここで…壊れていくのです。
最後まで、仲間を信じることが
できるでしょうかね…』
こうして始まったゲームで僕たちは
壊れていく
我を失い、死ぬ恐怖を、仲間を殺す重さを
渚side
僕達は、一人一人に部屋が用意されてるというので、とりあえず部屋に向かうことになった。
部屋は出席番号順だった。
僕は恐る恐る部屋に入ると…そこには
とても殺風景な光景があった
そのへやは、机、椅子、ベッドがあるだけで
他のものは何もなかった
ただひとつ、机の上に、タブレッドが
おいてあった
そのタブレッドには僕の役職が書いてあった
潮田渚さんあなたの役職はーーーです
役職を確認すると、部屋にノックがかかった
磯貝「渚、いるか?」
磯貝くんだ僕はドアを開けた
磯貝「今日のことについて話したいから、さっきの場所に集まってくれないか?」
渚「うん。わかったよ」
磯貝「俺は他のやつらにも伝えなきゃいけないから、後から行く」
そう言って、磯貝くんは次の部屋へ行ってしまった。
出席番号順って言っても、並べ方はバラバラで、僕の隣の部屋は、倉橋さんと磯貝くん
だった。
ぼくは、さっきの場所へ、歩いて行った
そこに着くと、すでに数人いて、杉野が僕に話しかけてきた
杉野「渚!あのさこのゲーム、本当だと
思うか?」
渚「うーん、わからないけど、僕達を一度に運ぶんだったら、相当な権力を持ってる人
だよね…」
正直…僕もわからないけど…
ここから出られないなら、やるしかない…
渚「そういえば、律とイトナ君はいないね」
ここにいた時は、何も持ってなかったし、
どこに行ったんだろう?
磯貝「全員揃ったな?」
磯貝が声をかけた
片岡「じゃ今日のことを話すね!」
僕らは片岡さんと磯貝くんを中心に、
円になって座った。ここは、ホールみたいな
ところで、天井がたかくて、声が反響して
よく響く
片岡「今日はとりあえず、追放会議はしなくていいみたいだから、夕飯の時間まで、
この建物を散策しようと思うの。」
原「夕飯だったら私が作るよ!」
村松「俺も手伝うぜ!」
片岡「そうね!お願いするわ」
磯貝「じゃあ、3つのグループに分けるか
原と村松を中心に、夕飯を作る班が一つ。
後のグループは、散策班な」
ということで、磯貝くんがランダムに
班分けをしてくれた。
僕は散策班。メンバーは、
カルマ君、茅野、不破さん、岡島くん、
速水さん、前原君だ
なんか…個性的なメンバー…
とりあえず、ぼくたちは、ホールの入り口を右に曲がってみた
まず目にしたのは、トイレだ
前原「ふーん。トイレはここにあんのか
俺は近くていいなー」
茅野「いいなー私は角っこだから遠いよー」
岡島「風呂とかないのかなー」
速水「…変態」
岡島「俺まだ何も言ってないけど!?」
不破「その発言は磯貝くんとかが言うと
真面目さが伝わるけど、岡島くんが言うと
よからぬことを考えてる感じしかしないよ」
茅野「でもないのはないのでキツいかなー
女子としては!」
なんて話をしてると、何やら怪しい扉が
現れた
前原「?なんだ?あれ」
茅野「なんかあやし〜!」
速水「…行ってみる?」
岡島「なんでそんなことをさらっと言えるんだよ!どう見ても怪しいだろ」
不破「でも楽しそうじゃない?」
そのとびらは、明らかに他のものと雰囲気が
違った
白いこの建物に合わず、黒い扉。
そして中から、異様な気配を感じる
赤羽「やめとかない?今いっても何もない気がするし…」
速水「そうね、やめときましょう」
僕は、カルマ君の言葉にひっかかった
「今いっても…」?
ってどういうことだろう
ぐうぅぅぅぅ
このお腹の虫は…
茅野「あははは!ごめーんお腹空いちゃってし、しょうがないでしょ!」
前原「別に誰も何も言ってねーよ」
不破「まー今日は、これ以上は面白いもんなさそうだし、食堂行ってみる?」
速水「食堂の場所…知ってるの?」
不破「フフフッこういうのは推理でわかる
ものなのよ!付いてきてー!」
不破さんはビンゴで食堂の場所を見つけた
渚side
中村「遅いよー!お腹ペコペコなんだから」
岡野「早く食べよ!」
そこは、奥の方にキッチンがあって、
手前側に、長机が二つ並んでいた
磯貝「そうだな!それじゃ着席!せーの!」
いただきまーす!!
その日はみんなで他愛もないおしゃべりをして、一日中楽しかったんだ
その時は、誰も知らなかったんだ
明日から、悪夢が始まるとは
ご飯を食べ終わって、僕達は、自室で待機することになった
ぼくはそのままベッドにダイブ!
22時以降は、人狼が動き出すから、
外側からロックされるんだっけ
僕の役職はーーーだから、やることが残っている
渚side
「きゃあああああああっっっっ!!!!!」
その悲鳴が眠っていた僕の耳に、はっきりと
聞こえた。
僕はベッドから飛び上がり、廊下に出た
声のした方に行ってみると、
廊下の、矢田さんが腰を抜かして座り込んでいた
矢田さんは震えていて、涙を流して、言葉を
失っていた
向かいの廊下から木村くんが走ってきて、
木村「矢田!どうした!何が…!!」
矢田さんの視線の先は、ひとつの部屋だった
木村くんはその部屋を見ると、顔を青ざめ、
その場に立ち尽くしていた
僕もその部屋を覗いてみたすると…
血まみれの床に…原さんが倒れていた
渚「は、ら…さん?」
僕は言葉を失った
どうした?なになに?
気づけば、周りにみんなもいた
その光景を見るたび、聞こえる悲鳴
女子は泣き出し、男子は泣きそうなのを
こらえ、歯を食いしばっている
その時、
「キャァァァァァァァっっっっ!!!!!」
別の場所から、悲鳴が聞こえた
すいません!確認です!
村人→12人 共有者→2人 騎士→1人
占い師→1人 占い師→1人 霊能者→1人
人狼→4人 大狼→1人 一匹狼→1人
狂人→2人
役職を詳しく知りたい方は、コメントで!
中村side
ふわぁぁぁ ねみぃ〜
今何時よ?全く、あの悲鳴で起きちゃったけど…だーれもいないじゃん
どこ行ったんだろう?
はーあ、気晴らしに矢田ちゃんの胸でも
揉むかー
その時、異様な匂いを感じた
何?この匂い。あの部屋から?
匂いのする部屋を覗いみると、そこには
無惨な姿の竹林がいた
中村「ヒッ!
キャァァァァァァァっっっっ!!!!!」
磯貝side
みんなが原の姿に絶句していた、そんな時
「キャァァァァァァァっっっっ!!!!!」
また悲鳴が聞こえた。おれは、その悲鳴の
もとに走った。
そこには、中村が泣き崩れていた
磯貝「中村!」
中村は俺に気づくと、部屋を指差した
まさか!
その部屋を覗くと、竹林が…
磯貝「うそ…だろ…?」
俺は、中村を支えながら、みんなのいるところへ戻った。
中村は、ずっと泣いてる
あの中村がこんなに泣くのか…
正直、俺だって泣きたい
片岡は泣いてたけど…
けど、俺は泣いちゃいけない
そんな気がしたんだ…
渚side
磯貝と中村さんが、戻ってきた
『おーはよーございまーす!!いやー残念!
2人も友達が死んじゃいましたねー』
あのふざけたこえが、僕らの耳に届いた
僕は今、悲しみと殺意でいっぱいだ
『今回の犠牲者は原さんと竹林くんですね。
あ、死体処理は自分達でやって下さいねー』
岡野「ふざけないでよ!!!なんで!?!?
なんで私たちがこんな…!!死体処理は
自分達でしろ?そんなの…そんなの…!」
岡野さん… 彼女はその場に泣き崩れた
片岡さんが背中をさすってくれている
でも僕も同じ気持ちだ
なんで僕たちがこんな…!!
磯貝「…とりあえず、俺らでやっとくから、
女子はホールへ行ってろ…。
片岡…頼んだぞ…」
片岡「うん…。岡野さん立てる?」
岡野「うっ…ひっく…!」
女子達は、重い足取りで、ホールへ向かった
片岡side
なんでこんなことになったんだろう…
私達は、ただ普通に…
訓練して…
暗殺の作戦練って…
楽しく過ごしたかっただけなのに…
しっかりしなきゃ…!
磯貝くんだって辛いはず…
しっかりしなきゃ…!私が……!
渚side
死体処理を終えて、ホールに向かうと、
女子は泣きつかれたような顔をしていた
片岡さんが、面倒見てくれたみたい
みんなで円になって座ると…
磯貝くんと片岡さんが、静かにアイコンタクトをして、頷いた
片岡「みんな…聞いて欲しいの…!
これは…人狼ゲーム……夜のターンが
あるってことは……昼のターンもあると
いうこと…」
磯貝「……追放会議を…はじめる……」
渚side
片岡「ここからは、共有者に仕切ってもらおうと思うから、名乗り出てくれる?」
中村「……アタシ、もう1人は伏せとくね」
片岡「じゃあ進行お願い」
中村「じゃあ、占い師、出てきてくれる?」
スッ
手を挙げたのは……2人
矢田さんと……神崎さん……
どっちかが、人狼側なのかな?
中村「ん〜2人かー。とりあえず、昨夜の
占い結果を教えて?」
矢田「カルマ君占って、白だったよ」
神崎「奥田さん…白でした」
中村「2人とも白か……」
菅谷「グレランか?」
茅野「グレランって何?」
三村「簡単に言うと、直感で指名する感じ
だよ」
茅野「へぇ〜」
中村「仕方ないね……じゃあ」
『おーい!投票は投票BOXを使ってやってねー!テレビの前にあるだろ?よろしく』
投票BOX? テレビ?
千葉「あれじゃないか?」
みんなが一斉に見る
中村「これね、じゃあ1人ずつ順番に……」
岡島「待て!!!!!!!」
岡島くんの声が、ホールに響く
岡島「今日は俺に投票してくれ!!」
渚side
中村「な…何言ってんの?!」
片岡「そうよ!関係ないのに……追放できるわけな……」
岡島「俺は!!!!多分これからも…みんなの役には立てないと思うから……」
岡島くん……!
磯貝「けど……!」
速水「いいんじゃない?」
!?
速水「本人が良いって言ってるんだし、
それに、岡島の勇気を受け入れるべきじゃない?」
磯貝「速水…」
速水さん……
岡島「ありがとう!速水!」
速水「べ、別に……」
磯貝「けど……やっぱり……!」
赤羽「速水さんの言う通りだよ。
岡島の勇気、受け入れようよ」
カルマ君……
磯貝「……わかった。ごめん、岡島……」
投票BOXが回されていって、
僕の番だ……
…………ごめん、岡島くん
『投票終了〜。今日追放されるのは、
岡島くんだね。』
…………
『じゃあ、その岡島くんを処刑するのは…
三村くんでーす。はい拍手〜!パチパチ!』
え?
どういうこと?
まさか……処刑する人を……
自分達の手で…………?
三村「は?俺?なんで……。無理だよ!
だって…岡島は…………!」
ひざまずく三村くん
岡島くんと三村くんは仲がいい
できるわけない…………
岡島「三村…………」
『処刑する人は、処刑室に行ってねー!」
渚「処刑……室……?」
って……まさか……!
前原「あの部屋か……!」
あの黒い扉の部屋……!
ホールとは繋がってる……!?
『早くしないと〜三村くんも死ぬことになるよー?』
悪魔…………
岡島「行こう……三村……」
三村「くそっ……!」
2人は、処刑室へと入っていった
しばらくすると、銃声が聞こえた
「パアアァァァァァンン」
がチャッ キイィ…
三村くんが出てきた
菅谷「おい。三村……」
菅谷くんが駆け寄る ふらついてる……
三村「悪い、今日は、休ませてくれ……」
そう言って、菅谷くんに手伝われながら、
自室へ戻っていった
その後、誰一人喋ることなく、
部屋へ戻っていった
人狼side
「昨日の襲撃お疲れ様」
「ああ、ありがとう」
「今日はどうするの?」
「頭のキレる奴を先に殺っときたいから…」
「じゃあ……あいつか?」
「そうだね……」
占い師side
OOさんを占います
その人はOOです
騎士side
OOさんを守ります
わかりました
共有者チャット
中村「やばいね……もう3人だよ」
?「焦ったら人狼の思うツボだ。
俺たちがしっかりしないと」
中村「そうだね……!」
霊能者side
岡島大河くんは……OOです
渚side
「キャァァァァァァァっっっっ!!!!!」
今日も悲鳴で目覚める朝だ
僕はベッドから飛び上がり、廊下を走った
すると、神崎さんがいた
口を手でおさえていて、涙をボロボロ
流していた
僕はその部屋を覗くと、
三村くんが血の海の中にいた
神崎「なぎ……さ……くん……私……!」
神崎さんは震える声で僕に訴えてきた
神崎「わた……しじゃ……ない……!
