百合(GL)、BL 含む。
ジャンルは多種多様。
基本的に自己満なので文汚いです
小鳥が騒がしく鳴き続ける朝。キッチンから聞こえる、ガチャガチャと食器を扱う音で目を覚ました。
時計を見るとまだ七時だった。今日は休日なので、特に早く起きる必要は無い。まだ眠気も残っているし、久しぶりに二度寝でもしようか。
しかし、その音と共に漂う香りに誘われるように、私は意に反してむくりと起き上がっていた。
着替えもせずにパジャマのまま一階に降りると、美味しそうな香りがいっそう強く鼻をかすめた。間違いない、今日の朝食はベーコンエッグだ。
キッチンから顔を覗かせている彼女ーー東條希は、にっこり微笑んで「おはよう」と言った。
いつ眠気が飛んでいったのか、やけにはっきりとした声で私も挨拶を返した。
「えりち、今日はいつもより早いやん」
希が、先程出来たばっかりの朝食を並べてくれる。コーンスープに、自家製パン。そしてベーコンエッグ。どうやら予感は的中したらしい。朝も昼も夜も、希の料理はいつも凝っている。少し休んでもいいのでは?と思うほど甲斐甲斐しく働いてくれているのだ。
「美味しそうな匂いがするなあ、って思ったら目が覚めちゃって···」
私の答えに、希はふふ、と笑って答える。その顔は、いかにも幸せそうだ。
「そうだ、今日はどこか遊びに行かない?」
早起きしたついでにと、ふと思い付いた案を口に出してみる。
そうすると、希は嬉しそうにはにかんだ。
「えりちからこうやって誘われるのも久しぶりやなあ。ありがとうね」
私はその言葉を肯定と受け取り、「どこに行く?」と聞いた。感謝の言葉を言われると少し照れくさいので、あえて答えなかった。
「えりちと一緒ならどこでもええよ。」
これはまた、照れくさいことを言ってくれたものだ。
こんな感覚は久しぶりで、しかしこういうのも悪くはないなと一人微笑んだ。
「 日常の中にも幸せを。 」/ のぞえり
妄想垂れ流しで恥ずかしいしこういう小説書くのなれない···
それは、お仕事で夜遅くまで事務所へ残っていた時のこと。
その日は、写真撮影が長引いてしまい、疲れてしまっていました。
事務所に入ると、プロデューサーさんがいつものようにパソコンに向かっていました。少し覗いてみると、なにやらイベントの資料作りをしているようです。
「お疲れ様です。」
お仕事の邪魔をしないようにそっとプロデューサーさんに近付き、言いました。すると、プロデューサーさんは、不意を疲れたようで、びくりとこちらを振り返りました。わたしの姿を確認すると、照れたように頭をかいてお疲れ様です、と返します。その仕草がなんだか可愛らしくて、思わず笑みが零れました。
プロデューサーさんは席を経つと、近くにあった飲み物をわたしに渡してくれます。わたしは感謝の言葉と共にお辞儀をして、それを受け取りました。
こういう気遣いが、心に沁みます。そんなところもプロデューサーさんのいいところですね。
「すき、」
その言葉は、意図せず、口から飛び出していました。そんなことを口走ってしまった自分に、自分でもびっくりです。ええと、これは、なんて言い訳をすればーー?
「何か、言いましたか?」
自分が思っていたより、その声は小さかったようです。プロデューサーさんには、聞こえていないみたいでした。嬉しいような、残念なような。
プロデューサーさんの顔が少し赤いのは、気のせい、なんでしょうか。
その後は、仕事を終えたプロデューサーさんと一緒に外に出ました。
夜空には、お月様が明るく輝いています。
「月が、綺麗ですね。」
プロデューサーさんの言葉に、わたしはこくりと頷きました。
その時もまた、プロデューサーさんの顔が少し赤かったような。
これで、このお話は終わりです。
プロデューサーさんの言った言葉の意味を知ってわたしがにやけたのは、また別のおはなし。
「 貴方なりの I love you ? 」/ 武うづ( アイドルマスターシンデレラガールズより )
夏目漱石が I love you という言葉を「 月が綺麗ですね 」と訳したとかそんなお話を使って書いてみたり。実話かはわかりませんが。
不意を疲れた→不意を突かれた
席を経つ→席を立つ
誤字です···;;
一旦上げます