とりあえずオリ主ってことだけを理解しとくれればいいです!
詳しい設定、原作のあらすじは次から!!!
☆オリキャラ紹介☆
水美剣人(みなみ けんと)
・私立聖藍高校(オリジナルです)の二年生
・ボーダーNo.1のチーム、太刀川隊の隊員
・城戸さん派
・ゲーム部所属
・個人ランク戦No.5のアタッカー
・大学1年の姉持ち
水美夏魅(みなみ なつみ)
・太刀川、風間と同じ大学の二年生
・剣人の姉
・玉狛支部所属
・玉狛第一の隊員
・No.3のスナイパー
国近柚伊那(くにちか ゆいな)
・聖藍高校の教師
・太刀川隊のオペレーター、国近の姉
・ゲーム部の顧問で剣人らの担任
1,水美剣人
三上「水美くん?起きなよー?水美くーん?」
剣人「ほへ?どうした三上?」
三上「ほへ?じゃなくて。柚伊那先生見てるよ?」
剣人「………え? ぶふっ!」
俺の頭に拳骨が落ちた。ヤバイ、めっちゃ痛い。
柚伊那「懲りんやつだな全く。もうすぐ授業が終わるというのにのんきなやつだな。」
剣人「いや別にそこまで痛くないs はぐうっ!」
柚伊那「お前が柚宇と同じ隊でよかったね。本気で拳骨落としてたよ。」
よ、容赦ねえ…………。あの暴力教師め……。柚宇先輩とはえれぇ違いだ。
柚伊那「これで今日の授業は終わり、今日は部活がないからと言って遊びすぎるなよ?それじゃあHRを始めるよー?あ、あと水美は残れよー?」
三上「水美くん、お先に失礼するね?頑張ってね?」
水美「いやいや、そう簡単にはいきませんって!!」
宇佐美「あー、そういうことね〜みなみん。ランク戦頑張ってね〜。」
宇佐美は俺のやることわかってんのか。流石に頭いいな〜。
三上「あはは、頑張って逃げてね〜?」
剣人「おう!じゃああとでな!!」
そう言って窓を開ける。
柚伊那「おい水美!待て!!」
剣人「先生さようなら〜。俺ランク戦の約束あるんで帰りま〜す。トリガーオン!!」
宇佐美「みなみん普通ここで使う?」
剣人「気にすんな宇佐美!それじゃあ!!」
二階から建物に飛び移り、ボーダー本部に直行する。
剣人「ふぅ、着いた着いた。ささ、ランク戦ランク戦と。」
忍田「おい、水美。先生から連絡が来てな。ちょっと来い。話がある。」
剣人「………わかりました。」
そのあとたっぷりと風間さんと本部長に説教喰らいました。
水美剣人,2
ガチャリ
剣人「国近先輩、帰りました〜。」
国近「おかえり〜!にしても浮かない顔してるね〜。」
剣人「いや、ちょっと風間さんと忍田さんに説教くらってました……。」
国近「おー、どしたどした〜?赤点でもとったか〜?」
剣人「いやそんなわけないじゃないですか。陽介や太刀川さんと一緒にしないでください!」
国近「冗談だって〜。で?」
剣人「あ〜、柚伊那先生の授業で寝てたら怒られて、放課後説教くらいかけたんでトリガー使って逃げてきました。」
国近「うわ〜そりゃ怒られるわな〜。まぁ私は言えないけど!!今日仕事あるって言ってサボったしね!!」
剣人「国近先輩………。」
国近「んじゃゲームやろー?ストリートファイター買ってきたからさ〜。」
剣人「んじゃあとでお願いします。俺これからランク戦の約束あるんで。」
国近「そっか、じゃあまた後で〜。」
俺が作戦室を出たあと対戦ブースに向かうと、緑川と陽介がランク戦をやっていた。35戦勝負をしていたがよく疲れね〜な〜。あいつらもつくづく戦闘狂だな〜。ちなみに陽介、太刀川さん、小南の3人はA級戦闘3バカなどと呼ばれている。
三輪「お前もランク戦か、水美。」
剣人「三輪、お前がランク戦とは珍しいな〜。」
三輪「いや、陽介を連れ戻しに来たんだ。あいつは宿題が残ってるから作戦室でやらせようとしたんだが、まだやってるみたいだな。その間一戦やらないか?」
剣人「おっ、いいな!出水はまだ来てないし。三輪とは久々に戦うわけだ、根こそぎポイントもらってやんよ〜!」
三輪「ふん、ランクは俺の方が下だがお前には負けんぞ。さぁ、行くぞ。俺は421番に入る。お前は379番に入れ。ステージは市街地Aていいな?」
剣人「りょー。んじゃとっととやんぞー。」
水美剣人,3
『転送完了。一本勝負、市街地A、対戦スタート。』
機械音が響き、試合が始まる。まずは三輪を見つけねーとな。
剣人「グラスホッパー。」
グラスホッパーで移動を開始し、起動する。
剣人「つっても何処にいんのかねぇ。とりあえず上から探すか。」
いや、まてよ。それよりもいい方法がある!
剣人「おらぁ!!」
スコーピオンでビルの窓を割って侵入する。
剣人「もし上に三輪がいるのならこっちの方がいいはずだ……。」
よし、上についた。
ゆっくりとドアを開け、外の様子を確認する。
剣人「ちっ、隣のビルいやがる。てことはドアが開いたのもわかってるはず……。ん?」
大量の弾丸が飛んでくる。アステロイドだ。
剣人「…………移動した方がよさそうだな。」
ドアを再び開き、中に入る。
剣人「よし、これでひとまず安心だな。」
ふぅ、覚悟を決めるしかねぇな。
剣人「うおおおおおおおおおおっ!!!!!」
カメレオンを解除し、ドアを開けて突っ込む。
剣人「アステロイドにはアステロイドだ!!!おらおらおらおらぁ!!!」
アステロイドで応戦し、三輪に急接近する。
剣人「グラスホッパー!!!」
三輪のいるビルに飛び移る。
三輪「ふん、これならどうだ?メテオラ。」
剣人「んにゃろっ!!左腕一本くれてやる!!」
左腕を三輪にやり、反撃に移る。
剣人「バイパー×ハウンド。」
バイパーとハウンドの会わせ技で迎え撃つ。
三輪「………確かにいい攻撃だが、その程度で殺られるわけがないだろう?」
ああ、だろうな。だから………
ボコン、ボコオン
三輪「何!?」
成功だな。
三輪「ちっ、スコーピオンか!!」
剣人「正解だ。お前のメテオラで開いた穴からスコーピオンを侵入させた。end。」
スコーピオンで三輪のトリオン供給気管を破壊する。
『三輪、ダウン。勝者、水美。』
ふぅ。なんとか勝てた〜。危なかった〜。さて、米屋と緑川も終わったかな?
水美剣人
米屋「お、剣人!最後のすげーな!!スコーピオンの新しい使い方だな〜!次は俺とやろうぜ!!」
試合が終わって出てきた瞬間米屋が声をかけてくる。いつもだったら米屋と対戦するところだが……
剣人「米屋……ご愁傷様です。俺と戦っていたやつ誰だった?」
いくらこの槍バカとはいってもこう言えばわかるだろう。
米屋「え?それってどういう…………」
三輪「おい陽介。お前は何をやってるんだ?宿題はどうした?」
米屋「ファッ!?秀二!?お前らはかったのか!?」
三輪「お前がここにいると思って来たら案の定。そして35戦も戦っているから水美と待っている間一戦やってたわけだ。さぁいくぞ。」
米屋「嫌だあああぁぁぁぁ!!!助けてくれ剣人、逡ーーー!!!!」
緑川とともに合掌で返事をする。
緑川「ねぇ、みなみん先輩。今から双葉と勉強やんだけどさ、先輩教えてくれない?」
緑川が勉強たぁ珍しいな。てっきりランク戦申し込まれるかと思ったぞ。
剣人「いいぞー。んじゃ俺らの部屋でいいか?」
緑川「いいよー。んじゃちょっと双葉呼んでくる。」
剣人「おう。先行ってるからな。」
部屋に入ってしばらくするとチャイムが鳴る。
緑川「おじゃましまーす。」
双葉「よろしくお願いします。」
剣人「おーう入れ入れー。今は国近先輩がいるけど奥でゲームやってっから。」
緑川「んじゃ早速勉強教えて〜。」
剣人「ちょい待て。飲み物とお菓子持ってくるから。何がいい?」
緑川「んじゃ俺カフェオレで〜。」
双葉「私は紅茶でお願いします。」
剣人「そんじゃ持ってくるから先やっててくれ。」
そう言って席を立ち、飲み物とお菓子を持って戻ってくる。俺と国近先輩はここに住んでるようなもんだからストックならいくらでもある。
緑川「お、ありがと先輩!」
双葉「逡って小南先輩に似てるな………。」
緑川「ん、なんかいった〜?」
双葉「いや別に。」
そんな感じで一時間くらい勉強を続ける。そんなとき。
国近「ちょっと実況言ってくるわ。ゆっくりしてってね〜。」
緑川「え、何々、誰と誰!?俺も行く俺も行く!!!」
国近「風間隊と玉狛第一よ。ちなみに解説は東さんと迅さん。」
緑川「うおっマジで!?迅さん解説!?行く行く行く!!!」
剣人「んじゃ行くか。黒江はどうする?」
双葉「それじゃあ私も行きます。この組み合わせは気になりますし。」
国近「それじゃ行こうか。さて、どっちが勝つかねぇ。」
玉狛第一
俺は今、緑川と黒江とともにA級部隊のランク戦を見に来ている。
A級4位の風間隊と、A級2位の玉狛第一の試合である。
国近『今回の対戦カードは、A級2位の玉狛第一と、A級4位の風間隊です!実況は、ボーダー最強のゲーマー(笑)、国近柚宇、解説は元A級1位の東さん、「ぼんちあげ食う?」でおなじみ、迅さんでお送りします!』
東『どうもよろしくお願いします。』
迅『自称ゲーマーとかwww』
国近『では、東さん、今回の対戦のポイントの解説、お願いします。』
迅『ちょっ、国近無視すんなし!!』
東『はい、まず玉狛第一ですが、隊員全員が専用のトリガーを使っております。それに風間隊の隊員がどう対応していくか、ですね。』
国近『はい、ありがとうございました。続いて迅さん、玉狛第一の専用トリガーについて、お願いします。』
迅『うーん、そうだな。レイジさんは専用トリガーは使わないと言ってたけど、レイジさんと京介の連携は強力だね。そこに小南が参戦してくるだけでも状況は玉狛に傾く。そして夏魅のアイビスによる狙撃なども加えると風間隊には不利な戦いとなるでしょう。けど、風間隊のチームプレーはそれを打ち破る可能性もある。どっちが勝つかは俺のサイドエフェクトも五分五分と言っている。』
国近『……とのことです。玉狛第一は半年ほど前からランク戦に参加していますが風間隊との対戦は初です。おっと、こうしているうちに転送が完了しました!!さぁ、試合開始です!!!』
緑川「ねえ、水美先輩はどっちが勝つと思う?」
剣人「どうだろうな。レイジさんが専用トリガー使ってたら玉狛第一だろうけど、蒼也さんたちも対策を練っているはずだ。どっちにも分があると思うぞ?」
米屋「おい剣人、隣座るぞー!」
!!??
剣人「米屋!?お前宿題は!?」
三輪「……俺と奈良坂で手伝って終わらせてやった。陽介には今度おごってもらうことになっている。」
剣人「そうなのか!まぁどうせ米屋のことだ、宿題終わってなくても見に来ただろうな。」
米屋「あ、あと出水もいるぜ?」
出水「よう。さっき隊室行ったらお前いなかったからこっつだろうと思って。」
黒江「それより、もう試合始まっているんですよ?」
黒江の声で全員の視線がモニターに注目する。
国近『おおっと!?ビルの上からの、小南隊員の急襲!!歌川隊員危機一髪!!!』
東『これは上手いですね。最初にビルの屋上にいた小南隊員が近くにいた小南隊員をメテオラで襲撃。風間隊員に合流させないつもりの様です。』
side小南
小南「風間さんと合流したいんでしょ?そんなことさせると思う?コネクター・オン!!!」
短期決戦よ!私の専用トリガー、双月で一気に決める!!
小南「どりゃあ!!!」
歌川「グラスホッパー!!!」
グラスホッパーを私の足元に出して踏ませ、そのスキに建物を利用して逃げたのね。やるわね。
国近『おおっと〜!?グラスホッパーを上手く活用して小南隊員から逃げた〜!!』
迅『いい判断だ。小南とマトモに正面からやりあえる人はそんなにいない。ここは引くのがベストでしょう。
しかし………玉狛の狙撃にも注目です。』
けど…
ドガガガガガガガガガガ
東『周囲の建物を焼き払いましたね。恐らく夏魅隊員の専用トリガー、双竜でしょう。』
迅『夏魅のトリガーは溜めれば溜める程威力と連射力が上がる。恐らくずっと溜めていたんだろう。』
国近『さぁ歌川隊員、どう動く!?』
失礼します。
いきなりすいません、アポロと申します。
とっても面白いです! 水美君のキャラクターがとっても個性的で見いってしまいました(笑)
あと自称ゲーマーの柚宇ちゃんも可愛いですね! キャラクターがまんべんなく出てきていると言うか、私もWT書いてるんですけどどーしても片寄っちゃうんです。
あと、偉そうになにいってんだ! とお思いかも知れませんが、玉狛第一は自分のトリガーを持っているのでランク戦には参加出来なかったと思います。
あと、三輪の名前は三輪“秀次”と、緑川の名前は緑川“駿”だったと思います。
……偉そうにすいません、いやホントごめんなさい!
これからも楽しくちょくちょく顔を出させていただきます。
更新頑張って下さい! 応援してます!
こちらこそ小説読ませて頂いています!!わざわざありがとうございます!!玉狛の設定書くの忘れてたんで次で載せたいと思います!!
10:happy◆1xl0AOM:2016/03/20(日) 23:35 ID:F6k ☆玉狛の設定☆
いろいろなボーダー隊員(主に太刀川さんや出水&米屋など)の意見で城戸司令からランク戦の許可が貰えました!ただ烏丸とレイジさんは使用を認められてません(烏丸は太刀川隊のみおk)。迅さんは風神さえ使わなければおkになりました。
☆夏魅の専用トリガー、双竜の設定☆
チャージする時間が長い程威力や連射性があがる。けどその分トリオンを消費する。夏魅の場合フルチャージで5回まで(夏魅は出水ぐらいのトリオン量)。ちなみに千佳は15回。
玉狛第一,2
side剣人
出水「うわ、何あれえげつねぇ!お前の姉ちゃんは大砲か!?」
緑川「あれでも当真さんの方が強いってんだから当真さんバケモンでしょ。」
太刀川「おお、こりゃいい戦いだな。」
ホントホント、太刀川さんの言う通り…………ってえ!?
みんな「太刀川さんいつからいたんですか!?」
太刀川「いや〜さっき。てか今だな。にしても歌川逃げ切ったのか。すげーな。」
side菊地原
歌川は逃げ切ったんだ。じゃあそろそろ合流したかな?僕はレイジさんたちから逃げないとか。早く合流しないとな〜。
レイジ「そう簡単には逃がさないぞ。安心しろ、フルアームズは使わん。」
菊地原「いやいやそうは言っても安心できませんって。」
レイジ「……トマホーク。」
ちょっと待ってよ、いきなりトマホークとか。
菊地原「シールド!」
バリィン!!
やっば、シールドで相殺とか次来たら終わりじゃん。とりあえず風間さんたちが来るまで待つしかないか。
菊地原「それじゃあレイジさん、僕は逃げますんで。烏丸さんと一緒に追ってきてもいいですよ?」
あれ、来ない?まぁさっさと合流するか。
烏丸「いいんでかレイジさん。殺るなら今だと思いますが。」
レイジ「いや、今は小南と合流だ。ここからが勝負だ。いいな?」
烏丸「了解です。」
烏丸の発言でいいんですかのすが抜けていました。すいません!
14:アポロ◆A.:2016/03/21(月) 21:26 ID:eG2 なるほど。そういう設定ですか。いやほんと面白いです!
……というか、よろしければお友達になっていただけますか? こんなに文才のある人とお友達になれれば私液晶画面の前で跳び跳ねて喜びますよ、小躍りしますよ、ギリギリにすてーいして! とか歌いだしますよ!
また顔を出させていただきますね!
友達いいですよ♪
てかアポロさんのほうが文才ありますよ!!
風間隊
side風間
風間「三上。菊地原と歌川の位置を教えてくれ。」
三上『了解。歌川くんは風間さんの近く、菊地原くんは距離があるかな。玉狛の人達は全員バッグワーム使っているっぽいね。』
風間「わかった。」
……夏魅が何処にいるのかが知りたい。さっきの爆音からして一度撃ったのはわかっている。………多くても残りの回数はあと4回か。
歌川「風間さん!」
風間「歌川、よく逃げきれてくれた。菊地原もまだ生きているし、勝機は充分にある。」
菊地原「すみません、周囲を警戒していたら遅くなりました。」
風間「いや、いいんだ。それより音は聴こえるか?」
菊地原「………あのビルの上に一人、二人は両サイドから来てる。距離は約300mってとこかな。」
風間「よし、じゃあバッグワームを起動し、ここら辺一帯にスパイダーを巡らせておけ。終わったらカクレオンで隠れろ。いいな?」
歌川「了解です。」
菊地原「わかりました。」
よし、あとは素早く済ませ、カクレオンで隠れるか。最低限でも小南の動きは封じないとな。
side剣人
お、風間さんたちが動いたな。
太刀川「多分これはあれだな、小南の動きを制限するんだろうな。これなら風間さんたちにも勝機がある。」
め、珍しく太刀川さんが……
3バカ+剣人「あの太刀川さんが風間さんの意図を解説できた!?」
太刀川「どういう意味だそりゃ。よし、お前らこれ終わったらフルボツコにしたるぞ。覚悟しとけよ。」
緑川「おーいいですねー!やりましょやりましょ。」
迅『おー風間さんやりますねー。レイジさんが来るまでに作業は終えられるでしょうし。やはり小南のこと気にしてますね。』
太刀川「おっ、迅が真面目に解説してる!?」
………あんたが言うかそれを!!!
side小南
風間さんたちは一体何をしてんの?もうすぐとりまるとレイジさん着くのに。
宇佐美『桐絵、風間さんはちょうど真下に、きくっちーは両側のビルの中にいる。油断はしないでね。うってぃーはレーダーに映ってないからね!』
わかってるわよそんなこと。
小南「任せておきなさい!!おっ、レイジさんたち来たわね。てゆーかもう今行くわよ!!!」
風間さんが格好の餌ね。悪いけどとっとと決めてやるわよ!!
小南「コネクター・オン!」
双月を合わせ、攻撃態勢に入る。
小南「メテオラ!」
メテオラを上に放ち、ビルから飛び降りる。
小南「出てきなさい!!斬り刻んでやるわよ!!!」
風間「………なんだ?」
え!?なんで出てきたの!?まぁそれはそれで好都合!!
小南「もらった………え?何!?」
何かが足に引っ掛かった。
レイジ「小南!スパイダーがそこら中に張ってある!!気を付けろ!!」
小南「もう同じミスはしないわよ!!」
まだまだ!!
小南「こんなのただの糸」
菊地原「スパイダー!!」
や、ヤバイ、絡まった!!てか人のセリフ中断してんじゃないわよ!!!
小南「ちっ、夏魅!!建物ごとスパイダー吹き飛ばしなさい!!!」
夏魅『りょー。片方だけでいいよねー?』
小南「早くしなさい!!」
夏魅『そう焦んないでって!ほらいくよ!死なないでよね!!!』
ズドドドドドドドドド!!
小南「ナイス夏魅!!よくやったわよ!!」
夏魅『ふふん、どーよ。』
風間「悪いな、小南。夏魅は終わりだ。」
え?それって……
『夏魅、ベイルアウト。』
小南「嘘!?」
風間隊,2
side小南
なんで夏魅が殺られたの!?はっ、もしかして歌川!?
宇佐美『桐絵!夏魅を殺ったのはうってぃーよ!早急に対処してね!』
小南「了解!レイジさん!歌川と交戦してくるわ!!」
レイジ「わかった。くれぐれも深追いはするなよ?」
小南「もちろんよ!!」
菊地原「待ってくださ………上からの爆撃がきます。」
ドドドドドド!!
さっき放ったメテオラね。この隙に!!
風間「ちっ、まぁいい。とにかくこれで数は同じだ。菊地原、聴覚を共有するぞ。三上、頼んだぞ。」
三上『わかりました。菊地原くん、お願いね。』
菊地原「はぁ、わかりました。」
……いた!
小南「歌川、覚悟なさい!!メテオラ!!!」
歌川「シールド!やっぱり来ましたね、小南先輩。」
小南「まさかあれが罠だったとはよく考えたわね!ご褒美として私がベイルアウトさせたげるわ!!うおらあぁぁぁぁぁぁ!!!」
双月を構えて斬りかかる。歌川がスコーピオンを構えるが防ぎきれるはずがない。そう思ったのだが……
小南「んなっ!?空ぶった!?」
歌川「すみません、これも罠です。それじゃあ。」
小南「ちっ、待て!!てかどういう原理で空を飛んでるのよ!!!」
よく見るとスパイダーがあり、それにスコーピオンを引っ掻けているようだった。
小南「くっそ!」
気づいたときにはもう遅かった。
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/ /ヽ ム/
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< ヽ ヽ\
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風間蒼也
side風間
菊地原「風間さん、歌川が戻ってきた。こっちまで100mってとこかな。」
風間「わかった。作戦に移るぞ。」
菊地原「わかりました。」
スコーピオンの先端の形を変え、巡らせていたスパイダーに引っ掻ける。
レイジ「…………京介、後ろは任せた。ここは俺一人でやろう。」
烏丸「はい、わかりました。」
歌川に気づいたか。
風間「菊地原。小南が戻ってきたらそっちを頼む。」
菊地原「………はい。」
side歌川
歌川「くっそ、烏丸さんか!せめて足だけでも!!」
もう一本のスコーピオンで滑空しながら攻撃に入る。
烏丸「くっ、こっちの位置が悪いな。上からの攻撃とはやっかいだ。」
よし、片腕を斬った!あともう一歩!!