わたし……今……きたら……三村くんが……わたしじゃ……ない……!」
渚「神崎さん!わかってる、わかってるよ!」
後ろを振り向くと、倉橋さんがいた
倉橋さんは、やっぱり泣いていたけど……
何か他に……違う雰囲気がした……
片岡「なぎさ……私達、ホールへ行くから」
渚「あ、うん…神崎さんをお願い……」
片岡「うん、行こう、神崎さん」
女子はホールへ男子は死体を処理している
『おはよーございます!!素晴らしい!
騎士さんの活躍により、昨晩の犠牲者は
1人だけでしたー!!パチパチ〜!!』
その放送に、僕等は何も言わなかった
『あれ?無視ですか?酷いですねー
悲しいですよー』
それから放送は聞こえなくなった
菅谷くんが話してきた
菅谷「けどさ、確かにあいつの言うとおりかもな。騎士のお陰で、犠牲者は1人だったんだしさ」
え……
渚「そう……かな……」
苦し紛れにそう答える なんで……
友達が死んだのに……そんな事が言えるんだろう
赤羽「何言ってんの?2人死ななかっただけで、1人は死んでんだから、喜べるとこじゃ
ないでしょ?」
菅谷「……!」
その言葉に菅谷くんは黙ってしまった
渚side
みんながホールに集まった
中村「じゃあ……やるよ……」
みんなは静かに頷く
中村「まず霊能者でてきて?」
前原「俺だよ。岡島は白だった」
中村「だよね……じゃあ次、占い師」
矢田「凛花を占って、白だったよ」
神崎「……」
神崎さん?
中村「神崎さん?占い結果は?」
神崎「黒……」
中村「え?」
神崎「
村松くん……黒でした……」
!!村松くんが!?
村松「ち……違う!俺じゃない!神崎!!
お前!!」
杉野「やめろ!村松!神崎さん!危ない!」
がしっ!!
村松「くっ離せ!俺は!俺は違う!」
寺坂「落ち着け!神崎に手ぇ出したって、
何も変わんねえんだよ!!」
吉田「そうだぜ村松!!一旦落ち着け!」
村松「俺は!!死にたくない!!」
暴れる村松くんを、寺坂くんと吉田くんが
おさえている
寺坂「中村!少し時間をくれ!こいつらと
話がしたいからよぉ!!」
中村「わ…わかった…!1時間後、ここに
集合して!」
吉田「ほら!行くぞ!!」
村松「俺は……!俺は……!!」
寺坂君たちはホールから出て行った
不破「あのさっ!」
?不破さん?
不破「あたし、猫又なんだよね……!」
渚side
猫又!?不破さんが!?
中村「ほ、ほんとう!?」
不破「うん!いっていいことかわかんないけど…けど、自分なりに考えて、こうすれば、
人狼の襲撃に影響があるかなって!」
不破さんのカミングアウトは果たして
正しかったのだろうか
もし、人狼側に有利に働いたら……
片岡「とりあえず、1時間後にまた集まろう」
村松side
俺は、寺坂と吉田、狭間に連れられて、
自分の部屋にいた
俺は……違うのに
狭間「村松、落ち着いた?」
村松「ああ、悪りぃな取り乱して……」
吉田「いいってことよ!それより……」
寺坂「おめぇ、本当に人狼じゃないんだな?」
寺坂が聞いてきた
村松「ああ、俺は人狼なんかじゃない!
信じてくれ!」
俺は必死だった。だって、死にたくないから
寺坂「わかった。じゃあよぉ、こーゆうのはどうだ?」
吉田「は?」
狭間「あんた…まさか……」
なに?何言ってんだ?全然わかんねえよ!
寺坂「ーーーーーーーー。」
矢田side
はぁー疲れたな…
まさか、神崎さんが出てくるなんて……
でも、あの人の頼みだし……やらなきゃ!
神崎side
ごめんね……村松くん…けど……
あの人が言うんだもん…しょうがないよ…
赤羽side
あーあ
みんな本当に気づいてないのかな?
俺から言っちゃおっかな〜
でも、俺の役職はーーーだから……
渚side
あれから1時間たって、みんなが集まってきた
寺坂君たちは、何故か空気が重い
中村「じゃあ……投票を……」
寺坂「おい、待て!!」
寺坂君の声が、ホールに響いた
寺坂「今日は俺に投票しろ」
て…寺坂君!?
中村「はぁ?あんた何言ってんの!?
関係ない人をこれ以上……」
寺坂「俺は人狼だからよ!」
え?
寺坂君が…人狼?
中村「それ…本当?」
寺坂「ああ、明日には霊能者が明らかに
してくれんだろ。だから、殺るなら
俺を殺れ」
そんな…寺坂君が……人狼……?
『みんな投票したね〜。じゃあ今日の追放者は、寺坂君で決定ね〜。それじゃ、
今日寺坂君を追放するのは、村松くんだよ』
寺坂「うし!行こうぜ!村松!」
村松「おれ…おれは…!」
ポンっ
村松くんの背中に、狭間さんと吉田くんが
手を置いた
吉田「行け……村松……」
村松くんは頷いて、処刑室へと入っていった
この4人の絆は、誰にも壊せない……!
「パァァァァァァン!」
銃声が聞こえた
村松くんがでてきてた
村松くんは、顔を上げて、ニカっと笑った
今日は、悪い1日では、無かったかも……
人狼side
「1人減ったな……」
「…やばくない?多分、もうすぐまた1人…このままじゃ、負けちゃうよ!」
「そうね…何か手をうたないと……」
大狼「焦りすぎてヘマをすれば、確実に負けるわよ。次は、私の指示通りに動いて」
占い師side
「やばいな……はやく人狼を
見つけ出さなきゃ……!」
OOを占います
その人はOOです
騎士side
大体……わかった
人狼チームのリーダーは、相当頭のキレる
人物だ……
OOを守ります
分かりました
共有者
?「なんとか1人だな」
中村「けどさ……またこのまま関係ない人を指名できないじゃん?」
?「そうだな…対策を考えよう」
霊能者side
寺坂君はOOです
岡野side
めずらしくはやく起きたなー
お腹すいたし、食堂でも行くかー!
あれ?誰かいる?
「無理だよ!そんなの……!」
「やるしかない…負けたくないでしょ?」
「けど……そしたら私が……!」
?……誰?
!…こっちに来る!
とっさに柱に身を隠した……今のは……
すると……
「イヤァァァァっっっっ!!!!!」
悲鳴が聞こえた、私はびくんとし、
その場に一旦かがむ
そして、すぐに走り出した
今の声は…!
岡野side
声のした方に行くと、
そこにはすでに、茅野っち、速水さん、
奥田さんがいた
茅野っちと奥田さんは泣き崩れてる
速水さんは、表情には出さないけど…
青ざめて、涙が一滴、頬をつたっていた
その部屋は……千葉くん……
まさか……
前原「見るな!!」
私が部屋を覗こうとしたら、前原に
腕を引かれて、腕で目隠しをされた
前原「今回は……見るな……!」
なに?千葉くんは…どうなったの?
速水さんが床にペタンと座り込んで、
メグちゃんが優しく抱きしめていた……
あんな速水さん…初めて見た
磯貝「…とりあえず…ホールに行ってろ…」
磯貝はドアを閉めて、これ以上見ないようにしてくれた
前原が腕を離してくれて、私はホールに行く
渚side
ひどい……千葉くん…
改めて見ると、吐き気がする
今回は、磯貝くん、前原くん、カルマくんが
処理してくれるというから、他の人は、
ホールへ向かっていた
杉野「渚、大丈夫か?」
渚「うん…ごめんね杉野…ありがとう……」
杉野「あぁ、俺はいいけどさ……」
磯貝くんたちがやってきたワイシャツで
処理したのかな
シャツに少し血が付いているように見えた
中村「会議を……始めます」
期待!!
27:ミカエル:2015/09/26(土) 21:38 ID:W/Y 渚side
中村「まず……霊能者から……」
前原「寺坂は黒だよ」
中村「次……占い師……」
矢田「ひなたちゃん占って…白だったよ」
神崎「……」
中村「?占い結果は?」
神崎「杉野くんが……黒でした……」
え?
杉野が……黒……?
杉野の方を見ると、驚いてはいたけど
何故か、落ち着いていた
みんながざわついていた
片岡「じゃあ、今日の指名は……」
中村「待って!!!!」
中村さん?
中村「杉野は…………!
もう1人の……共有者だよ……」
杉野が……共有者?
杉野「ああ、俺は……共有者だよ」
前原「ってことは……」
みんなの視線が、神崎さんに集まった
神崎「あははっ!失敗しちゃったな」
神崎さんは笑った けど、無理に笑顔を
作っていた
神崎「でも……もういいんだ。こうなることは……わかってたきがするから……」
神崎さん…本当に?
神崎「私は……人狼だよ……!」
村松「神崎!!お前…やっぱり……!」
神崎「本当にごめんなさい。村松くん
でも、寺坂君が村松くんを庇うことも、
全部…あの人の計算通りなんだと思う」
あの人……?
岡野「あの人って?」
神崎「大狼……だよ……」
大狼!?
神崎「私達は…大狼の指示で動いてる
私が言えるのはここまでだけど……
きおつけて……!大狼は…手強いから…」
神崎さん……
神崎「今日は私に投票してね」
『えーとみんな投票したね?
今日追放されるのは、神崎さんでーす!
そしてー!処刑するのは!杉野くん!』
この人は、仲のいい人や、好意を寄せている人を狙っている……
神崎「行こう……杉野くん…」
杉野「ダメだよ!神崎さん!おれ…
神崎さんを殺すなんて……!!」
杉野は、神崎さんが好きだ
できるわけないよ……
『もーじれったいなー!あと5分で殺らないと、杉野くんも道連れだよ?』
!!!酷い……!
杉野「そんな………!」
杉野は、歩き出した そして、神崎さんと、
処刑室へと入っていった……
杉野side
入ってしまった……処刑室……
壁や天井は黒くて、空気が重い……
それに……寺坂や岡島の姿がない……
テーブルの中央には、実弾と、本物の銃……
これで殺れってことか
俺より先に、神崎さんが銃を手に取った
神崎「はい、杉野くん…!早く殺ろう
時間がないから………!」
杉野「神崎さん……俺……」
神崎さんはそっと、俺の手をとって、
俺の指と、引き金を合わせた
そして、自分に向かって銃口を向けた…
神崎「杉野くん……ありがとう。
こんな私と、仲良くしてくれて……」
神崎さんが喋り始めた
杉野「俺……神崎さんの事が……」
神崎「知ってるよ……?」
杉野「へ?
神崎「杉野くん…バレバレなんだもん」
まじか……じゃあ
杉野「俺!神崎さんが好きです!」
神崎さんに気持ちだけは伝えたかった
神崎「……ありがとう……うっ…ひっく…」
神崎さんは泣き出してしまった
杉野「え!あの!ごめん!そんなつもり
じゃ……!」
神崎「ううん、嬉しいよ。今までで1番
ただ…
これでさよならなのが……悲しくて……」
あ……そうだ……俺たちは今……
神崎「せめて……一緒に、殺せんせーは、
暗殺したかったな……」
『あと1分〜早くしてねー』
神崎「杉野くん……ありがとう
大好きです……生きてね…私の分も……」
彼女のその笑顔は、今までで1番美しかった
杉野「うん…さようなら……神崎さん」
俺は……引き金を引いた
「パァァァァァァン」
渚side
銃声が聞こえた……
杉野……殺ったのかな……
扉が開いて、杉野が出てきた
渚「杉野……!」
磯貝「!!……中村!解散でいいよな?」
中村「あ……うん……解散しよう」
みんなが次々とホールから出て行く
僕は、杉野に駆け寄ろうとした
けど…肩に手を置かれて……
磯貝「今は……1人にしておけ…」
渚「……うん…」
僕は、部屋へ戻っていった
人狼side
「結構減ったな」
「やばいよ!このままじゃ……!」
「だな…どうするんだ?」
大狼「焦らなくていい……次は……」
「「了解……」」
占い師side
結構、人狼減ったよねぇ
そろそろ仕掛けよっかな
騎士side
OOを守ります
分かりました
共有者チャット
中村「あんた…大丈夫なの?」
杉野「ああ、もう大丈夫だ」
中村「人狼もだいぶ減ったよね」
杉野「けど…神崎さんが言ってた大狼って」
中村「そこがどう動くか……」
霊能者side
神崎さんはOOです
渚side
「イヤァァァァァァっっっっ!!!!!」
今日も聞こえる……あの悲鳴
なんか……聴き慣れてきちゃったな……
僕が行った時には、すでにほとんどが集まっていて、その部屋の主は、
吉田くんだった……
村松「吉田……くそっ………!」
狭間「ここで泣いても仕方ないわよ
耐えなさい」
狭間さん……村松くん……
無理もない……大切な仲間を……2人も
失ったんだから
女子はホールへ男子は死体処理
それにしても……騎士は誰なんだろう
立て続けに襲撃から守っている……
多分、相当頭のいいやつなんだろうな
渚side
中村「それじゃ、会議を始めます。
まず、霊能者から」
前原「神崎は黒だぜ」
人狼……だったんだ
中村「占い師…」
矢田「狭間さん…白だったよ」
手がかりなしか……
片岡「じゃあ、今日もグレラン……」
中村「待って!!聞いて、うちら、話し合ったんだけど、もうグレランはやめようと思うこれ以上、関係ない人を指名できないし」
中村さん……
杉野「だから、一度整理しようと思うんだ」
中村「部屋にあったノート…まず、1日目」
片岡「は……何もしなかったよね……」
中村「じゃあ、2日目、襲撃されたのは、
竹林と…」
磯貝「原だよ」
中村「……で、追放会議の時、岡島が…と」
岡野「一応…占われた人も書いとかない?」
中村「だね。じゃあ、カルマ、…と」
杉野「じゃ2日目な、この日襲撃されたのは
三村か……」
前原「追放されたのが寺坂で、こいつは黒…
占われたのが…」
渚side
菅谷「速水だな…」
木村「3日目……千葉が襲撃されて、」
奥田「神崎さんが…追放されました」
村松「で、神崎が黒だろ?占われたのが?」
渚side
矢田「ひなたちゃん…」
片岡「4日目、襲撃は吉田くん…と」
倉橋「占いは狭間ちゃんだね」
中村「うーん。なんか分かった人?」
みんな、黙り込んでしまう
赤羽「はーい。俺一個わかったかも」
杉野「なんだよ!?カルマ!」
赤羽「神崎さんってさ、占い師を演じてたんでしょ?そしたら、神崎さんに占われた人も怪しくなるんじゃない?」
あっ!
