甘々なSSはもう飽きたので自分で書きます!!
※グロ、エロはありませんが少し鬱展開はあるかも…気をつけて下さい!!
最終的にはほのえりです。
屋上にて。
「ぅ絵里ちゃん!!穂乃果と…付き合ってください!!」
いきなりの告白。
高坂穂乃果は、先輩の絢瀬絵里にずっと恋心を寄せていた。
「……穂乃果……」
その告白に驚いている様子の絵里。
顔がほんのり赤くなって、でもどこか寂しそうな瞳。
その瞳を、穂乃果に向けていた眼差しを、下に下ろした。
「……………ごめんなさい、」
「…………!っあ、そ、そ、そうだよねっ………!!いやぁ〜聞いてくれてありがとう……!!」
「うん、うん…ほんと、ありがとっ…」グス
「…!!ごめん、ごめんっ……ごめんなさい、穂乃果……」
「いいよ…謝らないで!これからも、頼りになる先輩でいてねっ!!」
「ええ……でも、先輩は禁止よ?」
「ふふっ、はーい!!うん…穂乃果、もう…いくね!」
「っ………えぇ」
本当は、呼び止めたい…抱きしめたい…キスをしたい。
__でも、もう無理だ。
「うん…うんっ…!!恋を…教えてくれて、ありがとうっ…うぅ…ふっ、うぅっ……………」
_______________________…
「うふふ、えーりち♪」
「…………希」
「ちゃんと振ったんやね!偉いやん♪」
「なーんてね。ウチが言うと思ったん……?」
「…………っ!!!」
「ねぇえりち、ウチの事好きなんやろ?ちがうの!?どうなんよ!!!」
「な………それ、は…」
「それは、何!?なんで穂乃果ちゃんに告白されて顔を赤くしてるの!?泣きそうになってるんよぉっ!!?!」ガシッ
希は、絵里の胸倉を掴んだ。
「いたぁっ!?ちょ……まっ…」
「ねぇ、ウチら付きあってるんやろ?!」
実際、希と絵里は付きあっていない。
ある日、希が好きだった海未に告白するも振られてしまい、大分落ちこんでいた希を慰めて、そこから絵里にべったりなのだ。
「やめて!!えりちはウチの物や!!」
「希!!もう、離してよ!!」
「!?」ビクッ
「何時から私はあなたの物になったの?物じゃないわ…れっきとした、人間よ…」
「心があるから…だから穂乃果を好きになるのよ…!」
「えりちっ!!やめてよ!!」
「希…私、もう耐えられないの!!」
「………!!!」
「う…ウソっ……!?」
「希、ちゃん………??」
穂乃果は、聞いていたのだ。
一瞬、というかずっと前から、絵里と希は付き合っていると思っていた。
だから、ダメ元で告白したら、案の定、振られてしまった。
愛しい人、その人にはすでに恋人がいる。つらい、つらいんだ。
心結ばれる 夢が見たくなる 恋人たちは引き合うものだと
あぁ…こんなところをみた以上、ショックで、絵里にひどい罵声を浴びせている希を見て、ショックだった。
守ってあげられない不甲斐ない自分に失望し涙が止まらない。
穂乃果はその場をあとにした。