歌川「うおら!!」
『伝達形破壊。』
ガシィ!!
…腕を……!
烏丸「小南!!」
小南「さっきはよくもやってくれたわね!!!」
殺られると同時にメテオラを使う。
歌川「くっ、メテオラ!!!」
小南「こいつ!」
小南先輩の足と腕を片方ずつ潰せた。
『烏丸、歌川、ベイルアウト。』
side風間
菊地原「じゃあこっちは任せましたよ風間さん。」
風間「ああ、頼んだ。それより追わなくていいんですか?」
レイジ「いや、それより勝負をしないか?」
風間「……勝負ですか。」
レイジ「そうだ。攻撃には一切トリガーを使わない。移動や防御にのみ使う。どうだ?」
要するに肉薄戦というわけか。
風間「わかりました、やりましょう。その代わり手加減はしません。」
レイジ「そうか。じゃあ行くぞ。」
レイジさんが攻撃体制に入り、拳を振り上げる。
ドゴオオン!!
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< ヽ ヽ\
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シャーペンの芯が上手くつかめ ない
小南桐絵 2
side菊地原
はあぁ、なんだか面倒くさいな…。さっきから小南先輩と戦ってるけどあの人の戦い方って人間じゃなくて野獣だよねホントに。
菊地原「もういい加減飛び回るの疲れたんでとっとと殺られてください、小南先輩。」
小南「はっ、そうはいかないわよ菊地原!!そっちこそ疲れたんだったら降りてきなさいよ!!」
菊地原「そんなのゴメンだね。そうでした、一ついいことを教えてあげます。今戦っている僕は偽者で、本物は先輩の後ろにいますよ?」
小南「はあああぁっ!?何そのトリガー!!わざわざ教えてくれるなんて、そりゃどーも!!」
え…普通引っ掛からないよね?この人バカだね。
菊地原「…ごめんなさい、嘘です。まさか引っ掛かるとは、相変わらず小南先輩って頭悪いよね。」
小南「え!?嘘でしょ!?
てか、あんたはいちいち煩いのよ、菊地原!!」
ガキィン!
ちっ、やっぱそう簡単にはくれないよね。
菊地原「けどさ、それで終わるわけ、ないじゃん?」
いくつかのスパイダーを小南先輩と建物の間で放つ。
小南「えっ!?ちょっ、動けない!!壁に固定されて…!くっそ、どうにかしなさい菊地原!!ぶった切るわよ!!!」
菊地原「それ女子が言う言葉じゃ…あ、すいません、野獣でしたね。」
ブチリと血管が切れる音がする。
小南「誰が野獣じゃゴラァ!!もういっぺん言ってみろ、今すぐ斬る!!いや、言わんでも斬る!!!」
宇佐美『ちょっと桐絵ー?落ち着けって(笑)』
小南「あんたねぇ……。」
菊地原「小南先輩、宇佐美先輩と話してていいんですか?」
グラスホッパーで距離を詰め、斬りかかる。
宇佐美『うまくかわして!死ななきゃそれでいい!』
小南「ええーいわかってるわよ!!」
ザシュッ
菊地原「…宇佐美先輩、ズルくないですかそれ。」
宇佐美『きくっちー、別にルール違反ではないよ?ほれ小南、メテオラ使えんぞ。使ったれ使ったれ。』
小南「あーもーあんたも煩い!!帰ったらしばく!!メテオラ!!」
菊地原「シールド。わざわざ双月上に投げる必要ある?」
やっぱバカなの?と言いそうになったがなんとか堪える。
菊地原「ああー、そういうことですか。これも宇佐美先輩の考えですね?」
小南「どうだっていいでしょ?そんなこと!どうせここで殺られるんだから!!」
菊地原「そうですね、先輩が殺られますからね。」
小南「あんなー、減らず口叩いてる暇あるわけ!?」
ぷぷっ、何今の口調。面白いんだけど。あ、ヤバい笑ってたら怒ってる。あんなに双月ふりかざして。
菊地原「何怒ってんですか?かわいい顔が台無しですよ?」
小南「え、嘘、かわいい?それホントに言ってる?」
菊地原「はい…嘘です。」
小南「んなっ!?」
動揺している小南先輩の右肩に切り込みを入れる。
菊地原「これで僕の仕事は終わりです。あと10秒持ちますかね?」
あ〜やっと終わりか。疲れた疲れた。
小南「はぁ!?10秒ありゃ充分よ!」
へぇ、まだ諦めないんだ?まぁいいや、全力のシールドで防げるだろうし。
小南「っどりゃあ!!!」
菊地原「え?」
双月を投げてきた。あらかじめシールドを構えていたからそれを防いで割れる。
そしてそのまま首を斬られた。
『小南、トリオン漏出過多。菊地原、伝達形破壊。両者ベイルアウト。』
木崎レイジ
sideレイジ
小南と菊地原が対戦を始めたであろうころ、俺たちも対戦を始めた。
まずは開始早々、一発殴りに行く。
風間「素手で建物を粉砕する人は始めて見ましたよ。
次は俺の番です。」
…蒼也の戦い方はこうだ。まず少し距離を置いてから、スパイダーを使って距離を一気に詰めてくる。今までこをな戦い方はしていなかつたはずだが…。
レイジ「だが俺がそれをさせると思うか?」
スパイダーが引っ掛かっている部分を破壊しつつ蒼也に迫っていく。
風間「……っ!」
ガッシャアアァン!!!
拳を振り抜き、それに当たった蒼也が後ろまで吹き飛ぶ。
レイジ「…その程度か?立て。」
蒼也のところに少しずつ近づいて行く。
風間「……油断していました。ですが…それは、あなたも同じです。」
レイジ「…どういうことだ?」
風間「さっきレイジさんが提示したルールは、攻撃にトリガーを使わない、でした。つまり、スパイダーを使ってあなたの動きを封じるのはルール違反では、ありません。」
…そういうことか。
風間「既にここにはスパイダーが張られていて、今から俺が追加すれば完全に封じられます。ですがそれはレイジさんから通常の勝負に戻す、そう宣言すれば勝てるでしょう。どうしますか?」
レイジ「……もし俺がそうしたらどうする気だ。」
風間「逃げられる前に攻撃します。それとも俺から言いましょうか?」
レイジ「…随分と考えたものだな。それで時間切れを狙うつもりか?」
『小南、菊地原、ベイルアウト。』
…はぁ、こりゃもうダメか。
『タイムアップです。戦闘を終了してください。強制ベイルアウトを行います。』
side太刀川
太刀川「ういー、やっと終わったか。さ、お前ら行こうぜー。」
出水「いやもう行くんすか?」
緑川「もうちょっと待ちましょうよー。」
国近『いやーすごかったですねー、風間さんたちの戦い方。』
東『ええ。スパイダーとスコーピオン、グラスホッパーを使っての移動。あれがなければここまでやれなかったことでしょう。
あとは小南隊員と夏魅隊員のどちらかを確実に仕留める戦法ですね。』
迅『いやーあれには驚かされましたよ。小南の動きを封じれば小南を。夏魅が狙撃してれば夏魅が。確実に片方は殺れる、いい作戦でした。』
東『まぁ玉狛は本気を出していなかった感はありましたし、今後に期待です。』
国近『それでは本日はこの辺で〜。』
水美剣人,4
side剣人
剣人「米屋〜玉狛で飯食いに行こうぜ〜。」
米屋「よっしゃ乗った!駿と双葉もどうだ?」
緑川「おー行く行く!!双葉も行こうー?」
黒江「それではお言葉に甘えて。」
剣人「よし、んじゃ行くか。もうokは貰ってっから。」
がちゃ
宇佐美「いらっしゃーい、もうみんな来てるからね。」
剣人「悪い、遅くなっちまった。」
小南「ホントに遅いのよ!早く入りなさい!せっかく多く作ったんだから、レイジさんが!!」
剣人「んじゃ、おじゃましまーす。」
菊地原「あれ、なんで四人ともいるんですか?」
剣人「とりあえずお前に用はない菊地原。
レイジさん、なんか手伝いましょうかー?」
レイジ「じゃあこれを持って行ってくれ。」
緑川「うわっ、うまそう〜!!」
うわ〜にしてもすげーな。ピザにパスタ、サラダ、その他いろいろ…。
菊地原「早く運んでくださいよ…。」
レイジ「これで全部だ。とは言ってもあとでデザートもあるが。」
小南「え、マジ!?じゃあとっとと食べ終えるわyはぶっ」
ビシィとチョップが入る。
夏魅「桐絵、静かに。」
レイジ「それじゃ、乾杯!」
全員「かんぱ〜い!!!」
剣人「あ〜うめー!!レイジさんの飯神ってるやっぱ!!」
風間「さすがは木崎と言ったところか。」
小南「あ、そうそう、風間に剣人、あんたたちあとで対戦しなさいよ!!」
剣人「えー小南とやんのメンドイー。」
風間「そうだ、剣人。さっき俺は説教中途中で退室したが、俺は終わったとは言っていないぞ?」
冷や汗がたれる。
風間「あとで俺たちの作戦室に来い。あと米屋にも話がある。いいな?」
米&剣「……はい。」
三上歌歩
side剣人
今俺と米屋は風間さんに説教されている。場所は風間さんたちの作戦室で、菊地原がぶつぶつ言ってくる。煩い。
風間「で、まず早く済みそうな剣人からとするか。何故市街地でトリガーを使った?」
剣人「説教されたくなかったんでつい。本当にすみません、二度と使いません、次からは生身で脱走します。」
風間「脱走はするな。はぁ、問題は米屋、お前だ。剣人、お前は少し待っててくれ。」
剣人「はい。」
んー、どうすっかなー。正直いって米屋の場合すんげー長くなりそうだし。
周りを眺めていると、ふと、せっせと働いている三上が目に映った。
剣人「三上、手伝おうか?」
三上「いや、いいよ!私の仕事だし。」
剣人「つってもこれ結構大変そうだぞ?」
三上「本当に大丈夫。だから心配しないで。」
うーん、困ったな。三上には兄弟が多いからこういう風に仕事をどんどんやるようになったのか?
剣人「風間さん、三上っていつもあんな感じなんですか?」
風間「ああ。誰にも頼ろうとしない。」
そっか……。
剣人「おい三上、それ貸してみろ。」
そう言って強引に書類をとる。
三上「えっ!?」
剣人「三上、お前はもっと周りを頼っていいんだぞ。風間さんだってあるし、歌川もいるし、菊地原だっているし。結構環境には恵まれてんだ、ちゃんと頼ってやれ。」
三上「…うん。ありがとう水美くん。」
剣人「よし、ならいい。
ふぅー、終わった終わった!別にこんなの太刀川さんと米屋に勉強教えるよりはマシだろ。」
三上「そっか。じゃあ…水美くんのことも頼っていいの?」
剣人「当然じゃん。お、米屋も終わったっぽいし、帰るか。じゃあな三上。」
三上「うん、じゃあね!」
三上が満面の笑顔を向けてくる。ヤバイかわいい。
風間「ありがとな、剣人。」
剣人「いえいえ。それじゃあお邪魔しました。」
こうして、俺の長い一日が終わった。
水美剣人,5
side剣人
…ここは…三門市でいいのか?あれはネイパーか…。
ネイパーが俺の方に来る。なんか街がボロボロだが、落ち着いてトリガーを持つ。
剣人「トリガー、オン!ってあれ?」
俺はトリガーを持っていなかった。ネイパーが俺に遅いかかってくる。
ずばっ
剣人「…なんで…。」
俺のことを父さんが助けてくれた。だが俺のかわりに父さんは……腹から血を流して死んでいた。
剣人「うわああああぁぁぁぁ!!!」
傍には母さんの死体も転がっていて、姉さんも隣にいるけど傷ついている。
今度こそ、死を覚悟した、そのとき。
??「アステロイド!!!」
何者かが、僕たちを助けてくれた。
ピンポーン
剣人「うわああぁっ!?」
どうやら今のは夢だったようだ。過去の忌々しい記憶がフラッシュバックして、あまりいい気分とはいえない。
剣人「はぁ、はぁ、はぁ、とりあえず起きるか……。」
にしても誰だ、こんな朝からチャイムとは。まぁそいつに感謝しねーとな。
剣人「柚宇さんおはようございます。て、あれ??」
徹ゲーをしていたであろう柚宇さんに声をかける。すると、普段休日の早朝では見られない顔が二つ。
剣人「ここの隊の出水はいいとして、何故に米屋がいる?」
出水「俺も驚いた。なんか部屋来ようとしたらこいつと会ってさ、まさかこいつが早起きするとは。」
本当だな。これはあとでLINEでみんなに教えなくてはならない快挙だ。
米屋「んでさ、みんなでショッピングモール行かね?」
国近「その中に私は入っているのかね?」
米屋「…すんません、高2メンバーっす。」
国近「まぁ予想はしてたけど(笑)よし留守番はしとくから二人とも行ってこい!」
柚宇さんの気遣いには感謝します。
剣人「で、誰誘うんだ?」
米屋「秀二、奈良坂、栞、小南、三上がok。ちなみに集合場所はここにさせていただきました。」
国近「それじゃあそれまでゲームしよー?諸君、スマホは持っているかね?」
なんかもうゲームやるの確定になってるな、うん。
米屋「…?持ってますよ?」
米屋だけが状況を理解できてない。
国近「んじゃモンストやりますか。ちょうど4人いるし。」
剣人「どれやるんですか?」
国近「大黒天。」
出水「!?」
米屋「………。」
剣人「お、適性いる。」
ピンポーン!
国近「おっ、誰か来たねー。」
米屋「なんで俺だけ…。」
クリアしたが、米屋だけ落ちなかった。俺は落ちたんでよかったぜ〜。
三輪「陽介、まさかお前が早起きするとは…。」
奈良坂「おじゃまするぞ、出水、剣人
。」
三輪と奈良坂だった。遅れて他のメンバーもやってくる。
米屋「んじゃー行こうぜ。おい剣人、何ぼーっとしてんだよ。早くしろ。」
剣人「え!?あー悪い。今行く。」
そういや誰だったんだろう。俺は歩きながら考える。
「うーん、俺と夏魅姉を助けてくれた人、結構なトリオン量だったな。だとしたら二宮さんか…?けどそれにしては背が低いような…。」
奈良坂「剣人?大丈夫か?」
剣人「あぁ、ちょっと考え事しててな。
今日、夢見たんだ。第一次侵攻のときの。そんで…そんときに俺らを助けたのは誰なんだろうなって。なんかその人の記憶がいまいちないんだよ……。」
奈良坂「そうなのか。まぁあまり重く考えるな、あとあと辛くなるぞ。」
剣人「そうだな。悪いな、気ぃ使わせちまって。」
奈良坂「いつものことだろ。今更それを言うな。」
剣人「ははっ、そうだな。」
とにかく今日は楽しんで、こんなこと忘れよう。正直苦しいだけだ。
水美剣人,6
side剣人
電車で隣駅まで行き、その駅前にあるのがアオン・モールである。徒歩でも行ける距離だが時間がなくなるため大抵の人は電車で行っている。
剣人「ふぃ〜着いた着いた。」
米屋「よっしゃまずはゲーセン行こうぜー!!」
三輪「陽介、お前の財布は大丈夫なのか?」
三上「まぁいいんじゃない?時間はたくさんあるし。」
奈良坂「うちの陽介がすまないな。」
小南「それがあいつの日常だから問題ないわよ。」
とりあえず流れでゲーセン行きが決まった。ゲーセンは二階にあるのでエスカレーターで移動する。
宇佐美「ここ来るの久々だけど、随分とかわったのね。」
小南「ホントね〜。あっ、ていうかあれ美味しそう!!」
小南が見つけたのはホットケーキだ。確かに美味しそうだな!
出水「お、着いた着いた!!それじゃ〜……太鼓の達人でもやろうぜ?」
ここには10台あり、内4台が空いているので全員でできる。
米屋「全員でやって、スコアが低かった人2人がホットケーキ奢る、でどうだ?」
小南「はっ、上等よ!」
奈良坂「そう言って、陽介、お前がビリになるんじゃないのか?」
剣人「奈良坂の言う通りだと思う。」
とりあえず言い合ってても埒があかんのでお金を入れて曲を選ぶ。
剣人「どうするー?何の曲にする?」
宇佐美「じゃあどっか1台でランダム選んで、それ見て他がそれを選べばいいよ。」
三上「じゃそれでいこっか。」
バチで叩き、ランダムを選択する。ちなみに難易度は【鬼】である。
米屋「ぎやぁ千本桜ぁぁぁぁ!!!」
まさかの千本桜である。
米屋「嘘だろこんなんやれるか!」
剣人「お前が言い出した勝負だ、ちゃんとやれよ?」
俺と出水、三輪と奈良坂、小南と米屋、三上と宇佐美の組み合わせだ。
米屋「うわ、お前らバケモンか?」
俺と出水を見て言ってくる。バケモンとは失礼な、ただ千本桜の鬼を全良でプレイしているだけだろう?
出水「俺らいっつも柚宇さんとゲームやってっから、そう簡単には負けねえぞ?」
米屋「あっ、またミスった!!くっそ、難しい!!」
小南「あぁもう、全然コンボが繋がんないじゃない!!」
…この分だと小南と米屋が罰ゲームだろうな。
『フルコンボだドン!!』
聞き慣れた機械音が俺と出水の台から流れる。
出水「くあー負けた!何がダメだったんだ!?全良のはずだが!」
剣人「ふっ、甘いな。連打のところで俺のほうが勝っている。」
米屋「うおお、勝負なんてするんじゃなかった…。」
小南「このバカと同類だなんて…。」
ちなみに順位は、俺、出水、宇佐美、奈良坂、三輪、三上、小南、米屋である。とは言っても、小南と三上の間には大きな差があるが。
ボーダー高2組
side剣人
奈良坂「剣人、その辺にしておけ。店が可哀想だ。」
UFOキャッチャーで景品狩りをしていた俺は奈良坂に止められた。解せぬ、まだ2000円しか使っていないのに!
三輪「そうだな、2000円で10個は流石にな。」
剣人「…しゃーねーな、これ以上は諦めっか。」
俺の両手には10個のぬいぐるみやフィギュアが袋に入っている。うーむ、確かに取りすぎかもしれん。
米屋「うわぁ、マジで剣人怖いんだけど。俺にもいくつかよこせ!」
剣人「よし、500円で取り引きしてやろう。」
米屋「うわぁ悪魔!!」
ぶわあっと米屋の目から涙が溢れる。なのでその辺で終わっておこう。さすがに可哀想だ。
宇佐美「とったどー!陽太郎のお土産がとれた〜!」
小南「にしてもこのカピバラ、雷神丸みたいでかわいいわね!」
どうやら宇佐美と小南は陽太郎へのお土産にカピバラのぬいぐるみをとったようだ。
三輪「もう昼時だな、昼食にしないか?」
剣人「じゃーホットケーキんとこにするか?」
小南「そうと決まれば、早く行くわよ!!」
いやまだ決まってないからね?
三上「それじゃあそこにしましょ?」
決まったので一行は下に降りる。
三輪「混んでいるな……。」
そう、混んでいるのだ。やっぱり女性客が多い。
そして俺らの番になる。
烏丸「いらっしゃませ、8人様でよろしいですねって、先輩たちじゃないすか。」
小南「とりまる!?あんたここでもバイトしてたんだ!?」
烏丸「はい。とりあえず中に入ってください。」
まさかの烏丸登場(笑)
ボーダー高2組,2
side剣人
烏丸「お待たせしました、フルーツホットケーキのチョコレートソースがけです。」
おっ、美味しそうだな!これなら全部食べれる自信あるわ。
奈良坂「ゴチになるぞ、陽介。」
宇佐美「ありがとね〜桐絵!」
烏丸「あれ、小南先輩奢るんですか?」
小南「ええーいうるさいとりまる!!あんた千本桜の鬼できる!?鬼よ、鬼!!」
烏丸「さぁ、わかんないです。それでは、失礼します。」
烏丸が奥に引っ込む。
出水「おっ、うめー!よし槍バカ、もう一つだ!」
米屋「いや確かにうまいけど!!」
三上「ん、美味しい!」
みんなが言う通り、確かにこれは美味しい。米屋にもう一つ奢らせる価値は充分にある。
小南「あー、にしてもやっぱ8人で二つとか少ないわ!あとで帰ったらとりまるに文句いったるわ!!」
烏丸も大変…いや、むしろ逆だな。大変なのは小南のほうか。面白いから別に構わないけど。
米屋「さて、食い終わったけどうする?まだ結構時間あるぞ?」
三輪「そこら辺適当に歩いていればいいだろ。」
三上「それじゃあ買い物した〜い!」
剣人「じゃあそうすっか?」
とりあえず小南と米屋に払わせて店を出た、そのとき。
ブウウウウン
小南「何よ一体!」
奈良坂「イレギュラーゲートか?何もこんなところに。」
三輪「…ネイパー?もしそうなら、排除する。」
ネイパーと聞いて三輪がトリガーを取り出す。
三上「モールモッド3体、バムスタ4体!!!」
出水「よし、俺が吹き飛ばして…」
剣人「おいやめろ。三上と宇佐美は一般人を外に!!」
宇佐美「ほいほ〜い。それじゃあ行こっか。」
三上「うん!」
これで一般人は安全(なハズ)だ。
剣人「トリガーオン!!スパイダー!!!」
開口一番、スパイダーでモールモッドの目を潰す。
三輪「レッドパレット。陽介!!剣人!!」
米屋「任せておきな。幻揺弧月。」
剣人「ずおりゃあ!!」
三輪がレッドパレットで動きを封じ、米屋と俺で一気に潰す、これが俺らのときの殺り方だ。
パアン!!