カルマ君の言うとおりだ
だとしたら…
中村「だとしたら…神崎さんに占われてた、
奥田さん、村松、も、対象になるって事か」
赤羽「そーいうこと」
少しずつ、見えてきた気がする…!
岡野「けど…結局は何も変わらなくない?
手がかりはそんなに……」
中村「とりあえず、今のをヒントに、
それぞれ誰に入れるか、1時間後ここに
集まって、投票しよう」
倉橋side
はー疲れたな……
みんな次々と死んでいくし……
部屋に戻った矢先、扉にノックがかかった
倉橋「はーい?」
誰だろう…… 矢田ちゃんとかかな?
ガチャ そこにいたのは……
倉橋「カルマ君……!?」
赤羽「ヤッホー倉橋さん」
びっくりした…同じクラスと言っても、
あまり話したことはないし、それにしても、
なんでカルマ君が?
倉橋「どうしたの?何か用?」
赤羽「うーん…単刀直入に言うね。
倉橋さんって……ーーーだよね?」
!!うわー凄いな さすがカルマ君……
倉橋「さすがだね…!けど…カルマ君だって人の事は言えないんじゃない?」
赤羽「あはは、まあね〜やっぱりバレてたんだ。まーいーや、じゃあね。倉橋さん
健闘を祈るよ♪」
そう言って、カルマ君は行っちゃった……
前原side
はーあー、シャツが汚れちまったよ……
腹減った…原がいなくなってから、
ロクなもん食ってなかったな……
なんか探しに行くか
ん?あれは……
「ねぇ……本当にやるの?」
「しょうがないでしょ、自分の為なのよ」
「でも……!やっぱり!」
…なんの話だ?一体誰が…!あれは!
ガタッ うわっやっべ!
「!誰かいるの?!」
やっベーよ!早く逃げよ!
…にしても…あいつら……
更新頑張ってください!!
37:奈々:2015/09/28(月) 15:43 ID:OJQ期待です!!!(*^-^*)
38:ミカエル:2015/09/28(月) 19:25 ID:W/Yありがとうございます!
39:ミカエル:2015/09/28(月) 19:37 ID:W/Y 渚side
1時間後
みんながホールに集まった
中村「それじゃ、投票しよっか」
投票BOXが回されていく
『えーと、今日は村松くんだね〜
赤羽くんの説得力が高かったのかな?』
その通りだと思う、僕も、村松くんに入れた
『で、村松くんを処刑するのは、
狭間さんでーすwww』
!!!なんでそんなに笑ってるの?
狭間「いくわよ、村松」
村松「ああ」
2人はすんなりと入っていった
「パァァァァァァン」
銃声が聞こえた
殺ったのか……狭間さんがでてきた
表情は変わらないけど…辛いんだろうな……
片岡「じゃあ、今日は解散にしましょう
明日また、おやすみ」
片岡さん……みんなが帰っていく中、僕は
彼女の表情に違和感を覚えた
片岡さん…しっかりして、冷静だな……
こんな状況なのに……もしかして……
なれたのかな…この人狼ゲームの環境に
人の死に…………
片岡side
疲れたな……
私は今、食堂にいる
コップに水をためたまま、考えていた
みんなの前では、平常心を保ってるけど…
ダメダメ!私がしっかりしなきゃ!
私はコップの水を飲み干した
「片岡?」
えっ!?
「なにやってんだ?」
い……磯貝くん!?
磯貝「お、俺も水飲もっかな」
磯貝くんは、私のコップを取って、
水を注いで飲んだ……
もう…そういうこと、平気でやっちゃうん
だもんな……
磯貝「片岡さ……無理してないか?」
!?ば……バレて……る!?
片岡「そ……そんな事ないよ……!」
磯貝くんは、疑う目で私を見る
やばい……なんか……
ポン…………
え?磯貝くんの手が、私の頭の上に、
優しく置かれた
磯貝「俺の前では、無理すんなよ
泣いてもいいんだぞ」
そんなの……優しすぎるよ……
泣きたくなくても……涙…出ちゃうじゃん…
片岡「……」
私は、磯貝くんに飛びついた
体が、勝手に、ううん
本心なのかもしれない……これが…
磯貝「片岡……!?」
片岡「磯貝くん…………!私……泣いちゃ…いけな…い…から……!ひっく」
磯貝「片岡……」
スッ 磯貝くんの腕が、私の背中に
そっと回ってくる
そして…抱きしめてくれて……私の頭を
撫でてくれた
そのままずっと、私のそばにいてくれた……
磯貝君…カッコイイ……………!!(≧∇≦)
42:ミカエル:2015/09/28(月) 20:04 ID:W/Y 磯貝side
片岡……相当辛かったんだな……
俺も…女子の事は片岡に任せっきりだったし
ごめんな……
しばらくして、片岡は眠ってしまった
片岡が泣いたのは、初めて見たな 寝顔も…
そろそろ22時だな 片岡は運ぶか……
俺は、片岡をおんぶした
あれ、そういえばこの前、矢田が……
矢田『メグちゃんは、お姫様抱っこに
憧れてるんだよー』
って言ってたな……
磯貝「……」
俺は、片岡をお姫様抱っこした
軽いな……ちゃんと食べてんのか…?
そのまま、片岡の部屋へ入った
よいしょっと……よし、毛布毛布……
……ごめんな……片岡………
おやすみ……
さようなら……
渚side
「キャアァァァァァァっっっっ!!!!!」
今日も悲鳴で目覚める朝……
僕は、声のした方に行く
今日は……誰かな……
いつの間にか…こんなことを考えている……
なんか……嫌だな……
そこはすでに、野次馬だった
部屋の主は……
不破さん!?
不破さんは確か猫又……
襲われたら、人狼も一緒に死ぬはず!
茅野「……!渚!」
渚「茅野……!いったい誰が……」
茅野「…………磯貝くん……」
!そんな……!磯貝くんが…人狼……!?
学級委員だった磯貝くんの死は、
みんなにとっても、かなりショックな
出来事だった……
みんな泣いたり、苦しんでる……
けど……ただ一人……
片岡さんだけは、何かを決意したような、
強い瞳をしていた
………………………!?!?
い、磯貝君!??!?!?((泣
ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
人狼side 昨日の晩
磯貝「不破を殺ろう」
「!何言ってるの!?磯貝くん……
死んじゃうんだよ!?」
磯貝「けど殺るしかない。いつかは殺らなきゃいけない相手なんだ。
いいよな……?大狼……」
大狼「……」
磯貝side 昨日の晩、不破の部屋
不破「いいの?磯貝くん。
私を殺したら、あなたも死ぬんだよ?」
不破は、問いかけてきた
磯貝「ああ、俺も疲れてきたしな……
正直、仲間が死んでいくのを、見たくなかった……」
不破「誰だってそうだよ…」
磯貝「それに…片岡にも……」
不破「……!」
磯貝「だから……ごめんな…
俺の正体も…わかってたんだろ?」
不破「確信はなかったけどね…」
磯貝「……そっか…」
俺は、ナイフを不破の首筋に当てた
最後くらいは、銃じゃなくて、ナイフで
終わりたかった……
不破「じゃあね」
磯貝「ああ……」
俺は静かに、ナイフをさばいた
俺のナイフ術では、1度の攻撃で死んでしまう……
ドクンっっっっ!!!!!
磯貝「っっっっ!!!!!」
外傷が無しに死ぬときは、心臓麻痺か?
俺は、座り込んだ、意識が、遠のいていく…
ごめんな……みんな…こんな学級委員で……
片岡……あとのことは、頼んだぞ……
前原……ごめん……
俺の意識は、そこで途絶えた
渚side
片岡さん……
そして、彼女とは反対に…
1番青ざめているのは……
前原君……
前原「磯貝……嘘だろ?なんで……」
無理もない…親友を無くしたんだから…
僕たちはそのまま、ホールへ行った
渚side
中村「じゃあ、会議…やるね、まず、霊能者から」
前原「村松は…白だ…」
中村「次、占い師…」
矢田「前原君……白だったよ」
中村「うーん、グレランかなー?」
杉野「今回は、仕方ないだろ」
矢田「ごめんね…私が全然違う人を占って」
杉野「矢田のせいじゃないぞ、気にすんな」
矢田「うん…」
中村「じゃあ〜グレランで…」
前原「待て!!!」
前原君?
前原「今日は俺に投票してくんね?」
前原君は少し照れ臭そうに笑っていった
中村「は?何言ってんの?」
前原「俺も正直疲れたしさ、それに、友達が死んでくのを、もう見たくねーし」
前原くん……
前原「ということで、今日は俺に投票な!」
パァァァァァァン
え?前原君の頬が赤く染まっていた
叩かれた?叩いたのは……
岡野さん……
前原「岡野…なにすん……」
岡野「あんたは……磯貝の死を無駄にするの?」
みんな、驚きの顔を隠せない
前原君も驚いてる
前原「俺だって…無駄にしたくなんか…」
パァァァァァァン
また、岡野さんが叩いた
前原「いい加減にしろ!!!」
前原君が岡野さんの肩を両手でつかんで、
壁に叩きつけられた岡野さん……
前原「俺だって…俺だって……!」
前原君は腕を振り上げる
前原「………!」
岡野「………」
岡野さんの表情は、悲しそうだった
岡野「あんたは…まだ戦える…戦う力が残ってる……」
前原君は、腕を下ろした
岡野「生きて……磯貝の分も………!」
岡野さんのその顔は、今まで1番綺麗だった
岡野さんが振り返った
岡野「今日は私に投票して!」
岡野さん!?
矢田「何言ってるの!ひなたちゃん!」
中村「そうだよ、これ以上犠牲者は出したくないの…!」
中村さんがきつめに言う
岡野「大丈夫だよ…!だって私は、
狂人だから……!」
え?
茅野「狂人…?」
岡野「そう、人狼側にも村人側でもない
中途半端な役職…」
岡野さん……
岡野「だから!今日の指名は私ね!」
渚side
『投票結果〜!今日の追放者は、岡野さん!
そして!処刑者は……
前原君でーす!』
前原「!」
岡野「……」
前原君……
岡野「行こう……前原…」
前原「岡野……っ」
2人は、処刑室へ、入っていった
前原side
ここが……処刑室……
ここで殺すのか?岡野を…
岡野「さてと、前原!」
前原「!はい!」
岡野が急に言ってきた
岡野「私さ、好きな人できてたんだ!
自分でも気づかなくって……矢田さんとかが
教えてくれなかったら…一生気づかなかったんだもん!自分でも信じられない人だし…」
岡野に……好きな人?
ズキンッ
あれ?なんだ?今の……
岡野「ねぇ前原!一回やらせてくれない?」
前原「え?」
岡野は、両手にナイフを持って、1本、俺に渡してきた
前原「岡野……」
岡野「最後に1回だけ!」
しばらく、2人で、ナイフを当てあっていた
さすが女子1位、しかも、久々にやって、
なんか、昔のことを思い出すな……
殺せんせー暗殺して……毎日女の子と遊んで
毎日岡野に蹴られて……
岡野「ん?何にやけてんのよ」
前原「別に…ちょっと昔を思い出してよ」
今思えば、変な日常だよな……
岡野「……よし!前原!終わろう!」
前原「は?」
岡野がナイフを置いた
岡野「はい!早く早く!最後は、得意の
ナイフで決めてよね!」
岡野……
前原「ごめん!さっきは……あんな事
しちまって……」
岡野「……大丈夫」
岡野はそっと近づいてきた
そして、俺の頬に手を添えた
岡野「私こそごめん……痛かったよね……」
彼女のその顔は、心配というより、
これから別れる寂しさを、隠してるように
見えた……
前原「岡野……おれ……」
『後3分ねーもー長いよー』
くそっ……あいつ……
岡野「そろそろだね」
岡野は俺の手にナイフを握って、
自分の首筋に置いた
岡野「じゃあね、前原……楽しかったよ」
前原「ああ、俺も、ありがとう」
覚悟を決めた、彼女の首筋にナイフをあて、
さばいた
岡野「ずっと……好きだった……」
それが、彼女の最後の言葉だった
渚side
銃声は聞こえなかった……
しばらくして、前原君が出てきた
うつむいて、そのまま去っていった…けど…
気のせいかな?彼の瞳が、凄く、
強い瞳をしていた……
人狼side
「……殺るしか……ないよね」
占い師side
「そろそろ……かな……」
OOを占います
その人はOOです
騎士side
「仕方ないな…あの人の作戦に付き合うか」
OOを守ります
わかりました
共有者チャット
中村「やばいね、人狼は今……何人?」
杉野「2人じゃないか?でも……一匹狼も
いるから3人か?」
中村「……そろそろ、仕掛けないとね」
杉野「ああ」
渚side
朝起きても、悲鳴は聞こえなかった
けど、なんだか廊下が騒がしかった
廊下に出ると、倉橋さんもちょうど出てきた
倉橋「おはよー渚君」
渚「おはよう倉橋さん、なんだか、騒がしいね、なんかあったのかな?」
倉橋「もー渚君、ひとつしかないでしょ」
そっか……
誰かが死んだ……
2人で歩いて行くと、野次馬があった
倉橋「おはよー今日は誰?」
倉橋さんが、片岡さんに聞く
片岡「……矢田さんと、杉野くん」
2人……!?
2人襲撃されたなんて久しぶりだった
騎士が失敗したのか……しょうがないよね
それにしても、矢田さんは…占い師
しかも……杉野……死んだんだ……
親友だって、思ってたのに……
渚side
中村「会議を始めるね、霊能者」
前原「岡野は……白だ」
中村「占い師って、いないんだよね」
狭間「占い結果がわからないのは痛いわね」
矢田さん……
倉橋「あの〜みんな〜?
占い結果ならわかるよ?」
え?!
木村「なんでだよ倉橋!矢田は…死んだんだぞ!」
木村くん……矢田さんのこと?
倉橋「わかるよ……だって……
私が……占い師だから……」
え?
倉橋さんが……占い師?
みんなは、今までで1番驚いて、
状況を理解していなかった
ただ、カルマ君を除いて……
中村「ちょ、ちょっとまってよ!
なんで?倉橋さんが占い師だったら……
今までの矢田ちゃんのは、嘘だったってこと?!」
倉橋「嘘じゃないよ……!私が頼んだの
私が占い結果を教えて、占い師を演じてもらったの……」
そんな……僕はふと、カルマ君を見た
まさか……気づいてたの?
赤羽side
倉橋さん……言ったね……
これで俺の役目はほとんど終わったかな
後は、倉橋さんに任せるしかないし、
中村「とりあえず……昨晩の占い結果を
教えて!」
倉橋「う……うん、昨日は、渚君を占って
黒だった……」
あーやっぱり渚君を占ったか
倉橋さん、少しづつ仕掛けてきたね
渚君は、動揺を隠せてない
渚「ち……違うよ…僕は!」
倉橋「そもそも、途中からあれ?って
思ったんだ。人狼の襲撃が、ほとんど
騎士によって防がれた……もちろん騎士の
おかげだろうけど……でも、本当は違うよ…
渚君が、わざと、襲撃を失敗してたの……」
そこまでいっちゃうんだ…倉橋さん
片岡「そ……それで?」
倉橋「まぁ、それはそれで、友達を殺すのが怖くなって、ずっと矢田ちゃんを狙ってたんだろうけど、昨日は騎士が守らなかったから、仕方なく襲撃をした…違う?」
渚「……」
あーあ黙り込んじゃって
倉橋「千葉くんと桃花ちゃんの殺され方は、明らかに無惨だった……
あんな殺し方、渚君……もしくは磯貝くんか、前原君、そのあたりしか出来ないけど、
前原君は霊能者だし、磯貝くんは、性格的に
首筋とかを狙って、一気に仕留めるタイプ…
というか、傷つかず殺すタイプ、つまり
安楽死……脈あたりを狙うはず……けど、
特に千葉くんは、刃物でズタズタ、
クラップスタナーを使った形跡もあった……
そしたら、渚君しか考えられない……
昨日占って、確信したよ………」
いやぁー見事な推理だね。
ま、俺もぶっちゃけわかってたけど、
茅野「渚……本当?」
渚「うん……倉橋さんの言う通り、ぼくは、
一匹狼だよ……」
茅野「……!渚!」
茅野ちゃん…動揺してるな……かなり…
渚「いいんだよ、今更否定しても、
誰も信じてくれないでしょ?ここがちょうど
よく死ねる時期かな……」
渚君……
菅谷「カルマ……気づいてたのか?」
菅谷が聞いてきた、よく見てるな……
赤羽「まあね、でも、倉橋さんの作戦に
付き合ってたし、俺が深入りする場面じゃ
ないしね」
俺らは、投票を始めた
渚side
『投票終了〜今日の追放者は……渚君!
そして!処刑者は!茅野さんです!』
やっぱり……茅野……
席も隣だし、1番仲のいい女子……
ぼくは、茅野の腕を引いて、処刑室へ入った
茅野side
渚に腕を引かれて、私は、処刑室に入った
なんで……私が……渚を……!
1番、殺したくない相手……いつも……
そばにいてくれて……
渚「茅野…泣かないで……」
茅野「……無理だよ…!だって、私は……」
ずっと……渚のことが………
渚「茅野……僕…ずっと…好きだったよ」
茅野「……へ?」
今……なんて……?
渚「これが……最後だから……後悔しない
ように……伝えたかったんだ……」
茅野「渚……!わたしも…ずっと…」
そう言いかけたら、渚はそっと、私のてを
ひいて、優しく抱きしめてくれた……
茅野「………!渚…………?」
渚「分かってる……言わなくていいよ……」
涙が出てくる、さっきよりたくさん…けど…
これは、悲しみの涙じゃない……
幸せの涙…………
渚は、私にニコッと笑いかけてくれた……
私は、渚に答えるべきだと思ったんだ
私は銃を持ち、渚に銃口を、向けた……
茅野「渚……ありがとう……!
今までずっと…楽しかったよ……!」
しっかり声に出ているかな、震えているかも
しれない……けど…伝えたかった……
茅野「渚……大好き………!」
これは、演技じゃない……素顔の…私……
渚「うん……僕も…ありがとう……!」
渚の目から、一筋の光が流れた
私は静かに、引き金をひいた……
倉橋side
銃声が聞こえた……ごめんね……渚君…
みんな……
カエデちゃんが出てきた
片岡「茅野さん!」
茅野「……戻ろう……!みんな…」
無理してる……演技してる……本当は、
笑えないはず、けど、現実を見なきゃ
いけないから……
中村「じゃあ、解散……」
私達は、部屋に戻った……
人狼side
大狼「……」
「ねぇ、大丈夫なの?このままじゃ……」
大狼「大丈夫よ……まだ、手はあるわ……」
占い師side
倉橋「順調に進んでる……けど…人狼側の
強力なリーダーは、誰?」
OOを占います
その人は、OOです
騎士side
OOを守ります
わかりました
共有者side
そろそろ……かな
倉橋side
悲鳴で起きないのは…久々だな
私は、支度をして、廊下に出た
バッタリ前原君に会って、話をした
前原「なあ…倉橋…」
倉橋「なに?」
前原「お前…気づいてたのか?
磯貝のことも、全部…」
倉橋「あはは、まーね。カルマ君も協力
してくれたし」
でも、この先のことは、イマイチよくわからない
大狼は誰なのか…最初は、渚君とか磯貝君
あたりだと思ってたけど…
前原「大狼で悩んでんのか?」
倉橋「え?うん。まあね……」
前原「俺はさーぶっちゃけ茅野だと思うんだよなー」
倉橋「え?」
前原「あくまで俺の考えな、茅野は演技
うまいしさ、芸能界にいた時は、普通に
頭良かったらしいじゃん」
なるほど…そういう考えもありなのかな?
前原「倉橋…考えすぎんのもやめろよな
俺はぶっちゃけお前のこと信用してるからよ」
倉橋「なにそれ、でも、ありがとうね」
前原「おう!あ、勘違いすんなよ
俺が好きなのはあくまで岡野だからな!」
倉橋「分かってるって〜♪」
久しぶりに笑ったかも
こんなことを日常的にやらされてたら、
誰だって笑顔を失っていく…
戦わなきゃね…狼と……!
あの、
天才すぎやしませんか?
面白すぎて全部読みました!
ホラーは苦手だけど、すっごい面白い!筋も通ってて、先が気になりすぎてやばいです。
更新お願いします!
ホラリー)だよね‼️そう思ったよね♪
杏も1から見させてもらった
続き!気になって仕方ない!
63:プラマイ:2015/11/23(月) 09:30 ID:tdcおー続き期待!!
64:ミカエル:2015/11/25(水) 22:18 ID:W/Y 前原side
倉橋と話していると、何やら騒がしい声が聞こえてきた
あー、死んだのか……誰かが…
俺も、最低だな。こんな事、思ってるはずないのに
隣にいる倉橋も、冷静だった。
けど、何かが引っかかる…
大狼は、一体…ずっと頭の中でつっかえてる何かがある
なんだ…?この違和感は…
倉橋side
そこには、すでにみんな集まっていて、
一つのドアを見ていた
今日は、誰?
赤羽「菅谷だよ」
倉橋「カルマ君……」
気がつくと、カルマ君が後ろにいた
そうか
菅谷くんか…
こんな事…日常茶飯事になってきた
私たちって、臨機応変なのかな……?
暗殺のときだって、すぐにその環境に
慣れてしまった
今回も同じ…慣れてしまったの…
私たちは全員、この
《人狼ゲーム》の環境に……
倉橋side
中村「じゃあ…会議…始めるね。
えっと…まず…霊能者……から」
リオちゃん…元気ない……
責任…感じてるのかな?
自分が、人狼を当てられないから……
いつも、人に相談とかしないで、
ひとりで抱え込むから……
前原「渚は……黒だよ」
ごめんね……渚くん
片岡「少し……落ち着いて考えよう
今残ってる人狼は何人?」
奥田「2人……じゃないでしょうか?」
茅野「狂人は、岡野さんと千葉くんだよね」
中村「大狼は残ってんのかな?」
木村「いるんじゃないか?」
狭間「前にカルマが言った通り、奥田が
人狼の可能性が高いわよ、けど」
速水「そうとも限らない。神崎は適当に
言っただけかもしれない」
前原「そもそもそれは全部大狼の指示だったんだろ?なら大狼を先に見つける方がよくね?」
速水「それができたら苦労しない」
片岡「でも、それが理想的よね、
大狼が消えれば、人狼側の戦力はだいぶ減るそしたら、どんなに楽なことか」
みんな、一斉に喋っていた
私は、話のペースについていけない
ふーん、けどみんな、意外と結構考えてるんだなー
ん?
ちょっと待って?
今の会話の中に……違和感が……なに?…
赤羽「……」
カルマ君は気付いた?
……………!!!
倉橋「ねえ!!!みんな!!」
みんなの視線が、私に集中する
倉橋「今の会話の中に、明らかにおかしな
部分があった……」
ミカエルです!
こんなに見てくれて嬉しいです!
これからは、更新ペースを上げていきたいと思います。
駄文ですが、これからもよろしくお願いいたします。
この人狼ゲームが終わったら、
《殺し合いの時間》という、またもや死ネタ
なんですが、現在考えております
そちらの方も、少しでも見てくださる方がいると嬉しいです
では!
引き続き、頑張りたいと思います!
この後、更に驚くべき?展開がまっているので!楽しみにしていてください!
続きだ!楽しみにしてます♪
69:ミカエル:2015/11/26(木) 16:25 ID:W/Y 倉橋side
片岡「おかしな部分……ってなに?何かわかったの!?」
私は、息を呑んだ
倉橋「今の会話で、何か違和感はなかった?
明らかにおかしな事を言っている人がいたの」
前原「おい、誰なんだ?」
倉橋「それは……
あなただよ……カエデちゃん」
みんなギョッとしている
そして、カエデちゃんに視線が集まる
茅野「……っ!!」
倉橋「カエデちゃんはさっき、
『岡野さんと千葉くんは狂人だよね』って
言っていた……。なんでわかったの?
私たちはそんなこと、1度も言ってないのに
あなたが……人狼だからじゃないの?