奈良坂「ぼーっとするな、まだ一体残っていたぞ。」
剣人「あぁー、サンキュー奈良坂。てか遊びに来てネイパーに遭遇たぁついてねーな。」
三輪「イレギュラーゲートか…。」
米屋陽介
side剣人
あのあと俺らは、城戸司令直々に呼ばれて事情を聞かれた。ショッピングモールは当然休業しており、お開きとなってしまった。
米屋「あ〜あ、つまんねー。ホットケーキ奢らされるわ、UFOキャッチャーとれねえわ、太鼓の達人で最下位になるわ、ホンッとついてねぇな!!」
剣人「まぁそういうなって!いいことあるはずだ、きっと、多分。」
テストでいい点とれるとか…いや、こいつに限ってそれはないな。
米屋「くっそ〜、てことでランク戦やろうぜ〜。」
んー、まあ最近やってなかったし、流石に可哀想だ、やってやるか。
剣人「よし、ボッコボコにしてやんよ!」
米屋「そいじゃ、10本勝負な。ステージは適当に決める。」
俺が207番、米屋が198番に入る。
『転送完了、米屋陽介対水美剣人、開始。』
カメレオンで姿を隠し、行動を開始する。
剣人「にしても浅草なんてあったのか。絶対あいつノリで決めたよな。」
にしてもどこにいんだろ?このままじゃトリオンの無駄だ。
剣人「米屋ぁぁぁぁとっととでてきて殺られろぉぉぉぉぉぉ!!!」
…9時の方向、距離は…200mってとこか。笑い声が聞こえたぞ。
剣人「メテオラ×バイパー、トマホーク!」
建物を貫通して米屋に爆撃をくらわす。まぁこの程度じゃ死にゃしないだろうが。
剣人「もぐら爪!」
もぐら爪で奇襲をかける。だが当然のように煙の中から米屋が姿を表した。
米屋「いやお前、あんなん誰でも笑うわ(笑)」
剣人「いやお前だけだから。逆に三輪とかが笑うと思うのか?」
米屋「……ないな、前言撤回だなこりゃ。幻揺弧月。」
うおっと、いきなり首狙ってきやがる。まぁいつものことだから簡単に捌いて切りかかる。
剣人「どおおおおおおっ!!」
更にはスコーピオンを足にも装着し、合わせて弧月二本、スコーピオン一本の計3本で切りに行く。
米屋「ちょっ、とお前、それ反、則だ、ろぉ!!」
そうは言っているがこれに反応出来ているのは両手の指で足りると思う。こいつはその数少ない一人である。
さて、どうしようか。これで長い時間持つとは思えん。
そうだ!!
米屋「おい剣人、何してんだ?スパイダーの上から急襲ができるとでも?」
剣人「ははっ、どうだかな?」
そう言って、スパイダーを束にする。当然米屋には見えていない。
剣人「いくぞ!!」
それを何発か米屋めがけて打ち出す。そこで初めて、米屋にも見えてやるようにする。
米屋「うおっ、こんな使い方あり!?やべ、右足が」
剣人「まだまだぁ!トマホーク!!」
束にした太いスパイダーに乗換え、上からのトマホークで蜂の巣にする。
米屋「あー、こりゃ無理だわ。」
『米屋、ベイルアウト。』
結果は俺の8勝2敗だった。
米屋「ふぃー、ダメだったー。」
剣人「だいたいお前はワンパターン過ぎんだよ。」
米屋「うわ、それが2回も負けたやつのセリフかよ?」
剣人「うるせー、もう10本やって潰したろか?」
米屋「望むところだ、逆にお返ししたるわ!」
このあと俺たちは20戦やり、疲れてそれぞれの作戦室に戻ったのだった。
日常
side剣人
あ〜、眠ぃ〜。昨日柚宇さんと出水と遅くまでゲームしてたら途中で寝てしまい、けど1時間くらいしか寝れなくて今に至るのだ。
国近「おはよう〜。体調はどう〜?」
剣人「あ〜まずまずです。」
普段なら別になんてことない。けど昨日は別だ。いろいろなことで疲れてしまっていたのだ。
国近「そっか。あと今日夜防衛任務あるから忘れるなよ〜?」
剣人「了解っす。」
柚宇さんと話したあと、とりあえず外に出る。
剣人「朝飯どうすっかな〜、って、来馬さん。どうしたんすか?」
来馬「ああ、剣人。今から加古さんのところに行くんだ。一緒にどう?」
剣人「じゃあ御一緒させていただきます。」
来馬「じゃあ行こうか。」
剣人「はい。」
今始めて気づいた。加古さんの炒飯は当たりだったら美味しい。そして来馬さんはその運の良さから外れたことがない。つまりだ、来馬さんと行けば、当たりになるはず!!というわけだ。
来馬「加古さん、おじゃまします。」
剣人「おじゃましま〜す。」
加古「あら、剣人もいたのね?いらっしゃい。もう炒飯できてるわよ。」
加古さんに促されて席につく。すげー、こんなに美味しそうな炒飯始めてだぜ。
剣人「ヤバい加古さんめっちゃ上手いっす!おかわりってありますか!?」
加古「あるわよ。どんどん食べてね。結構多めに作ってあるから。」
美味しい炒飯を食べれるのは始めてのことなのでガツガツ食べる。
加古「そうだ、剣人、あなたうちの隊に入らない?」
剣人「あぁ、流石にそれは駄目です。ごめんなさい。」
加古「そう。まぁ仕方がないわね。」
剣人「すいませんもう一杯お願いします。」
加古「にしても随分と食べるわね…。」
剣人「そんじゃ、ごちそうさまでした。また来てもいいですか?」
加古「ええ、もちろんよ。」
来馬「それじや、僕らは失礼します。」
日常,2
side剣人
来馬さんと別れたあと、とりあえず暇だから、ランク戦で米屋のことボコッていた。そしてそれが終わり、腹減ったから昼飯食おうぜという話になり、ラウンジに来ていた。
米屋「さーてと、どっか席は空いていねーかな。」
2時を過ぎたとはいっても、やはり混んでいて空いている席が見当たらない。
剣人「お、ありゃ三輪と奈良坂か?」
席を探している俺らの目にとまったのは、三輪と奈良坂だった。
米屋「おーい秀二、隣座るぞー。」
許可もなく席に着く米屋に対して俺は、
剣人「悪い、隣いいか?」
と尋ねてから座る。米屋に比べればましな方だろう?
米屋「にしてもお前らが来るとは珍しいなおい。」
三輪「そういうお前こそランク戦だろう?大方剣人と戦って負けたんだろう?」
米屋「うっ…だってこいつ強すぎだろ!!風間さんに次いで5番目だぜ!?」
奈良坂「じゃあ何故挑む?」
米屋「戦いたいから!!」
三輪&奈良坂「戦闘狂め。」
満面の笑みでいい放つ米屋に対し、二人は冷静である。確かにこいつは戦闘狂だもんな。
三輪「それより、久しぶりのイレギュラーゲートだったな。まさかあんなところに出るとは…。」
奈良坂「全くだ。あまり被害が出なかったからよかったが、あそこに俺らがいなかったらあれどころじゃなかっただろう。」
剣人「奈良坂の言う通りだろうな。にしても今後はなくなるといいんだけどな〜。」
米屋「ま、ここで言ってても仕方がない、来たら倒せばいい話だ。」
三輪「当然のことをお前が言えるとは。成長したな、陽介。」
米屋「ちょっと秀二酷くない!?」
剣人「にしてももうすぐ夏休みか〜。またどこぞやの槍バカの宿題手伝うことになるんだろうな〜。」
隣を見ながら言うと米屋は、
米屋「よし、みんな今年も頼むぜ!!」
おいおい他人に頼むの前提で考えんな。
奈良坂「陽介、たまには自分で全部やったらどうだ?」
三輪「全くだ。そんなんだからいつまでたっても…。」
剣人「全員に飯奢ると言うのならば考えてやってもいいが…ま、お前の努力次第だな。」
米屋「えっマジ!?ありが…」
剣人「お前の努力次第だがな?」
米屋「…はい。」
ったく、このバカは…。
三輪「俺らは先に行くが、陽介、ちゃんと作戦室に来いよ?今日で宿題を全部終わらせろ。」
米屋「おーう。任せとけ。」
そうして二人がいなくなると…
米屋「よし、ランク戦やろうぜ!!」
がしっ
剣人「さぁ行くぞ。勉強のランク戦に備えるためにも。」
腕を掴んで強引に連れていく。
米屋「嫌だああぁぁぁぁぁぁ!!!」
無事、米屋は宿題を終わらせましたとさ。
日常,3
side剣人
とりあえず米屋を三輪隊の作戦室に強制連行し(そこで米屋が逃げようとしたことを三輪に伝えたが、そのあとの米屋の運命はご想像にお任せします♪)、暇だったから太刀川隊の作戦室まで来た。
国近「おっ、早いね〜。太刀川さん、あとは出水くんだけだよ〜。」
太刀川「おーう了解。」
ふいー、しばらく休むか。
国近「あっ、そうそう。時間繰り上げてもうすぐ任務だからね?準備ヨロシク!」
…え。
剣人「今日は…4月1日ではありませんよ…?」
国近「うん、ごめん、嘘じゃない。」
剣人「…俺、耳の病院行ってきますわ。」
国近「剣人くんの耳は正常だと思うよ?」
…どうやら事実のようだ。
剣人「…わかりました。」
出水「ういーす戻りました〜。」
太刀川「よし、トリガーは持ってるよな?」
出水「いや持ってますけど…。」
太刀川「忍田本部長、太刀川隊任務開始します。」
出水「え?ちょっ、マジ?マジなの剣人??」
剣人「マジだ。よし、行くぞ。」
出水が死んでるが、気にしたら敗けだ。
太刀川「あ〜暇だ〜。唯我、トリオン兵連れてこい。」
唯我「どうやるんですか…。」
太刀川「唯我、これは隊長命令だ。行ってこい。俺は早くぶった切りたいんだ。」
剣人「まぁその辺にしてやればどうです?本当にそうなったら…『ドゴオオオン!!!』太刀川さんが変なこと言うから!!」
太刀川「いや俺のせい!?俺のせいなの!?ここ警戒区域だから当然のことじゃ!?」
剣人「太刀川さん煩いです。とりあえず数多いんでとっとと終わらせて帰りましょう。」
出水「はっ、俺一人で充分だ!バイパー!!!」
弾バカのバイパーがトリオン兵を攻撃する。
剣人「半分しか減ってねーじゃねーか!!旋空弧月!!!」
弧月で辺りを凪ぎ払う。あれ、まだ残っているの?
剣人「悪い、唯我、バムスター2体頼む!!」
唯我「えっ!?くっ、あ、アステロイド!!」
唯我が土壇場でアステロイドを発動し、【たまたま】バムスターの眼球に当たる。
唯我「うおお、見たか!?この華麗なる勇姿を!!」
出水「敬語使えや。」
国近『全部終わったから帰っていいよ〜。お疲れ様〜。』
結構数が多かったけどまぁなんとかなったな。
出水「唯我、たまたまとはいえよくやった!てことで帰ったら特訓なww」
唯我「うぐぅ!特訓か…。」
剣人「とりまそれ終わったらランク戦やろーぜー出水。」
とりあえず何事もなく、防衛任務は終わった。
出水公平
side出水
俺は今防衛任務あがりだが、剣人に誘われてランク戦に来ている。
恐らく戦法がもっとも読みずらいのが剣人だと俺は思う。マジでいろんなトリガー扱えるから何が来るか全くわからん。
出水「お、申請来たな。受けますっと。」
剣人からの申し込みを受け、ステージに転送される。
出水「…住宅街か。」
ステージは住宅街だった。ここは低い建物が多いステージだ。
出水「とりあえず…探すか。」
バッグワームでレーダーに映らないようにして行動を開始する。
side剣人
ん〜、バッグワーム使ったんだろうな〜どうせ。あーあ、探すの面倒くせ。
剣人「お?ありゃあ出水だな。」
幸いにも後ろにいる俺には気づいていないようで、前進を続けている。
剣人「ふぃ〜、ざっとこんなとこか?バイパー!」
弾道を描き、大量のバイパーで出水を狙う。
出水「うおっ!?いつから後ろにいやがった!?メテオラ!!!」
気づいた出水がメテオラで迎え撃つ。煙が立ち上ぼり、視界が眩む。
剣人「…グラスホッパー。」
上に上がり、出水の場所を確認する。確か出水はグラスホッパーを入れていないからここまでは来れない。
剣人「とりあえず…トマホークでも使うか。バイパー!!!」
出水に向けて、大量に撃っていく。その内、いくらかは回り込むようにして撃ったので蜂の巣である。
出水「くっ、フルガード!!」
フルガードされるも、爆発で出水を削る。
出水「うわっ、きたなっ!!」
剣人「誰もバイパー使うなんていってねーだろ、バーカ!!!」
その後、グラスホッパーで素早く距離を詰めて弧月で右肩を切り落とす。
出水「うおっ!?けどこれはチャンスだ!!アステロイド!!」
ゼロ距離でのアステロイドだ、通常なら防ぎきるのは不可能に近い。そこで、致命傷となりえる場所にのみシールドを張り、二本の弧月で防いでところで真っ二つにする。
出水「ちくしょー、次は勝つ!!」
剣人「はっ、やれるもんならな。」
出水がベイルアウトする。
トータル7勝2敗1分だったが、負け越すことは無かったのでよかった。
俺は明日に備えるため、帰路についた。
新たなオリキャラ紹介っ!
氷川 雪那(ひょうがわ ゆきな)
・結構頭はいいほう
・クール系だけどウザイ。
岩崎 星也(いわさき せいや)
・米屋クラスのバカ
・坊主頭
月原 恵(つきはら めぐみ)
・ド天然
・普通くらいの成績
上記の3人は剣人と同じ学校の生徒です。
三輪秀二
side剣人
先週あった中間テスト、その結果が今日は返される。そのおかげか、みんな朝から一日中そわそわしていた。
そして迎えた放課後。
剣人「入りますよ…あれ、三輪?」
部室に入ると、宇佐美と柚宇さん、そして何故か三輪がいた。
剣人「……三輪、なんでここにいんの?」
この学校には、他の学校との交流として、他の学校の生徒も部活動見学に来ていいとあるが、こいつが一人で来るとは考えられん。
三輪「…俺の学校の校長が、『お間は私立のほう行ける学力だから、転入を考えてはどうだ?金はこっちで払うから。』などと言われてな。金を負担するなら親もokをくれたから今日から転入だ。それで部活はここにしようと思って来たわけだ。」
とりあえず…
剣人「長いな。」
三輪「どうだっていいだろ。あとこれ、入部届けです。」
国近「ほ〜い!って、あれ、誰ですー?」
国近さんの言葉に反応してドアの方を見る。すると、メガネをかけたいかにもクールそうな女子がいた。
氷川雪那
side剣人
剣人「誰だ?宇佐美、知ってるか?」
宇佐美「さぁ?」
氷川「2年E組、氷川雪那。この部活に入部したくて来ました。よろしく。」
国近「じゃあ入部届け…」
氷川「はぁ、わざわざそんなもの…わかりました、書けばいいんですね?」
そう言って氷川さんが凄く嫌そうにしてペンを取り出す。何?この女何様なの?
三輪「……なんなんだこの女は…。」
三輪の言葉は本人にこそ聞こえないものの、殺気をはらんでいて怖い。
氷川「…これでいいんですよね?」
国近「…入部理由について書かれていないのはなんで?」
氷川「理由?そんなの、そこの二人に用があるからです。」
そう言って俺と宇佐美の方を見てくる。
剣人「あ?俺なんもした覚えねーぞ?」
宇佐美「同じく。」
なんなんだ本当に。
氷川「ふざけないで。あなたたちが3位の座を奪ったんでしょ?」
……は?
氷川「去年まで私は常に3位を保っていたし、中学ではオール100点で常に1位だった。それなのにあなたたち二人が私を……。」
ようするにあれか、逆恨みってやつ?
剣人「うん、すげーどーだっていいわそれ。てかだったら1位とろうとは思わねーの?」
氷川「はっ、だいたいあの二人とは格が違うのよ。けどあなたたちはあんな才能もないくせに、この私の顔に泥を塗った…。こんな屈辱はないわ!!」
三輪「煩い。少し黙れ。」
氷川「何、あなた。初めて見る顔ね。言っとくけど私はあの有名な資産家の長女よ?逆らうのなら…」
三輪「肩書きなんてどうだっていい。そういうのをなんていうか知っているか?逆恨みだ。わかったらとっとと出ていけ。」
三輪が毒を吐きまくる。すると、氷川は何故か三輪と俺、宇佐美のことをにらんでいる。正直言って全然怖くない。二宮さんに比べれば全く。
国近「えーっとね、うん、あなたのことを部員とは認めません、お帰りください。」
国近さんが言い放つ。
氷川「何故ですか?理解できま…」
国近「もう一度言います。でていってください。」
何か反論しようとした氷川に対して国近さんは繰り返す。すると勝ち目はないとわかったのか、氷川は部室からはや歩きで出ていった。
三輪「そういやお前らはテスト、どうだったんだ?」
剣人「んー、俺が3位で宇佐美が4位。」
三輪「そうか。言っておくが、3位は次からは俺がもらう。覚悟しておけよ?」
剣人「あーわかったわかった、やってやろうじゃないの。」
岩崎星也
side剣人
あ〜、昨日は疲れた。あのどっかのクソ女のせいだ。そう思いながら席に着く。ちなみに三輪とは同じクラスだ。
柚伊奈「おい、全員席に着いているか?転校生を紹介する。入れ。」
三輪「…〜〜高校から来ました、三輪秀次です。どうぞよろしく。」
柚伊奈「というわけで仲良くしてやってくれ。そこの一番後ろの席に座れ。」
三輪「…はい。」
先生が三輪に示した席はちょうど俺の後ろだ。まわりの男子とは関わりがなかったので嬉しくないと言えば嘘になるな。
三輪「…おい、あの教師の名前、国近と言ったが、柚宇さんの親族か何かなのか?」
剣人「ん、ああ、お姉さんだそうだ。」
三輪「そうか。」
授業は三輪、宇佐美と喋りながら受けていた。いつもは宇佐美とだったが、三輪がいることでより話が弾む。
そして昼休み、ここに三上を加えた四人で飯を食っていると、一人の男子が近づいてきた。
岩崎「なぁ、ちょっといいか?」
三輪「…とりあえず名乗ってくれ。初対面の名前も知らんやつに話しかけられても困るだけだが。」
岩崎「ああ、悪い。俺は岩崎星也。よろしくな!」
ふーん、知らなかったww
けどなんだ…その…米屋や太刀川さんと…同じ感じがする……。
三輪「…これが読めるか?」
そう言って三輪が出した一枚の紙には、【danger】と書かれていた。
岩崎「え、ええーっと……だ、弾丸?」
……ああ、やはり同類か。ちなみに太刀川さんはダンガー、米屋はダンゲルと答えた。うん、全員バカだな。
三輪「すまないな、それで何か用か?」
岩崎「ああ、そうだ。これってお前らだろ?」
そう言って岩崎が取り出したスマホにはデパートで戦っている俺と三輪、奈良坂他3名、利用者を誘導している三上と宇佐美が映ってた。
三輪「なんだこれは。お前はストーカーか?今日は放課後警察に行くのか?」
うわ、三輪容赦ねぇな。
岩崎「い、いやいやそんなんじゃなくて!
…………俺さ、ボーダーに入りてえんだ。」
岩崎星也,2
side剣人
今こいつ…なんて言った?ボーダーに入りたいと?その壊滅的な頭で?あーでも米屋と太刀川さんは大丈夫だったからセーフか?セーフだよな?
岩崎「なあなあ、ボーダー入るためにはどうすりゃいいんだ?」
うーん、今ここで説明すんのも面倒だな。
三上「じゃあさ、来週の職場体験でボーダー選べば?そのときに遥たちがあろいろ話すって言ってたし。その中に説明あるはずだし。それで本当に入りたいんだったら入隊試験受けて入隊せればいいよ。」
剣人「そうだな。入隊式までまだ3週間くらいあるしな。」
岩崎「お、おお!なんか希望見えてきた!!ありがとな!!な、LINE交換してくれよ!!」
剣人「ああ、じゃあちょっと待ってろ。」
俺に続いて三上、宇佐美、三輪と交換していく。
岩崎「マジありがとな!今日中に行ってくる!!」
そう言うと岩崎は走っていった。
三上「受かるかな?」
三輪「陽介や太刀川…さんが受かったんだからトリオン量があれば大丈夫じゃないか?」
宇佐美「呼び捨てにしようとしたねwwww」
剣人「まあなんとかなんだろ。結構運動神経は良さそうだし。」
つーか今日中に行くとか言ってたけど、三上の話絶対聞いてないよな?