あなたが…みんなを殺したからじゃないの!?」
私は、こんな事を言いたかったんじゃない
なんで、こんな、追い詰めるような言葉が出てくるの?
奥田「嘘です!!」
そう言ったのは、奥田さんだった……
奥田「茅野さんが……そんなことするはず
ないじゃないですか!!私は、茅野さんを
信じてます!茅野さんは人狼じゃありません
人狼は、私です!!」
奥田さん……
茅野「いーんだよ……奥田さん……」
カエデちゃんが口を開いた
茅野「あーあー!バレちゃった!」
……っ!
カエデちゃん……
奥田「茅野さん……」
茅野「でも、いーんだ!いつかこうなるってことは、わかってた気がするから……」
カエデちゃん……笑わないで………
そんな演技……しないでよ
狭間「茅野……あんた……
わざとね……」
茅野「……」
カエデちゃんは、笑っているけど……
私は……
倉橋side
バッっっっっ!!!!!
気がつくと
何かが、カエデちゃんの襟を掴んでいた
片岡「!!中村さん!」
リオちゃん?!
その顔は、怒りと悲しみに満ちていた
そして、溢れ出る殺意……
中村「あんたが……っ
あんたがみんなを………っ!!!!」
そのまま、2人は床に倒れた
前原「おい!中村!!」
中村「あんたのせいでっ!!!
みんなはっ!!!」
やめて!やめてよ!
メグちゃんが必死でなんとかしようてしてる
けど、リオちゃんはききやしない
中村「なんでみんなが死なないといけない!
なんであたし達が死ななきゃいけない!!」
カエデちゃんは、抵抗しない
ただじっと、リオちゃんの瞳を見ているだけ
中村「なんで……なんで!!!」
ゴスッ!!
リオちゃんが倒れる
倉橋「カルマ君!?」
赤羽「大丈夫、気を失っただけだよ
すぐに目がさめるよ」
いま、何をした?
多分、リオちゃんの首元に、手をグサッと
その隙に、カエデちゃんが出てくる
茅野「ごめんね……中村さん……
みんな………」
私は、どんな顔をすればいいんだろう
中村「うっ……」
リオちゃん……目が覚めた?
中村「あれ……あたし……」
茅野「本当に、ごめんなさい……」
奥田side
『今日の追放者は、茅野カエデさんです!
処刑者は、奥田さん!がんばってねー』
私が選ばれてしまいました……
私は、抵抗することもなく、
静かに、処刑室へと入っていった
すごい
73:ミカエル:2015/11/27(金) 19:15 ID:W/Y 倉橋side
パアアァァァァァァっっっっ!!!!!
銃声が聞こえた
愛美ちゃん……殺ったんだ……
なんか……私が一番、みんなを……
愛美ちゃんが出てきた
目にいっぱいの涙をためて
今日は、それで終わりだった……
倉橋side
はあ〜疲れたな
今日は色々ありすぎて……
あれ?あそこにいるの……カルマ君?
赤羽「ヤッホー倉橋さん」
倉橋「カルマ君、どうしたの?」
こんな時でも、明るい調子なのは変わらないけど、絶対隠してるよね
渚くんや杉野君、同じ班のみんなが、
ほとんど居なくなっちゃったんだから……
赤羽「ちょっと色々話したくてさー
今後について……」
倉橋「……うん、いいよ……食堂に行こうよちょっとお腹すいちゃって」
私達は、食堂に向かった
in食堂
私は、テーブルの上に置かれたミカンを
食べていた
何かしてないと、気まずいっていうか……
赤羽「ねぇ、倉橋さん」
倉橋「?……なに?」
赤羽「ぶっちゃけ誰だと思う?人狼…」
単刀直入だな
倉橋「まだ全然分かんないよー
怪しいのは、愛美ちゃんかもしれないけど」
赤羽「神崎さんが占ったから?」
倉橋「え?うん……まあ」
赤羽「倉橋さん、ルールちゃんと見てないでしょ」
倉橋「え?どういうこと?」
赤羽「大狼は、占われても
《村人》
って出るんだよ」
え?
倉橋「そ、そうなの?」
赤羽「そ、だから、怪しいのは奥田さん
だけじゃない。倉橋さんが占った全員が、
容疑者だよ……」
そんな……!!
赤羽「もちろん、俺を含めてね」
倉橋「……カルマ君は違うでしょ……
だって…ずっと私に……」
私は、混乱しながらも、気持ちを伝えた
赤羽「まあ、その辺はご想像にお任せするよ
これからが勝負だよ。倉橋さん」
倉橋「……わかってる……」
私は、顔をうつむいていた
カルマ君は、何も言わずに、部屋から出て行った……
誰なの?
大嘘つきのオオカミは……
大狼side
大狼「これから……
もっと楽しくなる……」
占い師side
「もう、誰を占っても……意味ないじゃない
どうしたらいいの?」
○○を占います
わかりました
騎士side
○○を守ります
わかりました
共有者side
中村「やばい……イヤな予感がする……
どうにかしなきゃ」
倉橋side
朝かな……
日がささないから、分かんないや
とりあえず、起きようかな
廊下に出ると、すぐ側で野次馬があった
私の両隣は、もういない
この世にいない……死んだから
倉橋「綺羅ちゃん、今日は誰?」
狭間「奥田よ……」
愛美ちゃんか……
冷たいな……私…クラスメイトの死を、
こんな簡単に片付けるなんて……
私達は、ホールへ向かった
今日で…何日目?
みんながどんどんしんでいっちゃう....
78:ミカエル:2015/11/28(土) 10:08 ID:W/Y 倉橋side
中村「じゃあ、占い師から」
倉橋「メグちゃん、白だったよ」
中村「霊能者」
前原「茅野は黒だぜ」
手がかりなし…しょうがないよね
片岡「ねえ、どうする?大狼は、占われても意味がないんでしょ」
木村「え、そうなのか?」
片岡「そうだよ、だから、これ以上占いを
続けても、意味はないよ」
……みんな、静かになっちゃった
こうなることも、大狼の狙いだったのかな
やばい……打つ手がない
狭間「……グレランなの?」
中村「そんな……ことは、したくない……」
どうすればいいの……
赤羽side
みんな、混乱してんな
正直、打つ手がないんじゃしょうがないよね
今残ってるのは、片岡さん、木村、狭間さん
速水さん、前原、倉橋さん、中村、俺…
だけか……この中に大狼がいる
何かないのか……大狼を見つけるには、
どうしたら……!
カルマがんばれ!!
81:ミカエル:2015/11/29(日) 11:46 ID:W/Y 倉橋side
大狼は本当に頭がいい
今までずっと疑われていた愛美ちゃんを
襲撃することで、私達を混乱させた
誰も喋らず……時間が過ぎていく
速水「仕方ないわね…今日は私を追放して」
!!凛花ちゃん!?
中村「ダメだよ凛花!私たちは、もう
無駄なことで、犠牲者を出したくないの!」
速水「でもこのままじゃ、時間だけが過ぎてくわ。そしたら全員ゲームオーバー、意味がないじゃない」
中村「でも……!」
前原「じゃあ、俺が処刑されればいいんじゃね?」
え?
倉橋「な、何言ってんの?前原くん
そんなわけ……ないでしょ?」
前原「俺は霊能者だぜ?最後までいても意味ないだろ。あ、倉橋、お前は残れよ、
占い師なんだから」
倉橋「そんな……!」
中村「じゃあ、あたしが追放されるよ」
倉橋「な、なんで!?莉桜ちゃんは、最後までいなきゃ!」
中村「ここまで来て、あたし、何の役にもたってないじゃない……!ただ、会議を進めるだけ……役立たずは、いるだけ邪魔でしょ」
倉橋「そんなこと……!っねぇ!木村ちゃんもなんか言ってよ!みんな…変だよ!」
木村「……」
倉橋「……木村ちゃん?」
木村「俺も……いらないよな……」
倉橋「そ、そんな………!」
みんな、どうしちゃったの……?
倉橋「変だよ!みんな!なんで?
なんでそんなこと言うの!?誰一人欠けたくないのに……!」
泣き叫ぶ私を、メグちゃんが支えてくれた
片岡「みんな!目を覚まして!
前原くん!生きるって決めたじゃない!
ひなたのぶんも……磯貝くんのぶんも!
2人が……どんな思いで死んだか……
わかってるでしょう!?」
メグちゃん……
片岡「みんなも!ここでくじけないで!
私たちは、負けちゃいけないの!
死んでいった、みんなのぶんも…絶対に!」
倉橋「そうだよ……!生きなきゃいけないんだから!」
このゲームは……私達の心を、壊していく
我を失い…「死」という感覚を麻痺させる
みんなが、壊れていく……
誰が悪い?大狼?ちがうよ
こんなことをさせている……ゲームマスターが……1番悪い!
死ねばいいのに……
赤羽side
みんな……壊れている
人は、極限状態におちいると、
無条件で正確な判断ができなくなる
だめだ……俺には、どうすることもできない
ただ、影で手伝うことしかできないんだ
誰だよ……大狼は……
どうすれば見つかる……?どうすれば……
片岡side
みんな……おかしい
瞳のなかに、光がない……
ダメ!私がしっかりしなきゃいけないんだから!
泣いちゃダメ!
けど…… ジワ………
もう…無理かも
磯貝くん……私…どうしたらいいの?
これ以上、みんなを支えることなんて
できないよ……
あぁ……私も…
死にたい……
みんなも、こんな気持ちなんだね……
片岡「みんな……」
倉橋side
……メグちゃん!?
片岡「みんな…私を…」
倉橋「やめてよ!!」
今、メグちゃんが何を言おうとしたのか、
反射的に分かった
片岡「倉橋さん……いいの、私も…
疲れてきちゃったから……」
倉橋「嫌だよ!メグちゃんまで……
そんなこと言わないで!!」
片岡「倉橋さん……」
倉橋「桃花ちゃんも…ひなたちゃんもいなくなって……私…もうこれ以上、
大切な人を失いたくない!!」
片岡side
倉橋さん……そんなに辛かったの?
いつも明るくて、天真爛漫で
でも…それはつくってた……?
私と同じ様に……
ううん…ちがうよ……私とは、全然違う
強いよ……倉橋さんは…
それに比べて…私は……死にたいなんて……
片岡「はは……っ」
倉橋「メグちゃん……?」
バカだな……私、学級委員、失格じゃない
磯貝くんから任されたのに……
こんなんじゃ、顔も合わせられないよ……
すっ
私は立ち上がった
倉橋「メグちゃん……」
片岡「ありがとう…倉橋さん。私……
吹っ切れた気がする……」
だからこれは……私の決意……!
片岡「みんな…!
今日は私に投票して」
倉橋side
え?
片岡「今日は私に投票して」
メグちゃん?何言ってるの……?
みんな、動揺してるよ
倉橋「メグちゃん!なんで……!
さっき…吹っ切れたって言ったじゃん!
私…もうメグちゃんしか……!!」
片岡「倉橋さん……」
メグちゃんは、そっと私を抱きしめた
片岡「大丈夫。倉橋さんなら…きっとやっていける……だって、強いじゃない……」
メグちゃん……
綺麗だよ……すごい…強い瞳をしてる……
狭間「片岡……それでいいの?」
片岡「うん……それが今、私のできる
学級委員としての…任務だと思うから……」
メグちゃん……
赤羽side
こうしてみると…みんな…壊れていっている
けど…確実に強くなってる……
でも……死んじゃえば…意味ないけどね…
倉橋side
『あのー感動してるとこほんと申し訳ないんだけど…はやく決めてくれないかな?』
……!この声……
あんたの……あんたのせいで…みんな…!!
中村「……投票しよ」
私達は、渋々投票した
『えー投票終了〜。今日の追放者は〜
中村さんでーす。処刑者は、狭間さんね』
莉桜ちゃん……そんな…
ほんとに…誰なの?大狼は……
中村「じゃあね、みんな…頑張って」
綺羅々ちゃん…二回目だよね…処刑するの
パアアァァァァァァンンン!!!
この音も、聴きなれた……
綺羅々ちゃんが出てきた…
狭間「ハァ……」
人間の生身を間近でみて、しかも殺したのは自分なんて……ストレスも溜まるよ……
でも、それを表に出さない綺羅々ちゃんは
すごい……私なら、無理だよ
倉橋side
みんな……帰ろうとしていた
片岡「ちょっと待ってよ!!」
……メグちゃん
片岡「みんな…どうして!?私……私が
追放されれば!それでよかったじゃない…」
速水「ハァ…ばかね……あんたが死んだら、
誰がみんなを支えるのよ」
片岡「でも……私は…」
前原「片岡……あんま自分を責めンなよ」
片岡「前原君……」
倉橋「そうだよ!メグちゃん!
生き残るんでしょ?磯貝くんのためにも…
みんなのためにも……!」
片岡「倉橋さん……
そうね……生き残らなきゃ……!
ごめんねみんな…私、目が覚めた!」
メグちゃんはそう言って、笑っていた
大狼side
全てが順調に進んでいる……
みんなが壊れている…なんでだろう
暗殺を続けてきた仲間なのに……こんなに、
殺すことに、快感があるなんてね……
占い師side
どうしよう、どうすればいいの?
本当に入らないのは、私?
OOを占います
騎士side
大狼は、(俺/私)の正体に気付いてるはず、
なのに…なんで狙わない……?
霊能者side
中村莉桜はOOです
倉橋side
生きてる……私、生きてるよ…まだ……
部屋を出ると、そこには誰もいなくて、
なんとなく、食堂に行ってみた
最近、まともに食べてないからな……
生きてるうちに…しっかり食べとかなきゃ
あれ?……誰かいる……
倉橋「凛花ちゃん……」
速水「倉橋……どうしたの?」
倉橋「凛花ちゃんこそ……」
速水「お腹すいて……」
倉橋「だよね〜」
……会話が途切れた
凛花ちゃんは、コーンフレークかな?
朝食を食べていた
えーと……私は、
速水「倉橋……大丈夫……?」
倉橋「え?」
速水「別に無理に笑わなくていいのに…」
あは…よく見てるな……
倉橋「うん……」
また、沈黙がおきた
倉橋「ねぇ…凛花ちゃん……」
速水「なに?」
倉橋「凛花ちゃんはさ……誰だと思う?」
速水「わかんないわよ……けど…」
倉橋「けど…?」
速水「そいつがどんな思いでみんなを殺してきたか……もし…少しでも楽しんで
というか……なんの罪悪感もなく
殺しているなら……私は許せない……」
凛花ちゃん……
その大きくキリッとつり上がった瞳は……
今まで以上に綺麗で…
私は…思わず見入ってしまった……
速水「…なに?顔になんかついてる?」
倉橋「あ、ううん、別に…!なんでもないよ
ただ……凛花ちゃん…強いなって思って」
速水「……////べ、別に…普通よ……
でも……ありがと……」
凛花ちゃんがデレた…かわいい
速水「な、何笑ってんのよ…////もう……」
倉橋「なんでもないよ…!」
もう少し……生きたい……そう思った
速水side
ったく……倉橋…変なこと言うんだから
でも…強いのは、倉橋じゃない……
生きる希望をすてないで……
何があっても立ち上がる……私は
そういうの……憧れるけど……
その先が気になる!!
94:ミカエル:2015/12/09(水) 17:59 ID:W/Y 倉橋side
私と凛花ちゃんは、ホールへ向かった
倉橋「お待たせ〜」
片岡「倉橋さん!!速水さん!!よかった
生きてたのね!」
メグちゃん?
倉橋「どうしたの?何かあったの?!」
片岡「違うわ!生きてるのよ!昨日は誰も
襲撃されてないわ!」
ほんと?
私は、辺りを見回した
確かに……昨日と同じメンバーだ……
でも…どうして?大狼は…何を考えてるの?
ここまで来たなら、一気にかたをつけても
いいはずなのに……
騎士が誰を守るかなんて…予想がついてる
はずなのに…
狭間「とりあえず……会議をはじめましょ」
片岡「そうね…今日からは私に仕切らせて
まず、占い師から」
倉橋「あ、うんえっと…木村ちゃん占って
白だったよ」
片岡「次、霊能者」
前原「中村は白だぜ」
メグちゃん…落ち着いてるな……
昨日…いろいろあったから
速水「手がかりなしね」
木村「仕方ないよな」
前原「……あのさ」
倉橋「前原君?どうしたの?」
前原「もう、こういうのやめようぜ?
罪のない仲間を殺すのは、胸が痛いんだよ」
倉橋「そんなの……私だって……」
前原「だからさ、冷静に…しっかりと話し合って…追放者を決めようぜ」
片岡「でも…どうすれば……」
赤羽「じゃあさーこーいうのどう?」
カルマ君?
赤羽「せーのでみんな、自分が怪しいと思う人物を指差すんだよ。そして、さした根拠を話してもらう。全員納得する根拠が出たら、
その人が追放される……なんてのは?」
カルマ君…何を考えてるの?
そんなの……あまり意味はないと思うのに…
片岡「そうね…それしか方法がないのなら、
そうしましょう」
倉橋side
片岡「いーい?セーのでいくよ。せーの!」
私は…指差した…綺羅々ちゃんに……
1番多く差された人は…
片岡「ごめんなさい……今日は……
あなたに消えてもらう……
狭間さん……」
狭間「……」
ごめん……ごめんね…!でも…こうするしか
『決まったねー、今日の追放者は狭間さん!
もー誰でもいいからさっさと処刑してくれる?人数少ないと、決めづらいんだよー』
は?なによそれ……
前原「ふざけんなよ…無責任すぎるだろ!」
狭間「いいわよ。早く決めなさい
誰が私を殺ってくれるの?」
綺羅々ちゃん……!!
片岡「狭間さん……」
狭間「もう疲れてきたし…私も死にたいと
思ってたところだったから…丁度良かった」
片岡「うん……わかった……
狭間さんがそれでいいなら……そうする
私が……殺すね」
2人は……処刑室へ入っていった
パァァァァァァン
銃声……ごめんね……狭間さん……
私たちは…ホールを後にした
倉橋side
目が覚めた……
何も考えずに……私は部屋を出た
倉橋「……顔洗おう……」
危ない…壁にぶつかるとこだった
なんか、フラフラする……
片岡side
早起きしちゃった……
誰も起きてないよね
「〜〜〜〜〜」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
あれ?誰かの話し声が……
あれは……
カルマと……速水さん……?
何を話してるの?
赤羽「だから…〜〜〜が〜〜なんだよ」
速水「関係ない……私は自分の事をやる」
赤羽「それでいいの?〜〜〜〜〜〜〜〜」
速水「……!!そんな……でも…確証が」
赤羽「〜〜〜」
速水「それなら〜〜〜〜〜」
?
なんの話をしてるの?
うまく……聞き取れない……
倉橋「あ!メグちゃーん!何してるの?」
片岡「く、倉橋さん!?」
やばい!きづかれ……!
シ………………………………ん
あれ?いない……
一体……どこに……?
倉橋「どうしたの?もう7時だよ」
片岡「あ、うん。朝ごはん食べなきゃね」
私達は…食堂へ向かった
前原side
さっきの会話……カルマと速水……
なんの話をしてたんだ?
敵?味方?
2人は……何かを隠してる気がする……
何かが引っかかる……
なんだよ……このモヤモヤは……
倉橋side
私達は……ホールにいる
倉橋「全員いるよ……メグちゃん……」
片岡「本当……どうして?大狼は……
一体何を考えているの?」
まともに襲撃をすれば……すぐに
このゲームはおわるのに……
片岡「……とりあえず……会議を始めましょう」
前原「あのさ……片岡……」
前原君?メグちゃんとコソコソ話してる
何話してるんだろ?
木村「おい、会議するんじゃないのかよ」
片岡「……ごめんね……じゃあまず最初に
占い師から……」
片岡side
前原「片岡……」
前原くん?
片岡「なに?どうしたの?」
私達は、こそこそ話で話していた
前原「今朝…カルマと速水が……」
片岡「ああ、それのことね……
私も見たわ…うまく聞き取れなかったけど」
前原「そっか……なぁ言ったほうがいいのか?」
片岡「やめとこう…言ったところで……
あの2人は頭がいいし、敵だったら手強いわ
もう少し……考えてみましょう」
前原「だな」
倉橋side
倉橋「私……昨日占ってないよ」
片岡「え?どうして……?」
倉橋「だって……占っても……意味ないと思って……」
片岡「じゃあ……霊能者……は
いいわ……聞くまででもないし」
ホントに……手がかりがなさすぎる
速水「どうするの……このままじゃ
睨み合って終わるわよ」
片岡「うん……わかってるけど……」
木村「あのさ……」
木村ちゃん?
木村「俺……死んでもいいかな?」
倉橋「……木村ちゃん……」
木村「ごめん……もう…さすがに疲れた…」
前原「木村……いいのか?」
前原君……?
木村「ああ…磯貝と岡野、矢田もいるしな」
『で?誰が殺るの?』
倉橋「……私……殺ってもいいかな?」
片岡「倉橋さん……」
前原「倉橋……」
倉橋「大丈夫……1回ぐらいは殺っとかないと……不公平だしね」
倉橋side
ここが……処刑室……
早く終わろう……
私は……銃を手に持った
修学旅行……楽しかったな……
班のメンバーも……最高だった……
一班が……大好き……
いつも…一緒で……楽しくって……
あれ?涙が……
倉橋「うっ……う〜〜」
木村「俺も同じだよ……倉橋
最高だった。このメンツは……
磯貝と片岡のおかげで、まとまってて、
岡野と前原は、ずっとじゃれあってて、
マイペースに、俺と矢田と倉橋は、
肉まん食ってたりして……
ありがとな……楽しい思い出…作ってくれて
片岡達にも…言っといてくれ」
倉橋「うん……私も…ありがとう」
私は、引き金を引いた
倉橋side
私は、ホールへ戻った
片岡「倉橋さん!」
倉橋「えへへ…ごめん…疲れちゃった……」
片岡「うん…お疲れ様……」
私達は……ホールを後にした
前原side
俺は…ずっと考えていた
成績だってよくないし…女たらしだし……
でも……何かがひらめきそうなんだ……
前原「カルマと速水…この2人に
何があるんだ……?」
俺は、ひとりつぶやいた
倉橋side
……………生きてる
よいしょっと
そろそろ……勝負だよね……!
倉橋side
片岡「今日も犠牲者は0……じゃあ、会議を
始めましょう」
気のせいかな……?今日はみんな…燃えてる
わかってるんだ……そろそろ、
決着をつけなきゃいけないって……
今残ってるのは……
カルマ君、前原君、メグちゃん、凛花ちゃん
それと私……おそらく、
今日か明日で……このゲームは終わる……
倉橋side
片岡「ねぇ……大狼ってさ……」
メグちゃんが、話し始めた
片岡「速水さんじゃないの?」
速水「は?」
メグちゃん……?
速水「なんでそうなるのよ……」
片岡「昨日の朝……カルマ君と何話してたの?2人でコソコソと……」
速水「……見てたのね……」
片岡「本当のこと言ってよ……!大体……
速水さん!怪しいのよ!仲間が死んでも
しれっとしてるし……」
速水「そんなの理由にならない。言っとくけど……仲間が死んで平気なわけないじゃない私は、自分の弱い部分を見せたくないだけ。
私が大狼っていう、証拠もない」
片岡「けどそれは……!!」
倉橋「落ち着いてよ……!
メグちゃん……凛花ちゃん……!
ねぇ!カルマくんと前原君も……二人を
止めてよ!」
2人の言い合いは、おさまらない……
前原「ちがう……」
え?
前原「速水じゃねぇ!」
シ……ン
前原「大狼は、速水じゃねぇ…」
倉橋「前原君…どういうこと?何かわかったの?」
前原「大狼は……カルマだよ……」
倉橋「え?」
赤羽「……」
倉橋「何言ってるの?カルマ君は……
ずっと私に協力して……」
前原「なんでカルマだってわかんだよ」
倉橋「え?」
前原「お前が占い師で、騎士が
渚の襲撃をわざと止めたりしてたのは
わかってるよ……。」
倉橋「そうだよ……だからカルマ君は…
騎士でしょ?」
前原「根拠は?」
倉橋「……ッ!それは…」
前原「そもそも、カルマは最近、無駄なことをしすぎだ。この前だって、
せーので指をさすなんて……やって、
なんの意味があるんだよ」
片岡「……」
速水「……ッ」
前原「それに……片岡が言ってたように…
速水と、2人で、話してたよな……」
倉橋「そんな……」
前原「別に…この際内容はどーでもいーわ」
倉橋「ちがう…違うよ!前原君!カルマ君は!」
前原「倉橋は…ずっと騙されてたんだよ」
倉橋「ちがう……違うよね……カルマ君!
ねぇ!何か言ってよ!否定してよ!」
赤羽「……」
片岡「そんな……ホントに……」
速水「カルマ……」
倉橋side
赤羽「ダメだよ、前原」
!?
倉橋「カルマ君……」
赤羽「そんなの、ちっとも俺が人狼だって
証拠にならない……
今前原が証明したのは……俺が騎士でもない
他の役職だってことだけ……」
前原「お前は……大狼だろ……」
赤羽「それこそ根拠がないじゃん
ただ自分の感情で、人を犯人にしないでよ」
前原「じゃあ……速水と何話してたんだよ」
赤羽「それは言えないかなー」
速水「……ッ」
前原君は…怒りに満ちていた
凛花ちゃんとメグちゃんは……
ただ何も喋らず黙って下を見ていた
私は、泣いていた
みんなが…初めてこんなにぶつかった
倉橋side
『もーはやく投票してよー
ま、みんなの討論を見るのも、結構
楽しいけどね……』
倉橋「やろうよ……みんな、
ここで誰が消えても、必ず明日にはおわる
はやく…終わろう」
『えー今日はなんと!赤羽君です!
いやー以外!てっきり別の人かと
思ってましたよー』
赤羽「うーん……殺されるってやだなー
ねぇゲームマスター」
『はい?』
赤羽「俺、自分でやっちゃダメ?