職場体験
side剣人
どうやら岩崎はボーダーに受かったらしく、放課後になると太刀川隊の作戦室によく来ている。職場体験はやっぱりボーダーにするらしい。
柚伊奈「三輪、剣人、岩崎、お前らまだ班を決めていないな。早く決めてくれ。」
剣人「わかりました。そんじゃ三輪、岩崎、一緒に組もうぜー。」
三輪「ああ、構わん。」
岩崎「お、マジで!?サンキューな!!」
剣人「そんじゃあボーダーでお願いします。」
柚伊奈「わかった。だがこれからはもう少し早く出してくれないか?職場体験、明日なんだが。」
剣人「はい、気を付けます。んじゃ帰ろうぜー。」
岩崎「おう!今日も頼むぜ!!」
そのあといつものように岩崎の訓練を行って帰宅し、夕飯を食って寝た。
そしてむかえた翌日。
ピンポーン
剣人「ん…誰だ……?」
窓から外を覗くと三輪と奈良坂がいた。
奈良坂「早くしろ。あんま時間ないぞ。」
時計を見ると8時半。集合の9時まで30分しかない。
剣人「ああ、悪い!!今行く!!」
急いで着替えて用意して外に出る。自転車で行ってもよいため、まだ少し余裕はあるはずだ。
剣人「んじゃー行くか!」
三輪「…お前が言うな。」
職場体験,2
side剣人
俺らは自転車を走らせてボーダー本部まで着いた。うちの2年は生徒が多く、やはり、その内のほとんどがここに来ていた。
剣人「やっぱ人気だな〜ボーダーは。」
三輪「俺らもはやく行くとするか。」
遅れてホールに向かうと、既に嵐山さんたちが準備を初めていて、もうすぐ説明が始まるというところだった。
岩崎「お、剣人、三輪、奈良坂!」
剣人「おー岩崎。」
岩崎「いやー生で見る嵐山隊はカッケーな!!」
三輪「いや、むしろ爽やか過ぎるくらいだ…。」
うん。三輪に全面同意。
岩崎「お?あれって綾辻じゃん。嵐山隊だっさんだ!?すげー!!!」
三輪が煩そうに顔をしかめているが、気のせいだ、うん。
嵐山「えー、私立三門高校のみんな、嵐山隊隊長、嵐山准だ!」
周りから歓声、悲鳴が聞こえてくる。
もちろんそれは隣の岩崎も例外ではなく、煩い。
嵐山「………次は訓練だ。ついてきてくれ。」
きっと対トリオン兵の訓練でもさせる気だろう、そんなことを考えていると木虎が近づいてきた。
木虎「水美先輩。」
剣人「お、木虎。お前らも色々大変だと思うけど、頑張れよ?」
木虎「はい、ありがとうございます。そういう先輩も頑張ってください。あと今のは三輪先輩にもお願いします。」
三輪に?いや、そもそも何を頑張るんだよ?
剣人「ああ、わかった。それじゃあな。」
木虎と別れてブースに向かうと、既に始まっていた。知らんやつがめっちゃ遅いタイムで出てきたところだ。まあ最初はあんなもんか?
三輪「ずいぶんと遅かったな、剣人。」
剣人「ああ、そうだ、木虎がお前に頑張ってくださいって言ってたぞ?なんかあったか?」
三輪「…知らん。それより次は岩崎の番だぞ?」
おお、マジか。ええと、あとは月原……だっけか?それとクソ女が入っていった。
奈良坂「スコーピオンを使うのか…。一週間くらい教えたとはいえ、大丈夫か?」
剣人「でもちゃんと目を狙っていってるぜ?お、早いな!」
岩崎のタイムは1分16秒。3分を切ったのはこいつが初めてだろう。
続いて月原。あいつはバイパーだ。
剣人「おいおい、初心者がバイパーなんて大丈夫か?」
三輪「…適当だな。だが初心者にしては使いこなせてる。」
三輪の言う通り月原は適当にバイパーを撃っているが、どこにくるか予想できないためトリオン兵には結構当たっている。まず本人も実感ねーだろうな。1分40秒か。以外と早かったな。
氷川は弧月である。そこそこセンスはいいほうなのか、結構削っていき、1分30秒。
奈良坂「さすがに一分切れるものはいなかったな。」
剣人「だな。」
嵐山「よし、じゃあ次は実際に今のをボーダー隊員にやってもらおう!剣人、前に来い!」
…え?
水美剣人,7
side剣人
剣人「ちょっと嵐山さん、なんで俺が!?」
嵐山さんにだけ聞こえるように問いかけるが、爽やかな笑顔とともにスルーされてしまう。時枝からは哀れみの視線が向けられる。
氷川「すみません、彼とはどういう関係なのですか?」
嵐山さんに呼ばれて前に出た(強引に出させられた)俺の関係を不審に思ったのか、嵐山さんに氷川が質問をする。
嵐山「彼はA級1位の部隊、太刀川隊のアタッカーだ。トップクラスの実力を君たちにも見てもらおうと思い、ここに呼んだ。」
嵐山さん、やめてください、どっかのバカが煩くなりそう…
氷川「何故彼のような人がそんな隊に入っているのですか?そもそも彼がボーダーに入っていることじたい、おかしいと思います。」
おい、なんでそこまでお前言われなきゃならないんだ俺は。確かにボーダー組と先生以外、ほとんどの人が俺がボーダーに入っていることを知らないけども。
嵐山「見てもらえばわかる。じゃあ早速やってみてくれ。」
剣人「俺一言もやるなんて言ってないんすけども……。」
まあ俺に拒否権がないのはわかっていた。わかっていたけども…!
まあぐちぐち言ってても仕方がないので、一号室に入る。自分のトリガーを取り出して、アナウンスを待つ。
堤『一号室、入室確認。訓練スタート。』
スタートのスの文字とともに駆け出し、孤月で切り裂く。
堤『記録、0.7秒。』
ふいー、まあこんなもんだろ。そう思い、出ようとすると、
氷川「この結果は何かの間違いでしょう!?きっと卑怯な手を使ったに違いないわ!」
などと喚くバカがいた。それに便乗したやつらが、もう一回やり直せだの、相手が弱く設定してたのだのと言っていて耳障りだ。つーか三輪の殺意に気づけ。死ぬぞ。
剣人「……嵐山さん、もう一回やってもいいですか?」
嵐山「ああ、構わないぞ!じゃあよろしく頼む!!」
剣人「わかりました。諏訪さん、レベル、最大まで上げてください。」
諏訪『おう!そんじゃ、始めるぞ!』
堤『一号室、レベル最大。スタート。』
今回もスタートのスで駆け出して、トリオンキューブを作る。
剣人「今回はバイパーだ、くらえ!」
大量のバイパーを全方向から撃ち込み、防ぐ暇もあたえずに蜂の巣にする。
堤『終了。記録、1.2秒。』
うーん、まあ仕方ないか?トリオンキューブ作る時間が必要だったし。
氷川「インチキなんてせず、正々堂々と戦ったらどうなの?だいたいこんなのが1位のチームだなんて、ボーダーも大したことないのね。」
その発言に、岩崎とその他よく知らんやつ数名以外が激しく同意する。当然ボーダー組の間には笑顔が消え、ほとんどがキレているように見える。あの嵐山さんからも笑顔が消えている。
次の瞬間、トリオン体である氷川の首がとんだ。
水美剣人,8
side剣人
氷川の首が消え、氷川が生身に戻る。当の氷川は怯えているが、知ったこったないわ、だってあいつの自業自得でしょ?
氷川「な、何!?誰よこの私に向かって!謝りなさい!」
影浦「あ?謝んのはてめーのほうだろうが。ボーダーに来といてそれを言うか?え?ボーダーへの宣戦布告も同然だろーが。」
氷川の首をはねたのはやはりカゲさんだった。いや、結構距離あったし他にできるのはあんまいねーか。
剣人「やっぱりカゲさんでしたか。また減点くらいますよ?」
影浦「は、んなもん痛くも痒くもねーよ。おい女、さっきこいつのこと雑魚扱いしたよな?」
氷川「…ひっ!?」
影浦「それはこいつに負け越してる俺への侮辱として受け取っていいんだよな?」
剣人「いやほとんど同じくらいじゃないですか…。」
氷川「い、いや、あの、それは……。」
嵐山「カゲ、その辺にしておけって。確かに相手も悪いが、順位の降格をくらったらユヅルたちが可哀想だ。」
影浦「ちっ、まあ仕方ねーな。んじゃ俺はこれで。」
と、カゲさんが立ち去ろうとしたとき。
木虎「待ってください。いくら相手の発言に問題があるとはいえ、隊務規定違反に当たります。」
影浦「おいおい、勘弁してくれや。俺課題まだ残ってんだよ。」
木虎「…では、こうするのはどうでしょうか?このあと、水美先輩と三輪先輩との個人戦を企画していましたが、それで水美先輩が勝ったら見逃しましょう。」
おー、いいな、それ………ん?俺と三輪が戦う?なんで?てか拒否権は?
三輪「おい剣人、どういうことだ?」
剣人「いや俺に聞くなし。えー、つーかだるいわ。」
嵐山「よし、二人とも、ちょっと来い!」
剣人「あの、俺らに拒否権は…?」
三輪「帰ってもよろしいでしょうか。」
嵐山「まあまあ、早く来いって!」
剣人「あの…」
嵐山「さあ、じゃあ実際に隊員同士の対戦を見てみよう!!」
三輪「…諦めるしかないな。」
剣人「…だな。」
三輪秀次,2
side剣人
嵐山さんに言われるがままにブースに入れられた俺と三輪。きっと、きっと助けてくれると信じて、三輪とともに時枝や奈良坂、三上などに助けを求めたが駄目だった。
三輪「…とりあえずとっとと終わらせるぞ、ステージはランダムでいいな?」
剣人「ああ。んじゃ送るぞー。」
三輪に申請すると速攻で転送される。速いなおい。場所は河川敷だ。
諏訪『よっし始めんぞー。試合、開始!』
諏訪さんの合図で開始される。とりまレーダーを確認すると、やはりバッグワームを使っているのか映ってはいない。作戦は既に考えていて、橋の上まで移動する。
剣人「さてと、三輪はどこにいんのかねえ。………トマホーク!!」
トマホークを地面を滑らすようにしてあちらこちらに走らせる。弾道は、建物には当たらないように設定しているので爆発した周辺にいるはずだ。
剣人「お?わりと近いな。けどこんな簡単にゃ引っ掻かんねーよな…。」
考えていても仕方がないので、爆発のあった辺りにバイパーを飛ばしまくる。
剣人「うーん、反応はねーな。ちょっと橋の上うろついてみるか。」
あえて今回はバッグワームを入れていない。三輪をあぶり出すためだ。え、ウザイつて?何をおっしゃりますか、作戦ですよ、作戦。
side三輪
ちっ、面倒だ。遠くの場所でシールドを使って正解だったな。
三輪「それにしても、誘い混むつもりか?バッグワームを使わないとは。」
……橋の下から奇襲もできる。それでいくか。
三輪「……トマホーク。」
橋を破壊してこちら側に誘い混む。そこを迎え撃つ。
side剣人
うお、橋を破壊とかあいつのやり方!?そんなキャラだっけ秀次くん!?
剣人「まあ、こっちにゃグラスホッパーがあるし冷静に対処していくか。」
グラスホッパーを起動して急接近する。その間に両手にそれぞれメテオラとバイパーを作る。だが合成はせずにそのまま撃ちだす。
三輪「なっ…!?」
三輪は一瞬だが防御反応が遅れたようだ。その隙に弾丸とともに自らも突っ込む。弾丸でやられるか、孤月でやられるか、好きな方を選ばせてやる。
剣人「これで終わりだ、悪いな。」
三輪「……と、思うだろ?」
剣人「どうした三輪wwwwって、うお!?」
三輪が構えていたのは、一枚のシールド、そしてハンドガンだった。
銃声とともに、レッドバレットが向かってくる。
オリキャラの中に何人かモデルがいる人がいるので、軽く紹介しますw
氷川→俺ガイルの雪ノ下
岩崎→進撃のコニー
です!
ちなみに月原→俺ガイルの由比ヶ浜ではないです。天然ですが成績はまあまあいいので。
55:happy@ボーダー隊員:2016/04/11(月) 16:42 ID:F6k side三輪
剣人が大量の弾丸とともに突っ込んでくるが、一枚のシールドで上手く致命傷から逃れつつ、レッドバレットを打ち込む。…なぜ陽介の口癖が出てしまったのかはよくわからん。
三輪「そう何度も負けていられない。悪いがこの勝負、俺がもらう。」
side剣人
ちっ、まずいな、レッドバレット足に喰らっちまった。こりゃきちぃな。こうなったら足を切り落として……!
剣人「足一本くれてやる!!これで妥協しやがれ!!」
足を一本切り捨て、スコーピオンで義足を作る。続いてバイパーを生成し、三輪を攻撃する。
三輪「ちっ、この弾バカが…!」
え!?俺なにげに弾バカ認定された!?解せぬ!!
剣人「おいごら俺をあんなのと一緒にすんじゃねえ!!!」
グラスホッパーで接近し、孤月で三輪の首を狙いに行く。だが三輪には通用しないのはわかっているので、もう片方の手を隠してメテオラを作る。
三輪「ふん、そんなのが成功するとでも思ったか?」
剣人「はっ、そいつはどうかな?メテオラ!!!」
メテオラを目隠しに使い、三輪の動きを鈍らせる。その上で首を狩り、三輪をベイルアウトさせ、今回も俺の勝利で終わった。
嵐山「みんな、今の試合がボーダートップクラス同士の戦いだ。もしボーダーに入りたいと言う人がいたら、是非とも入ってくれ!!」
氷川「…あの。」
俺と三輪がそれぞれでてくると、今まさに氷川が何かを言おうとしていたところだ。
嵐山「…なんだ?」
氷川「先程は、大変失礼な発言をしてしまい、申し訳ございません。それと、私でも、ボーダーに入ることは可能でしょうか?」
嵐山「…今はなんとも言えないな。あとは上次第だ。まあ君は基礎はなかなかいいと思う。入隊できる可能性は充分にある。」
氷川「…ありがとうございます。」
そのあとは嵐山さんの挨拶で解散となり、それぞれみんな帰路に着いた。
突然だが、一つ言わせてもらおう。今日は入隊式である。俺が今まで教えてきた岩崎に加え、月原や氷川、あと…名前わからんけど頭良さそうなメガネとかが入る。今日は学校が休みで任務もなく、俺は出水や三輪と共に式を見に来ていた。(米屋は忍田さんと勉強タイム♪)
出水「お、いいタイミングじゃん。ちょうど対トリオン兵の訓練が始まるところだ。」
三輪「みたいだな。次はお前らの弟子がやるみたいだぞ?」
三輪が言うように、次は岩崎と月原の番だ。え?なんで月原もなのかって?実は月原はシューター志望で、シューターの技術は出水が、機動力は俺が教えたんだ。
剣人「まずは岩崎か。ちゃんと教えたことは身に付いてっかな?」
スタートというアナウンスと同時に岩崎が走り出す。本当は「ス」で行けと言いたいが流石にまだ無理だろう。
三輪「手や足からスコーピオンを出して攻撃か。あれはお前を真似たんだろうな。」
剣人「教えたつもりはないんだがな。お、削りきったか。29秒、悪くないタイムだ。」
出水「おおー、こりゃ今回の中で一番じゃね?」
うん、確かに久しぶりだな、30秒きったやつ。去年の今ごろ、木虎や鋼が出したとき以来か。
出水「次は月原か。ただあいつのやりかたでバムスター相手に一分きれるか?」
……バムスター相手とは言ったが、恐らくモールモッドが相手なら問題ないだろう。なにせ月原は…
三輪「バイパーの弾道を適当に設定しているのか?」
そう、本当の本当に、適当にバイパーを撃っているのだ。ちなみにこれはかなりウザく、本人はあくまで適当に撃っているので弾道が読めず、たまに蜂の巣にされかけるときもある。なので、1分じゃバムスターの装甲は削りきれないだろうというのが、俺と出水の意見だ。
出水「お、以外と下を狙ってんな。」
バムスターを弾丸で攻めるときのポイントは、腹(?)の下を狙うか、一転集中で装甲を削りきるかのどちらかだ。そして見事に月原は腹の下を狙っていってる。これも1分きると、予想を変更した。
三輪「……42秒。C級がバイパーでこのタイムは凄いな。」
やるな〜。お、よくよく見たらあいつら、3000pからのスタートじゃん。こりゃすぐチーム組めるな。オペレーター探しといてやるか?
剣人「岩崎、月原!ちょっといいか?」
そう呼び掛けると二人はすぐにやって来た。
剣人「二人とも上々だな。tk月原お前、なんで下を狙おうと思ったんだ?」
月原「え?なんでって、なんとな〜く効きやすそうだな〜って思ったから!そしたら結構早く終わったんだ!」
剣人「お、おお、そうか…。」
やっぱ故意に狙ったんじゃなかったな……。
岩崎「なあ、早くB級に上がるにはとうすりゃいいんだ?教えてくれよ!」
出水「まあそう焦んな。じゃあ今からC級用のランク戦ブースに行くぞ、着いてこい。」
モブに名前つけんの面倒なんで台詞を言う人に名前はつけないようにします。
side岩崎
公平と剣人は、俺と月原をランク戦ブースに連れてきたあと、どこかへ行ってしまった。とりあえず戦いまくればいいのか?
「ねえ、君たち今日入った隊員でしょ?俺らと対戦しねー?」
2人くらいの…年齢よくわからん人らが話しかけてきた。えーと、なんだ、剣人が前言っていたような…
「えーと、新人狩り…ですか?」
それだ、月原ナイス!確か…めっちゃポイント低いやつら狙ってポイント稼いでるやからか。
「いやいや違うって、そんなのと一緒にすんなよ〜。」
否定はしているが、顔が完全ににやけてる。まあいいや。
「ああ〜、いいっすよ。その変わり手加減はしないでくれます?」
「は、俺たちをそこらのと一緒にしないでくれ。まあ先輩の戦い方を参考にでもしてくれ。」
ん、でもポイント高い人に勝ったらたくさんポイント貰えるんだっけ?何それ俺得。
「おお〜、ここで戦うのか!」
ステージに転送された俺は、なんか嬉しかった。剣人や公平が戦っているのは何度も見てきたが、俺もいつかここで戦いたい、そう思っていた。
「さて、とっとと終わらすか!」
今俺がいる辺りにスパイダーを張る。ちなみに俺が使っているトリガーは、【メイン】スコーピオン、アステロイド、グラスホッパー、シールド
【サブ】スコーピオン、グラスホッパー、シールド、スパイダー。
グラスホッパーとスパイダーを使って機動力を上げて一気に決める。ちなみにスパイダーは相手を警戒させる効果もあるらしいが、俺にはよくわからん。
「んーー、もうちょっと範囲広げっか。」
グラスホッパーで移動してスパイダーをそこにも張る。それを繰り返していく内に、ステージのうち1/3はスパイダーがかかっていた。
「こんなもんでいいか?ちょっとこっちに誘い混むか。アステロイド!!」
アステロイドを空に打ち上げる。当然相手にはそれが見えるはずだ。
「さ〜て、来たかな……お?早速来たな?」
相手に近づいてアステロイドを放ち、スパイダーがある場所に戻る。相手は追いかけてくる。あともう少しだ。
「うお!?スパイダー!?マジかよ!!!」
スパイダーに気づいた相手の動きが止まる。さて、迎撃するか。
グラスホッパーを使いつつ、スパイダーの上を走ったり、捕まったりして距離を詰めていく。相手は孤月を構えているが、隙がありすぎる。
「……もらった!!」
孤月をスパイダーを使ってかわし、懐に潜り込む。スコーピオンで真っ二つにして、勝負は決した。
side月原
岩クンが二人のうちの一人とのランク戦を始めた頃、私ももう一人とのランク戦を始めていた。あっ、岩クンは岩崎のことだからね?
「あれ、意外と近いところにいる?だったら……」
レーダーを確認し、バイパーのキューブを二つ作る。私はケンと公クンが言っていた言葉を思い出す。
『お前は頭で考えるより、直感で行動した方がいい。それは岩崎にも言えることだが、お前らは頭で考える暇があったら動いた方がいい。』
とりあえず相手がいるであろう場所に向かって、様々な角度からバイパーを撃っていく。
「うーん、ちょっと斜線が通りにくいかな?相手は建物に隠れて近づいてきてるし。」
続いて、すぐにメテオラを作る。建物を吹き飛ばすために。
「メテオラ!!!」
ドドドッと、建物が爆発していく。相手の姿をすぐに捉えられた。
「じゃあ……次はハウンドかな?」
相手に行動させる気は全くこれっぽっちもない。ハウンドを撃ったあとにトマホークで仕留めよう、そう考えた。
そしてハウンドを撃ち、メテオラとバイパーを合成させようとしたそのとき。
相手が放ったであろう一発のバイパーが、私の足を刈り取った。
side月原
え?そういや全く相手の戦い方見てなかったな…。相手はハンドガンを構えていた。
「でもまだ一本だから大丈夫よね?え〜と、ギムレット!」
アステロイドとアステロイドの合成弾を放つ。これで相手の片腕を奪ったっぽい。今のうちに決めたいな〜。
「トマホーク〜!!」
360度からトマホークで攻撃する。流石にこれは避けられなかったぽくて速効ベイルアウトしていった。やった〜初勝利♪♪
外に出ると、岩クンが待っていた。どうやら岩クンも勝ったらしい。
「お、勝ったのか?」
「うん、勝ったよ〜。」
「あ、そうそう、剣人からLINEあったぞ?」
え?なんだろう。スマホを確認してみると、私にも届いていた。え〜と?
「今から岩崎と玉狛に来てくれ。……玉狛ってどこ?」
「わからん。とりあえず誰かに聞こうぜー。」
「うん、そうしよっか!」
とは言ったものの、誰か知ってそうな人…知ってそうな人…
「あら、確か岩崎くんと月原さんよね?」
ふえ?誰ですか?