ちゃんと死ぬからさ」
倉橋「カルマ君……!」
『いいでしょう。信じますよー』
赤羽「ありがと〜じゃあねみんな」
倉橋「カルマ君!」
泣くしかなかった
パァァァァァァン!!!!!
倉橋side
速水「カルマが大狼なら、ここでゲームは」
『終わりマセーーーン!!!!』
うそ……そんな……
『当たり前でしょ〜大狼が残ってるんだから
終われるわけないよーwww』
じゃあ……カルマ君は、やっぱり……
前原「くそっ」
私は気づけば、ベッドの上にいた
ゲームマスターside
あははは
やっぱ面白いなー
あの人を大狼に選んで正解だったね……
フフッ始まるよ……最終日が……!!
倉橋side
生きてる……天国じゃないよね
私は、ホールへ向かった
今日で最後かもしれない……
ううん…終わらせるんだ
倉橋side
片岡「倉橋さん…」
倉橋「メグちゃん……」
速水「前原が……殺られた」
倉橋「そっか……」
やっぱり……今日で終わる……
片岡「会議を……始めます」
倉橋side
片岡「ねぇ私やっぱり……」
倉橋「メグちゃん……」
速水「私は片岡だと思う……」
片岡「……っ!」
倉橋「メグちゃんは……」
速水「村人だって言いたいの?」
倉橋「……え……っと」
速水「そもそも片岡は、村人側っていう
証拠もない、ただ、その場を仕切っているから、みんな必然的に、村人側だと
勘違いしていただけ……」
片岡「私は……村人よ!
そういう速水さんだって……村人って言う
証拠はひとつもない!やっぱり、
カルマくんと手を組んで!」
速水「カルマと手を組んでいたなら、
カルマが死んだとき、なんでゲームは
終わらなかったの?手を組んでいたなら、
どういう理由で手を組んでいたの!?」
片岡「……っ!でも!!カルマ君は騎士でしょう!?私は村人、倉橋さんが占い師で……
そうよ……倉橋さんがオオカミよ!」
倉橋「そ、そんな…!なんで!?めちゃくちゃだよ!メグちゃん!」
片岡「倉橋さんは占い師なんかじゃない……
本物の占い師は矢田さんで、今まで言っていたことも全部うそ!」
倉橋「じゃあ!渚君の時は!?あの時は、
私が渚君を占って……結果………人狼だったじゃない!!!!」
片岡「そんなの……裏で口をあわせておけば、いくらでもいいわけできるわ!」
倉橋「ちがう……私は……ホントに……!
凛花ちゃん!!あなたが大狼でしょ!?」
速水「なっ!倉橋!私は……」
倉橋「凛花ちゃんは自分の役職を隠し続け
ている!あなたの役職だけ、誰もなんの
目星も付いていない!!!!」
速水「ちがう……!私は……大狼じゃない
だって私は……
騎士だから!!!!」
え?
倉橋side
倉橋「凛花ちゃん……が騎士?」
片岡「うそよ!!そう言って…疑いを
晴らそうとして……」
速水「うそじゃない!!!!!!」
凛花ちゃんの大声を……初めて聞いた
その時点で……私たちの目には
涙がたまっていた
倉橋「じゃあ……カルマ君は……」
速水「カルマは普通の村人……なんの関わりもない……」
倉橋「だって……だってずっと……
私に協力してくれてた……あれは
凛花ちゃんだったの……?そしたら……
カルマ君のは……演技?」
速水「演技じゃない。あれは、
みんなが勝手に……カルマが騎士だと
思い込みすぎただけ……」
片岡「だって……倉橋さんは……
知ってたはずじゃ……」
倉橋「知らない……」
片岡「え?」
倉橋「知らなかった……知らなかったよ
カルマ君のはから、直接、役職を聞いたわけでもない……
わたしの……勝手な想像………?」
片岡「そんな……ここまで来て……」
倉橋「凛花ちゃんが……騎士?
そしたら……大狼は……………………」
倉橋side
『えー!投票の結果、片岡さんが追放されることになりました〜!処刑者は倉橋さんね』
私達は……処刑室へ入っていった
涙がたまっていて、こぼれない
片岡「早く殺してよ……倉橋さん……」
倉橋「メグちゃん……」
片岡「ありがと、今まで……」
倉橋「うん…ごめんね」
パァァァァァァン!!!!!!!!!
終わった……このゲームは……村人側の……勝ち?
倉橋「凛花ちゃん!!」
倉橋side
私は処刑室を出た
倉橋「やった……やったよ!!私たち!
生きてるよ!」
速水「倉橋……!」
ドクウウウンンンンンンンンンンン!!!!
倉橋「うっ!」
なに……これ
体が……痺れる……心臓麻痺?
私は倒れた
どうして………
そうだ……凛花ちゃんは……
『結果発表!!!!3年E組!
リアル人狼ゲーム!勝利は〜〜
人狼チーム!!!!!!!』
え?どうして……
薄れゆく意識の中……私は、状況を理解しようとした
『いやー勝利に終わった人狼チームの
リーダー、今の心境はどうですか?
大狼……速水凛花さん』
うそ……
速水「ごめんね……倉橋……」
倉橋「りんか……ちゃ……ん」
速水「大狼は……私よ……」
倉橋side
倒れる私の前に……凛花ちゃんが立っている
気のせいかな……少し……笑ってる?
『いやーすごいですね!ありとあらゆる
パターンを考えて、迫真の演技で
周りを騙す……さすが、暗殺者ですね』
速水「お褒めの言葉どうもありがとう」
倉橋「凛花ちゃん……なんで……だって
騎士だって……全部……演……技?」
速水「そうよ」
倉橋「こうなることも……全部……
計算してたの?」
速水「えぇ、人狼チームに全て指示を出していたのも私……」
倉橋「どうして……自分の仲間を……殺すようなやり方を……」
速水「余計なことをされたら、私の計画が台
無しになる。私一人でやったほうが、
ゲームを有利に進められると思ったから」
倉橋「そんな……じゃあ、最後まで、
襲撃をしなかったのは……?」
速水「ああ、単純よ
見てみたかったから。仲間が仲間を
殺すところを、直接手を下さなくても、
指名して、その人を追放するように追い詰め
て、そんなの、殺してるのと同じ……
それを見てたかったの……わたしが襲撃した
ら、そんなのすぐに見れなくなるじゃない」
倉橋「そんな……ひどい……よ」
凛花ちゃん……そんな人じゃなかった…のに
速水「そうね、最低だと思う……けど…
知っちゃったの……殺す快感を……
それが仲間ならなおさら……癖になった」
倉橋「うそ……」
全部……全てが……凛花ちゃんの計算通り?
速水「ただ、唯一の誤算は、
カルマとのやりとりを、片岡と前原に
見られたことかしら」
『そんなことを気にせず、演技で切り抜けるからすごいよねー』
速水「ありがと」
演技……全部……私と話したことも、
今日、泣いた事も……
みんなが、千葉くんが死んだ時のあの表情も
全部演技……?
うそ……そんなの……ひどいよ……
私の意識は…そこで途絶えた
速水side
倉橋……死んだ?
本心だけを口にしたつもりだけど……
速水「ねぇゲームマスター」
『なんでしょう?」
速水「この後は、どうなるの?みんなは
死んだまま?」
『そんなわけないじゃないですかー
ちゃーんと考えてありますよ』
速水「え?」
ドクウウウンンンンンンンンンンン !!!!
速水「!!」
うそ…なんで……ふらふらする……
『君達は、もう逃げられないよ。
もう、取り込まれてしまったんだからね
この僕の、おもちゃ箱の中に……
ゲームのコレクションとして……
一生遊ばせてもらうよ。』
速水「は?どういう……意味よ………
そんなの……できるわけないでしょ………」
『できるよ……君達はもう、僕の
おもちゃ道具だから……僕が指示すれば、
黙ってそれに従ってくれればいい……
一生……僕の手のひらで転がされるんだよ』
そこには、人が立っていた
黒いマントに、仮面をかぶった人間……
速水「ふざけ……んな……っ!うっ……」
『あらあら、無理して喋らないほうが
いいんじゃない?』
速水「ぜ……ったいに……おまえの……
しょ…た…いを……突き止め……る」
私の意識はそこで途絶えた……
ゲームマスターside
あーあ、眠っちゃった
でも大丈夫。またみんなと会えるよ
だって、これはゲーム
ゲームオーバーになっても、
生き返ることができるんだもん
君は、僕の特別なコレクションの
記念すべき一つ目として、飾ってあげる
速水凛花さん……
さーて……次は、どのゲームでアそぼうかな
お、これがいいや
《ドロケイ》
うふふ♪スタート☆
楽しみだね…次は、どんな結末が待ってるのかな……?
ミカエルです!
いかがだったでしょうか?
好みに合うかは、わかりませんが、
精一杯書かせていただきました
これは、シリーズ?のようになるので、
次回は…
暗殺教室〜デスゲーム〜《ドロケイ》
へとお進み下さい
また、このお話のショートストーリーや
番外編のようなものを書いていただいても構いません
見てくださって、ありがとうございました
ミカエルです
また、コメント、感想、アドバイスなどがあれば……よろしくお願いします
ミカエルです
まとめ
【村人側】
[村人]
岡島、片岡、矢田、奥田、菅谷、三村、村松
吉田、木村、狭間、原、竹林
[占い師] [霊能者]
倉橋 前原
[騎士] [猫又] [共有者]
赤羽 不破 杉野・中村
【人狼側】
[人狼]
磯貝、寺坂、茅野、神崎
[一匹狼] [大狼] [狂人]
潮田 速水 岡野・千葉
勝利……人狼チーム
ミカエルさんすごい!!杏だったら途中から誰が誰かわからなくて書けないよー。
凛花ちゃんの演技が上手いしみんなの言葉の説得力が半端なかった!
次のケイドロバージョン楽しみにしてるね♬
どうもぷっぷです!
最初から読ませてもらっていたのですが、ちゃんとお話になっていてしかも完結!ってすごいと思います。(私なんて完結したことないんですよ?w)
次回作も楽しみにして待ってます!
ミカエルです
杏さん、ぷっぷさんありがとうございます。
これからも頑張ります。
ちなみに個人情報を言いますと、
私は中1女子です。
よろしくお願いします
中村side
磯貝「まず初めに…これからどうやって
戦っていくかだけど…
これは、俺ひとりじゃ決められない…
だから、みんなで決めようと思う」
不破「……このゲームに勝たなきゃ……
ゲームオーバー…死ぬってことでしょ?」
磯貝「あぁ……」
イトナ「悩むことなんてないだろ」
磯貝「だよな……」
矢田「うん……」
磯貝「じゃあ、俺たちはこの方法で……!」
なんだ…みんなの考えた事は…同じだった
このチームで、あのチームに勝てるかは、
正直不安だけど…人数は互角になった
けど…やっぱり……なんか、
あのチームは……怖い………すごく……
寺坂side
狭間が死んだ……なんでだよ……
渚「どうするの?これから……」
俺らは今……何処だかわからないビルの
会議室にいる
カルマ「そうだねー、まず、確認したいんだけど……みんな
……死にたくないよね?」
カルマの目が変わったのにはみんな気づいた
前原「当たり前だろ」
木村「勝たなきゃ死ぬってことだし」
倉橋「死にたい人なんていないよ」
カルマ「よかったよ……考えてることは
同じっぽいね……」
寺坂「早く作戦考えようぜ…」
カルマ「じゃ、俺の作戦だけど……」
渚side
『作戦会議は有意義に過ごせたみたいだね
じゃあ、始めようか』
僕等は……どうなるんだろう
不安しかない……
『じゃ……スタート!!』
始まった……
速水side
始まった……
なんか…いける気がする……気のせい?
メンバー配分は明らかに不利……だけど…
今日は…いつも以上に手先が動く……
調子がいいのは、自分でもわかる……
パァァァァァァン!!!!!!
速水「……っ!!」
なに?何があった?
遠くて、何も見えない
私はずっと、裏山に潜んでいる
だから、反対側は…全然わからない
磯貝「みんな!聞こえるか!?」
速水「磯貝……何があったの?」
磯貝「竹林が危ない!」
うそでしょ……あっちのチーム…
何考えてんのよ……
磯貝「けど、速水と監視部隊はそのまま待機していてくれ。」
速水「いいの?援護しなくて」
磯貝「あぁ、竹林を狙ってるのは木村だ
あいつの対策はしてある」
速水「わかった……」
けど…あの竹林だし……大丈夫かな……
岡野side
あれ?…!やばい!
岡野「磯貝くん!!あれ!!」
私は、道路で駆け回る竹林くんと、木村を
見つけた
磯貝「どうした?岡野……!竹林……!
相手は木村か……」
え?ちょっと……冷静じゃない?
岡野「ちょっと!助けに行かないの!?」
磯貝「岡野……落ち着けよ。
木村の対策は、ちゃんととっただろ」
え?あ、そういえば……
大丈夫だよね?