「え〜と、どちら様で?」
「ああ、ごめん。私は那須玲よ。よろしく。あなたたちも玉狛に行くのよね?」
「……なんでわかったの!?」
「いや、だってあなたたちを連れてこいって……。」
「あ…そうだったんですか。実は場所わからなくて…」
「だから私が来たんだけど………」
え…なんか恥ずい。
「とりあえず行きましょう?着いてきて。」
「あ、はい!」
「助かった……。」
那須さんがいなかったら永遠に辿り着けなかったわ………。
*岩崎と月原はいろんなトリガーを使っていましたが、初期で2500pt以上のC級隊員はおkということにさせていただきます。
side剣人
「あいつら、絶対に場所わからないな。」
岩崎と月原の入隊歓迎会的なのを開こうと、その準備ももうすぐ終わろうとしたとき、三輪が口を開いた。
「………何も言い返せない。」
「上に同じく。」
「便乗〜。」
上から俺、奈良坂、宇佐美である。確かにあいつらじゃ無理だろ。
ヴヴヴヴヴ
高2組のスマホに着信音がなる。
『今から向かうけど、C級のブースに二人ともいるっぽいから、連れてこようか?』
那須からだった。察するに二人は場所がわからないのだろう。
『じゃあよろしく頼む!すまん!』
と、返信する。本当にすまない。
「じゃあ大丈夫そうね。」
「料理ができだぞ、運ぶのを手伝ってくれ。」
「あっ、はい!」
レイジさんの作った料理を運ぶために何人かがキッチンに向かった。ちょうど運び終わったとき、チャイムがなった。
オリキャラ〜
茶川 瑠弥(さかわ るみ)
・岩崎隊のオペレーター
・剣人たちと同じ高校に通う高2
・甘党
・頭いい
お久しぶりです。アポロです。
もう更新超楽しみにしてますよはい。超面白いです!
これからちょくちょく顔を出しますね!
ひとつ相談なのですが、この物語に私のところの迅さん姉を登場させることは可能ですか? いや無理なら構いませんですよ!? 無理強いじゃないですから! していただけたら良いなぁと思うだけで別に寂しいなとか作品が面白いから登場させてほしいなと思ってるだk((
長文すいませんでしたあああ! ごめんなさあああい! 失礼しまあああああす!
.
side剣人
いや〜、この前の歓迎会は楽しみましたよ、ドンチャン騒ぎでしたよ。だって、あの三輪が迅さん来ても玉狛に残ったんだ。こんなの初めてだ。歴史的快挙である。
え?何故過去形ですかって?そりゃー昨日、岩崎と月原がB級に上がったから今日のランク戦に出るんだよ!!すごいだろ、おい!!
「皆さんこんばんは。B級ランク戦、夜の部です。解説は私、風間隊オペレーター、三上歌歩が。実況は太刀川隊の戦闘員、出水隊員と水美隊員でお届けします。」
「よろしく〜」
「ヨロだぜ〜」
「……では、今回の組み合わせについて出水隊員、お願いします。」
「うす。まあ、やっぱり今日からランク戦に参加する岩崎隊が気になりますね。戦闘員の二人は3000ptからスタートしましたし、期待していいでしょう。あとは他の隊がどう立ち回るか、ですね。早川隊と茶野隊だと、止めるのは難しそうですが。」
「出水の言う通りだな。もしかしたらこれは岩崎たちの独壇場かもな。」
「はい、ありがとうございます。おおっと、転送が完了したようです。それでは、試合開始です!!」
side月原
「るみりん〜、敵の場所教えて〜!」
『わかった。近くに茶野隊の二人がいる。レーダーには映ってるはずよ?』
「おっけー!それじゃあ、仕留めるからね!バイパー!!」
バイパーのフルアタックで仕留められるかな?
ドドドドドッ!!!
『ナイスよ。一人がベイルアウト寸前、もう一人は片腕片足を負傷しているわ。』
「じゃあ次で終わらせるね!ハウンド!!!」
無数の弾が茶野隊の二人を追いかける。その後、二つの光が空に飛びたった。
『よくやってくれたわ。あとは岩崎のフォローに回って。』
「りょうか〜い!」
side岩崎
「うお、もう二人仕留めたのか。こりゃ頑張らんと。」
残るは早川さん、船橋さん、丸井さんか。近いのは船橋さんと丸井さんだな。
「アステロイド!!」
特大サイズのアステロイドを真上に放つ。当然俺の周囲にはスパイダーが張ってある。
「……来たな。」
………二人か。スパイダーを通して感覚が伝わってくる。
グラスホッパーで近づき、牽制にアステロイドを放つ。
「くっそ!おい、二手に別れんぞ!!」
「了解!!」
んじゃ、一人ずつやっていくか。
「グラスホッパー!!」
ええと、丸井さんだっけ?そっちの方から片付けてやる。
side岩崎
へへ、あっちはガンナーとはいえ、こっちのほうが有利だ。スコーピオン二本で捌ききれるはず。
そう思った俺は、アステロイドで牽制しつつ、少しずつ月原との距離を縮めていく。
「ちっ、逃げる気か…?いや、何か狙いがあるはず……。まあいい。」
敵はアステロイドをかわしながら銃を撃ってくる。けど、公平と剣人の弾幕に比べりゃ
「たいしたことねーな!!」
ここでグラスホッパーを起動し、方向転換し、距離を詰める。予想外だったのか、一瞬だが銃を撃つのをやめてしまった。チャンスだ。
「うおおおおおおおお!!」
スコーピオンで首を狩り、ベイルアウトさせる。よっしゃ、一人目だ。このまま合流するか。
「待てっ!!」
あり?早川さんと船橋さんも合流してんじゃん。
「月原!!頼む!!」
「ふふ、準備はもうしてあるからね!アステロイド!!」
驚いたことに、月原の周りには既にアステロイドがいつでも放てる状態でキューブが置いてあった。
「くっ…!」
「うおっ…!」
二人ともトリオン漏出がかなり進んでる。やるなら今か。
「よし、決めるぞ!!!」
「わかった!メテオラ!!!」
月原がメテオラで相手の目をくらましている間に、スコーピオンを構える。そして、煙が少し晴れた瞬間……
「んなっ!?」
俺は飛び出した。一人は肩から腕にかけて切り落とし、もう一人は胴体を半分にした。
それは、俺たちが初めて勝利を納めた瞬間であった。
side剣人
おお、本当にあいつら得点独り占めしやがった。いくら相手がB級の下位とはいえ、すごいことだと思う。
「すごい試合でしたね!なんと、B級上がりたての隊が全得点を獲得しました!これで岩崎隊は14位に上がり、B級中位グループとなります!水美隊員、一言お願いします。」
「はい。やはり評価すべきは、開始直後に月原が茶野隊を落とせたことかな。レーダーだけでバイパーを使い、致命傷を負わせたのは才能と言っていいな。」
「だな。将来有望なチームと言っていいな。」
「はい、お二人ともありがとうございました。それでは。」
「「ありがとうございました。」」
「はは、すごかったなありゃ。まあ相手が相手だったってのもあるが。」
「そうだな。よし、そこそこ!!いいぞいいぞ!いよっし!!決まった!!」
今、実況を終えた俺と出水は、作戦室でスマブラに興じている。俺がピカチュウで、出水はサムスである。ちょうど俺がメテオを決めたところだ。
「おらおら、ぼんやりしてんな!さっきはやられたが、今度はこっちの番だ!!」
そう言って出水がミサイル撃ちまくり、そして時折チャージショットも撃ってくる。弾バカはゲームでも弾バカというわけか。
「ちっ、うぜえ!」
「お前の電撃のほうがうぜえからな!!!」
などと言いながらやってるうちに時間は過ぎていき、大分遅くなってしまった。
「んじゃ俺そろそろ帰るわ。じゃな。」
「おーう。」
出水が帰ったあと、少し課題を進めてから本部を出た。
「…ん?誰だ?ここは警戒区域たぞ?」
本部から少し離れたその場所に、男はいた。
「(誰だ…?ボーダーじゃねーだろーし、けどどっかで見たことあるような……。気のせいか?)」
その赤髪の男のことは気になるが、明日は学校なのでそのまま帰ることにした。
「誰だったんだろうな……。明日本部長と城戸さんに話してみるか。」
ランク戦が終了して岩崎隊が圧勝とは、最強ですかね?(真顔)
最後の赤髪の男が気になります! 一体誰なんですかね?
それとタメ口良いですか? 敬語ってめんどくさいので……
次の更新待ってます!
おっけーですよ♪
赤髪の男についてですが、本編で少しずつ出す予定です!大規模侵攻のときに出る可能性大!
side剣人
ガチャリ
「水美です。失礼します。」
俺は司令室に来ている。忍田さんと城戸さんに聞きたいことがあったからだ。
「剣人か。それで、話とはなんだ?」
……この部屋、冷房ついてますよね?気温低いですよ城戸さん?
「はい。実は昨晩、警戒区域内でボーダー関係者ではないであろう、赤髪の男性を見かけました。少し気になったのでご報告をと思いまして。」
「…赤髪?」
「その男の特徴を詳しく教えてくれ!」
忍田さん?なんだろう、もしかして知っているのかな?
「えっと、背は170くらいで痩せてはいましたが筋肉質の体。あと結構イケメンでした。」
「………間違いないな。本当に間違いないな?」
「ええ。」
「…………生きていたのか。」
え?思わず耳を疑った。生きていたのか、ということは死んでいたかもきれない人ってことか?
「すんません、詳しく聞かせていただけますか?」
「そうだな。第一次侵攻のときを覚えているか?」
「……はい。」
思い出したくもない。けどしっかりと覚えている。
「実は、当時お前た姉弟を助けたのがそいつだ。」
「ええ!?」
ま、マジでか……。お礼言っておきゃよかったな。
「だが、彼は突然行方不明になってしまった。恐らくネイパーに連れ去られたんだと思っていたが…。どういうことだ。」
「とりあえずこのことは話し合っておこう。情報提供感謝する。」
「……はい。失礼しました。」
side剣人
それにしてもどーゆーことだ?なんでネイパーフッドに連れ去られたやつがこっちにいる?そして何故本部に顔を出さないんだ?逃げてきたんだったら本部に来れば安全だ。それなのに来ないってことは何か別の理由があるはず。その何かというのが気になるな…。
…まさか、ネイパーの味方に……いや、それはあり得ない………よな?
けどそれぐらいしか思い付かん……。
「おい!剣人!しっかりしやがれ!!」
「ほふへ!?」
急に誰かに頭を揺さぶられた。痛い、痛いです。
「て、カゲさん!痛かったんすけども!!」
「悪い悪い。なんか声かけても気がつかねえからよ。」
「そうだよ。剣人先輩大丈夫?」
「ん、すまんなユヅル。」
そうだ、俺はランク戦を見に来てるんだった。
組み合わせは岩崎隊、那須隊、来馬隊である。岩崎たちには結構不利かもな。
『いや〜こりゃ厳しいっすね。岩崎隊は人数が一人少ない上、スナイパーいねえから。』
ん?米屋?あいつが実況?できるの?大丈夫なの?俺すごく不安なんだが。
『さあ、各隊準備が整ったようです!それでは、試合開始です!』
ま、解説が綾辻なら大丈夫か。
side岩崎
俺は、茶川が言っていた言葉を思い出す。
『いい?今回の相手は中位。その中でも強力なチームと当たるわ。1vs1じゃ点を取りにくいから合流を優先、それまでは深追いはしないように。』
ステージは河川敷、天気は大雪。スナイパー対策のためだ。
「つっても、月原は反対側だしな…。橋を渡るか?」
橋に向かおうとした、そのとき。
「メテオラ。」
どこからか聞こえてきた声がそう言い放つと、橋が崩れ落ちた。
「うおっ!?マジかよ!茶川、どういうことだ!?」
『玲が橋を落としたわ。玲と熊、来馬さんは岩崎君側、村上君は月原さん側に。スナイパーはわからないわ。』
「う〜わ、まずくね?とりあえず合流するわ。」
グラスホッパーを使い、川を渡ろうとする。しかしだ。
「うっ!?」
一発のバイパーが俺の足を貫き、それによりグラスホッパーを踏み外してしまう。すぐにスコーピオンで義足を作ったが、そのまま川に落下してしまった。
side岩崎
くっ、今のは那須か?けどこりゃやべーな、このまま何もできずに流されて終わりとか嫌だぞ?
………あ、なんとかなるかも。
side月原
うわっ!?橋が壊された!?えー、合流できないじゃん!!どうしよー!!
「うーん、こっちで誰か探すしかないかな?って、うわ!?」
後ろから気配がし、反射で避けると、目の前を孤月が通っていた。
「なかなかいい反射神経だな。だがまだこっちの間合いだ。」
えーと、村上先輩…だっけ?って、うわぁっ!?ヤバイ、距離とらんと!!
「バイパー!!」
バイパーのフルアタックで360度から攻撃する。これなら……!
「悪いな。そう簡単にはポイントはやれん。スラスター、オン。」
「ひゃ!?やばっ!!」
レイガスト専用のオプション、スラスターで前方からのバイパーを防いで突撃してきた。間一髪で避けるも、早く離れないとやられてしまう。
「くう、トマホーク!!!」
レイガストごと破壊してやる!!!
「……甘い。太一、頼む。」
パアン!!!
村上さんがトマホークを避けると同時に、銃声音が鳴った。どうやら銃弾はトマホークのうちの一発に当たったらしく、なんとか防げた。
「そこっ!!」
太一がいるであろう場所にバイパーをひたすら撃ち込むと、ベイルアウトの光があがった。どうやら仕留めきれたらしい。
「今のうちに!!」
村上先輩から距離を置こうとする。けど、そう甘くはなかった。
「そう簡単に逃げ切れると思うなよ。」
孤月に斬られるも、かすり傷だけですんだ。だが状況はこっちが不利だ。相手が悪すぎる。
「これで終わり…なんだと?」
村上先輩の後ろのから、岩クンがでてきた。
side剣人
「岩クン!?どうして川から!?」
「ん、グラスホッパーで川に渡ろうとしたら那須に撃たれた。」
「それでグラスホッパーで川から上がったというわけか。だがこれでこっちの得点が増える。都合がいい。」
って、ん?村上先輩!?マジかい。そもそも今回の組み合わせに悪意を感じます。
「ってうお!?危ねえ!!いきなりスラスターですか!?俺のことサンドイッチにする気ですか!?」
っとっとっと、危ない危ない。距離おいた方がいいな、こりゃ。
「月原、サポートに回れ。日浦の狙撃に気をつけてな。」
多分この人には二人でも勝てないかもしれない。けどやるしかない。少しでも多く、点をとるんだ!
「アステロイド!!!」
月原のメテオラに合わせてアステロイドを放つ。メテオラが村上先輩の視界を奪い、その隙にグラスホッパーで回り込む。
ガキン!!
「よく考えたが、無駄だな。スラスター・オン。」
「うおあっ!?」
空中にいた俺はそれを防ぎきれず、思わず倒れてしまう。
「くっ……月原!!」
「あいあいさ〜。ギムレット!!!」
月原のギムレットで村上先輩が振り向き、隙ができた。
「おらぁ!!」
ヒュッと二本のスコーピオンを投げる。流石にそれは防ぎきれなかったのか、体を掠めていった。
「危なかったわ、サンキュな。」
「話してる暇があったら集中しろ。」
「………え。」
次の瞬間、俺の胴体が真っ二つになった。
「……このっ!」
最後の力で孤月を投げたがそれもあたらずベイルアウトになってしまった…。
side月原
ああっ!岩クンが!ヤバイ、私は手負いだし、このままじゃ……!!
パァン!!
え?
「く、日浦か。」
どうやら日浦ちゃんの銃弾が村上先輩の足に当たったらしい。今がチャンスだ。
「うああああああああっ!!!」
バイパーのフルアタック→トマホーク→ハウンドの順番で攻撃する。
レイガストもやがて割れ、村上先輩がベイルアウトすると同時に、れいれいにバイパーで撃ち抜かれてベイルアウトした。
「はあ〜、負けちゃったね……。」
「大丈夫よ。相手が悪かっただけ。次、頑張ろう?」
「……うん!ありがとう、るみりん!!」
「けどやっぱスナイパーがいないとキツいな…。」
うっ!確かにそうかも……。
「ま、今回は2点とっただけでもすごいわ。それじゃあ次の試合に向けて作戦を考えるわよ。」
よし、切り替え、切り替え!!
side岩崎
ああ〜、はよ学校終われ、はよ学校終われ〜。勉強疲れた〜。
・・
「よし、ここ、明日のテストに出るからなー。」
ふぁっ!?
〜放課後〜
side剣人
「「ってことで助けてくれ!!」」
今、俺の目の前には、ボーダー本部で土下座をしているバカ二人がいる。
「おい槍バカ、お前さ、前に言ったよな?ちゃんとテスト近くなったら勉強やっとけって。来週個人のランク戦禁止な。忍田さんと鬼怒田さんに伝えといておく。」
「いや、その、違いまs」
「問答無用。岩崎、お前、勉強はやっていたよな?」
「まあ一応。けどテストのこと忘れてた。」
はあ、ダメだこりゃ。
「よし、米屋。今度なんか奢れ。それだったら妥協してやる。」
「…………お願いします!!」
「よっし、んじゃどっかの作戦室行くか。」
そして選んだ場所は三輪たちのとこ。メンツは俺、月原、米屋、岩崎、三輪、奈良坂、宇佐美、出水、三上、那須、熊谷、綾辻、小南。まさにフルメンバー。
「んじゃ宿題手伝ってくれ!!」
は?
「いや、テスト勉強の宿題出されててな。」
「あ、それもう俺は終わった。」
「え、岩崎!!?」
「……米屋、ランク戦二週間禁止の二日分奢りな。」
「はあ!?なんd」
「陽介、早くやれ。岩崎を見習え、もうやっているぞ。ほとんど不正解だが。」
とりあえず米屋の罰ゲームは確定。米屋と岩崎とに別れて勉強を見る。
俺は米屋の方なので回答を見ている。だが全く手に終えん。
「だぁかぁらぁ。ここをこうやって、ああして……。」
「すまん、もっとわかりやすく…」
「これ、中学生で習うやつだぞ?岩崎はわかったのに……。」
てか小学生の範囲、こいつ分かるの?
そして数時間後。
「……終わったぁ。」
米屋が全力バタンキューしてる。宿題を俺らが!終わらせたが脳内でショートしちゃってるっぽいわ。岩崎は改善の余地あり、米屋はアウト。第二の太刀川さん認定。
「んじゃ米屋、ゴチになりまーす♪♪♪」
一人部屋でorzの米屋でした。
今回の更新分見て分かった。あたし剣人君超好きだわ、惚れた。いやボーダートップクラスの実力持っててさ、勉強も出来るとかなにこれ超かっこよすぎる。
それと二回目ごめん、迅さん姉って登場させられる? それか剣人君登場させていい? 無理だったら言ってね! 無理強いはしないから! ちょっと考えといて欲しいなと……。
また来るねー!
出してもいいんですか!?それじゃ次の回からいおりさん出させていただきます!
それではうちの剣人をよろしくお願いします。
ちょ、敬語とかいらないよ! タメ口で構わないから仲良くしよー!
それでは剣人君を出させて貰うね〜!
side剣人
「「「「迅いおり?」」」」
「ああ、お前らは知らないか。名字からわかる通り、迅の家族だ。」
うえ!?あの…あの迅さんに!?でもトリオン兵に殺られたんじゃ…。
「え!?迅さんに兄弟なんていたんですか!?ヤバイ会いたい、会いたい!!」
「静かにしろ緑川。それで風間さん、どんな人なんですか?」
「まあ、俺の幼馴染みで同い年、ボーダーNO.1の最強、女だけど男前…ってところか。言っておくが、太刀川や忍田さんよりも強いぞ。」
うおお、なんだと?ガチで最強じゃないか。
「いおりが今日帰ってくるからな。特に太刀川辺りが煩かっただろ?」
「確かに………。」
「多分そろそろ帰ってくる頃だと…」
「少年少女よ、この私が帰ってきたぞ…って、女子はおらへんやん。」
「いおり、その少年の中には俺は入っていないよな?」
「もちろん!入っていまふへぇ!!ごめん、ごめん蒼也!!そして痛い!!!!許して!!!」
思いきり蹴りをもらっている。痛そう。風間さん強い。
「私が迅いおりだ。よろしく。ちなみにボーダー最強で未来視のサイドエフェクト持ちですわ。そんでもってフリーですわ。」
「「「「大阪弁〜〜〜〜!!!!」」」」
見事にはもった。
「こいつはこの前まで他県や外国にスカウトに行っていた。遊んでいないよな?」
「遊んでなんかいないぞ、断じて。あー、スマホは駄目だーーーー!!!!」
「なんだこの写真は。」
スマホに映っていたのは…ユニバ●サルスタジオアメリカや、ラスベガスや、東京ディズニ●ランドや、タ●ジマハルや、エッフェル塔や…))ry
「このアホ。」
「ごめん、本当にごめんなさい!!だからそのスコーピオンを私に向けないで!!私があなたを切り殺しちゃう!!」
いや怖いです。てか本当に自由。ザ☆迅さんの姉って感じ。
「そうだ、お前ら私と4vs1で模擬線やろうぜ!」
「「「「ええ?」」」」
いやいやいや無理無理無理!!!勝てるわけが……
「おお〜、いいっすね!」
「んじゃお願いします!」
「やったやった!!迅さんと戦える迅さんと戦える!!」
「この3バカが〜〜!!!!」
こうしていおりさんとの対戦が決まりました。
sideいおり
やー、久々に帰ってきたら強そうな新人がいるねえ。さて、おーけー貰ったところでいっちょ殺りますか。
「よーし、どっからでも掛かってこいやー!!あたしを止められるもんなら止めてみなー!!」
「「トマホーク!!!」」
お?
「よっと。」
全角度からトマホークが飛んでくるが、全て孤月で叩き斬るあたし、カッコいい!!
「うわー、いおりさんすげー!あんなん捌ききれませんて。」
カチューシャが槍でいきなり首を狙ってくる。
「ほほう、槍型孤月に幻揺か?けどいきなり首は無理だろうよ。」
孤月を手で捕まえて、あっさり首をチョンパする。まさか捕まえられるとは思っていないだろう。動きは悪くないが、姿を晒しすぎだな。
「うーわ、あとは頼んだ。」
カチューシャがベイルアウトすると同時に、緑川…たっけ?が、グラスホッパーで撹乱してくる。すばしっこいわ、犬だ犬。
「おおー、こりゃ捕まえんのは無理だ。旋空孤月。」
拡張した孤月で辺りを凪ぎ払うようにする。今回もあっさりベイルアウト。
「うおいどうした、まだ一回もダメージくらってねえぞ?」
side剣人
「なあ、これヤバくね?」
「うん、ヤバい。どうしよう、とりあえず撃とう。」
「うおい、剣人お前も弾バカに……ゲフンゲフン。ハウンド!!」
「んじゃ俺も。メテオラ!!」
誰が弾バカだこら。
だが、そんなのんきに構えている暇はなかった。
「旋空孤月〜。はい、おしまい。ちゃん、ちゃん!」
気がついたときには、既にベイルアウトしていた。
「わかったろう、コイツの強さが。」
「はい、何もできませんでした。」
「ふふふ。少年たちよ、精進したまえよ。」
うぐう、この人強すぎ。勝てる気がしません、勝てるまで何年かかりますでしょうか。
ふぉおお! いおりさん居る! すげぇ! 居る!
あ、でもいおりさんの喋り方は風間さんと似たような感じかな。出してもらってるくせになんかごめん。
こっちのとこでも駄目だし、と言うかここが違うよ、ってとこ言いに来てね。happyの期待に添えるよう頑張るから!
おっけーです♪
80:happy:2016/04/20(水) 22:10 ID:F6k side月原
ピンポーン
ん?誰?
「あー、俺でるわ。」
「勉強やりたくないだけではなくて?まあ頼むわ。」
ガチャリ
「どなたで…『バタン』」
ん?
「誰だったの?」
「…あー、氷川と、知らん女の人。」
ガチャリ
「いきなり閉めないでくれ。いきなりだったからびっくりしたぞ。」
「あー、さーせん。そこの隣にいる女が目についたもんで。」
「なんだ?何かあったのか?」
………誰!?この人!?
「……そういうわけか。それは氷川、お前が悪い。」
「……はい。」
「……で、いおりさん。何故彼女と一緒に?」
「ああ、どうやら君たちの部屋を探していたようで、迷っていたから連れてきた。」
ああ、だって氷川さん学校で基本ぼっちだし、コミュ力低そうだし。
「それで、お願いがあるんだけど、いいかしら。」
「…何?早く言って。」
うわぁ。るみりんから冷気が!!あ、でも冷房にはちょうどいいかも?
「……あの、私を…隊に入れてほしいの。」
「あ?」
「え?」
「はぁ?」
上から、岩クン、私、るみりんである。
時が止まったのかとも思える程の静寂が訪れる。
「ふむふむ、要するに君たちは入れたくない。そういうわけか。」
「「「はい。」」」
「見事なハモリ具合だな。だが、さっきB級に上がったときのランク戦を見ていたが、C級にしてはかなり上手かったぞ。君たちやB級中位には足元にも及ばないがな。だがさっきログを見たが、やはり戦力が足りないと思っているだろ?」
うっ…それは……。
「まあ、そっすね…。」
「だったら、仮入隊という形でどうだ?それだったら、氷川の戦い方を見たあとで拒否することはできる。」
「確かに悪くはない考えですね。ですが、それはどうやって証明しますか?」
「簡単だ。隊長の岩崎が戦って、判断すればいい。」
「俺…ですか?」
……でもそれじゃあ勝負にならなじゃん。
「それで、もしも氷川が実力を証明できたら認める。どうだ?」
「………俺は、それでいいです。みんなはどうだ?」
「別にいいんじゃない?」
………私は…どうなんだろう。けど、やっぱり入ってほしくはないなぁ。けど戦力は欲しいし……。
「………………わかりました。それで、いいです。」
これで、いいのだろう。職場体験のときのことをいつまでも引きずってるのなんて、私じゃないし。
「よし、じゃあ早速行こうか。」
なんか勝手にオリキャラ出してゴメンね!? あと氷川ちゃんと月原ちゃんのみんなの呼び方を間違えてた。オリキャラ勝手に出した上に間違えてたとか申し訳ない!
sideいおり
それにしても久しぶりだな、ランク戦のブースに来るのは。お、太刀川や諏訪、嵐山もいる。懐かしいな、久々に見た。3バカは相変わらずだな。
「お、いおり!久しぶりだな!一丁ランク戦やろうぜ、おい!!」
「少し見ないうちに諏訪も変わったな。自分からポイントをくれるとは。だが今から後輩の戦いを見る。悪いな。」
「ちっ、つまんねーな。まあ俺も観戦すっか。って、お?岩崎隊のやつらじゃねーか。隊長はどうした?」
「岩崎なら、今からランク戦をやります。確か、諏訪さんですよね?次の対戦相手の。」
「ああ、そうだ。よろしく頼む。」
「ええ!?そうなの!?」
「…ちゃんと確認しておくこと。」
はは、月原ってなんか面白いな。お、転送が完了したか。
『試合、開始!!』
side岩崎
さて、どこにいるのかな?やっぱ上から探すのが一番か。
「よっと。ってうお!?」
グラスホッパーで上に上がった、その瞬間に銃声が鳴り響く。反射で避けた、その視線の先には氷川がいた。
「は、やってくれんね。今度はこっちの番だ!!」
右手にスコーピオンを構え、グラスホッパーを蹴る。時折銃弾が飛んでくるが、左手にシールドを張って全て防ぐ。
「もらった!!」
隙だらけの右腕を狙うが、ガキンという音とともに、孤月に阻まれた。
「へえ、オールラウンダー志望か。けどまだまだだな。」
屋上から飛び降り、グラスホッパーで素早く移動をして学校に飛び込む。
「さて、罠でも張るか。」
スパイダーを学校中に張り、影から外を見張る。だが、いつまでたっても姿を表さない。
「ちっ、来ないな……。」
そのとき、上からガシャーンと窓ガラスが割れる音がする。だがこの学校には階段は一つしかない。だったら階段の下で見張っていればいい。
カッ、カッ、カッ、カッ……
来た!!…いや、上じゃない…後ろか!?
とっさに階段をかけ上がる。やはり氷川はすぐ後ろにいた。どうやらさっきのはフェイクだったっぽい。
「けど、ここはスパイダーが張り巡らされている。そううまくはいかねえはずだ。」
「……これ、邪魔ね。」
「え?」
ザシュッ!!!
「うーわ、スパイダーが台無しじゃん。」
と、次に氷川がとった行動は、グラスホッパーを使って接近してくることだった。
片手に孤月、反対の手にはハンドガンを持っていた。
「は、そう簡単にいくか?アステロイド!!!」
さすがに全ては防ぎきれなかったのか、いくらか被弾した。チャンスだ。
「終わりだ!!」
スコーピオンで首に切り込みを入れ、ベイルアウト。俺の勝ちだ。
「二人ともお疲れ様。氷川も結構頑張ったな。」
出てくると、いおりさんが出迎えてくれた。結構ギャラリーもいたのでビクった。
「いえ。それでは私はこれで。」
「……別にあたしは、勝てとは言ってないぞ?」
「…え?」
「実力を証明しろ、とは言ったがな。第一お前が岩崎に勝てるとは思ってなかったぞ。で、岩崎。お前からみてどうだった?」
「まあ悪くはなかったですね。俺は入隊を認めてもいいすけど。二人はどうだ?」
「まぁ、おっけーかな!」
「はあ、拒否できそうにないわね。これからよろしく、氷川さん。」
「いえ、こちらこそ。」
side岩崎
「緊張すんな……。」
「まあ、そんな深く考える必要はないわ。ただ今回の試合に勝てばいい。」
「とは言っても、元A級1位の東隊、全員スナイパーの荒船隊、そして諏訪隊。結構辛いよ〜…。」
やっぱスナイパー4人はキツいな…。
「けど、マップを選択するのは私達よ。だったらスナイパーに不利なステージを選べば…」
「いえ、ここはあえてスナイパーに有利なマップにした方がいいと思う。先に高台を取ればスナイパーは倒せる。建物が多くても、東さんの射撃は防げない。」
うーん、確かに。
『恐らく岩崎隊は、スナイパーに有利なマップを選ぶだろうな。』
『何故ですか?相手には東さんや荒船さんを始めとする強力なスナイパーがいるのに。』
『岩崎ならすぐに高台を取れる。だからスナイパーを倒しやすくできるというわけだ。建物なんて東さんの前には無意味だしな。』
おお、いおりさん、すげー!
え、もう転送すんの?早くね?
『いおりさん、ありがとうございます。それでは、転送が完了したようです!』
結構高台には近いな。ここからだと諏訪さんとコアラが近いな。いや、高台の確保が先だ。
「アステロイド。」
アステロイドをコアラに放つと、グラスホッパーで上を目指す。この分だと俺が最初っぽいな。
「お?後ろから諏訪さんかよ。あー、堤さんも近いな。やべー、ペース上げねえと。」
グラスホッパーで高台と同じ高さまで飛び上がり、スパイダーを高台にある建物に向けて発動する。そのまま、落ちないうちに飛び移って駆け抜ける。
「っしゃあ!高台確保!!一番乗りだぜ!!」
『岩崎、諏訪さんと堤さんが迫っている。高台に入れないように。』
「あいよ。さて、行くか!!!」
アステロイドで牽制しつつ、追い詰められていくふりをしながら落とせる位置に誘導する。
「は、もうおしまいか?それとも何かあんのか?」
「さあ、どうだろうね?」
「どっちでもいい!おら、行くぞ!!」
駆け出した諏訪さんをグラスホッパーで避けて、スパイダーを諏訪さんの足に引っ掻ける。そのままバランスを崩した諏訪さんを、ローキックで落とす。
「おい、月原!!頼むぞ!!」
下で構えていた月原が、バイパーで諏訪さんを攻撃する。諏訪さんもアサルトライフルで追撃するも、バイパーにやられた。
『岩崎、堤さんは任せた。氷川さんが笹森を追っている。まだ荒船隊が姿を一度も見せていないから警戒を怠らないよう。』
「んなこたぁわかってる。んじゃ。」
とは言っても、やっぱガンナーはだりいな。
「っと。グラスホッパー。」
上に飛び、アステロイドを撃ちながらスコーピオンを構える。
「おらあ!!」
アステロイドを止め、グラスホッパーで堤さんに突撃する。深々と刺さるスコーピオンが、堤さんをベイルアウトさせた。
side岩崎
『半崎さんが下で構えていて、穂刈さんが氷川さんを追っている。荒船さんは高台に迫っている。荒船さんはトップクラスのアタッカー気を付けて。』
「あいよ〜。つっても氷川が殺られそうだな。月原をサポートに回してくれ。」
『了解。』
パアン!!!
「うぅお!?危ねえ!!」
間一髪で避けるも、そこには既にもう一発の銃弾が迫っていた。
「く…シールド!!」
シールドで防ぐが、シールドが割れてその衝撃で吹っ飛ばされる。ヤバイ、落ちる!!!
「くっ…グラスホッパー!!」
「させっかよ!!半崎!!」
あ、これヤバイやつやん。グラスホッパーを蹴り、下に逃げる。これも間一髪避けられたが、上、取られちまった。
「悪いっ!!上取られた!!」
『いいわ。それより半崎さんを仕留めて。』
「ホントすんませんマジですんません、ちゃんと仕留めますんで。」
『ま、よろしく。』
あー、これってもしかして負けるパターン?そうなのか?やっぱりそうなのか?
「くっそ!!アステロイド!!」
アステロイドを撃つも、全て避けられ、逆に片腕を失われた。
「これで終わりだな。ま、結構頑張ったんじゃねーの?」
半崎さんが銃を構える。多分もうダメだこりゃ。と、思ったのだが
「バイパー!!」
半崎さんの横から大量のバイパーが飛び出し、半崎さんをボロボロにした。
「月原!悪い!!」
「いいからいいから、その分今度奢ってね♪」
くっ、こいつめ……。まあいいや。
「そいや、氷川は?」
「うーんと、まだ合流できてないや。」
「よし、そっち向かうぞ。」
グラスホッパーを使い、上に向かう。
『二人とも、聞いて。氷川さんが危ない。高台の上の方へ逃げている。急いで。』
「ちっ!わかった!月原、先行ってるぞ!!!!」
ペースを早め、一人で向かう。だが、そう簡単にはいかなかった。
「げっ!?穂刈さん!?」
「仕留めさせてもらう、悪いけども。終わりだ、これで。」
穂刈さんの、ヘッドショットが炸裂し、俺はベイルアウトした。
side氷川
はあっ、はあっ、はあっ、一体、どこまで逃げればいいの?それにこのままじゃ挟み撃ちにされるし。どうしよう、一旦下に降りたほうが…。
……そういえば、笹森くんはどこに?
「まあいいわ。とにかく今は逃げt」
ガサガサ、バッ!!
「何!?」
突如、笹森くんが飛び出してきた。そのまま私たちは、お互いに斬りあう。だが、後ろから穂刈さんが追ってきてる。このままじゃ二人ともやられる!!
一旦距離を置き、ハンドガンを取り出す。そしてそのまま、笹森くんに発砲した。
「!?」
恐らく私をオールラウンダーだと思っていたのだろう、反応が遅れた。そのまま上にも撃ち、自分は道を曲がり、下へと降りていく。
パアン!と、突如として銃声が鳴り響く。音のしたほうへ目を向けると、穂刈さんが至近距離で岩崎くんにヘッドショットを決めたところだった。
「…くっ!」
穂刈さんかこっちに気づくと同時にバイパーを撃ち、穂刈さんを空中へと誘導する。
「月原さん!」
「いくよ〜!コブラ!!」
コブラは確か、アステロイドとバイパー…だったわよね?威力の高いバイパーって感じだったはずだわ。
だが、穂刈さんがベイルアウトする直前、荒船さんに射撃され、私もベイルアウトしてしまった。
side月原
ああっ!氷川さんがベイルアウトしちゃった!あとは私だけじゃん!!どうしよう!!
『月原さん、落ち着いて。荒船さんに狙撃されて笹森くんがベイルアウト寸前。あともう一発でベイルアウトしそうだから、それまで見つからないようにして。』
「…うん!わかった!!」
ちらり、と上の様子を確認すると、荒船さんと目があっちゃった。ヤバ、これどうしよー?いや、やられる前にやるのが一番だ!!
「トマホーク!!!」
荒船さんが銃を構えるより先に、トマホークを作って撃ちまくる。それが尽きると、今度はバイパーのフルアタックで攻撃。これで倒せる…わけないかぁ。ベイルアウトの光は見えず、逆に自分が足を狙撃された。
『月原さん。今すぐベイルアウトして。』
「ふえ?」
『この状況だったらベイルアウトができるはず。そうすればポイントを与えずに済む。』
「わかった!ベイルアウト……あれ?」
ベイルアウトできない!?なんで!?
私の耳には、銃声が響いていた。
side月原
だ、誰!?多分上じゃない!きっと下からの狙撃!!まさか…東さん?
『活動体限界、ベイルアウト。』
機械音が虚しく告げる。
「みんなお疲れ様。とりあえず3点は確保したから及第点ね。」
「はあ、やっぱスナイパーってずりいな…。」
「すっかり東さんたちのこと忘れていたわ…。まさかずっとバッグワームを使っていたなんて…。」
うう、油断してたよ……。
『やはり、東隊の作戦通りに進んだな。』
『え?どういうことですか?』
『東隊は、自分たちが効率よく点をとるためにずっと息を潜めていた。そして、ベイルアウト寸前の隊員が多くなり、なおかつ月原と笹森に荒船の注意を向けてそこを叩く。いい判断だ。』
『では、他の隊についてはどうでしょうか?』
『まず諏訪隊は相性が悪かった。だが真っ先に岩崎を狙わなければ得点を取れたかもな。次に岩崎隊。スナイパーがいないなか、よく頑張ったと思う。だが、まず全員で合流してから上を取るべきだったな。次に荒船隊だが……』
「ま、今日は遅いし反省会は明日やるわよ。明日の昼休み、そうね…屋上に集合して。剣人も呼んでおく。じゃ、解散。」
…なんか、るみりんの方が隊長向いているかも。
side茶川
遅い、遅い。いくらなんでも遅すぎる!!
「あーー、もう、遅い!!!私、呼んでくる!!」
「あ、俺もいくわ。」
「私も。」
「俺も行k」
「岩崎は黙ってろ。お前は留守番だ留守番。」
(((茶川(さん)ってこんなキャラだっけ(だったの)!?)))
「ねえ月原ぁ、用事って何よ?」
「あ、あの、ボーダー仲間と、話が…。」
「はあ?あんた、ボーダーなの?だったらウチらにも入れんじゃね?」
「あ〜、確かに。どうせコイツ、卑怯な手を使ったんだろうしw」
「コイツのチームメイトがかわいそう〜www」
「おい、コラ、あんたたち。聞いてりゃ散々罵倒してくれるね〜。ちょっと口閉じろ。」
「げ!?ち、茶川!?」
side剣人
はあ、はあ、茶川のやつ、速いな〜。ああ、やっと着いた……。
次の瞬間、快音が鳴った。
「茶川!?」
「な、何すんのよ!!このあたしに向かって!!」
「よかったよ…。」
「何が!!」
「根っからのクズで。お陰で遠慮しなくて済むから。」
そう言うと、茶川はさらに殴った。まるで、いつもの茶川じゃないようだった。
「何が楽しいんだ!!人をバカにして!!さげすんで!!いい加減にしろ!!ふざけんじゃねえ!!!」
その間にも、茶川は殴り、蹴っていく。もう、見てられない。
「おい、茶川、その辺にしとけ!」
「剣人…ごめん、私はコイツを許せない。だから…」
「もし、それでボーダーから出ていくようになったりしたら、こいつらは悲しむだろうな。」
「っ!」
「今は落ち着け。屋上行くぞ。岩崎が待ってる。」
「……うん。」
「ねえ、るみりん。なんで…いつものるみりんじゃないみたいだったよ?」
「ごめん。実はさ、私、昔いじめられてたんだわ。それで強くなりたくて、武道極めた。けど、さっきみたいなの見ちゃうとどうしてもああなっちゃう。だから高校になってからは雰囲気とか色々変えたんだけどね…。結局ダメだった。」
…そういうことか。とりあえず、忍田さんには言っておくか。どうせすぐ伝わるだろうし。
「忍田さんからだ。とりあえずお前らは今期のチーム戦禁止だと。ま、自分を磨くチャンスだと思って頑張れ。んじゃ、反省は本部でだ。」
side剣人
「さて、まずはこの前の試合の反省だ。各自言ってみろ。」
「はい。」
まずは氷川か。
「なんだ?」
「まず、笹森くんを早急に仕留められなかったことね。とっとと倒して、岩崎くんと合流するべきだったわ。」
「よし、次だ。月原。」
「う〜んと、やっぱり最後に、近くに東さんとかがいることに気づいたとき、すぐに動けばよかったかな?」
「最後に岩崎。隊長としてどうぞ。」
「お、おう。やっぱ荒船さんが相手になったとき、冷静になって…」
「他には?」
当然、まだあるはずだ。あるよな?ちゃんとわかってるよな、隊長だし。
「えっと…」
「わかるよな?」
「えっと…」
「わかるよな?」
「…すいません。わかりません。」
「よし、後でブース来い。30本勝負だ。」
きっと俺は今、とんでもなくゲスな笑顔をしているだろう。ただ残念なことに、30本やっても岩崎をC級にはできない。不満タラタラだぜ☆
「はあ、お前は何故、月原と一緒に氷川の援護に向かわなかったんだ?」
「いや、あの、その…。」
「言い訳無用。」
悪いがコイツが隊長で本当によかったのか?だってバカだしバカだしバカだしバカだし……あれ、バカしか言ってないような気がする。
「んで、次に練習メニューだが、もうすぐ夏休みだ。茶川除いて、全員朝5時から1時間ランニングだ。もちろん俺もやる。あと唯我も。ちなみに異論反論は受け付けん。」
唯我にはこれ以上お荷物になってもらいたかねーし。
「んで、次は個人だが、岩崎。」
「ん?」
「お前はひたすら模擬線、ランク戦だ。筋トレもだ。メニューはレイジさんに考えてもらう。あとは隠密行動の練習や、瞬発力の底上げだ。いいな?」
「お、おう。」
「んで次に月原。まあお前もランク戦はちゃんとやれ。あとはひたすら、さいろんなシチュエーションで的に撃ちまくれ。」
「わかった〜。」
「最後に氷川。お前の戦い方はオールラウンダーに近いから、まずはアタッカーを極めろ。俺が許可を出すまで、ガンナー用のトリガーは一切使うな。」
「ちなみにその合格ラインは…。」
「アタッカー用トリガーだったら何でもいい。7000pt以上取れ。終わったらガンナー用トリガーで7000ptだ、以上、終わり。岩崎、行くぞ。」
「嫌だああああぁぁぁぁぁ!!」
ブースにて、岩崎の死骸が発見されたのは言うまでもないことだ。
side岩崎
俺は今、ブースにいる。この前剣人に特訓をしろと言われたのと、そして!剣人に奪われたポイントを取り戻すためだ。ああ、でも…
「よっ、岩崎!ランク戦やろうぜ!!」
槍バカとか、
「ちっとやろうぜ!岩崎、付き合え!!」
弾バカとか、
「岩崎先輩、ランク戦やろうよ!」
くう、緑川まで…て!全員3バカじゃねーかよーーー!!!!!