頼んだよ……
木村side
くっそ!一発外した!
にしても竹林……早くなったな……
カーブを利用して、俺をまこうとしてるけど
そんなことで……俺から逃げられると思うなよー!
竹林がビルへと入った
このビルは小さくて、おまけに窓が
たくさんある
よし!先回りだ!
俺は反対側に回って、ビルの中へと入った
身を潜めて、竹林が来るのを待った
……パタパタパタパタ
きた!
まだまだ……!もう少し引き寄せて……
今だ!
俺は銃を構えた
って……あれ?
だれも、いないじゃんか……
どっかで曲がったか?ちくしょー
??「みーつけた♪」
木村「え?うわっ!!」
なにかが……というか誰かが、
俺の上に乗っかってきた
??「もう逃げられないね。木村♪」
木村「!!!おまえ!!
矢田!!!!」
嘘だろ……いつの間に……!
木村side
矢田!いつの間に後ろに……!
ていうか……腕を取られた……
銃も取られたし……やばい……やばいぞ…
矢田「えへへ、びっくりしたー?
竹林君は囮だよ。このビルに入ったのも、
私が待ち伏せしてたのも、全部木村対策」
木村「俺1人のために……ここまで練ったのか?」
矢田「そうだよ。」
木村「もし俺が他の窓から入ったらとか
考えなかったのか?」
矢田「だから、ありとあらゆるパターンを
考えといたの。」
なんてこった……完全にやられた
矢田「さーて木村…吐いてもらおうか…」
木村「は?何をだよ」
矢田「お宝の場所に決まってるでしょ」
木村「言うわけねーだろ」
矢田「えーなんでよー。教えてくれたっていいじゃん。せめてヒントだけ!ね?」
木村「そんな可愛い感じに言っても
ダメなもんはダメだ」
矢田「ちぇーじゃあいいもん。
木村正義くん。君を逮捕します」
は?
木村「お前ら泥棒側だろ」
矢田「ざんねーんだ。このゲームは泥棒も
警察も関係ないんでしたー」
俺は、手足を縛られてしまった
木村「おい、足まで縛ることねーだろ
歩けないじゃんか。俺を抱えるつもりか?」
矢田「ムリだよそんなの。木村は足速いし、逃げられるかもしれないじゃん。だから、
足までしっかり縛っとかないとね!」
矢田side
よし!これで完了
あとは、ジワジワと宝のありかを聞き出せればいいんだけど……
木村「……ゆるい…………」
矢田「え?」
ボフッッッッ!!!!
わ!なにこれ!
矢田「けほっ!けほっ!」
煙幕?そんな!相手チームには
竹林くんも奥田さんもいないのに……!
全然見えない!
そうだ……木村!
どこ!?どこよ!
背後で殺気を感じた……
後ろ!?違う……前にもいる……
挟まれた!
木村「残念だな……矢田。やっぱり
女子の力はゆるいよ。簡単に解けちまう」
!!うそ……解かれた!
??「やっぱり、いくら交渉術が上手くても
力がなきゃダメなんだねー」
もうひとりいる!この声……まさか……!
矢田「陽菜乃!!!!」
うそ……そんな!
中村side
なに……あのビル……様子が……!!!!
中村「みんな!聞こえる!?」
菅谷・三村「中村?」
すぐ隣にいる2人が気づく
杉野「どうした!?中村!」
中村「今、なんかビルから煙幕が出てる
ねぇ磯貝……あのビルって……」
磯貝「あぁ……矢田と竹林が危ない! …!
俺と岡野…杉野とイトナ!援護しに行くぞ」
「「「了解!」」」
胸騒ぎがする……
お願い矢田ちゃん……無事でいて!
矢田side
矢田「陽菜乃……なんで……」
倉橋「私たちはね、そっちのチームの考えの逆手をとったんだよ」
木村「俺が狙われるのは想定内だったし…
そのために矢田を使ってくるのも、俺らは
全員察してたしな」
矢田「うそでしょ……」
完全に……挟み撃ちされた
ここは細いビルの通路…逃げ道なんてない
しかも、2人とも銃を構えている
……まさか………!
倉橋「ごめんね〜桃花ちゃん」
木村「終わりだ」
!!!!!!!
パァァァァァァン!!!!!!
え?
うそ…
バタッ……
矢田「………………っ!!!
竹林くん!!!!!」
うそ……でしょ……なんで!?
倉橋「あれ、外した?」
木村「倉橋、ちゃんと狙えよ」
倉橋「きむちゃんのも当たってないよー
全然他の人に当たってる」
木村「ま、結果オーライだろ。この状況で、
矢田も逃げられるわけないしな」
矢田「竹林くん!!竹林くん!!!
しっかりしてよ!!」
嘘……いやだ……いやだよ!
血が止まらない……どうしよう……!!
あたしのせいで………!!
矢田「いやあああああああああ!!!!」
矢田side
岡野「矢田っち!!!!」
ひなたの声が……聞こえたけど……
磯貝「岡野!イトナ!!矢田を!!」
岡野「うん!」
イトナ「俺が抱える、支えてくれ」
岡野「矢田っち!しっかりして!」
だめ……あたし……もう……
磯貝「杉野!!2人を追い出せ!」
杉野「おう!!」
気付いてないの?竹林くん……が……
私達は……窓から降りた……
岡野side
岡野「ハァハァ……大丈夫?イトナ」
イトナ「あぁ、これくらいは問題ない」
岡野「矢田っち、気を失ってる……」
何があったんだろう……、
イトナ「無理もない…死体を目の当たりにしたのだから……」
え?
岡野「死体……?」
イトナ「あぁ、竹林のな……」
岡野「うそでしょ………」
『木村正義により、竹林孝太郎が死亡』
!!!!!!
そんな……!!
矢田「うっ……」
矢田っちは眠りながら、涙を流していた
杉野「ハァハァ……ハァハァ…」
岡野「杉野!」
磯貝「ここにいたか……」
岡野「うん…ビルの屋上って…落ち着くし」
あの後……どうなったんだろう
杉野「矢田は……大丈夫か?」
イトナ「気を失ってる」
磯貝「そうか……」
岡野「ねぇ、木村と陽菜乃は……」
磯貝「逃げたよ…けど…」
岡野「……けど?」
矢田「……けほっ!」
!!
岡野「矢田っち!!」
矢田「ひなた……?あたし……!!
そうだ!竹林くんは!?」
杉野「……」
磯貝「……死んだ……」
矢田「そんな……陽菜乃たちは……?」
杉野「逃げられたよ」
矢田「そっか……」
矢田っち……辛いよね……
磯貝「矢田……辛いと思うけど……
話してくれないか?マイクを通して、
チームのみんなに……」
矢田「……うん」
岡野「矢田っち……」
私が泣いて……どうすんのよ
磯貝side
矢田「あたし……作戦通り、木村を拘束したんだけど……その後……煙幕が出てきて、
手榴弾かな?」
磯貝「おかしいな……相手チームには、
奥田も竹林もいないのに……」
矢田「それは、私も思ったんだけど……
気づくと、あたりは霧だらけで、ほとんど
見えなかったの……
それで、気がつくと、木村は拘束を解いていて、陽菜乃もいた……。
2人は、銃口を私に向けてきて…それで…」
そこまで言って……矢田が震えだした
磯貝「それで……?」
矢田「あの時の……2人の目……
本気だった………
まるで……本当にあたしを殺すように……
あたしだけをじっと見て…怖くて…足がすくんで……いつもの2人じゃ無いみたいで」
岡野「そんな……」
まずいな……あっちのチームは……
中村「ねぇ、どうすんの……
このままじゃ、勝てる気がしないんだけど
うちらとあっちの作戦が、食い違いすぎてる
負けるよ……」
磯貝「あぁ、けど、変えるつもりはない」
杉野「磯貝……」
磯貝「もし何かあったら、その時はその時だ
俺たちは、俺たちのスタイルを貫こう」
矢田「…………うん、ごめんね…みんな」
岡野「矢田っち……大丈夫?」
矢田「うん…頑張るよ……あたし」
岡野「よかった……」
杉野「よっしゃ!じゃあこのまま!
頑張るぞ!!」
「「「「おおーー!!」」」」
とは言ったものの……
正直俺も……不安なんだよな……
その時は、また考えるけど……
あっちのチームが、次は何を仕掛けてくるかわからない……
神崎side
カルマ「お疲れ〜倉橋さん、木村」
私は彼の近くにいるけど、マイク越しに
彼は話す
木村「あぁ、矢田は逃したけどな」
カルマ「まあいーよ、次があるてしょ」
渚「ねぇカルマ……」
カルマ「なに?渚」
渚「あっちのチームさ……なんか凄い〜〜」
片岡「あーそれ私も思ってた」
前原「あっちはチームのメンバーがアレだからなー。そういうスタイルがピッタリだろ」
相手のチームは、私たちのチームとは、
まったく違うスタイルなのです
カルマ「さ、そろそろ次のステップだよ
ほら、駅の近くで、岡島がうろうろしてる
いけるね?片岡」
片岡「了解」
ミカエルです
謝罪させてください
ボケてしまいました。
127以降の投稿は、ドロケイの方の文章でした……申し訳ありません
無視していただければ幸いです
本編は、126で完結です
すいませんでした
お久しぶりです。ミカエルです
ちょくちょくですが、この人狼ゲームの裏話を更新していきたいと思います
よろしくお願いします
矢田side
〜2日目、昼〜
うっ……原さん……竹林くん……なんで
誰が……こんなこと……!
コンコン
私の部屋にノックが入った
誰だろ……今、そんなに話せる状況じゃないんだけどな……
静かにドアを開ける……
矢田「……誰?」
倉橋「私だよ。桃花ちゃん」
矢田「陽菜乃……どうしたの?とりあえず……入る?」
倉橋「ごめんね。二人きりで話したかったんだ」
バタン
矢田「で、どうしたの?」
倉橋「あのね、
桃花ちゃんに……お願いがあるの」
矢田「私に?」
倉橋「うん……私は……桃花ちゃんが村人だと思ってる……だから、お願いしたい」
陽菜乃……?
倉橋「桃花ちゃんに、占い師を演じて欲しいの」
矢田「え?」
倉橋「私、占い師なんだ。けど、私は普通の村人として、静かに潜んでる。桃花ちゃんには、その日の朝、占い結果を伝えに行くから」
矢田「ちょ、ちょっと待ってよ!
私が占い師って……そんなことする必要ある?」
倉橋「このゲームに……勝ちたいの」
それだけ……なの?
陽菜乃の頼みだし……
矢田「いいよ。」
倉橋「本当!?」
矢田「そのかわり、私が死んだら、ちゃんと占い師って伝えてね」
倉橋「もちろんだよ!ありがと!桃花ちゃん。じゃ、私もう行くね。バイバイ」
矢田「バイバイ」
バタン
笑顔になれてたかな
リスクが高すぎる……占い師なんて、1番人狼に狙われやすい役職……
死ぬ覚悟で……演るしかない……
裏でこんな話してたんだ!!
145:ミカエル:2016/02/21(日) 08:09 ID:W/Y 茅野side
2日目夜
寺坂くんが死んじゃった……
こんなに早く……死ぬなんて
食堂で一人でいる私……
速水「茅野」
茅野「……!なんだ……速水さんか」
私達人狼チームのリーダーの彼女は
突然現れた
速水「寺坂の事は気にしなくていいから」
茅野「え?」
なんで……
茅野「無理だよ……嫌だよ!こんなゲーム。
自分の手で殺すなんて……」
なんでみんなそんなことができるのか……
わからなかった
磯貝くんだって……1日目、殺してくれたし
自分から……進んで……
速水「寺坂は、見かけによらず中身は
友達思いのいいやつ……村松をかばうことなんて……想定内」
茅野「へ?」
想定内……全部……計算してたの?
速水「磯貝は、決断力というか……
現実を理解するのが早かった。だから1日目
自ら買って出て殺しに行ったんじゃない」
茅野「……」
速水さんの言葉に…返す言葉が見つからない
速水「茅野……今日はあんたが殺しなさい」
茅野「え!?」
なんで……
茅野「無理だよ!友達を殺すなんて……
できないよ!!」
速水「大丈夫。一度はみんな殺っとかないと
人数が減った時より、人数が多い時に殺った
ほうが、気が楽でしょ……」
茅野「……」
なにそれ……まるで……私が
最後の方まで……生き残るからって
忠告してるような……
速水「感じといて……殺した時の快感……
きっと……クセになる……」
そのまま、彼女は食堂から出て行った
殺したときの快感ってあるの!?凛花がすこし怖い
147:匿名さん:2016/11/14(月) 15:15 ID:FrY 楽しく読ませていただきましたー…!凛香ちゃん好き過ぎてさらに惚れそう…♡
強いていうなら共有者は殺すべきじゃ無かったんじゃないかなって思ってたり…確実に白って分かるのは共有者だけなので、例え話し合いの場を纏めるだけでも存在する意味はあると思います。
とはいえ胸がドキドキしましたー!ゲームマスターは一体何者なんですかねぇ…