「あ、風間さんだ。…そうだ!あ、あの、風間さん!!」
「なんだ。」
「確か風間さんって、スコーピオン使ってましたよね!」
「そうだが。」
「あの、俺、スコーピオンの使い方を上達したいのですが、よろしいでしょうか!」
「まあいいだろう。ランク戦でいいか?」
「い、いや、模擬戦で、お願いします。これ以上ポイントは失いたくないです…。」
ホントマジで。ガチでランク戦は辞めてください。俺得しませんから、全く。
「………まあ、いい。それじゃ行くぞ。」
え、何すかその沈黙は!!
side岩崎
「まず俺と一回勝負しろ。」
「わ、わかりました。」
うああ、マジでかよ〜………。
「グラスホッパー!!」
いつも通り、グラスホッパーで一気に距離を詰める。だが、
「うお!消えた!?カメレオンか!!」
ええっと、音だ、音!!
「こ、ここか!」
当てずっぽうにアステロイドを放つ。だが、それは偶然にも当たったようでスコーピオンに弾かれる。
「耳で察したか。だが、甘い。」
スコーピオンで首をはねられた。まあすぐにもとに戻るけど。
「お前の戦い方は緑川に似ているな。グラスホッパーの応用をアイツに教えてもらえ。それじゃ、まずはモールクローという技術からだ。」
「な、なんすかそれ?」
「それじゃ、まずは俺がやろう。こうだ。」
そう言うと、風間さんはいきなり蹴りをうってきた。とりあえず孤月で受け止めるも、孤月にはヒビが入ってしまう。
「な、何でだ!?」
「今俺がやったのがモールクローだ。スコーピオンの、どこからでも出せるという性能を活かし、足から出して蹴りを入れたというわけだ。やってみろ。」
「こ、こうですか?」
「まあいい。今日はこれで終わりだ。気を付けて帰れよ。」
「はい!」
明日から三日間修学旅行でいなくなるので、その間更新停止となります。すいません。
92:happy:2016/04/30(土) 18:46 ID:F6k side氷川
「旋空孤月!!」
今、私はアタッカー最強と言われる太刀川さんと戦っている。なんでかはわからない、けど戦っているわ。まあいいわ、やれるトコまでやってやるわ。
「スラスター、オン。」
かわしざまにレイガストで反撃する。私は全てのアタッカートリガーを入れている。
「ほお、だがそんなんで倒される俺じゃあねえ。ん!?」
レイガストを手放し、孤月を構える。
「今のはオトリです、旋空孤月!」
旋空孤月を繰り出す。やっぱり最強はやっぱり違うわね、簡単にさとされてしまうわ。
「おいおい、いい加減飽きてきたぞ。手は面白いけど。」
「ええ、だからさっきので配水管を壊しました。モールクロー。」
スコーピオンで蹴りを放つと同時に、腕から出しついたスコーピオンを配水管から飛び出させ、二方向から攻撃する。
「は、やってくれるね。が、これで終わりだ。」
孤月による居合斬りで、真っ二つにされた。
side氷川
「ま、そこら辺のよりはいいがまだまだだな。」
「わかりました。それで私はどうすれば強くなれますか?」
「ま、ひたすらランク戦だ。」
「それだけですか?」
「それだけだ。ま、小南のところでも行ってみろ。」
「…はい。」
「けど、小南先輩って玉狛支部よね?遠い……。」
太刀川さんと別れたその足で小南先輩のところに向かうも、やっぱり遠いのよ。しかもぼっち…いえ、それにはもう……慣れた…わ………。
「ああ、やっと着いた……。」
チャイムを鳴らす。するとドアが開らき、誰か出てきた。
「いらっしゃ〜い。あ、氷川さんね。桐絵に用があるんでしょ?ささ、早く入って!」
出てきたのは宇佐美さんだった。どうやら小南さんはいるようね。
「おじゃましまー「遅いわよ!栞、部屋使うわよ!準備よろしく!」うぐえ!」
服を掴まれ、ズルズルと引きずられて部屋に入る。女子とは思えない力ね…。
「さ、始めるわよ。どっからでもかかってらっしゃい!」
正面の小南さんを見て、大きく目を見開いただって、戦闘体に換送された小南さんは大きく容姿が異なっていたから。
「いくわよ。旋空孤月!!」
丁度ベストな位置だったので、いきなり旋空で拡張した孤月で切りつける。だがそれを、小南さんは斧のようなトリガーで防いだ。
「何!?」
「これは私専用のトリガー、双月よ。こうしてオプショントリガーのコネクターで接続すると…」
二本の斧が合わさり、一つの強力な武器になる。
「それっ!!」
やられる。そう思ったときには既に、私の右半身は切り落とされていた。
side剣人
ああ、遂に遠征か…。岩崎たちももうすぐランク戦復活か、長かったな…。」
「つっても全員ポイント取られまくって色んな強い奴等にボコられただけだろがwwwww」
「あれ、声出てた?」
「おうww」
今俺は出水とともに遠征に行くため出発場所に向かっている。
「うーす、出水、剣人、到着しました〜。」
「…剣人、なんでお前がいる?」
へ?なんでってなんで?
「お前はこっちに残れと言ったはずだが。」
……記憶を探り返してみよう。えーと、確か太刀川さんが言っていたような…
太刀「こっちが手薄になっちゃマズイし、剣人は残れ。隊長命令だ。それじゃ、解散な〜。」
とか言っていたよーな……。
「あんのバカ隊長!!!レポート手伝ってやってんのに!!!」
ここで怒った俺は悪くない。だってこっちにいおりさんとかレイジさんとかいるし問題ないじゃん。もう一度言う。問題ないじゃん!!
「おい、酷いな……。いくら俺でも傷つくぞバカヤロー。」
「げっ、太刀川さん!?」
「よし、お前、今日から一週間、唯我に24時間ランク戦だ。」
「嫌です。」
飽きるしつまらん。それだったら米屋の方が…いや、それはそれで疲れる。どっしにしろお断りだわ。
「おい太刀川、身の程をわきまえろ。それとレポート手伝ってやってる、という剣人の言葉が聞こえたな。太刀川、説明しろ。」
「か、風間さん、ち、違うんです、これは…」
「時間をください。こいつに説教します。」
ありがとうございます風間さん、天罰だ天罰、太刀川さんに天罰が下ったんだ!!てか、出水とかもう爆笑してるし。
「全員揃ったな。それと蒼也、あとにしてくれ。」
「…はい。」
「え、結局俺は説教!?」
「それでは気をつけて行ってきてくれ。無事を祈る。」
「「「「はい!!」」」」
あ〜俺も行きたいよ〜暇だよ〜連れていってくれよ〜。
そんな願いもむなしく、風間さんたちはネイパーフッドへと行ってしまった。はあ〜〜〜〜〜〜〜。
次から原作に入ります。
side剣人
あー、なんか面白いことねーかなー。太刀川さんが逝ってからもうすぐ3週間か…。あれ、太刀川さんの声でまだ死んでないって聞こえた。空耳か…。
「おい剣人、ぼーっとするな。」
「ああ、悪い三輪。」
「うお!?なんだこれ!こんな壊し方できんのかよ!?」
俺は三輪隊と共に防衛任務を行っている。そこで目にしたのは明らかにこっちのトリガーじゃできない攻撃の跡が残ったバムスターだった。
「とりあえず本部に戻るろうぜ。時間も時間だしな。」
「……そうだな。」
そのあとやることがなかったから家に帰ったが、やはり不思議だ。
(なんなんだあのバムスターは…。ありゃネイパーのトリガーか?だとしたら……なんでバムスターを倒した?とにかくあれがネイパーの仕業ってのは間違いねえな。)
そんなことを考えながら布団に入る。そして翌日、学校で授業中だが音楽を聞きながらぼへーっ、としてたとき、スマホにとんでもない内容のメールが入ってきた。
『先ほど市内の中学校でネイパーが出現した。事態はC級隊員、三雲修によって収まった。なお、死傷者はいない。』
「ふぁっ!?」
「おい水美、授業中だぞ。」
「さーせん。おい三輪、宇佐美、どういうことだ?」
「さあ?」
「もしかしたら、昨日のバムスターを倒したやつの仕業かもな…。」
数日後、迅さんからメールが届いた。
『今暇だろ?公園まで来てくれ。んじゃ。』
いやなんで俺が常に暇人見たいに言われてんの!?確かに今暇だけども!!とりあえずわかりましたと返し、公園に向かう。
「誰だ、このチビ?」
白い髪の、小学生かな?そいつが小さい何かを持って佇んでいた。
「な、お前、誰?」
「ほう?面白いことを聞く。俺は遊真だ。よろしく。」
「そうか、遊真か。俺は剣人だ、よろしく。」
「お、もう来てたのか。なあ修、こいつ、ネイパーだろ?」
いきなり現れた迅さんが、隣にいた修というメガネに対して爆弾を放った。いや、こいつがネイパー?ありえない…いや、もしかしてこの前のバムスターはこいつが?
「…どこでそれを知ったんですか?」
俺が考えを巡らしている内に、修が冷や汗を垂らしながら返した。どうやらネイパーで間違いの無いようだ。
「はは、俺はこいつを捕まえたりなんかしないさ。ネイパーにもいいやつがいること位、実力派スーパーエリートは知っているのだよ諸君…痛っ!!」
「セクハラエリートの間違いでしょう、迅さん。」
冷ややかな視線と共にローキックをかます。ったく、嵐山さんと偉い違いだよ…。熊谷と沢村さん、もう通報していいんじゃないですか?
「酷いな剣人は…。」
「自業自得でしょう。それで用件は?俺早く帰って3バカとゲームしたいんですけど。」
「ふふふ、そうはいかないんだなこれが……ぐふぉ!!」
謎の台詞と謎のドヤ顔にイラッとしたのでもう一回ローキックを入れる。ったく、迅さんは…。
「悪い悪い。で、多分こいつが持ってるのが、イレギュラーゲートの原因だ。」
「ちょ、マジすか!?………じゃ、俺はスマブラやるんで帰りま〜「ボーダー総動員でやるからお前らは残れ☆」……す。迅さん、一人で頑張ってください。今までのツケとでも思えば軽すぎるくらいです。それでは。」
帰りたいけども、城戸さんと本部長にどうせ後から言われるだろうから結局手伝った。ボーダー総動員しても結構時間がかかったので今度迅さんに何か奢ってもらおう。当然の報いだ。え?年上にいいのかって?だってあの、セクハラエリートの迅さんだよ?大丈夫!!
今日、うちの隊長たちが帰ってきた。そういやこの前三輪隊が遊真と戦って負けたらしいな。なんでもブラックトリガーだったらしく、三輪たちは頑張ったものの、三輪だけが「ベイルアウト!!」しちゃったらしい。
「……というわけだ。各自、作戦への準備を整えてくれ。」
「「「「了解!!」」」」
「はあ〜、城戸さんもよくやるなぁ。レイジさん相手に、勝てと言われてもなぁ………。」
「それだけじゃねえ、うちの隊長と互角に張り合った迅さん、他にも小南や烏丸もいるんだ。結構厳しいぞ……。」
「だな。そう簡単にはいかねえだれうな。」
「おい槍バカ、早くしろ。先行くぞ〜。」
あーあ、ホントにやんなる。
「よし、米屋も来たな。行くぞ。全員、いつでもトリガーを出せるようにしとけ!」
「わかってると思うが、そう簡単にはいかない。最悪の場合も考えておけ。いいな?」
最悪の場合か…。まあ失敗しないとは言い切れねぇしな。
夜の警戒区域を疾走し、玉狛を目指す。道を曲がったところで突如、前方に黒い影が現れた。
「目標まで300……!!全員止まれ!!」
太刀川さんの掛け声で全員が止まる。そこにいたのは迅さんだった。
「あれ、太刀川さんたち夜に散歩?俺も混ぜてよ。退屈しててさ〜」
「迅、そこをどけ。俺たちは城戸司令の命で動いている。さもなくば…」
「悪いんだけど風間さん、そっちの思い通りにはさせないよ。それに、俺たちが勝つって俺のサイドエフェクトが言っている。悪いことは言わない。帰ってくれないかな?」
「は、なわけねーだろ。迅、久々だなお前とやるのは。一応ランク戦の参加認められた割りには全然参加しねーからな。」
「だってポイントに反映してくれないからさ。どうする?負け戦を挑むつもり?」
「おもしれえ。……迅、お前の予知を覆したくなった。行くぞ。」
「やっぱりそうだよね。太刀川さん、けど勝つのは俺だ。」
両者の剣がぶつかり合う。ん?待てよ、俺たちってことは……
「伏せろ!!」
風間さんの声が耳に入り、反射で屈む。さっきまで頭のあったところに銃弾が通っていた。
「嵐山隊、現着した!これから作戦に入る!」
飛んできた方向を見ると、嵐山さんをはじめとする嵐山隊の三人が立っていた。あー、そういうことね。これで11対5か……。
「嵐山さん…あんたたち、玉狛に肩入れする気か?」
「迅がやることには必ず意味があるはず。だから玉狛に加勢する。それだけだ。」
三輪が嵐山さんに問うも、あっさり返される。まあ嵐山さんの言う通りだ。迅さんがやること全て(例外ありだよ)に意味があると思っている。それはここにいる三輪以外はわかってると思う。
「けどそちらとしてはパワーバランスが崩れるのは阻止したいんでしょ?隼、作戦通りね。」
「わかった。行くぞ!!」
てっきり向かって来るんだろと思った。けど嵐山隊は建物に隠れ、逃げていった。レーダーに移ってないからバッグワーム使ってんな。
「スナイパーと歌川、菊地原を除いた高校生組で嵐山たちに当たれ。三輪、私情は持ち込むな。あくまで任務達成を第一に考えろ。」
「…!……はい。」
「おし、んじゃ行くか。米屋と三輪、俺と出水に別れて行くぞ!!佐鳥や他の玉狛にも気を付けろよ!!」
指示を三人に出し、出水とともに走り出す。ちなみに今日のトリガーは、
メイン:孤月、アステロイド、バイパー、シールド
サブ:グラスホッパー、メテオラ、バイパー、シールド
である。シューター意識の装備だが嵐山さんたちには近接戦は少し厳しいかもしれないので好都合だ。
『お、マンションの近くにとっきー発見。どうするよ?』
出水が通信を飛ばしてくる。別のマンションの中からとっきーを見つけた。ありゃ餌かもしんねーけど、チャンスだ。
『バイパーで牽制しよう。お前はトマホークでいい。』
『よし、任せな。やるぞ剣人。トマホーク。』
『バイパー。』
俺はバイパーのフルアタックで。出水はトマホークで360度から包囲する。まさに鳥籠だがとっきーはテレポートで公園まで移動し、嵐山さん、木虎と合流したっぽい。
『ちっ、厄介だな。三輪と槍バカも近くにいるし俺らもいくか?』
『そうだな。んじゃお先に。グラスホッパー!!』
『おい!待てゴラ!!』
俺が公園に降りると同時に三輪たちもやって来る。佐鳥がどこにいんのかは知らんが、誘い混めばいいだけ。
「よっ…と。」
右腕にバイパー、左腕にメテオラを作り撃ちだすフリをする。すると案の定、佐鳥がスナイプしてくる。が、それを見切っていた俺はフルシールドでガードし、場所を炙り出すことに成功。
『出水!佐鳥を任せた!』
『はっ、必要ねえよ。もう佐鳥は…』
佐鳥のいた所から、本部へと向かうベイルアウトの光が見えた。
『当真さんが片付けた。』
No.1スナイパーが佐鳥をベイルアウトさせたようだった。これで4vs3、こっちがやや有利だな。
side迅
「あれ、残ったのは太刀川さんと風間隊のトータル4人?少なくない?」
「はっ、スナイパー組を忘れるなよ迅。会わせて7人だろバーカ。」
「太刀川さんにはバカと言われたくなかったな〜。」
「なっ!?迅、そりゃ俺がバカみたいじゃねーか!!」
いや太刀川さん、事実だから。
「迅の言うことは間違っていないぞ、太刀川。言っておくが異論反論は認めん。」
ほら、風間さんまで言ってるよ。さて、この作戦が通じればいいんだけど……。
「歌川、菊地原。お前らは基本はフォローに回れ。俺と太刀川で落とす。」
「その気になれば僕でもできますよ。太刀川さんよりも圧倒的に頭いいし。」
「おい菊地原!すんません太刀川さん。お前、正直に言い過ぎなんだよ。ほら、行くぞ!!」
「……………。」
ちょっ、歌川おまっ、さらっと太刀川さんのライフ削ってるよwwwwwきっと本人無自覚なんだろうけどやめたげて!太刀川さんのライフはもう0よ!wwwwwww
「お、やっぱそこそこできるね。流石はA級3位の部隊なだけあるね。」
「そりゃありがとうございます。けど俺らは6人じゃあないっすよ?」
そう言った歌川と菊地原が俺から距離をとる。なんだ、と首をかしげていると嫌な未来が見えた。突如降りかかる斬撃をバックステップで回避する。
「やっぱそう簡単にはくれないか。流石はあたしの弟だ。」
「えー、いお姉まで来るとか反則でしょ?こりゃ作戦変更だ。」
「作戦?なんだ、レイジさんたちでも呼ぶ気かよ?」
『隼、作戦Bに変更だ!俺に近かないでくれよ?』
『了解した!』
「作戦Bってなんですか?これ以上援軍を呼ぶとか卑怯なことは考えていませんよね?」
「こういうことだよ。」
使っているトリガーを解除し、別のトリガーを取り出す。俺の手にある、孤月のような刀が、12本の白い帯を纏っている。
「風神か。…迅、まさかお前がブラックトリガーを使うとは…。」
「…まず二人。」
既に建物に伝えてあった4本の刃が、菊地原と歌川をベイルアウトにする。
「前方と右の建物から、それぞれ狙撃。」
視えた未来を頼りに2発の銃弾を避け、飛んできた方向にまた1本ずつ放つ。これでまた2人。残るは4人か……。
side剣人
当真さんがこっちに来ていたらしく、バカスナイパーを狙撃してくれたお陰で有利になった。けどなあ、こっちの方が面倒なんだよな。
「ギムレット!!メテオラ!バイパー!ハウンド!!」
なんか弾バカが弾幕を張っている。ま、こんなのができるのは後にも先にもこいつだけだろ。俺もやるか。
「トマホーク。」
めっちゃ遅いトマホークを撃つ。これでもう逃げられまい。テレポートを使うしかあるまい。けど遠くに逃げるためには少し当たるだろ。
「剣人!!後ろだ!!」
「あ!?」
後ろを向くと、草むらからでてきた木虎がハンドガンを構えていた。なんとかかわしたが、肩をかすりトリオンが漏れてきた。
「ちっ、しっかりやれ!」
「悪い!メテオラ!!」
グラスホッパーで距離をとり、メテオラでの爆撃に入る。だがそれを避けた木虎が米屋の方に接近する。
「米屋!そっちいったぞ!!」
「おうよ。任せとけ!!」
米屋が槍を突き出すと同時に木虎が銃を撃った。
ベイルアウトの光がたった。
「木虎!!」
「陽介!!」
米屋の放った槍と、木虎の放った銃弾は、お互いに全く同じタイミングで当たり、二人をベイルアウトさせた。数では勝っているものの米屋がやられたことで、アタッカーがいなくなってしまった。
「ったく、あの槍バカはよ!!メテオラ!!!」
出水がメテオラで目をくらませ距離を置こうとするも、テレポートでそれを避けたとっきーと嵐山さんのクロスファイアで片足を削られる。
「くっそ……!」
「出水、お前は少し下がれ。ここからは俺が前に出る。剣人と出水は援護を頼む。」
「おうよ。」
三輪が前に出て、孤月で接近戦に持ち込む。2vs1とやや不利だがそれをフォローするのが俺と出水の仕事。バイパーのフルアタックだ。
「くっ、シューター二人が面倒臭いな。」
「余所見してていいんですか?」
「っ!?」
三輪のレッドバレットが嵐山さんの足を捉える。その間に俺と出水がとっきーと嵐山さんの片腕を奪った。
「もういいですよね?俺たちの勝ちは決まったも同然です。大人しく退いて…」
風間さんたちの方から二本の光が本部へと向かった。続いてもう一本。多分当真さんだな。
『慶と風間さん、当真くんがやられたわ。迅さんとそれを追ういおりさんがそっちに向かっているわ。』
月見さんから連絡が入る。どうやら残っているのはいおりさん含めて4人だけのよう。いおりさんにかけるしかないのか…?
「っ!来たぞ!!」
三輪の声を聞きレーダーを見ると、二つの反応がある。そしてそれは公園のすぐそばまで迫っていた。
「「トマホーク。」」
俺と出水で公園の遊具を壊しつつ迅さんを攻撃するも簡単に避けられる。未来視のサイドエフェクトめ……。
「風神、再装鎮。」
迅さんが風神を再装鎮し、いおりさんに12の刃を放つ。それはいくら未来視を持ついおりさんでも、防ぎきることはできなかった。
「で、どうする?これ以上続けるんだったら…俺が相手になるよ?」
再び刃を再装鎮した迅さんが風神を俺たちに向ける。もちろん答えは決まっている。
「迅…!上等だ……!!」
「わかりました、投降しましょ……は?」
「え?」
久しぶりー! happyも原作行ったか……君上手いからこっちの板霞むわ……(泣)
風刃の刃は多分神じゃなくて刃だと思うよー。
いきなりゴメンね、更新頑張って!
指摘ありがと〜!気づいてなかったwwwww
103:happy:2016/05/15(日) 11:30 ID:F6k ちょ、三輪何言ってんの?無理でしょ無理無理。絶対勝てないって。
『秀次くん落ち着いて。勝てる相手じゃないわ。』
月見さんから通信が入る。さすがに月見さんには逆らえないのか、トリオン体を解除した。
「んじゃ俺は帰るわ。嵐山隊のみんな、今日はお疲れ様。今度飯奢るわ。」
迅さんが去っていくと三輪に嵐山さんが驚愕の事実を述べた。
「秀次、迅だって家族をネイパーに奪われている。それに師匠である最上さんも亡くなっているんだ。あいつもお前の苦しみはわかっているんだ。」
「っ!けどあいつはネイパーに肩入れしてるも同然だ……!裏切り者の玉狛支部が……!!」
「あ〜疲れた疲れた。なー剣人〜、弾バカ誘ってスマブラやろーぜー。」
「おーう。んじゃ俺呼んでくるわ。」
部屋を出ていき三輪隊の隊室目指して廊下を進んでいく。すると、太刀川さんと風間さんと迅さんが話していた。
「迅お前、風刃を渡してまで入隊させるとは、何を企んでいる?」
「あいつに居場所を作ってやりたい、ただそれだけだよ。俺も大切な人を殺されて、悲しくてどうしようもなかった時期があって。そのときに太刀川さんとかとランク戦やっててすごく楽しかったんだ。だからあいつにも心の底から楽しめる、そんな場所を作ってやりたいんだ。」
「…そういうことか。」
「そ、そうだ迅!ポイント加算されないとかどうとか言ってたけどどういうことだ!?」
「太刀川お前、覚えてないのか?玉狛はなんとか認められたが、迅は結局通らなかったぞ。」
「そうなのか!?」
「いや〜だって天羽もいるから平等じゃないとか言われてさ。けどもう俺S級じゃないからランク戦復帰できるよ。目指すはNo.2アタッカーだ!」
「おお、本当か!?こりゃいい!!最高だ!!風間さんもそう思うだろ!?」
「全然良くない、全く良くない。」
まあ風間さんからすりゃランクが一つ落ちるもんな……。いやそれより!!風刃手放すの!?そんなに大事!?城戸さんたち全く損しないじゃん!!!
立ち聞きしていると米屋と三輪、奈良坂がやってきた。ああそうだ、用件を忘れていたな。
「なーお前ら、ウチでスマブラやんねー?今だったら太刀川さんいないから勉強手伝わされなくてすむし。」
どうせあの人のことだ、迅さんとランク戦やりまくるつもりだろう。
「お、行く行く!秀次、奈良坂、お前らも行くだろ!?」
「じゃあ行かせてもらう。」
「三輪は?」
「…わかった。」
このあと俺らは柚宇さん含めた六人で、結構遅くまでスマブラをしていたのだった。
単発です。【三輪の玉狛に対する感情】
ぐー、がー、ごー
「うるっせえええええ!!!」
俺は叫んだ。今、隊室で朝から三輪と奈良坂、柚宇さんとマリカーしているのだが、2バカのいびきが煩い。ホント煩い。なので叩き起こして強制参加させた。
「ったく、てーなー剣人は。」
「そーだそーだー。」
「だって煩いんだもん。」
「陽介、悪いな。」
「あっ!?」
気ままに話している米屋の車に奈良坂がコウラを放つ。緑コウラだがさすがスナイパー、簡単に落としてやがる。
「くう。そういや昨日秀次さ、“裏切り者の玉狛支部が……!”とか言ってたけど、実際嫌いなのって迅さんだろ?」
「確かに。だって小南とか林道さんとかとも普通に話してるし。」
米屋に出水が同調する。
「栞から聞いたけど、迅さんがいないときレイジさんの飯食いにいってるらしいじゃん!」
「陽介……ブースに行くぞ…。50本でいいな…。」
「え!?い、いやその……。」
「行くぞ。」
「スミマセン、ユルシテクダサイ。」
米屋、頑張れ。
「ふわあ〜、やっと終わった。三輪ぁ、飯食いに行こうぜ〜。」
「わかった。」
三輪と共に屋上に行くと、既に奈良坂がいた。流石は奈良坂、行動が速い。俺らだって、結構速く来たつもりなのに。
「そういや奈良坂、この前すげー新人いたそうだな。確か壁をぶち破ったんだって?」
「ああ。あれには驚いたぞ。一瞬だが自分の目を疑ったぞ。あんなのできんのは、専用トリガー使った夏魅さんくらいだ。」
「玉狛の新人には驚いた。そのスナイパーも凄いがあのメガネ、あの風間さんと戦って最後の一戦で引き分けたと聞いた。」
「遊真も対ネイパーの訓練で最高記録叩き出したしな。」
「ネイパーだからだろ。」
はは、三輪はネイパーにゃ厳しいな。けど、最近遊真に対してソフトになってきたな。普通の人から見たら厳しいと思うかもしれないけど大分マシになったぞ。
『ゲート発生、ゲート発生。』
「何だと!?」
「多いな……。」
「こりゃねーだろよ…。」
あらかじめ侵攻の可能性は聞いていたが、ここまで多いのか……。前の量をはるかに越えているぞ……。周りを見渡せば、ゲート、ゲート、ゲート。
「ちっ、校庭にも発生してんのか。剣人、行くぞ!奈良坂はここで狙撃を頼む。」
「奈良坂、了解。」
「「「トリガー・オン。」」」
屋上から飛び降り、トリオンキューブを作る。
「バイパー!!」
弾道をリアルタイムで引いて、着地と同時に何体かの動きを止める。だが数が多すぎる。何体か校舎に入ってしまう可能性もあるから急いで仕留めないといけない。
「旋空孤月。」
「アストロイド!」
近くのモールモッド二体が倒れる。間違いない、この声は…
「荒船さん、犬飼さん!」
「遅くなったな。」
「いや〜、先に出ていてくれて助かったよ水美ちゃん。」
「いえ。」
と、視界に生徒に向かってブレードを振り上げているモールモッドが映る。生徒は壁とモールモッドに挟まれていて、旋空の範囲外だし俺のバイパーも届くには時間がかかる。
けど、そんな心配はいらなかった。
「サンキュー奈良坂。」
『気を抜くなよ剣人。歌川と菊地原も戦っているから数は減ってはいるがな。』
「ああ、わかっている。」
奈良坂に言葉を返しつつ、目の前のバムスターの足を孤月で奪っていく。
「よっと。」
目を切り裂いてトドメを刺す。そろそろ終わりか?
『剣人くん、聞こえてる〜?』
「柚宇さん!あとどんぐらいですか!?」
『ここらはもう終わったっぽい………え!?』
「どうしました!?」
『大きいトリオン反応が二つある!!気を付けて!!』
「え?それってどういう……」
ズズウン……
「ちっ、剣人!危ねえ!!」
荒船さんの声でとっさにグラスホッパーを使うと、木が倒れてきた。そしていたのは…ネイパーと思われる、人を型どったヤツだった。
「おい剣人、なんだあれは。」
「俺に聞くなよ〜。とりま援護よろしく。荒船さん!手伝ってください!」
「おう、任せな。」
相手がどんな性能なのか、そんなのわからない。それは情報が無いからだ。だったらここで戦えば不足している情報を得ることはできる。
「バイパー!!!」
360度からバイパーを放ち、追撃とばかりにメテオラを正面から撃ち込む。まあこれで倒せるはず。
「……まだだ。」
三輪が銃を抜き、レッドバレットを撃つ。爆煙が晴れるも、そこには重りを付けているネイパーがいた。
「ちっ、固いな…。」
『全隊員に告ぐ!今、何名かが交戦中のネイパーの名はラービット!高い戦闘能力と捕獲能力を持っている!既に諏訪が捕獲された、心して当たるよう!!』
うわマジか。てか諏訪さんwwwプフークスクスクス。
いやいや、笑っている暇はない。それほど強いって訳だ。まあこうなっちまえば形無しだがな。
「三輪、荒船さんが相手してる方も頼む。」
「ああ、勿論だ。」
三輪と荒船さんにもう片方を任せ、俺は目の前の相手に集中する。まずこの装甲の固さだ。こりゃ〜トリガーいじるしかねーな。
「よっ…と。とりあえずシューターよりでいいか。」
いや、そもそもシューター様のトリガー(ハウンド以外の三種類)を二つずつとシールドなので完全にシューターなのだが。
「ギムレット。」
アステロイドとアステロイドの合成弾であるギムレットで装甲を削り、メテオラのフルアタックで決める。レッドバレットが無かったら危なかったな。
「剣人、学校のネイパーはもう駆逐し終えた。市街地に向かうぞ。」
「おう。んじゃあまず俺はバカ共と合流するか。」
「俺は市街地のネイパーを迎撃する。じゃあ後でな。」
「はいよ〜。」
他の奴等と別れ、米屋や出水、緑川のいる区域に向かった。
「ちっ、またかよ……!!ああ、じれってえな!!」
数が多すぎる。3バカのいる大学まて遠い上、人型のネイパーが現れたそうだ。
ドゴオン!!!!
「またかラービット!?いや、砲撃!?新しい兵か……?」
だがしかし、現れたのはラービットだった。だけどもその、ラービットの色は黒かった。
ドオオオン!!!
再び砲撃が来る。どうやら新しいタイプのラービットらしい。とりあえず旋空で拡張された孤月を放つもやはり固く、全く削れない。
「おい、反則だろうよ……。そうだ、あれ試してみっか。」
孤月を消し、スコーピオンを両手に持つ。そして地に手を付ける。
「喰らえ……針山!!」
瞬間、ラービットの足元から枝分かれした大量のスコーピオンが飛び出す。これで削りきることはできなかったが、結構やりやすくなったな。
「トドメだ……メテオラ。」
大量のメテオラをばらまくと、ラービットが爆ぜて焦げる。ああ、疲れた……。あ、速く行かねーと!!
ドッッゴオオオオン!!!!!
「なんだ!?」
大学の方から爆音が響きわたる。急いで行ってみると、人型ネイパーと米屋が戦っているのが見えた。
「米屋ぁぁぁ跳べえぇぇぇぇ!!!」
とりあえず針山を放つ。けども相手もてだれの用で、簡単に避けられてしまった。
「おい、角生やした弾バカ。とっとと帰れ。いくらアンタが強くてもこっちは11人だ。こっちの勝ちは決まっている。」
「面白い、やってみろ。」
そう言うと人型は、いきなり撃ってきた。面倒だ……。
「メテオラ。」
俺もメテオラで迎え撃つ。こちとら負けるわけにはいけねーんだよ…。
俺のメテオラと角つきの弾丸がぶつかり、爆煙が立ち上る。
「よくやった剣人!」
突如上から声がすると、米屋が槍を突き出して、アフトの角つきに上から迫っていた。
「……なるほど、こうして敵をおびきだすわけか。」
そう言うと、角つきが弾丸を放つ。確かに俺と戦っていれば米屋が来ると思っただろう。だがこれは、個人戦じゃない。チーム戦なんだ!!
「……フルガード!」
『フルガード。』
『フルガード!!!』
ここにいる全員がシールドを展開し、米屋を守った。そして米屋の槍が角つきを貫き、俺たちの勝利が決まった。
「悪いな、サシでやってあげられなくて。」
「いや、これは戦争だ。そして俺たちも……」
米屋が後ろに跳躍する。それと同時に、米屋が居たところに無数の黒い棘のような物ができた。
「一人ではないからな。」
「してやられたわね、ランバネイン。急襲も効かないんじゃ、ここでは完全に敗北を喫したことになるわ。行くわよ。」
「ああ。また戦えることを楽しみにしている。」
そう言い残し、ランバネインは去って行った。どうやらアイツも相当なバトルマニアだな……。
ザッ……
「お?また人型か?」
米屋が好戦的な笑みを浮かべるのと対照的に、東さんの表情が歪んだのを俺は見逃さなかった。
「おーおー、東さんもいんじゃん。久しぶりだなぁおい。」
「なんでここにいる…征也。」
現れたのは、いつだったか警戒区域で見たことのある、赤髪の男だった。
花宮征也
以前ボーダーに所属していたが、第一次侵攻時に攻めてきた国を滅ぼすためネイパーフッドへ一人旅立つ。その国を滅ぼしたが、その国にやって来たアフトクラトルに敗れる。それ以降はアフトクラトルに従っている。
「知り合い…ですか?」
「花宮征也……俺のかつての教え子だ。死んでいたと思っていたが…生きていたのか!」
「久々の再開を嬉しく思いたいけど、俺はこっち側だ。遠慮無く戦わせてもらう!!!トリガー・オン!!!!」
そう言うと征也さんは黒いトリガーを取り出し、トリオン体になった。何か、まがまがしいオーラに包まれているな。
「まず雑魚には退場して貰おうか。これが俺のブラックトリガー……死の悪魔。」
ズオオ、と黒い物が征也さんを覆う。そしてそれは無数の銃弾へと姿を変え、俺たちに襲いかかった。
「おい弾バカ共撃ち落とせや。」
「誰が弾バカだコラ槍バカ。」
「『共』は余計だボケェ。」
バイパーのフルアタックで撃ち落とす。続いて出水がメテオラで追撃する。
「よっしゃ!よくやった!あとは……」
『陽介、伏せろ。』
米屋が伏せると同時に、一発の銃弾が爆煙の中に放たれる。きっと奈良坂だな。こんな変態はアイツと当真さんしかいねえ。つか、いつからこっち来た?
「ちっ、やってくれんなぁ、おい。腕一本逝っちまったじゃねえかよ。」
うわぁ……奈良坂キモい。あの煙の中で腕一本持ってくとか……。
「ウザッてえな…。消えろ!!」
瞳が黒く染まり、オーラが倍増する。征也さんは手に薙刀のような武器を構え、それを振った。突如としてその刃先から衝撃波が飛び出した。
無数の衝撃の刃は、俺たちに向かってさっきの弾丸の比では無い速さで遅いかかった。剣を抜いて受け止めることもできなければ、これら全てを避けきるのも不可能だった。
「くっそ……!」
悔しい。こんなトコで退場?ざけんな。まだ戦いたい。けど……
もう、終わりだ。
この六文字が脳内に浮かび上がる。だが、俺たちがベイルアウトすることはなかった。
「間一髪で間に合ったか。悪い、遅くなったな。」
風刃を持ち、迫り来る衝撃波を全て斬り落としたいおりさんが立っていた。
「ここからは任せろ。お前らは援護に徹してくれ。」
「…はい!」
いおりさんは言うなり、風刃を構えて駆け出した。相手の刃と風刃が交わり、鈍い音が響く。
「うっわ、いおりさん強!流石だわ……。」
「右に同じく。」
「おい、感心してる暇あったら援護するぞ!米屋、緑川はサイドからいおりさんの邪魔にならない程度に攻めろ!!」
「んじゃ、俺らは隙間を縫ってバイパーでも使うか?」
「だな。バイパー。」
遅めで威力重視のバイパーを放つ。続けて速めのバイパーを時間差で放つ。避けきるのを難しくするやり方だ。結構ウザさに定評があるんだな、これが。
「今だ!!」
米屋が叫ぶと、緑川が影から飛び出して足を奪う。とっさのことに反応が追い付かなかったのだろうか。
「ナイス、緑川。」
いおりさんが風刃の刃を二本放ち、残っている腕を斬り落とす。後は足を残すのみだ。
「…………くっそ、俺の本気の力は…こんなもんじゃあねえ!!こっからが!本番だぁ!!!」
そう叫んだ征也さんが黒いオーラを増幅させ、周辺を覆う。と、次の瞬間、それは激しい爆発を起こして辺り一帯を吹き飛ばした。
うっわ、こりゃ至近距離で喰らったらとんでもねぇダメージだな。
「……その程度か?」
爆風が晴れると、風刃を手にして立っているいおりさんの姿があった。しかもノーダメで、である。やっぱアタッカー最強は伊達じゃない。
「この程度では傷一つ付けられんぞ。さあ、本番だ。」
風刃から伸びる8本の刃の内4本を放ついおりさん…あれ、2本足りないな。12-2-4=6だけど残ってんのは4本だ。
「はっ、こんなんで俺を倒せるわけねーだろが!」
黒い球体を作り迎え撃っている。が、視界の隅に二本の刃が現れる。
「なっ……!」
二本の刃が残っている足を切り落として、さらに肩から腹に切り込みを入れる。
『東さん、最後は任せます。』
『ああ。』
いおりさんが残りの刃を放つ。それに気を取られている征也さんは東さんの撃ったアイビスの弾丸に…頭を貫かれた。
「うおお、あの距離から狙撃とか東さんパネえ!!」
「あそこまで追い詰めたいおりさんもスゴくね!?」
「……避けろ。」
え?何を?
不思議に思っていると突如、黒いゲートっぽいのから棘が飛び出してくる。グラスホッパーを使ってかわすけどエゲツねえな。
「隊長もやられたわ。帰るわよ。」
「あ、さっきのワープ女。」
「ちっ、わあーったよ。じゃあな。」
二人がいなくなり、どうやら後はトリオン兵を残すのみの様だ。
「よっしゃー行こうぜー。」
「おーう。」
「よおーっし、お小遣い稼ぐぞ〜!」
まあめっちゃいるもんな。ここで倒せばボーナスが大量に……。
「おい剣人、速くしろ!」
「あーはいはい。わかったわかった!じゃーこの辺で終わりにするか!そんじゃー!」
「最後の誰にいった!?」
【後書き】
……はい、駄文で終わりましたねw
多分初めてかも、100までいった小説。ここまで来れてよかった!そして読んでいただいた読者様、本当にありがとうございます。
とりあえずこれからも、どこまで続けられるかわからないけど書きたいと思います。
ワートリと他のジャンプの作品のクロス小説だ!!という思いつきで書いていきたいと思います。
ちなみに、ハンターからキルア。ハイキューから日向、影山。暗殺教室から速水さん。黒子のバスケから相田リコ。この5人を出したいと思います。年齢は、速水さん→高2,キルア→高2、後は原作通りで行きます。
*ちなみに他のキャラも結構出します
「ボーダー!?」
「なんだよそれ!?」
「いや、逆になんで知らないの?凄く有名デショ。」
月島に言われるけどよく知らない。どうやらネイパーとやらから俺たちを守る為に活動している組織らしい。けど俺と影山は今年の春から三門市に来ているから全くわからん。
「でも、あの建物がそのボーダーの本部ってのは知っている…よね?」
「え、ビルじゃないの?」
「いやあれは宇宙ステーションに決まっているだろ!」
「バカか影山!宇宙ステーションは宇宙にあんだぞ!?」
「……よくそれで高校入れたな。白鳥沢落ちた理由わかったわ。」
「田中さんに大地さんまで!?」
影山クン…ぷくくっwwww
「おい日向…言いたいことあんならハッキリ言えや。」
なっ!?
「い、いいい、いやなんでも……。」
「そうだ!日向に影山さ、試しに入隊試験受けてみたら?」
「いや、スガ。流石にこの学力じゃあ……。」
「ああ、そっか……。」
「ぜ、絶対入って見せます!!」
だ、大丈夫!バレーで頑張って来たし……
「バレーとボーダーはあんま関係ないよ?まあ日向は大丈夫かもだけど、王様は……ねえ。」
「んだとボケ、月島、ボゲエ!!!」
ボーダー入隊日
「おおー!ここがボーダーの中か!すげー!」
「あれ、えーっと…か、かぜ?あらし?なんとかやまさん?だっけ……。」
「さあ?」
あれ、なんて読むんだっけ?全くわからない……。
「嵐山さん、だよ。あれぐらい読めるだろ。」
「うわっ!?」
「どっから出てきた……?」
いきなり目の前に銀色の髪の男の子が現れる。全く気づかなかった……。
「ああ、悪い。俺はキルア、よろしく。」
「お、おおお、俺は日向で、こ、この目つき悪いのが影山…」
「おいコラ。」
あ、つい言ってしまった。
「ふうん。つか何歳?ちなみに俺は高2。」
「……!俺たちは高1だ…あ、いや、です。」
「敬語とかいいよ。それより……(こいつ、年下なのに俺と背が同じくらい!しかももう一人めっちゃデカイ!!)」
「じゃあよろしく、キルア!」
「お、おう。」
「さあみんな、着いたぞ!」
嵐山さんの声が聞こえる。どうやらキルアと話している内に訓練室の前に着いた様だ。
「じゃ、俺やってくるわ。」
すたすたとキルアが歩いていき、部屋に入る。それにしても気配が感じられないくらい静かだ……。
『訓練、開始。』
機械音が告げるとともに、キルアが走り出す。その動きには無駄がなく、素速かった。
そしてキルアは一瞬で足を全て切り落とし、最後に目玉の様なものを刺し、終了した。
「えっ、マジで!?お前らボーダー入れたの!?」
「まさか本当に入るとは思わねえって。」
「先輩として鼻が高いな〜!ま、ガンバれよ!」
「……これ俺らも入れるんじゃ?」
「失礼っすね……!!」
「よっしゃ影山!10本勝負だ!!」
「よし、負けた方がジュース一本奢りだ!」
「乗った!!」
俺と影山がそれぞれブースに入ろうとしたとき、声をかけられた。
「なー、日向と影山、話聞いてた?」
「あ、ごめんもう一回言って。キルア……さん。」
「タメ語でいいよ。」
「わかった!キルア、もう一回言って!!」
「はぁー。とどのつまり、全員B級に上がったから隊を組もうって話。」
「「よし、やろう。」」
「単細胞……。普通オペレーターはいるのか、とか聞くじゃんか……。まあいるけどさ…………。」
「で、」
「「オペレーターって何?」」
何それ英語?聞いたことない!今度谷地さんに聞いてみよー。
「で、隊長は……」
「「俺がやる!!」」
「スナイパーの人にやってもらうから。」
な、なにっ!?俺じゃないの……?
「んじゃー、あといろいろ決まったら教えっからさ。そんじゃなー。」
「影山……。」
「あ?」
「ランク戦だ!!」
「勿論だ!!」